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2012年8月 2日 (木)

(批判覚悟の上)あえて提案する。音楽の地上波タイアップ廃止のすすめ

以前こういう記事を書いた。

欧米では地上波のタイアップが殆どない点とインデイースのツール充実の現状を見て
http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2012/03/post-34a2.html

地上波のテレビに有名アーチストの音楽が使われるのは欧米でも別に珍しいことではない。
但しその条件、背景は日本と欧米では根本的に違う。

改めてここで言うまでもないが日本の場合は音楽事務所乃至レコード会社が地上波,BSのテレビで音楽を露出するために「プロモーション目的」と称してJASRACの「特例事項」の中にあてはめ著作権料や原版の使用料を辞退するだけでなく、
事務所側が「協賛金」と称して莫大な金額の広告料を放送局側に支払うシステムだ。(NHKとて例外ではない) この場合言うまでもないがアーチストにも作曲者にも権利料はビタ一文支払われない。

それに対し欧米では、いや日本以外の殆どの国ではアーチストの音楽を番組テーマを使うのに「ライセンシング」といって放送局からアーチスト側に使用料(内容によってはかなりの金額)が支払われる。本来音楽を始めとするコンテンツビジネスというのは「権利ビジネス」でもあるのでこれが本来、当たり前の姿なのである。金額はケースバイケースだがこの場合メジャーアーチストもインデイースも基本的に関係ない。映画、テレビ、CMその他でアーチストの音楽の使用されればその使用料が必ず発生する、のが本来のありかたである。そしてそれはアーチストの重要な収入源にもなったりしている。

つまり前にもいったが日本のこの現状の方が異常なのだ。

いくら
「プロモーション目的」と称しても、この本来のありかたとはあべこべになっている状態は「権利ビジネス」という観点からしても異常である 。しかもこれはJASRACという公的信託期間の承認のもとに行われている。こんなバカなことをしているのは世界中でも日本だけである。ほかの国で同じことをしている、という例は私は聞いたことがない。あったら教えてほしい。

上記の例からアメリカではたとえメジャーでない、いわゆるインデペンデントのアーチストでも
「ライセンシング」の収入を得ることは珍しいことではない。
しかし日本ではこの「タイアップ」があるために
インデペンデントのアーチストが「ライセンシング」の収入を得るなどほぼ不可能といっていい。

これが結果的に日本のアーチストの権利や収入を結果的に制限しているのも事実。いい加減やめさせないともはやアーチストの生活は成り立っていかないところまで来ている。

むろん、音楽業界がもう20数年以上にわたってやってきた商慣習だ。今更変えられない、という人の方が多いだろう。「この方法以外に有効なプロモーション方法はない」という人もいるだろう。

だがドラマや映画のテーマミュージックを作るのに「大金を払って」作らせてもらう、というこの構図、しかもその
「協賛金」とやらが年々上がっているというこの現実。

これってはっきりいって他の業界から「足元見られている」状況だろう。
そしてこれは年々エスカレートしている。権利なんかも全部もぎ取られがんじがらめになり、アーチストなどはどんなに曲がヒットしようが生活はできない、というおかしな状況を作り出す。

驚くべきことはこの状況に関して何の疑問も持たない業界人が大多数、というのが本当に不思議だ。

これも「プロモーションのため」、もっといえば「付加価値をつけるため」というかもしれない。だが実際に本当に「付加価値が付いているのか」というと、たぶん違うような気がする。

やっていることは
「権利の大出血サービス、どころか権利廃棄「音楽の100均の消耗品化」だけである。

放送局だって本音は有名アーチストの曲をテーマ音楽に使いたい。ただ今はそれをタダどころかお金もらって作ってもらっているという極めて虫のいい、おいしい目に合わせている。

この流れを止める殆ど唯一の方法は

メジャーメーカーを初め音楽業界全体が過去からの慣習である「地上波のタイアップ」という方式をやめること。

つまり

「お金くれなきゃテーマソング作らないよ」業界全体がいうこと。

それしかない。

そしてもう一度「ライセンシング」を初め本来の「権利ビジネス」のありかたに戻すことだ。 一刻も早く正常な状態に戻すことだ。これをやらないといつまでたっても音楽業界はテレビ業界等から足元みられしまいには何も残らなくなってしまう

音楽業界の超保守的な体質は私もいやというほどわかっている。だからこんなことを書いたら非難ごうごうだろう、くらいのことはわかる。

だが海外の状況を見るにつけ、やはり日本の現状がいかに異常か、ということを目の当たりにした上でやはり、こう書かざるを得なかった。

あえていうが

日本の音楽業界は世界における「北朝鮮」である。

国全体が異常だと他の国では異常なことが正常になってしまう。

戦前の日本の軍国主義時代もそうだったけど..

今の日本の音楽業界はまさにその状況といっても過言ではない。

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コメント

>「協賛金」と称して莫大な金額の広告料を放送局側に支払うシステムだ。(NHKとて例外ではない)

まさかNHKまでが…という驚きと同時に、やっぱりかと妙に納得しました。
ここ数年NHK地上波も番組の質低下が目に付くようになってましたし、ドラマの主題歌も??な選曲が多くなりましたね。単にメジャーな歌手を使ってるだけで、ドラマのイメージと全く違う曲が平然と使われてる例も多いように思います。もちろん全部のドラマがそうではないのですが。

ゴリ押しという言葉が最近よく使われますが、視聴者からするとまさにその通り押しつけがましく感じますね。主題歌だけがドラマから浮いてるというか。

NHKのゴリ押しと言えば、アンジェラアキのプッシュも不自然でしたし、今回のオリンピックでのいきものがかりのプッシュもかなり不自然でした。とてもリスナー発信のブームとは思えないんですよね、両者とも…。

投稿: Popo | 2012年8月20日 (月) 02時59分

コメントが遅くなってしまいました。

とにかくタイアップの関係でドラマや番組と全く合わない音楽の使い方が増えましたね。

全てではありませんが、ドラマ制作現場の人間がテーマソングに関しては全く発言力を持たない、というケースが珍しくありません。

とにかく番組、コンテンツの質を上げるためにもこういうことはやめるべきですね。

投稿: Kyoji | 2012年10月 6日 (土) 00時08分

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