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2013年2月11日 (月)

第5回グラミー2013受賞者と日本の業界についてふれ

本日日本時間で午前(現地時間では2月10日)第55回グラミー授賞式が開催されました。

主な受賞者は下記のとおり

・最優秀レコード 
Somebody That I Used To Know   Gotye Featuring Kimbra

・最優秀アルバム 
Babel  Mumford & Sons

・最優秀歌曲 
We Are Young  Fun

・最優秀新人 
Fun  

・最優秀ポップソロシンガー 
Set Fire To The Rain [Live]  Adele

・最優秀ポップデユオ 
Somebody That I Used To Know   Gotye Featuring Kimbra

尚、特筆すべきはグラミーの技術賞にローランドの創業者、梯郁太郎さん(83)が受賞したこと。これは今や音楽に欠かせないMidiの規格を作るのに大きな役割を果たしたことが評価されました。日本人としてはうれしいですね。

今年もいろいろと楽しませてもらいました。

こちらは打って変わって辛辣な表現になります。(笑)いや、グラミーに対してではないですよ、日本の現状に対してです。

はっきりいって日本のレコード大賞とか有線大賞とかなんてのは全く見たいとも思いません、しかしこのグラミーだけは毎年欠かさず見ます。理由は元々私自身の音楽の趣味が邦楽やJ-popなどより洋楽にある、ということもありますし、やはり日本と世界のボーカリストの質の差(はっきりいって歴然としています。まあ日本も以前よりはよくなっていますが..)、そして何よりもアメリカやヨーロッパにおける音楽のルーツ、基礎がいかに文化の風土として定着しているか、という点もあります。日本ではプロで仕事している人間が「音楽のルーツなどを知る必要はない」などと平気でいったり、そういった音楽のルーツを勉強しようとすらしない人間が少なくないだから日本の音楽のレベルはいつまでたっても低いーという面もあります。

だがやはり何と言っ ても日本の上記の賞のようなしらじらしさがグラミーには全くないということではないでしょうか? (オスカーにも同じことが云える) 欧米のショウビズはそこの一番大事な部分は厳正な審査 を保っており、それがかえって賞の権威、受賞したアーチストの付加価値を高めています。

勿論全く世相に無関係なわけではありません。時々ですが明らかに政治的なメッセージが込められているときもあります。たとえば6年前アメリカにネオコン新自由主義の嵐がふきあれアメリ カ社会全体が右傾化していた時期にリベラルなプロテストソングをあえて歌ったデイクシーチックスがグラミーを取ったなんてこともありました。

だがそれは純粋にグラミー委員会(実際にはアカデミー会員の音楽家や音楽関係者による投票数で決まります)自身が世界に発したメッセージでありアメリカ人の全てがタカ派で当時のブッシュ政権を支持していたわけではないというメッセージを世界に対して発したものです。どこかの国のように裏で金が動いていたり事務所の圧力で決まったわけではありません。

つまりグラミー自身が清廉潔白さを保つことによってグラミー自身の価値を守っているのであります。対象的に日本の賞は事務所の圧力に負けて一大茶番劇を毎年晒すことによって自らを貶めるようなことをしています。そのような行為はアカデミーの権威を失墜させ自らの首を絞める行為であることをグラミーやオスカーのアカデミー会員は知っています。だからこそ世界中から支持されているのです。

日本はあのような茶番劇を行うことによって賞自身の権威や価値を自ら下げている、という点に驚くほどの業界の大多数が気が付いていない、という悲しい現実があります。でも音楽のリスナーの大半はもうそのことをわかっています。だから若い層を中心に音楽離れが起きているわけです。余談ですがCDショップ大賞は純粋に得票数のみで決まる、おそらく日本で唯一の賞だと思います。

だから見ていて楽しい。アーチストのパフォーマンスも余計なことを考えずに楽しめます。今回も多くのアーチストのパフォーマンスを楽しみましたが特筆すべきは「ボブマーレートリビュート」でステイングやリアーナそして実の息子のジギーマーレーのパフォーマンスですね。ボブマーレーが死んでもう30年以上たちますが、こうしたアーチストに敬意を表し大事にする点はすばらしいですね。それにしても当たり前ですがジギーマーレー、横顔とか父親によく似ていますね。

