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2012年12月29日 (土)

ネットのビジネスモデルやプロモーションの「神話」の崩壊

恐ろしく超多忙な毎日もようやく今日解決がついた。忙しいとブログどころかつぶやく暇すらない。でもようやく仕事納めをすることができた。

そんな中、当ブログでもよく共有タグをはっていたが、ワーナーミュージックがyou tubeとの提携を解消、同サイト内のすべてのコンテンツを削除する旨を発表。

■ワーナーミュージックがYouTubeと提携解消、数十万件の動画を削除へ
http://bit.ly/W6QZQn

エリック・クラプトンやヴァン・ヘイレン、マドンナ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ロッド・スチュワートなどが所属し、日本ではコブクロや竹内まりやなどが所属しているワーナーミュージックがYouTubeとの提携を解消したことが明らかになりました。
 
これによりYouTubeにアップロードされていた数十万件の動画の削除が行われるとのこと。また、ほかのレコード会社も同様の動きを見せる可能性があるようです。

の記事によると、ワーナーミュージックグループはYouTubeに対して、自社のアーティストの動画数十万件を削除するように要請したそうです。

これはワーナーミュージックとYouTubeの間で、アーティストの動画が再生されるごとにYouTubeから広告収入の分配を受けるという契約が交わさ れていたにもかかわらず、ワーナーミュージックがYouTubeから受け取る収益が考えられないほど低かったため、YouTubeから手を引くことになっ たとのこと。

なお、YouTubeの幹部は「今年一年、広告収入を増やすことに非常に努力した」と述べていますが、今後ワーナーミュージックだけでなく、 YouTubeが提携しているユニバーサルミュージックやソニーミュージックエンタテイメント、EMIミュージックといったレコード会社も、同様に YouTubeに対して高額の収益を要求してくるであろうとしています。

また、以下の記事によるとYouTubeはテコ入れを行った結果、広告収入を前年比80%アップさせることに成功したそうです。それでも交渉が決裂するということは、もともとの広告収入がよほど低かったということなのでしょうか…。

今まで当ブログでもyoutubeを結構リンク共有してきたけどもうできなくなる。過去の記事でも削除しなければならないものが出てくるかもしれない。

でも実はそもそもこのビジネスモデル自体に無理がある、ということは私はだいぶ前から云ってきた。アフィリエートやAdsenseでもうかるのはYahooなどといった特大ポータルサイトに限られ、それ以外のページは大した収入 になりゃしない、数万ページビューがあったところで得られる広告収入など微々たるものだ。それは一度でもアフィリエートやAdsenseを運営した人間ならわかるはず。

おおかた全般的にネットIT系にうとい、といわれる音楽産業の人間がIT系の連中の口車に乗せられて始めたのだろうが、何年か前にその広告収入を主な収入源に切り替える、などと音楽産業が発表した時「正気か?」と思った。あまりに非現実的な考え方だったからだ。

私自身自分の会社のウエブサイト運営やブログを運営していて感じるのはここ数年でかつてネット内で当たり前のように論じられてきた多くの「神話」が崩壊しつつあるということだ。

以前マスコミにやかましいほど出てきたEC(E commerce)なんて所詮は通販の一形態にすぎず、今やAmazon、楽天、その他大手通販会社のみのシェア争いとなり、各サイト内での」広告掲載もたいていの場合はきちんと回収できないことの方が多い。ECが革命を世の中にもたらす、などと大真面目に論じていた輩が昔いたが、革命でもなんでもない、単なる通販の一形態が増えただけでそれ以上でも以下でもない。

