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2011年11月26日 (土)

立体音響のアプリケーション

以前このブログでTPPとかグローバリズとかの問題をいろいろと書きましたが、とりあえずこれから来るであろう荒波に対抗する一環としてコアコンピタンスを強化しようということで動いております。

つまり同業者とかが多くすぐに「替わりが見つかる」仕事ではなく、そう簡単にマネできない、付加価値をつける仕事。

その一環として私の場合立体音響のノウハウが揚げられます。

一口に立体音響といいましてもさまざまな方法論があります。ダミーヘッドを使ったバイノーラル録音、そして劇場などで使われるドルビーサラウンド そしてもう1つはデジタル技術を駆使したデジタル3Dサウンドプロセッシングで、以前はRolandRSSというシステムを多用していましたが、現在はARNIS社のSound Locusを採用しています。

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マウスかゲームのコントローラーを使って定位をいろいろ動かします。

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近々異業種での事業案件ですが、「たぶん」やることになるだろうと思われる立体音響の案件がありますので、その準備も行なわなければなりません。

何度もいいますがネットに情報を流して、付加価値がつくなんていうのは幻想です。いまだにその幻想にしがみついている人がいるようですが、

人のやらないことをやる。そして効果的に付加価値をつける。
それは自分でどんどん行動してノウハウを蓄積するしかないと思います。付加価値の付け方は個人個人で違うと思いますが、とにかくこれからのコンテンツ事業者はその付加価値がないと生き残れません。

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2011年11月20日 (日)

備忘録ー本来の職務、職種に復帰するにあたって

実は2006年の暮頃、だいたい5年前の今くらいから現在まで本来の自分の仕事である作曲、編曲その他「制作」の仕事とはだいぶわき道にそれた活動を多くしていた。

自分は業務としてはさまざまな分野に対して対応可能な能力はあるつもりだが、基本は制作屋である。音楽だけでなく音声、音響、その他サウンドコンテンツを制作するのが私の本来の仕事であり私が最も得意とする点である。しかし音楽業界が衰退し既存の業務による売上が大幅に減ることを予想(ただ事態は私が想像した以上に深刻に展開している)した関係もあり、本来の私の仕事でないことを行なうことを余儀なくされてきた。

それがマネージメントやプロモーターとしての仕事だったり、ハードウエアをも巻き込んだシステムを売るビジネスマンだったりしていた。後者はもう2年前から事実上失敗に終わったし、奥津恵のプロモーターとしての仕事も、いくつか小さな成果はあったものの決して芳しくはない。特にビジネスマンとしてはともかく、私はマネージャーとプロモーターには向いていないことは自分でわかっているし、正直もう私の年齢くらいになるとあまり向いていないことはやるべきではないと思っている。特に私はただでさえ人よりは遠回りした人生を送ってきた。若い頃そうした遠回りは大いに役に立ったと思っているが、もういい加減そんなことをする必要はないだろう。もう充分すぎるくらい自分本来の仕事以外の経験を積んできたと思っている。

昨日FM戸塚"のBIGTIME Music Cocktail”のライブ公開録音が終了したことで一つの区切りができた。奥津恵のプロモーターの仕事を完全にやめるわけではないが、今後は私の制作の仕事(特に劇伴、映画音楽関係)の中で奥津恵の能力が発揮できる部分に参加してもらおうと考えている。今後ライブ活動を一切やらない、という意味ではないがリスクとメリットとの兼ね合いで充分にメリットがありそうなものだけをやるつもりである。(尚、奥津恵FMのパーソナリテイーとしてはかなりいいセン行っていると思うので、その方面のプロモーションは引き続き行なおうとと考えているーこれも「制作」の仕事である)今まで月1-2回のペースで行なってきたライブの回数も必然的に減っていくが仕方あるまい。

とにかくこれからは私は完全に本来の自分の仕事である制作屋に戻ろうと思う。そうした中で自分のノウハウ、能力を発揮し、他の制作会社との明確な差別化、コアコンピタンスを全面に打ち出していく。多種多様のノウハウを持っている点では誰にも負けないと自負している。

