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2011年3月28日 (月)

Vienna Ensemble フル稼働

久々に純粋な音楽日記です。

さて現在CGアニメのフィルムスコア作業中ですが、昨年の10月に導入したVienna Ensemble (Vienna Instrumentのマルチテインバー) 、今まではどちらかというと既存のソフトシンセのプリセットを補う感じで使っていましたが、今回のフィルムスコアでは完全にフル稼働です。というのも今回完全にクラシックオーケストラベースの映画音楽を作っていますので、従来のQuantum Leap のCollossusのみではとても対応できないからです。

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クラシックのフルオーケストラ用の私なりのセットアップです。

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各音色やアーテイキュレーションの選択ができます。

曲はだいたいできあがり、これからmidiデータのチェックとpro toolsのダビング作業に移ります。今回は殆ど3菅編成の大規模なオーケストレーションになりました。まさにジョンウイリアムス的なサウンドです。僕の曲を知らない人はこれだけ聴くとクラシックの作曲家と勘違いするでしょう。これだけ大規模なオーケストレーションをするのは久しぶりです。まさにハリウッド調の映画音楽になりました。

ちなみにもう1つ短編映画、こちらは時代劇(コメデイ) ですがこちらはVienna Ensemble Quantum Leap のCollossusを併用すると思います。


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2011年3月21日 (月)

不謹慎ではない。大震災と計画停電の間でも仕事をしなければならない。

皆さんお元気ですか? ご無事ですか?
福島の原発もまだ予断を許さない状況ですがようやく収束の方向に向っているようです。
東北の私の友人は取り合えず全員無事が確認できて安心しています。

それにしても震災から10日、あまりにも多くの人命が失われあまりにも多くのものを失いました。しかしその失うものを取り戻すためにも、再び立ち上がるためにも仕事をしないわけにはいきません。それを不謹慎だなどという人の方が寧ろおかしい。

友人のミュージシャンはライブ、イベントその他の多くがみんなキャンセルになってしまい、業界関係者の大半が震災以後、仕事になっていないと思います。震災の犠牲者や被災者の方がいるとはいえ、東京は計画停電があるとはいえ被災していませんので、そもそも買いだめデマに振り回されること自体がおかしいのです。東京の放射能の値が上がったなどと騒いでいる人がいますが、通常の1.4倍に上がった程度でそれが人体に影響を与えるなどということはありません。レントゲンや胃カメラの時に受ける被爆値より低いです。

そんな中私は現在 CGアニメ短編時代劇(コメデイです)の映画の2つのフィルムスコア(劇伴)を手掛けています。一昨年から劇伴映画音楽の作家として主軸を動かすという方向で動いており、一応仕事としてやっていますのでまだ他のミュージシャンと比べると恵まれている方かもしれません。

しかし計画停電というものがあるので、これがあるとかなり仕事の進行に影響を受けます。残念ながら4月の初めくらいまで覚悟しないといけないかもしれません。あとは東電が少なくとも春場計画停電をしないで済むくらいに、いつ電力供給力を復旧してくれるか、ですね。何せ我々音楽は仕事で電気を使いますから電気がないと仕事になりません。明日も昼間計画停電が実施されますので、その間はピアノの練習にあてます。

私の住む地域では計画停電は少なくとも3月の平日は間違いなく行なわれるでしょう。それを前提に作業工程を組むしかないです。



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2011年3月17日 (木)

震災、原発クライシスーでもこういう時こそ音楽が必要では?

さて、連日福島第一原発の深刻な映像が伝わっており、「高い放射性物質」なる言葉が独り歩きしていますが、原発のレベルの放射能ならスリーマイルレベルでしたら原発の放射能が東京まで少なくとも健康に影響あるレベルまで飛んでくる、というのはありえないですから、「黒い雨が降る」とか「水道が汚染される」などといったデマのチェーンメールには惑わされないようにしましょう。

そして節電と計画停電の煽りもあり、東京じゅうの繁華街も本当に真っ暗です。コンサートやその他のイベントは軒並み中止、キャンセルのオンパレードでミュージシャンでも急に予定がポッカリあいてしまった人も多いでしょう。

現在先日お話したCGアニメのフィルムスコアの作業をしていますが、結構ピンチのシーンの背景音楽なので、こういう時期なのにかなり不吉な感じの音楽を作ってます。(笑) まあそういうのは別として、しかしこの震災にからみ音楽家として何かできることがないか、と考えています。

