Kyoji "metanature"
i-tunesでも好評配信中!!
i-tuneページを表示するにはお客様のPCにi-tunesとquicktimeがインストールされている必要があります。 i-tunes及びquicktimeのダウンロードはこちら





« 制作の「方程式」「マニュアル」とクリエイテイビテイ | トップページ | 欧米のインデイースシーンで使われている音楽プロモーションツール »

2012年3月 9日 (金)

欧米では地上波のタイアップが殆どない点とインデイースのツール充実の現状を見て

ご存じの通り日本で音楽をプロモーションする場合、地上波テレビとのタイアップで音楽を露出させる、ということが一般的である。少なくとも日本国内では必須といっていい。

だが今頃になって気がついたのだがよく考えてみれば欧米ーアメリカでもヨーロッパでもー音楽を地上波テレビの番組やCM等でアーチストの楽曲をタイアップでプロモーションする、などということは殆どない。勿論有名アーチストの音楽をCMその他で使うことがあるが、それは多くの場合ライセンシング(権利使用許諾)で寧ろ例外的事象といっていい。ライセンシングだからマイケルジャクソンコカコーラCMにせよ、ローリングストーンズWindowsのCMにせよ、スポンサーから莫大なライセンス使用料が各アーチスト側に支払われている。

これに対して日本の場合、アーチストの楽曲をタイアップとして使用する場合はこうしたライセンス料は勿論のこと、著作権使用料も「プロモーション目的」という項目JASRACに例外事項として認められるためアーチスト側にも作曲家にもビタ一文の費用が支払われない。しかも一度タイアップとして使用されると多くの場合スポンサーからみの縛りが出てくるので、あとで二次使用したくてもなかなかできない等、アーチストの権利がいろんな意味で制限される。

はっきりいって日本のこの現状の方が異常である。

欧米で行なわれているライセンシングの現状が本来の姿であり、コンテンツ、ソフトが権利ビジネスであるという現状を考えると、本来こちらの方が当たり前なのである。

つまり日本と欧米ではアーチスト側と地上波のメデイア関連との力関係ー取り分け権利に関する力関係が完全にあべこべになっているのだ。

だが北朝鮮や戦前の日本社会のように国全体が異常だと、異常なことが正常になってしまう。そしてそのタイアップが事務所やレコード会社の事実上の「利権」「既得権」として力関係のあるところが抑えてしまい、今やBSやCSの部分まで押さえられている。

日本の音楽業界だけを見ているともはやこういうことが慣習化してしまっているので、異常に見えないが実は世界の権利ビジネスの感覚からすればこれは明らかに異常である。欧米のどの国を見ても地上波のメデイアに対してこれだけ「権利を放棄する」行動をJASRACのような権利信託機関の公認のもとに当たり前のように行っている国は私の知る限り日本しかないのだ。その意味では違法コピー天国、海賊版天国で著作権の概念すらないお隣の中国を日本はあまり笑えない。

これというのも日本ではいくらインターネットや衛星放送等が普及してもいまだに地上波のテレビの影響力が、衰えたといわれながらもダントツだからだ。そしてこれからもそうであり続けるだろう。

しかし地上波のテレビの影響がダントツなのは何も日本だけの話ではない。

このブログで何度も書いているがネット草創期には、インターネットが現れたのでこれでマスというものがなくなる、などという情報がまことしやかに流れた。

しかし実際にはそうなっていない。IT系やグローバリストといわれている人たちがお手本とするアメリカですら、マスメデイアは健在であり影響力がダントツである。NBC CBS ABC等の地上波テレビ三大ネットワークがまだ健全な経営を続けているのが何よりの証拠だ。

にもかかわらず欧米では多くのアーチストが新譜を出しているし、今年グラミーで旋風を巻き起したAdele(アデル)などはまだデビュー5年でアルバム二枚ともミリオンセラーにしている。今私が不思議に思っているのは、地上波のタイアップが殆どない欧米で

どうやって曲がプロモートされているのか?

どうやってアーチストがインキュベーションされているのか? 

この二点である。

勿論欧米と日本では社会的バックグラウンドが違う。そして私がこのブログで何度も述べているように、欧米のように音楽のファンダメンタルズらしいものが殆どない日本と欧米社会では単純比較はできない、ということもわかっている。アメリカの白人のカントリー黒人のR&B ソウルフランスのシャンソン等々生活の中に溶け込んでいる音楽など日本には残念ながらないのだ。だから地上波テレビのドラマやその他によって「シチュエーション」を作りそのシチュエーションの中に音楽を組み込む、という仕掛けを作らないと日本では本当にその歌が愛されるということはない。残念ながらそれが日本の現実だ。

だから私は欧米がこうなっているから日本が同じようになるべきだ。などというつもりはない。それじゃ私が普段批判しているITのシリコンバレー留学組やグローバリスト経済学者らの見解と同じになってしまう。 

私はそんなバカなことをいうつもりはない。

しかし地上波のタイアップを使わないでプロモーションしている欧米の現状を今一度改めて再度検証してみるのも意味があることではないか、と思う。なぜならインターネットによる情報化社会は、情報もコンテンツも国境に関係なく動くし私も、映画劇伴関係を始めとして海外への進出も視野に入れているからだ。だから昨今の現状を見るといろいろと面白いことが見えてくるかもしれない。

実は欧米、取り分けアメリカはいわゆるインデイースに関するプロモーションツールが実に充実している。そしてそれらは日本にいながらにして使ったり設定することができるのだ。しかもインターネットだけでなくリアルなプロモーションも組み込まれている。それらを自由にそして効果的に使いこなす術を学ぶことは大いに意味があることである。日本には同じようなサイトはあるがアメリカのこのサイトと比べるとやはり正直いって見劣りがする。

尚、この術を日本国内に応用、なんてことは考えていない。というかたぶんできないと思う。それだけよくも悪くも欧米と日本の音楽文化の環境は違うのだ。両者水と油というくらいに

次の記事で主にアメリカのインデイースアーチストのプロモーションツールに関して述べる。

|

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。