<蛇足> 例によってネットの連中に突っ込まれたが、私は一般的に使われるコアコンタンスコアコンタンスと書いている。これは実際の英語の発音はコアコンタンスの方が近いからである。 それにしても粗捜しに執念を燃やす輩はネットには多い(笑+汗)

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2011年11月18日 (金)

Inter Bee 放送機器展2011

毎年恒例ですが幕張メッセで行なわれるINTER BEE2011年に行って来ました。

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といっても映像関係ではなく専らプロオーデイオ関係です。

現在立体音響の案件があり、そのアプリケーションソフトウエアの新バージョンの展示やデモを見に行くこと、そして勿論Pro tools 10のデモを見に行くのが主目的です。

やはり、といいますかAVID社のブースはプロオーデイオの中でも際立って大きく、人も多かったですね。まあ当然ですが..

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それにしても以前はプロオーデイオと映像やその他についてはっきり分かれていたんですが、最近は接近しているため間違ってプロオーデイオ以外のブースに入ってしまうことも何回かありました。

あと時代というか、少し寂しいのはSSL "Solid State Logic"のブースがずいぶん小さくなってしまいましたね。かつてはプロオーデイオの主役を張っていたんですが現在はすっかりAVID社にその地位を奪われた感があります。YAMAHASteinbergCubaseWavelabを出していますがやはり本格プロの機器としては現在圧倒的にPro toolsですね。まあ自分もユーザーなので時代の流れというものを感じます。

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それにしてもうちから幕張は遠いです。(^^;) どう頑張っても片道二時間はかかってしまう。それほど時間的余裕があるわけではないので、なるべく行ける時は行くようにはしていますが、毎年は辛いかもしれません。


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2011年11月16日 (水)

TPPには反対するーだけど「変わらなくていい」という意味ではない。

私がのもう1つのブログ Kyojiのよろずひとりごとで 私は一連の記事で日本がTPPの参加に対して反対を表明した。 マスコミや推進論者の間でTPP反対=自由貿易反対、なる短絡したレッテル貼りが大手をふって罷り通っているが、私の記事をよく読んでもらえばわかるが私がTPPに反対するのは簡単にいえば次の3点からである。

1.参加国の参加条件が対等、平等ではない。(内容から参加国から全てアメリカ議会がきめ、事実上アメリカの隷属になる)

2.ISD条項で事実上「内政干渉権」を参加国(実際に多用するのはアメリカ)に与える。

3.内容が非公開のため民意を全く反映できず主権在民の原則を無視して一部の人間だけで全てが決められてしまうこと

という非常に不公平なものだからである。殆どこれに参加したら日本の意志を表明することは不可能になるからである。国民の生活が劇的に変わる可能性の高い取り決めを国民の意思が全く入る余地がないところで勝手に決められるーこのことになんともいえない危機感を感じたからである。そして呆れることに野田首相は全くこの事実を知らないでTPP参加に突っ走っている。だからこそこの政権に反対している。くどいようだが自由貿易だから反対しているのではない

しかし一方では私もコンテンツビジネスをやっていて、自営業者の端くれでもあるから現代が昨今の産業形態が大きく変化している時代であることくらいは理解しているつもりだ。推進論者は私がTPPに反対=変化を拒否する人間と例によってレッテル貼りを行なうだろうが、私の音楽ブログの長らく読んでくださった読者は私は音楽業界には大きな変化が必要であることを書き続けていることは理解してくれているだろう。アメリカやイギリスがTPPを始め世界にこれだけ主導権を握っているのはITと金融で脱工業化を図り、グローバリゼーションを押し進めているのは事実であり、それに伴いよくも悪くも大きな変化を余儀なくされていることくらいはわかっているつもりだ。

日本も工業製品はアジア諸国の猛追を受けており、ITや知的財産権に力を入れないと生き残れない。しかしだからといって私はそのグローバリゼーションの流れ絶対視して諸手を上げてグローバリズムを礼賛したり、その辺のIT御用ジャーナリストのようにIT万能論を唱える人間等とは価値観を共有できない。

