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2011年11月 2日 (水)

CD DVD不況にあえて価格を上げる業者

ご存じの通り弊社の事業の1つにCD DVD製作のパッケージ事業がある。
ご他聞にもれず厳しい事業状況で何度も撤退を正直考えた。
だがその反面時々受注することもあるので、宣伝等の積極的な営業展開はしていないが、結果として細々ではあるが現在でも続けている。

弊社の場合国内と海外のプレス、両方に対応しているが国内はメジャーレコードの受注も行なっているいわゆるメジャークオリテイの会社に限定している。
昨日見積もり問い合わせでその会社の1つが、実は昨年大手プレス工場2社が合併して新体制になったのだが(これだけで業界筋にはどこの会社かわかってしまうが,,) なんと価格を大幅に値上げしていたことがわかった。

それも数パーセントとかそんなものではない。ざっと3割以上も値上げしていた。

ただでさえCD DVDプレス事業は値段のたたきあいが続き、ただでさえ薄利になっている状況で業者にここまで値上げされてはうちのような会社はとてもじゃないがたまったものではない。近々国内プレスを受注する見通しの案件があるがこの業者はとてもじゃないが発注できない。

しかしそういうことは抜きにして、このパッケージ不況の最中なぜあえてこれだけ大幅な値上げをしたのか、その意味について少し考えてみた。

この値上げに何の意味があるか? これは我々のような業者を排除し大手のみとしかつきあわないという意志の表れではないか? と思われるのだ。つまりうちのような業者はあのような値上げをされたらとてもじゃないが発注はできない状況になる、つまりそれこそがこの会社の狙いなのではないか?とも思える。インデイース系のように500 1000枚程度のものをぼちぼちやるよりはメジャー大手メーカーで何万枚の受注を中心に受けたほうが事業としてははるかに利益率もいい。収益性を上げるには大を生かして小を殺すしかない。

あたかも京都の祇園料亭のように不況だからこそ余計に一元さんお断りを徹底するようなものである。

いい悪いはともかく、ビジネスとしては1つの考え方ではある。

確かに情報化社会においては情報やコンテンツは膨大な量となり、供給過多な状態になる。いまや当たり前になっているネット経由のビジネストランズアクションは新規顧客に結びつく場合もあるが、同時にビジネスをグローバルにしフラットにする。そうすると結果的に価格競争の方向にベクトルが行きやすくなり、製品や付加価値で価格を上げるのではなく逆の方向にベクトルが動く。つまり情報化社会ではビジネスの売上価格は下げる方向にベクトルが行っても上がる方向には決して行かないのだ。私が音楽配信ビジネスの将来性にある程度見切りをつけたのもそこの部分が見えてきたからだ。なぜなら必然的にインターネット経由だとどんな情報やコンテンツでも供給過多になる。供給過多になれば売値は下がる。素人でもわかる経済理論だ。

いくらユーザーにとって便利な社会になったとはいえ、商品を提供する会社がビジネスを維持できない状態になってしまったらビジネスなど続くはずがない。

そして残念ながら少なくともインターネットだけで商品の付加価値や、ブランドを構築するのは不可能である。それはインターネットの今云った特質による。決して価格を上げる方向にはベクトルはインターネットでは動かない。

海外のファッションブランドがECをあまりやっていないのはまさにこの理由だ。商品が欲しいならお店に来てください、という考え方である。そしてブランドの価値を維持するにはそれが正しい方法なのである。

その意味ではこの業者を当分の間は使うことはできないが、この会社の今後の行方は注視していきたいと思っている。恐いのは他の業者もこの動きに追随する可能性があることだ。そうなるとうちの会社も国内プレスの価格を大幅に上げざるを得なくなる。(それかやめるか、どちらかになるだろう)

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