それと同じで「コンテンツを無料化=人が集まる=新たなビジネスモデル」などという「神話」も崩壊しつつある。これは以前当ブログでも論じたが、津田大介氏が著書において発表した「音楽を無料化させて成功」という例はいずれも「特殊な例」、つまり例外の範疇を出ず、はっきりいえば「たまたまこのやりかたで成功した以上でも以下でもない。しかしネットではこの成功例だけが一人歩き「いつどこで誰がやってもこのやりかたで成功する」というイメージが定着し、その考え方が音楽だけでなく映像、出版の世界ではこのやりかたが根強く残っている。困ったことにクリエーターやプロデユーサーの間でその考え方がいまだに定着している。先日もAmazonKindleがスタートした時に一部の作家や出版社が自らのコンテンツを「無料開放」したが、まあおそらくうまくいかないだろう。以前にも書いたが「ネットに過剰な期待をかけるのは危険である」

ネットは確かに便利なツールである、しかも非常に低コストで告知等が可能なメデイアである、

しかし決して魔法のツールではない

だがどうもいまだにネットは魔法のツール、であるかのように受け取っている人間が少なくないように思う。普通に考えりゃ「ありえない」だろうと思うようなことも「もしかしたらネットならあるんじゃないか?」 そう考えているように感じる場合がある。

2000年代中頃はまだネットが普及途中ということもあり、そういう見方が正論であるかのように扱われたが今やネットは完全に普及し、だいたい世間一般の方はネットがどういうものか見えてきている。その関係でページビューその他で2000年中頃と現在では明らかにページを見る人のウエブサイトのものの見方に変化が起きている。

つまり明らかにネットに関する「幻想」「妄想」の類を信じている人間が減っている、ということだ。

私の見るところ一番その「幻想」「妄想」に固執しているのは四六時中ネットにはりついているいわゆる「お馬鹿な暇人」連中だけだろう。それ以外の大多数の人間はそんな妄想などとっくに捨てている。

だからネットにコンテンツをばらまけば無条件にプロモーションになる、とかネットでの配信だけで音楽やコンテンツ産業が成り立つとかいい加減そういう非現実的な考え方を捨てるべきである。

結論からいってネットが「マスメデイア」を凌駕することはない。あってもそれは一時的な例外的な場合だ。仮に一時的に「マスメデイア以上」の影響力を見せることがあっても、それは特殊な条件が重なって起きる。「エジプトの春」のように多くの人が最初から「ムバラク政権打倒」という価値観を共有すれば、「マスメデイア」を凌駕することもあるかもしれないが、それらはあくまで「特殊な例」である、(そしてこんな特殊な例が頻発していいはずがないーもっとも日本に安部政権ができてそういう事態が起きる危険性は出てきたが) 殆どのケースではネットは点と点を結ぶ「パーソナル」なメデイアであって「マスメデイア」のように面と面を結ぶものではありえない。いわばネットを積分したものがマスメデイアである。

だからネットはマスメデイアの補完メデイアであり、それが本質である、それ以上でも以下でもない、今までがITコンサルタントとかITジャーナリストとかいう連中(経験上この二種類に人間にだいたいロクな奴はいない)の口車に乗って本来の能力以上の買い被りを世間一般がさせられてきたに過ぎない。

但しじゃあマスメデイア中心のプロモーションだけでいいか、というと、そういうわけにもいかない。、「マス広告」は「マス広告」で大いに問題がある。現在のマスメデイアの広告は費用対効果という面でも問題だし、何よりもリスクが高すぎる。

それゆえこの両者に過剰に傾倒しないバランスを保ったコンテンツのプロモーションや販売が必要になろう。コンテンツの新しいビジネスモデルに関する模索はまだ始まったばかりであり、それはネットに過剰に依存してもいけないし、マスメデイアの広告中心の従来の方法論に固執するのもナンセンスである。

私の新曲"So Happy Dream"PV(プロモーションビデオ)ができあがりこれでどちらにも傾倒しないプロモーションの計画を練っている、リアルなプロモーションとネットのプロモーション両方にらみながら現在考えている。とにかくリアルだけではもったいないが、ネットの「バーチャル」に過剰に依存するのもよくない、

ネットに関するおかしな「神話」を捨て、一方ではネットに関する現実的で効果的な告知方法を考える。その時に初めて本当の意味でネットプロモーションの有効な手段が見えてくるだろう。

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