そもそもアメリカの現オバマ政権はブッシュ前大統領のネオコン新自由主義に対し、アメリカ国民がNOといった結果のはずだが、現実は国際金融勢力によって寧ろ水面下ではグローバリズムを通じて新自由主義、市場原理主義が強化されていた。殆どのアメリカの議員が国際金融勢力のロビイストによって骨抜きにされ、オバマの公約だった日本と同じ皆健康保険制度の成立はオバマの最初の任期中の成立するのはもはや絶望的だ(おそらく仮に再選できても無理だろう)。TPPに日本が参加すれば世界でも類を見ない公平な医療制度が国際金融勢力によってつぶされるのはほぼ確実と考えてよい。日本でもそうだが実際には新自由主義、市場原理主義以前より遥かに強力になって我々に対して牙をむいて襲ってくる。

TPPに参加しようがしまいが、我々がそのアメリカの国際金融勢力に対時しなければならないのは避けられない。そしてITと金融を中心としたグローバリゼーションの波をかぶるのは避けて通れない。

だからこのグローバリゼーションの波、ITを始めとする大きな流れにどう対処するのかを危機感を持って考えなければならない。ITと金融が世界を大きく飲み込んでいるのは事実だが、だからといって一部の経済学者やIT起業家のように、モノ作りを旧態依然の産業と決め付け見下すのはいかがなものかと思う。なぜならよくも悪くも日本の強みがそこにあるからである。 というわけで内容が内容だけに今回は私の両方のブログに同じ記事を掲載することにする

自分が身をおく音楽業界はもう15年以上も衰退の状況が続いており、もはや完全に機能不全に陥っている。これは音楽をあたかも100均の商品のごとく消耗品として売ってきた音楽業界自身にも責任があるが、問題はそれだけではない、と思っている。要はやはり音楽業界自体はバブルの時代から少しも基本的な部分が変わっていないのだ。いわゆるIT技術を取り入れ、音楽配信が一般化したにせよ基本的な商売のやりかたは音楽業界がこの世の春を歌ったバブルの時代と少しも変わっていないのだ。

人はこれを音楽がIT化の波に出遅れた、とかグローバリゼーションの波に乗り切れなかったというが、実はそうではなくグローバリゼーションの波がコンテンツやモノ創りに対する世の中の人のイメージ、考え方を変えた、というのが正しい表現だ。

どういうことか? というと要はグローバリゼーションとは世の中を限りなくフラットにする。フラットにする、というのは要は世界的に見て供給過剰な状況を作り出すのだ。よって高度に情報が発達した社会では情報、コンテンツ、そしてモノ作りというものが買い手市場になり、価格が下がる方向に行く。よって工業製品、それに付帯するコンテンツ、情報は価格破壊のデフレスパイラルに入り込む。

私は以前なら音楽配信に対してかなり積極的な考え方を持っていた。しかし最近になってインターネットの中、そしてグローバリゼーションの流れの中に乗ると、付加価値やブランデイングをすることは不可能で、時間が立てば価格破壊のスパイラルの中に巻き込まれるのは避けられない、ということに気がついた。今ではこの部分では180度考え方が逆になっている。

IT関係者やグローバリゼーションを推進する経済学者等がモノ作り業者、コンテンツ屋を見下しているように見えるのはインターネットの中、そしてグローバリゼーションの流れの中ではモノ作り、コンテンツ屋は消耗品,使い捨て業者(expendable worker)にしか見えないからではあるまいか? 

日本人は特にそうだが、雰囲気というものに流されやすい。だが本当にそれでいいのか? 

