さて、今年もあと一ヶ月です。
今年は実はインターネットのありかたを始め、音楽配信、その他のことについてさまざまなことが見えてきた年でした。それまでのネット内の「定説」や論調には私には言わせれば「正しくない」面が多々あることが何となく見えてきましたし、私のブログを長く読んでいただいている方は私の論調、主張内容がガラっと変わったことに驚きや戸惑いを覚えている人も少なくないかもしれません。
ネットの中でコンテンツについて語る場合、多くの場合システムにばっかり目が行きコンテンツのありかた、コンテンツの内容について論じることは残念ながらあまりないようです。しかしそれこそが問題の本質であって、システムというのは単なる手段に過ぎず問題の本質的な部分ではありません。正直言ってコンテンツを語る場合システムや「形」しか見ていない議論が多すぎます。
CD等のパッケージはもはや無用の長物で音楽配信こそがこれからの音楽のビジネスモデルだ、などというのはまさにその典型的な論調の例ですが、今年見えてきた私なりの結論をもう一度はっきりいいましょう。認めたくない人が多いでしょうが..
音楽業界の未来は音楽配信にはありません。
音楽配信はいまやすっかり業界には定着していますが、実はこの普及で音楽業界が回復のきざしを見せているか、というと残念ながら否、です。
そもそもシングルなら\1500 アルバムなら¥3000に比べ音楽配信は\150 高くても\200なわけですが、価格が一桁下がれば販売数は一桁あがらなければ売上減になってしまいます。(単純なたし算です) つまりダウンロード数一千万というものがでないと音楽配信がビジネスの面でパッケージに完全に取って代わるとはいえませんが、少なくとも有料配信でそんな例が出たというのは国内外でも聞いたことがありません。結局は多くて100万ダウンロード、せいぜい売上は1億5千万程度(実際にはappleを始めとする業者のマージンがありますからレコード会社には1億弱しか入ってきません)前にも書きましたが音楽意配信はもうかるはずだ、などという人がいますが1億弱でタイアップ宣伝費、スタッフの給与、レコーデイング費用その他モロモロをカバーしなくてはなりませんから実際は殆ど何も残ってないというのが現実です。
そして何よりもインターネットの特質というのも見えてきました。結論からいってインターネットのみでブランデイングや付加価値をつけるのは不可能、ネット経由で販売されるものは最終的にはデフレスパイラルに巻き込まれるのは避けられない。という点が見えてきたわけです。つまり音楽配信はいずれ値崩れするのは避けられない。
そして既にその現象がi-tunesにおいておきています。
■使ってみて驚いた! 「iTunes Match」は便利で太っ腹 (1) ジョブズ氏が語った"音楽アップグレード"は本当か?
http://s.news.mynavi.jp/articles/2011/11/18/itunesmatch/
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