というわけでグラミー引き続き楽しませてもらいました。今年はたまたま休日に放送でしたが、いいですね。毎年こうだといいなあ

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コメント

初めて他人様のブログにコメントさせていただきます。
私、~おじさんと名乗っておりますが、一応まだ30代で、音楽は聴くのも作るのも演るのも好きな人間です。
以前のコラムで、若者の20%がフリーターという現実に、購買力の低下を懸念されておりましたよね。残念ながら、今は40%がフリーターで、正社員20%、無職が40%といっても良い状況です。
あれからレコード会社も、ミドル層をターゲットに大人の音楽再発に力を入れました。
しかし、余計な付加価値(紙ジャケットや繰り返されるリマスター)で、価格的に輸入盤と大差をつけた事から、既に頭打ちになった感は否めませんよね。
私、グラミー賞にはさほど興味はないんですが、日本であまりにも過小評価され、アメリカではヒップホップに次ぐシェアを誇るジャンル、カントリー&ウェスタンを重要視しているのはやはり、アメリカのプライドかなと感じます。
私は今でもメタルコアなどのエクストリーム音楽は大好きですが、カントリー&ウェスタンやフュージョン(スムースジャズと呼びたくない)等も大好きです。
これらに共通しているのは、「生楽器を録音する事に対するエンジニアの執念と、レコーディングのお金のかけ方」という、今の日本が悲しい程に忘れてしまったモノがある…という点です。
今、ヨーロッパの一部のコンサートホールをのぞけば、世界最高の「音」はナッシュビルにあると思います。
カントリー&ウェスタンの中にも日本人に合うアーティストは沢山ありますし(例えばダイアモンド・リオ)、いい音楽といい音・両方を若い世代に体験して貰わなければ、音楽業界の回復は難しいですよね。
私が子どもの頃は、CDも出たてで、ラジカセやコンポがどんどん高性能になる時代でしたから、どんなにお金がなくてもCDは買っていましたよ。
ダウンロードやMP3で圧縮されても、お金をかけて録音された昔の音楽は、音に奥行きがあるのがわかりますが、EXILEみたいに稼いでるアーティストが、テレビや雑誌の編成にばかり金を使って、肝心のオケはノートパソコン1台で管理しているの見て愕然としましたよ(笑)。

投稿: アマチュアおじさん | 2013年2月20日 (水) 15時10分

アマチュアおじさん さん  こんにちわ

コメントありがとうございました。まあカントリーはアメリカの演歌みたいなもんですが、結局白人系のロック(たとえばイーグルスとか(笑))などは全部カントリーをルーツにした音楽ですし、プレスリーなどはカントリーと黒人のソウル、R&Bを融合させたといってもいいわけです。

それだけアメリカにはきちんとしたルーツの音楽が根付いていますが、残念ながら日本はそれがない。

音楽は作品ではなく「商品」という形で悪い意味で徹底された日本の音楽シーンが若い人を引き付けなくなったのもある意味仕方がないかもしれません。

今若手のミュージシャンで結構いいなと思う人はいますがファンを見るとオッサンばっかりで若い人があまりいなかったりするのを見て逆に私などはがっかりします。

音楽の新鮮な体験、音楽を聴いて幸福感を感じる、そんな経験をしている若い人が今極端に少ない、というのもあるんじゃないでしょうか?

そしてそういう状況を作ったのが日本のレコード会社であり日本のラジオ局であり地上波のテレビだったりしています。

>>「生楽器を録音する事に対するエンジニアの執念と、レコーディングのお金のかけ方」という、今の日本が悲しい程に忘れてしまったモノがある…という点です。

当ブログの記事で佐久間正英さんが「音楽家が音楽をあきらめる時」という記事ではまさにこのことをおっしゃっておられました。

よい音を録るための当たり前の努力が今かけたくてもかけられない、そんな状況です。


私もご多聞にもれず、低予算で制作を請け負いながらその制限の中でいかによい音を作るかという点で格闘をしている毎日です。結局生音でなくソフトシンセ、ソフトサンプラーを多用せざるを得ないという悲しい現実がありますが

この状況を何とか変えたいとは思っていますが、なかなか思うようにいきません。

アメリカは良くも悪くも「打ち込みの音」を嫌う傾向があります。特にカントリー、フォーク系の人は顕著です。そしてそのことは寧ろ健全だと思っています。

まあそういうことをいっても音楽文化というものがない、日本では馬の耳に念仏ですが...(ため息)

投稿: Kyoji | 2013年2月20日 (水) 17時47分

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