Kyoji "metanature"
i-tunesでも好評配信中!!
i-tuneページを表示するにはお客様のPCにi-tunesとquicktimeがインストールされている必要があります。 i-tunes及びquicktimeのダウンロードはこちら





« Wikileaksはまだ健全なジャーナリズムが存在している証しである。Wikileaksをサポートするための署名をお願いします | トップページ | 「音楽業界が衰退しているのは買いたい音楽がないから」について »

2010年12月12日 (日)

坂の上の雲ー正岡子規の凄まじい芸術家の生き様

坂の上の雲が先週から始まりました。本来は私のもう1つのブログで書いていることなんですが、今日は正岡子規の死を描いた関係で子規の凄まじいまでの芸術家魂について書きたいと思います。

それにしても香川照之の演技はすばらしいです。龍馬伝での岩崎弥太郎も何ともいえない存在感を出していましたが、坂の上の雲での正岡子規の演技は圧倒されました。そして芸術家としての正岡子規の生き様についていろいろ考えるところが出ました。

正岡子規は結核から脊髄に結核菌が入る脊椎カリエスを発症していたとされ、最後はドラマでも描かれていたように殆ど寝たきりの状態だったようですが、逆に病床に付してから創作活動が活発になっている点が特筆すべきです。そして自らの病について述べながらも作品には悲壮感も暗い影もなく、自らを客観視している観もあります。だからその作品には何か人を動かす要素があるのかもしれません。

絶えず自分の死と向かい合わなければならない環境でありながら、そのことを不幸だとも思っていないたくましさを感じます。現代に住む我々はなかなか日常的に死と向き合うことはないですが、死が日常になると逆に人間は強くなるのかもしれません。

子規の最晩年の作品を見て最近の音楽に照らし合わせますと私はある偉大なロックアーチストの事実上の遺作を思い出します。それはQueenの"Made in Heaven"(1995)です。このアルバムが発表されたのは既にフレデイーマーキュリーの死後4年後で、残っていた録音を残りのメンバーがミックス、マスターしたもので殆どはフレデイーHIVの病魔に冒されてからのものです。しかしこのアルバムはQueenが出したアルバムの中でも最も明るい曲が収録されており、既に死と直面していたにも関わらず夢と希望にこのアルバムがあふれていることです。

極限状況にアーチストが置かれると逆に健常者の我々には想像もつかない力が湧き出てくるのかもしれません。勿論実際のMade in Heavenの録音現場は坂の上の雲における正岡子規のような凄まじいものであったことは想像に難くありません。

私はMade in Heavenの"I was born to love you"をオーケストラとバンドのために編曲したことがありますが、逆にこの曲から何かエネルギーをもらっているような感じでこの曲を編曲しました。正岡子規の門人であった高浜虚子、河東碧梧桐、伊藤左千夫、長塚節は皆明治以降の文学運動で大きな力になっていきました。もしかしたら病床の正岡子規から何らかのエネルギーをもらったのかもしれません。

凄まじい生き様だった正岡子規 芸術家とはかくありたい


いよいよスペシャルドラマの第2弾が放送!3年がかりのドラマも佳境に!今のうちに前回の復習をしたり、ドラマの背景について知っておくと、より一層楽しめます。司馬遼太郎の原作も

|