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2013年1月11日 (金)

週刊ダイアモンド「誰が音楽を殺したか?」を読んで

業界人仲間のSさんに教えられて普段はあまり読まないのだが週刊ダイアモンド(1月12日号)の以下の記事を読んだ。

「誰が音楽を殺したか?」

Diamond1

Diamond2

当ブログではこの音楽業界の問題について様々な観点から問題点を歯に衣を着せぬ形で指摘してきたし、その関係で一部の音楽関係者からは敵視すらされてきたわけだが、この記事では音楽業界の停滞の原因は様々な複合的な要素があるとは認めつつも、「最大の戦犯はレコード会社自身」と断じている。


その点も私がこのブログで再三再四指摘してきたことである。

しかしこの記事によると今まで既存の形態を守ることしか考えてこなかったレコード会社も、ようやく新時代にビジネスのありかたについて真剣に考え始めたらしい。10年前私が同じことをレコード会社側に云ったときには「何いってんだ、おめえ、バカじゃねえか?」などとまあこれ以上ないくらい罵倒されたが、本当に遅きに失したくらいに重い腰を上げ始めている、とこの記事は書いている。

具体的には従来の「何が何でもCDを売る」という体制から、リスナーの利便性を優先したサービスを開始し、欧米では当たり前となってきているSpotify (音楽定額聴き放題サービス)のサポートも行い。今までは二つ返事でNO! だった日本アーチストの海外への売り込みも開始するという。(具体的には「きゃりーぱみゅぱみゅ」やPerfume等) 日本のレコード会社はPandoraとも協議する動きを見せており、事実だとすればこれはアーチストにとっても音楽愛好家にとっても朗報であり、真の意味での音楽の自由化が可能になる、

あと従来は事務所に全てまかせっきりだったアーチスト、作曲家も意識が変わり始め自分の音楽をネットのさまざまなツールを使って「自立」し始めているという。

いずれも私はこのブログでアーチストや作曲家、クリエーターにも意識改革が必要だと再三再四主張し始めてきたが。ようやくそういう動きが本格化し始めたらしい。

もっともあくまでこのダイアモンド社のこの記事が実態を反映した記事である、という前提での話である。旧態依然の体制を守ろうという音楽業界人は依然業界の多数派を占めており、この動きがどれだけ本格化するかはまだ現段階では何ともいえない。

ただ1つだけはっきりいえるのは。今まで「メジャー」大手プロダクション「独占」してきた地上波タイアップ等のプロモーション方法はもはや全く効果の薄いものとなっており、旧体制は確実に崩れ始めている。その意味でようやく本当の意味でのチャンスが訪れようとしている、といえるかもしれない。

いわゆる既存の「メジャー」プロモーションのパイはどんどん小さくなり、もはやタイアップの広告費が回収できないレベルまで来ている。もう崩壊は時間の問題だろう。そんなもはやハイリスクローリターンとなったビジネスモデルに固執すること自体が愚かしいし、音楽文化にとってもマイナスの効果でしかない。

その意味ではやっと本格的に変えることができるチャンスが訪れたといってもいいかもしれない。

だが打開策はそう一筋縄ではいかない、一口にネットツール、ネット中心にやる、といってもそう簡単ではない。ネットに無料で音楽を流せばいい、という問題ではないためだ。

事実、音楽にとって有効なツールである、はずだったYou tubeだけで音楽産業の状況は少しも好転しなかった。

なぜYouTubeは音楽を救えなかったのか
http://www.musicman-net.com/SPPJ01/44.html

NYで活動する3チェロ+1パーカッションのインスト・バンドの名だ。合衆国連邦議会に提出した証言集で、彼らはインディーズを代表して Pandora陣営を支持した。理由は簡単だ。Pandoraがきっかけで売れるようになったからだ。CDアルバムの売上は3倍、デジタル アルバムの売上は4倍になったという。アメリカにおけるインディーズのシェアは3割だが、Pandoraでは7割を占めるサイレントマジョ リティだ(連載第26回)。

彼らは、Facebookでを対象にアンケートを取った。Break of Realityにイイネをつけた7,500人が対象だ。結果は、これからのプロモーションを示唆しているように思う。

1位 Pandora等、ネットラジオで知った・・44%
2位 ライブで観て知った ・・・・・・・・31%
3位 Facebook等で、友だちから知った ・・15%
4位 YouTube等で知った ・・・・・・・・・9%

YouTubeの順位が低い理由は、日本の現状を振り返れば十分、想像がつくだろう。

YouTube の登場時、「これからはマスメディアが無くても、新人がどんどん出てくる」と言われたが、この予想は外れた。無名バンドの場合、YouTubeに掲載した だけでは、何も起こらないからだ。YouTube単体では、Pandoraのように楽曲とリスナーのマッチングが発生しない。

ここで忘れてはならないのは、ネットにしろ、このブログでも紹介したさまざまなネットツールにせよ。所詮は「手段」でしかない、ということだ。ネットを語る時に1つの落とし穴として「ネットである手段」があたかも全てであるかのような話し方をされることがあまりにも多すぎる。

メジャーのチャンネルを使えない以上、ネットというメデイアは必要だ。だがネットにコンテンツをたれ流せばいいというものではない。

日本でのPandoraのサービスは私も首を長くして待っているが(現段階ではアカウントすら取れず、自分の音源をPandorasubmitしたくてもできない状態) いずれにせよ有効なネットの活用方法を考えながら進める必要性はあるだろう。

いずれにせよ、2013年の日本の音楽業界、ひょっとしたらようやく本格的に変化し、大きなチャンスが訪れる可能性はあるかもしれない、

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