Kyoji "metanature"
i-tunesでも好評配信中!!
i-tuneページを表示するにはお客様のPCにi-tunesとquicktimeがインストールされている必要があります。 i-tunes及びquicktimeのダウンロードはこちら





« 音楽の海外プロモーション活動をして余計に日本の中の音楽のありかたに嫌気が指す自分が.. | トップページ | 創造する、というのは非効率的なプロセス 新自由主義的な「効率第一主義」も業界衰退の原因 »

2012年7月16日 (月)

「ビジネスのかたち」にこだわる愚かさ

今頃気が付いたが連休である。7月も半ばを過ぎあと2週間くらい立てば夏休みモードに入る。音楽の制作屋としての環境は依然厳しいが一応3月に行った海外向けの音楽教材の制作の続編他、制作案件もいくつかあり9月まではその業務に取り組む予定となっている。

ヨーロッパの金融不安、一向に出口が見えないデフレ、その上消費税増税と景気によってはマイナスの要因ばかりが目立ち、経済やビジネス環境も劇的に変化しつつある。特に音楽業界をはじめとするコンテンツ関係をめぐる環境はここ10年で激変しており、こういう中ではもはやビジネスの「かたち」など何の意味もなさない。そもそも「かたち」なんてものは単なる手段にすぎないし、手段なんてものは経済やビジネス環境によってどうにでも変わるものである

にもかかわらず音楽業界などはその「かたち」にあくまでこだわる姿勢を示す人間が大多数でその「かたち」を絶対視する姿勢を崩さない人間が後を絶たない。当ブログで圧倒的なアクセス数になった「違法ダウンロード問題の記事」で私はインターネット推進という手段あたかも全てであるかのような議論になっているとIT関係者、ITギーグたちを批判したが、音楽業界の既存のビジネス「かたち」ー手段全てであるかのように考えている点では音楽業界人も同じである。どちらもその意味では同じ穴のムジナだ。

幸いにも私は音楽業界の万年野党(笑)であるせいかそんな「かたち」にこだわる必要がなかったので逆に今まで何とかやってこれてきた。根っからの制作屋である私はこと音楽制作に関してはありとあらゆる制作現場を経験してきた。制作ノウハウに関してはその辺の音楽制作関係者には負けない自信がある。また立体音響を初め特殊なノウハウー付加価値のあるノウハウを打ち出す一方で、私自身が一人何役をこなしながら制作のコストダウンの努力も目いっぱい行う等の企業努力も怠らなかった。特に付加価値のあるノウハウはとかく「売れセン」とか「人がやっていることにしか関心を示さない」ことが多い他の音楽制作会社とは明確に差別化した方針で取り組んでいる。

だが勿論、それらの対策は必ずしも十分ではない。私の会社の最大の欠点は「営業がいない」点である。その「営業がいない」点をインターネットのさまざまなツールを駆使して補ってきたし一時は非常にうまくいっていた時期もあった。だがインターネットのツールは便利だし有効な場合もあるがそれだけではやはり不十分である。

私は自社のアーチストのプロモーターのようなこともしてきたが、やはり自分に向いていないことはやるべきではない。よい結果など出ようはずがないからだ。やむを得ず誰もやる人間がいなかったからやっているのだが十分な能力と信頼できる人間が我こそと名乗り出ればいつでもまかせる用意はある。それはビジネスの「かたち」こだわるというのとは違う。いかなるビジネスモデルも「営業」が必要でない業務などこの世に存在しない。実際なんでも一人でやるには限界がある。過去何人かそういう「営業」を任せようと思った人間はいたが結局どれもいろんな理由で定着しなかった。みなさんの中でぜひやってみたいという人がいましたらメッセージください。

だが音楽もコンテンツも新しいビジネスモデルを構築することが重要であろう。今それに関してさまざまなことを考えている。日本の音楽の状況が業界の面でもユーザーの面でも絶望的に近い状況だからこそ従来の「かたち」にこだわらないアプローチが必要である。

幸いにして音楽業界が他の業界と違うのは個人レベルでも音楽配信やCDを流通させたりということができるし、制作の仕事も十分に取ることができるという点だ。他の業界ではそうはいかない。たとえば建設や土木など「公共事業」がらみだと政、官、財の癒着的な構造がいまだに強く、結局その中のヒエラルキーに組み込まれない限り何の仕事もできないようになっている。音楽や芸能の分野も音楽事務所や放送局との癒着、力関係などがある。しかし昨今の状況からそれも少しずつ崩れつつあるし、何よりも日本から一歩外にでればそんなものは何の意味もなさない。幸いにして現代はインターネットを通じて国境、民族に関係なくコンテンツや情報は流れるので海外プロモーションツールが豊富になっている現代では言われているほど障害にはならない。

従来の業界ビジネスの「かたち」にこだわることがいかに無意味かおわかりいただけると思う。

そんなわけで私の戦いはまだまだ続きます。夏休み気分にはちょっとなれないかな

|

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。