Kyoji "metanature"
i-tunesでも好評配信中!!
i-tuneページを表示するにはお客様のPCにi-tunesとquicktimeがインストールされている必要があります。 i-tunes及びquicktimeのダウンロードはこちら





« いわゆる「情報革命」とコンテンツ産業のありかたについて | トップページ | 来年に向けてー音楽文化の「革命」は可能か »

2011年12月 9日 (金)

ステイーブジョブスと音楽業界

今年逝去した著名人物の中でも現代社会に最も大きな影響を与えた人物には違いないアップルの前CEOのSteve Jobs (1955-2011)

日経に「世界を変えた作品 スティーブ・ジョブズ」という記事が掲載されている。

i-Mac

http://pc.nikkeibp.co.jp/article/trend/20111205/1039398/?P=1

i-pod

http://pc.nikkeibp.co.jp/article/trend/20111205/1039398/?P=2

i-pad

http://pc.nikkeibp.co.jp/article/trend/20111205/1039398/?P=3

 自分が身を置く音楽業界に関しても莫大なインパクトを与え、i-tunes等いわずもがなのプラットホームを作り音楽配信を普及させた功績は大きいことはいかに保守的な音楽業界人でも認めざるを得ないとい思います。何度も云いますが彼ほどコンピューターの世界にとどまらずあらゆる分野に強い影響を与えた人物はいないでしょう。その点ではMicrosoftといえども足もとに及びません。

とはいえ、ここであえてネットに氾濫するジョブス礼賛論とは一線を画する記事を書こうと思います。勿論スティーブ・ジョブズの功績にケチをつけるつもりは毛頭ありません。しかしスティーブ・ジョブズとて聖人ではありません。

確かにスティーブ・ジョブズi-tunesのプラットホーム建設という大きな実績を残しました。しかし一つだけ忘れてはならないことがあります。

それはスティーブ・ジョブズは音楽業界の人間ではない、ということです。

実はあることがおき始めています。、i-tunes経由でユーザーにはうれしいかもしれませんが我々コンテンツホルダー側から見ればたまったものではないことが起きはじめています。

■使ってみて驚いた! 「iTunes Match」は便利で太っ腹 (1) ジョブズ氏が語った"音楽アップグレード"は本当か?

http://s.news.mynavi.jp/articles/2011/11/18/itunesmatch/

以前も書いたようにインターネットのみでブランデイングや付加価値をつけるのは不可能です。、ネット経由で販売されるものは最終的にはデフレスパイラルに巻き込まれるのは避けられないと書きましたがまさにその通りのことが上記の 「iTunes Match」で起きつつあることを示しています。

このままいけば音楽業界は間違いなくつぶれますね。最ももう事実上機能は停止していますが...

音楽業界はこの世の春を謳歌したバブル時代から本質的に何も変わっておらず、変わろうとすらしていません。まさに万年ぬるま湯体質の音楽業界。一方でアップルCEOを自らスカウトしたスカリーに解任され、挫折も経験しつつも不死鳥のようによみがえったジョブス

はっきりいって勝負になりません。絶えず未来を見ているジョブスと既存のビジネスモデルを守ることしか考えない音楽業界。

これだけいいようにやられている原因は両者の将来に対するビジョンの違いということができましょう。ジョブスに対抗するにはジョブスに負けないほどの将来のビジョンを持っている人間ではないと到底太刀打ちできるものではありません。

音楽業界最大の不幸はそういう人間がいなかったことだと思います。いや、もっというとそういう優秀な人間を次々と業界から追い出していったというのが正しい表現でしょう。周囲にイエスマンしかおかない無能な経営者。そんな人間がジョブスの提案に対してただ受身的になっているだけで、彼のビジョンが何たるかを全く理解できずに結果として無条件に受け入れてしまったという点です。この構図がどうしようもないと思いますね。

音楽業界が現在のような状況になった原因は音楽業界のトップの無能さ意味のない業界内だけのイス取りゲームに明け暮れる人たちで構成されている点が大きいですね。そして自分の任期に問題が起きなければいい、という事なかれ主義

そこには音楽文化を良くしよう。新しい時代で音楽文化が次世代に語り継がれるために何かをしよう、などという姿勢が微塵も感じられませんスティーブ・ジョブズは音楽業界のそういう体質を見抜き、おそらく心の中では嘲笑していたでしょう。そしてi-tunesというプラットホームを武器にいまやいいようにやられています。

以前もいいました。何度でもいいます。

音楽業界の未来は音楽配信にはありません。

だから音楽業界人、我々コンテンツホルダーが新たなビジネスモデルを構築する以外にこの状況を打開することはありえないのです。

これも何度でもいいますが、音楽配信はいまやすっかり業界には定着しています。しかしこの普及で音楽業界が回復のきざしを見せているか、というと残念ながら、です。現在の音楽業界の状況が全てを証明しています。

そしてこのままいけば権利を含め、音楽業界は全てを食い尽くされておわります。

ひとえに何事にも受け身で、新しい試みを何もしない。ただ時代やグローバリズムに身を任せているだけ。

これではただ飲み込まれるだけです。グローバリズムを諸手を挙げて礼賛する人がまだ多いですが、これはグローバリズムというのは結局は市場原理主義金融「錬金術礼賛(単なる投機屋に過ぎないんですが)」 そしてネット万能主義3点セットで成り立っています。要するに弱肉強食を正当化する考え方で、アメリカ主導の実質的には新たな帝国主義になっています。こんなものに身をまかせたら食い尽くされ捨てられるだけです。

私はそのためある試みをしようとしています。何をしようとしているかはここではまだいえません。しかし音楽業界として新たなことをやらないと、という思いがあります。勿論私がスティーブ・ジョブズに匹敵するようなビジョンを持っているなどというつもりは毛頭ないですが、ただ何も考えずにただ流されるというよりは1人くらい悪あがきする人間がいてもいいだろう、とも思いますので...

ついでにいえばこの構図、どこかで見たことがあるな、とも思いましたらTPPの問題に似てますね。国際金融勢力主導のアメリカ政府は日本にTTP不公平な条約を飲ませるために、メデイアを始めあちこちに根回しして周到な準備をしていた、一方で日本の首相はアメリカと財界だけにいい顔していれば、細かい条項の勉強などしなくてもいいと能天気に構える日本の野駄目あかんくたーびれ首相、前者をスティーブ・ジョブズとすれば後者は音楽業界そのもの。

この日本という国も音楽業界のような運命を辿るのでしょうか?

|

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。