グローバリゼーション派の経済学者はITと金融によってアメリカとイギリスも世界に冠たる国家に戻っているという。だが実態は非常に悲惨である。実際はITと金融を中心としたグローバリゼーションの波で恩恵を受けているのはアメリカやイギリスでもごく一部の人間で、グローバリゼーションを推進する経済学者が思い描いたすばらしいはずの理想社会が実際には、これによって大きな社会不安が生じている、記憶に新しいロンドンでの暴動、そして現在アメリカの各地で起きている失業者、低所得者の占拠事件である。彼らは国際金融勢力がしかけたグローバリゼーションの流れで解雇もしくは低賃金で貧窮に悩んでいる人たちである、これがグローバリゼーションで世界で冠たる地位にいるとグローバリゼーション派の経済学者が礼賛するアメリカやイギリスの本当の姿である。

おそらくグローバリゼーション派の経済学者は彼らがああなったのは「自己責任」(小泉政権の時に嫌というほど聞いた言葉だ)といい、彼らに対しては「我慢しろ」としかいわないだろう。日本のグローバリゼーション派の経済学者の殆どはTPP推進派だが、アメリカやイギリスの恐ろしいまでの生活格差、各地で起きている占拠事件の姿はTPPを参加してからの未来の日本の姿といっていい。結局グローバリゼーションを仕掛けた国際金融勢力の流れに身を任せるとこういう世の中になる可能性が極めて高い。

では我々はどうすればいいのか?どうこの変化をもたらす波を乗り越えればいいのか? 

絶対に違うと思うのはグローバリゼーション派の経済学者、政治家、官僚が主張するようにこの波に身を任せる、という方法だ。それではただ飲み込まれ全てを失うだけである。

私はここでモノ作りでもコンテンツ作りでも「付加価値」(知的財産的なものも含む)をつける、マーケット用語でいうと「コアコンピタンス」を維持することが、グローバリゼーションに対抗できる唯一の手段ではないか、と考える。IT化によって世界がフラットになっている以上、「プロとはいえ誰でもできる仕事」は簡単に「替わり」を見つけることができる。しかし「コアコンピタンス」を維持していれば、「替わり」などそう簡単にはみつけることができない。

そう考えれば私は日本の技術水準を考えればそう悲観するものではない、と思う、金融やエセマーケテイングばかり見ている経済学者には理解できないかもしれないが、日本は機械工学だけでなく、実は化学、電気その他多くの分野で「日本しかできない技術」を多く持っている、モノ作り業者、コンテンツ屋を見下すことしか知らない彼らには想像もできないほどの質の高い「コアコンピタンス」を日本は既に所持している。これがあれば世界がどんなにフラットになろうが恐れることはない。

私が身をおく音楽業界を始め、映画、映像のようなコンテンツを「コアコンピタンス」付加価値やブランデイング、をどのようにするかが重要ポイントである。これは必ずしも音楽の場合の地上波のテレビのタイアップ=付加価値ということにはならない。

「コアコンピタンス」付加価値の付け方はケースバイケースだろう。人によってさまざまに考え方も違う。しかし要はどんなにグローバリゼーションの波で世界がフラットになろうがそれに対抗するための手段を我々コンテンツを制作する人間は考えなければならない。

先ほども言ったように音楽業界はバブルの時代から本質は何も変わっていない。そうした中で経済学者等のいうようにただグローバリゼーションに身を任せるのは自殺行為に等しい。そのためには彼らに対応する「コアコンピタンス」を創出し、彼らの思い通りではない、そして思い通りにはならないビジネスモデルを考えるしかないのである。

つまり日本はグローバリゼーションに惑わされずに日本独自の道を行く、というのも悪くないと思う。TPPに参加して国益を損なうリスクを負うよりは「コアコンピタンス」を全面に押し出していけば、いかにアメリカや中国が圧力を加えてこようが、恐れるに足りないと思うのだが

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2011年11月 8日 (火)

ソフトシンセと実際の楽器

さて私の音楽制作の現場ではすっかりソフトシンセが定着しましたが...

pro toolsのmidi作業もだいぶ慣れましたが、まだやり辛さはありますね。
MOTUのDigital Performerだったら簡単にできることができなかったりします。
(シンコペとかタイとか)

それでもソフトシンセ環境が充実しているので結局二度手間になるよりはpro toolsでmidi作業をしています。但しフレーズによっては手弾きの方が早いので臨機応援に対応しています。

