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2010年10月30日 (土)

音楽ビジネス革命-「残響レコードの挑戦」レビュー

Onngaku_kakumei

実はここしばらく自分の会社のレーベルに関して手詰まり感があった。かなり悩んでいた時にマーケテイングの専門家の友人に勧められて読んだ本、その彼いわく「マーケテイングのバイブル」といっていい本だという。

というわけでAmazon経由で購入した。とても読みやすくすぐに読破できる。

基本的な考え方はこのブログで書いていることと殆ど変わらない。扱う音楽のジャンルは違うにせよ、音楽とそのビジネスに関する取り組み方、志向しているベクトルは私とほぼ同じといっていい。しかし河野氏はフリーターから年商2億のレコードレーベルにまで成長させた手腕の持ち主だが、私の方はなかなか頭で考えていたように物事が運ばず悶々としている、その違いはどこにあるのか、何かヒントがないか、と思い読んでみた。

結論からいうと読んでいて私の方で反省点が多く見えてきた。なかには私自身かなり耳の痛いことも書かれていた。ホント反省しきり、である。

1.まず音楽の見せ方、打ち出し方に詰めの甘さがあった。

手前味噌だが音楽のクオリテイには自信があるつもりだ。しかしその「見せ方」「打ち出し方」に第三者に対してインパクトがまだ足りなかったのではないか。

2.ライブその他イベントに関する戦略の詰めの甘さ

河野さんは結果的に赤字のライブでもその1つ1つに明確な目標を決め、それを着実にプラスに運んでいった。そこの部分がきちんとできていなかったように思う。

3.いわゆる「インデイース」であるにも関わらずどこか「メジャー」的な感覚でプロモーションをしていた傾向がある、

河野さんは「音楽業界を知らなかったから今の成功がある」と自分でいっているが、その面でいうと自分はいわゆる「メジャー」の世界で中心に仕事をしてきた関係で、どこかまだその時の感覚でプロモーション等の仕事をしていたのではないだろうか? 結果的にそのためどこか中途半端になってしまったのではないか?

いずれにせよ自分に甘い面がずいぶんあったと反省している。

特に第五章の「河野式ビジネス哲学」は私としても共感する点が多い。共感と私自身の反省と両方感じた本である。

このブログを読んでくださっている方にも是非お勧めしたい本である。

 

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前田憲男先生のジャズトリオコンサート

昔ちょっとつきあいのあった事務所から度々誘われていたんですが、所用等が重なったこともあり、またいつもお断りするのも失礼に当たると常々思っていたので、たまたま時間が空いていた本日伺うことにしました。

場所は浜離宮朝日ホール

101029_190101

勿論演奏している時は写真は撮れません(笑)

ピアノ、ドラム、ベースといういわゆるジャズトリオで曲はスタンダードナンバー中心でした。前田先生はたしか今年76歳だった(間違えていたらゴメンナサイ)と思いますが、ああいう年齢まであのくらい弾けるといいですね。

ピアニストは指を使いますが、指を使うのはやはり健康にいいようです。特に脳を刺激するので認知症の防止には確実に役立つようです。私もどんなにジジイになってもピアノだけは弾き続けようと思っています。まあそれくらいしか人よりとりえがない、というのもあるんですが..

拝聴していてやはり音楽のファンダメンタルズは大事だと改めて思いましたね。最近の音楽の世界はそれを大事にする風土が薄れてきている傾向があります。特にポストモダン論云々で「本物というものの意味がなくなったー何が本物かがわからなくなった」などという議論が出ていますが、結局その考え方では後世に残るような文化は生まれない、と思います。まあその辺りは近々考えをまとめてこのブログに書こうと思っていますが...

いずれにせよ私もジャズトリオでも久々にやってみようかな、という気になりました。前田先生は正統派的、といいますかよく言えば無駄のない弾き方をされていますが、私はかなり手数もおかずも多いので好みが分かれるとは思いますが...


