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2012年8月25日 (土)

長調と短調と作曲家のきまぐれ

気がつけば8月も最終週に明日から入ります。まだ暑い日が続いていますがそろそろ夏休み気分を取り払わなければなりません。

今年からとある大手楽器メーカーの海外の音楽教室のために音楽教材の制作をしていますが、そこにはピアノの音階や音程を覚えるための曲のアレンジ等をやっています。今年の春やったものの修正や追加作業をこれからやりますが、まあ当初想定した以上に作業があるのでどうやって効率よく進めるか思案中です。

さて、音楽の勉強の際、必ず長調、短調というものを習います。今回は子供用の教材なので基本はハ長調イ短調をはじめとしてフラットやシャープが少ないキーの曲のみですが、調性(ハ長調とイ短調etc)は理論上は長調短調含め24種類あります。

バッハに「平均律クラービア」という曲集がありますがこれは、24種類の調性による曲があります。(これ以外にショパンの前奏曲24種類の調性の前奏曲で作られています)

このようにクラシック曲は20世紀の初頭くらいまでは「交響曲第九番ニ短調」といったようにいわゆる器楽曲には必ずナニ長調(もしくは短調)という調性がついていました。

ところが実はこんな曲があります。この曲はベートーベンのバイオリンとピアノのためのソナタ「クロイツェルイ長調作品47ですが



この曲の第一楽章ですが、イ長調なのはバイオリンソロのイントロ(序奏)部分のみであとは明らかにイ短調になっています。これってイ短調のソナタといってもいいんじゃないか? と思うんですが要は作曲がこの調性だといえばそうなっちゃうんですね。作曲家がイ長調といえばイ長調なんです。(笑)

では次の曲を見てみましょう。マーラーの交響曲第一番ニ長調「巨人」という曲ですが、この映像は楽譜も提示しているのでわかる人はわかると思うんですが、(画面が小さいのでごめんなさい)

この曲はニ長調と書いてありますが、少々見えつらいですが楽譜は最初は明らかに「ニ短調」になっています。曲がニ長調に完全になるには曲が始まって3分くらい、(まあそれまでホルンやトランペットがニ長調のフレーズを吹いていますが..) これは先ほどの「クロイツェルソナタ」とは逆のパターンです。

まあ調性というのは作曲家の気分しだい、で決まってしまうところもありますね。

このあと20世紀に入り調性というものが崩壊し無調音楽の時代に入るわけですが、同時進行で20世紀にジャズ音楽を始めポピュラー音楽(クラシック系の評論家は「大衆音楽」などという言葉を使いますが私はこの言葉が嫌いです)が発展しました。その時ジャズ音楽のコード(和声)は現代まで大きな影響を及ぼす発展をクラシック、現代音楽とは違って面で発展するんですが(実はデユークエリントンがかなり現代のジャズのコード進行、ポピュラーミュージックの基礎理論を作ったようなもんなんですが)それはまた別の機会で論じることにしましょう。

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