現在私はソフトシンセはpro toolsのプラグインシンセであるXpand!2kontakt player 4.0 , Vienna Instruments そして生ドラム音源のBFDを主に使っています。
まあよほど特殊な音でない限りはこの4つでたいてい事足ります。ちなみにkontakt playerは旧EAST WESTの音源を殆ど取り込めるので私も以前愛用したQuantum leapのCollossusをkontakt playerを通じてまだ使っています。

これ以外に高音質オルガンソフトDB-33トーンホイール・オルガンやKurzweilがあるので殆ど使ってませんがグランドピアノの音源もあります。

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ソフトシンセのXpande! 2

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Vienna Instruments

まあ確かに音もかなりリアルになりましたし、使い勝手もものすごくいいんです。特にkontakt playerは自分のオリジナルの音源を作り出すことができるので重宝していますが、やはりハードシンセと比べるとどこか音が細い感じがするんですね。

例えばそろそろソフトシンセのオルガンの音に慣れ始めたんですが、先日楽器フェアで鈴木ハモンドのブースでXBシリーズを弾きましたけどやはりこちらの方が断然音がいい。同じ音質のはずなのにやはり違いますね。やはりサンプリング音源は所詮はフェイクであることがわかります。フェイクの音だけ使っていますとだんだん耳が悪くなる、感性が後退していく可能性がありますから生の楽器の感覚というのを忘れないように心がけたいとは思っております。

とはいえ、コストパフォーマンスが格段に上がるのは確かですけどね。しかしやはり本物の楽器を使った方が間違いなくよい音になります。コストは跳ね上がりますけどね。なんといってもオーケストラほどお金がかかるものないですから..

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2011年11月 4日 (金)

高級ピアノ出展少なくやや物足りなかった楽器フェア2011

楽器フェア二年に一度はアコーステイックとエレクトリック両方を展示するんですが、以前の記事にも書きましたように、世界でも最高級のピアノを弾くことができるのが楽しみなんですが...

今回はスタインウエイジャパンを初めべヒシュタイン、ザウターなどのユーロピアノの展示はなく、それだけで私にとっては極めて物足りないものでした。ヤマハに買収されたベーゼンドルファーは「会議室」内での試弾はできましたが、5時間待ち(!)、さすがにそこまで待つ気にはなれず今回は断念。

でも話のネタとしてリラピアノという19世紀初頭のピアノ。シューマンやショパンが愛用したそうですが、まさかその実物を見るとは思いませんでした。

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音的には変な表現ですがいわば「よく調律されたホンキートンクピアノ(!?-自分で書いて訳わからん表現だと思いましたが(笑))」で日本ピアノ調律師協会の展示だけにピッチ的には綺麗に調整されていたものの、どこか音がこもった感じで音も小さいピアノです。ヨーロッパ19世紀のサロンで貴婦人が弾くためのものだそうで、特徴的なのはダンパーペダルが足踏み式ではなく膝で押すようになっていること。これは昔の貴婦人はドレスを着ていたのでペダルを踏むというのが難しかったという事情もあるようです。何にせよ話のネタにはなる展示でした。

あとYAMAHAでメデイアアーチスト岩井俊夫氏のデザインによるTENORI-ON

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i-padのバージョンができたそうです。ハードそのものは12万くらいですがi-padのアプリとしてダウンロードすると\2000だそうです。

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ピコピコテクノ的な遊びに使っても面白いかもしれません。オモチャといわれればそれまでですが、何となくイベントその他で使い出があるような気がするのでまあ情報としては面白いかなという感じです、

それ以外のmidi系は例によって特に目新しいものはなかったですね。心なしか楽譜のアウトレット(通常の楽器店で買うより安く楽譜や音楽書が買える)の人が増えている印象がありました。主宰者側に「楽譜の電子化」が影響しているかどうか聞いて見ましたが「そんなでもない」という答えが返ってきました。

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以前なら楽器フェアに行くだけで一日そこで時間を過ごせたものですが、今回は1-2時間でだいたい見終えてしまい、しかもお目当ての高級ピアノの展示試弾はできない状況、僅かにKAWAIの草創期のピアノを復元したグランドピアノー結構いい音していましたね。昔はいいピアノ作っていたんだなあ、と思いましたーがよかったくらいですかね。