私は一般的には「癒しの音楽」の作曲家というイメージになってます。勿論そうでない部分ーといいますか「癒し」とは180度逆の「ホラー」の音楽も作ったことがあります(笑) 勿論被災者の方は心身ともに疲れていらっしゃると思いますので「癒し」も必要だとは思いますが、何よりも元気になってもらえるような音楽、被災者の方を慰め、励まし「必ず立ち上がるぞ」という気になってくれる音楽を提供できれば、と思います。音楽にはそういう力があります。

具体的な方法は現在考え中ですが、近々どこかで発表できればいいな、と思います。


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2011年3月 2日 (水)

岐路にたつ「ネットラジオ」

ご存じのとおり私は「ネットラジオ」を運営している。もうすぐ4周年になる。podcast登録者本日現在で7万4026人(但したぶん「のべ人数」だと思うので実際の視聴者数はもっと少ないと考えています)のネットラジオです。

実はtwitter等で「いつやめようかモードに入っている」などと書いたことがあります。実はこう考えるに至ったもっとも根本的な理由が以下の記事です。

大手民放ラジオ13社、ネット同時放送解禁へ
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100210/212732/?rt=nocnt

NHK以外の民放ラジオがインターネットと電波のサイマル放送を今月から来月当たりから始めると発表しました。(スタート時期は各局で多少ばらつきがあります) 全国のコミュニテイFMも待ってましたとばかりに、ほぼ全ての局がサイマル放送を4月頃からスタートさせます。 半年の試験放送を経て今年の秋口からの本格放送を目標にしているそうです。

但しNHK受信料との兼ね合いからネットとのサイマル放送を始めるのは難しいと思われます。その点では民放より不利な面はあります。

これらは勿論JASRACレコ協(ネットとのサイマル放送は特にレコ協がしぶった)との合意が得られたために可能になったわけですが、これによっていえることは既存のラジオと「ネットラジオ」を区別する時代が事実上終わったということです。

殆どの「ネットラジオ」は個人レベルもしくは少人数で運営されており、いわゆるコンテンツの豊富さバラエテイの豊富さはいわゆるキー局は勿論のこと、コミュニテイFMにですら太刀打ちするのは不可能です。いわゆる「既存のラジオ」のサイマル放送にまともに対抗してもほぼ勝ち目はありません。個別の番組単位ではpodcast化を行なうことも可能です。(既にキー局の番組によってはpodcast配信を行なっているものもあります。)

となると、我々のような既存の「ネットラジオ」がやっていくにはどうすればいいでしょうか?

それはキー局コミュニテイですら作れないコンテンツを作っていくしかない、ということになります。彼らと同じようなものを作っていては未来がない、ということになるでしょう。その中で「小さくともキラリと光る情報メデイア」としてやっていくしかないかもしれません。

もっとも「ネットラジオ」のみで収益を出すというのは難しいというのは私は肌で感じているので、もし続けるとしたら告知を目的として収益度外視して続けるか、他のメデイアに吸収されるか、いずれにせよ「ネットラジオ」の今後のありかたは岐路に立っているのは間違いないと思います。


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書籍の「自炊サービス」の問題点と音楽業界

さて、以前書籍をスキャンしてpdf化を有料で行なう業者に関して以下のような記事を書いた。当時はこういう業者を「自炊サービス」という名前で呼ぶとは知らなかったが..

■iPad向け、本の「格安」電子化業者ーこれはまずいだろう。収益を得ている時点でもはや「私的複製」ではない
http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2010/06/post-65d0.html

この件に関しては私はこの行為は「私的複製」の範囲を明らかに超え、しかも著作者の許諾も何も得ず「複製」したもので「営業」をしている時点で明らかに違法であると書いた。これに対して[「料金」は電子化の対価であって著作権侵害ではない」、と強硬に主張する某ネットユーザーから事実上「荒らし」にあった。

但しここで誤解を避けるために述べておくが私は「書籍のpdf化」自体の行為を否定しているわけではない、ということである。もしこの工程上で権利者に何らかの形で権利ロイヤリテイが分配される部分があれば全く問題ないのである。現状では全くそれがないから問題視しているだけである。そこの部分を誤解しないでいただきたい。

いまだに「権利者に対するロイヤリテイ」「権利者側に関する観点」について論じることがあたかも犯罪行為であるかのように考えている輩がネットユーザーに少なくないので改めてこの点について論じさせていただく。ちょうどビジネスブログ誠で音楽プロデユーサーの山口哲一氏がこの問題について論じているのでここで引用させていただく。私個人は全ての点ではないにしろ、ここに書いてある内容についておおむね同意している。 

音楽プロデューサーは「自炊サービス」をどう考えるか?(ビジネス誠)

http://blogs.bizmakoto.jp/happydragon/entry/2015.html

 

続きを読む "書籍の「自炊サービス」の問題点と音楽業界"

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2011年3月 1日 (火)

ブース改造後の弊社スタジオとレコーデイング

昨年末の記事にて弊社のスタジオブースの改造について書きましたが、その後さまざまなテストや調整等を行い、先月頃からぼちぼち稼動を始めました。

今日もナレーションコンテンツの収録(外部のブッキング)を行ないましたが、ブースはナレーター1人、もしくはボーカル1人に特化したものです。

 

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ナレーション録音時(1人用)でのブース内

ブース自体は正味一畳分なのでまあ無理すれば二人録れなくはないですが、基本的には1人用です。まあ音声コンテンツの仕事の9割は1人のナレーターで済むのでこの程度で充分だということがわかりました。

Pro toolsの録音ができるスタジオで業界最低水準の価格で提供しています。

一時間何と \4500円  (税別)

私が知る限りここまで安いところはないと思います。

但し安いのは理由があって、自宅内に併設していること、そして東京都下で都心から離れていること、そして完全に一人用のブースであること。そうした事情からこの価格にしています。 また私自身でエンジニア、デイレクター そして本職である作曲やアレンジャーなど1人で複数の役をこなしている点もこの価格を可能にしています。これで都内でビル借りて、スタッフも何人いたり、なんて状況じゃとてもこの値段にはできません。

というわけで私の制作スケジュールその他でいつでも借りれるわけではありませんがご興味のある方はお問い合わせ下さい。コストパフォーマンスでは自信があります。

弊社スタジオページ

http://www.hybridmusic.jp/studio.htm

お問い合わせはこちらへどうぞ

http://homepage1.nifty.com/hyb-music/Inquiry.htm

 


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おめでとう トレントレズナー

さて、オスカーから一日明けました。

ここで改めて昨日「ソーシャルネットワーク」のフィルムスコアを担当したトレントレズナーについてふれおきましょう。

トレントレズナーはご存じの方もいらっしゃると思いますがナイン・インチ・ネイルズ のリーダーでアンダーグラウンドのミュージックシーンで注目すべき活動をしてきました。いわゆるインダストリアル・ロックをオーバーグラウンドに持ち上げたバンドといってよく、彼のサウンドはどこか「プログレ」的なエッセンスを私自身は感じますのでかなりサウンド的にも好きなアーチストでした。

もう1つトレントで注目していたのは音楽のネットプロモーションはインターネットの草創期からかなり積極的に行なってきており「先駆け」的な存在でもありました。アルバム無料ダウンロードやツアービデオのBitTorrent配信などを先駆け的に行い。今では当たり前になっているPVのネット公開、やSNSをからめた作品のプロモーションを早くから手掛けていましたが、自分のPCに不正アクセスがあり、データがリークされてしまったたり、トレントが行っていたSNSでのユーザーとの交流を指し、そのSNSにおいて「(ファンである)自分のイメージと実際のトレントが違った」などの理不尽な理由で非難されたり、自身の結婚に対して嫌がらせのような行為を度々行われ、その対策に苦慮したこともあり2009年9月に有名なSNSは「バカが支配している」発言につながりました。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/12/news041.html

ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナー氏は、ネットコミュニティーへの参加は「益よりも害の方が多い」という考えに至った。

そんな関係で彼を注目していただけに今回の受賞はとてもうれしいです。

もっとも昨日「劇伴をやるとは思わなかった」と書きましたが、よく考えればトレントデビッドリンチ「ロストハイウエイ」のサウンドトラックのプロデユースもやっており、トニースコット映画『マイ・ボディガード (Man On Fire)』のミュージックコンサルタントも行なっているので、彼が映画劇伴に関わるのは全く不思議なことではありません。「ソーシャルネットワーク」デビッドフィンチャーはミュージックビデオも多数手掛け、無類のロック好きとして有名だし、そのあたりもあって今回の作品はクラシック系の作曲家アッティカス・ロスと共同で担当しました(このあたりもやりかたがニクイ)がいずれ単独で劇伴を担当することもあるでしょう。

私も劇伴、映画音楽系にこれから主軸を移そうと考えているだけに何かトレントと共通の方向を向いているような気がしますね。ネットプロモーションやロングテール手法の限界を感じると結局「映像」の方に言ってしまう。今まさに私の心境も同じです。

それにしても昨日の授賞式のトレント、ちょっと太ったような気も、 まあ人のことは言えませんが...(汗)

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