次回は展示の会社をよく事前にチェックしてから行こうかと思いますが、今回のような内容ならわざわざ横浜くんだりまで見に行くほどのものでもないかもしれません。

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2011年11月 2日 (水)

CD DVD不況にあえて価格を上げる業者

ご存じの通り弊社の事業の1つにCD DVD製作のパッケージ事業がある。
ご他聞にもれず厳しい事業状況で何度も撤退を正直考えた。
だがその反面時々受注することもあるので、宣伝等の積極的な営業展開はしていないが、結果として細々ではあるが現在でも続けている。

弊社の場合国内と海外のプレス、両方に対応しているが国内はメジャーレコードの受注も行なっているいわゆるメジャークオリテイの会社に限定している。
昨日見積もり問い合わせでその会社の1つが、実は昨年大手プレス工場2社が合併して新体制になったのだが(これだけで業界筋にはどこの会社かわかってしまうが,,) なんと価格を大幅に値上げしていたことがわかった。

それも数パーセントとかそんなものではない。ざっと3割以上も値上げしていた。

ただでさえCD DVDプレス事業は値段のたたきあいが続き、ただでさえ薄利になっている状況で業者にここまで値上げされてはうちのような会社はとてもじゃないがたまったものではない。近々国内プレスを受注する見通しの案件があるがこの業者はとてもじゃないが発注できない。

しかしそういうことは抜きにして、このパッケージ不況の最中なぜあえてこれだけ大幅な値上げをしたのか、その意味について少し考えてみた。

この値上げに何の意味があるか? これは我々のような業者を排除し大手のみとしかつきあわないという意志の表れではないか? と思われるのだ。つまりうちのような業者はあのような値上げをされたらとてもじゃないが発注はできない状況になる、つまりそれこそがこの会社の狙いなのではないか?とも思える。インデイース系のように500 1000枚程度のものをぼちぼちやるよりはメジャー大手メーカーで何万枚の受注を中心に受けたほうが事業としてははるかに利益率もいい。収益性を上げるには大を生かして小を殺すしかない。

あたかも京都の祇園料亭のように不況だからこそ余計に一元さんお断りを徹底するようなものである。

いい悪いはともかく、ビジネスとしては1つの考え方ではある。

確かに情報化社会においては情報やコンテンツは膨大な量となり、供給過多な状態になる。いまや当たり前になっているネット経由のビジネストランズアクションは新規顧客に結びつく場合もあるが、同時にビジネスをグローバルにしフラットにする。そうすると結果的に価格競争の方向にベクトルが行きやすくなり、製品や付加価値で価格を上げるのではなく逆の方向にベクトルが動く。つまり情報化社会ではビジネスの売上価格は下げる方向にベクトルが行っても上がる方向には決して行かないのだ。私が音楽配信ビジネスの将来性にある程度見切りをつけたのもそこの部分が見えてきたからだ。なぜなら必然的にインターネット経由だとどんな情報やコンテンツでも供給過多になる。供給過多になれば売値は下がる。素人でもわかる経済理論だ。

いくらユーザーにとって便利な社会になったとはいえ、商品を提供する会社がビジネスを維持できない状態になってしまったらビジネスなど続くはずがない。

そして残念ながら少なくともインターネットだけで商品の付加価値や、ブランドを構築するのは不可能である。それはインターネットの今云った特質による。決して価格を上げる方向にはベクトルはインターネットでは動かない。

海外のファッションブランドがECをあまりやっていないのはまさにこの理由だ。商品が欲しいならお店に来てください、という考え方である。そしてブランドの価値を維持するにはそれが正しい方法なのである。

その意味ではこの業者を当分の間は使うことはできないが、この会社の今後の行方は注視していきたいと思っている。恐いのは他の業者もこの動きに追随する可能性があることだ。そうなるとうちの会社も国内プレスの価格を大幅に上げざるを得なくなる。(それかやめるか、どちらかになるだろう)

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