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2010年10月28日 (木)

ローソン、HMVを買収へ

ローソン、HMVを買収へ、大和証券系から全株式取得

http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C93819594E0EAE2E2918DE0EAE3E2E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2

これはかなり「面白い」ので記事にすることにした。

というのは先日TSUTAYAのCCCグループによる買収の話が破談になったあと、HMVがECの面で組んでいたローソンに買収されるというのは今後のHMVの事業の方向性がある程度見えてきている気がするからだ。

実はHMVは前からネット販売でローソンと組んでいた。HMVのサイトでCDやDVD等を購入しローソンで商品受け取りというシステムでユーザーにもかなり好評だった。既存の CD販売店の中ではネット販売に一番積極的であり、売上もかなり揚げていた。Amazon以外ではCD販売店の中ではトップといっていい。実はTSUTAYAが欲しかったのはHMVのこのECのインフラだといわれる。

先日のHMV渋谷店の閉鎖は音楽業界にとっては衝撃的だったが、ローソンに買収されたという点とTSUTAYAとの買収協議が破談になっても渋谷店の閉鎖をやめなかった点を見ると、今後のHMVが何を目指しているのかある程度鮮明になった気がする。

今後はおそらく採算の取れるリアルの店舗のみ残し、ローソンでのECでのタッグを強化、そしてCDやDVDをローソンの流通網でソフト販売を行なうかもしれない。私が「面白い」といったのはまさにその点である。全国1万5千店のローソンで販売できればコストの高い店舗運営をしないで済む。

私は以前からCDやDVDはコンビニのようなところでもっと積極的に販売されるべきであるといってきたし、うちのアーチストの奥津恵もHMV経由でローソンで購入できるようにしている。 

http://cddvd.lawson.jp/lawson/goods/search_list.html?input_category_l_id=1&input_artist_code=540205

勿論携帯でも購入できる  http://shop.lawson.jp/mall/m 

商品を全国のローソンの店頭で商品を引き取り、そこでお支払いができるという点、送料も余計な手数料も一切かからない。Amazonもソフト販売で圧倒的なのは送料無料と同時に豊富な品揃え(在庫切れというケースは滅多にない)をしているからである。

この路線でHMVが行くとしたら、停滞しているCDやDVDの販売網でAmazonにならぶ大きな流通網になる可能性も出てくる。

次の記事も参照して下さい

停滞しているCD流通の新活路? コンビニ系ネットショップでのCD購入

http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2009/04/cdcd-a015.html


HMV受験戦争 特典発表

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2010年10月25日 (月)

10-20代の方へー楽器を持つのは「ダサい」のでしょうか? 音楽家はカッコ悪いのでしょうか?

実は昨日のマーケテイング庵のトークセッションにて一応音楽を生業にしている私として耳を疑いたくなる言質が耳に入りました。

それは

「今の若者(10-20代)は楽器を持っている人間を見るとダサいと感じているようだ。 ミュージシャンはカッコ悪いと思っている子が多い。 みんなDJの方をカッコイイと思っており、だから若い子はHip-Hopに傾倒する傾向が強い」

という内容。

まあ確かにこのブログで音楽業界のひどい状況についていろいろ書いていますが、さすがにこれはもし本当ならば到底看過できるものではない傾向です。

確かに今ミュージシャンを目指しても食えない、という現実がありますので確かに若い人にはあまりミュージシャンになるのは勧められないというのは正直な話しですが、

楽器を持つのはダサい、   というのはさすがに私としては受け入れられない考え方ですね。

特に地方でこの傾向が強い、という話しですがこれ本当なんですかね?

10代ー20代の方に是非伺ってみたいです。
よろしければご意見下さい。

尚、当ブログのコメント書き込みはスパムや荒らし対策のためすぐには表示されませんのでご了承下さい。



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マーケテイング庵「音楽産業の現状と今後を研究&トークセッション」

久しぶりにマーケテイング庵というマーケテイングに関する研究会で音楽業界に関する勉強会だったので参加してきました。実は今から4年前にこのマーケテイング庵で「音楽業界」と題してトークセッションをやったのですが、あの時とはいろんな考え方も変わったし業界の状況も変わりました。-勿論かなり悪くなっているんですけどね。

前回4年前の時のまとめは以下をご覧下さい。

マーケテイング庵9/30パネルデイスカッションーテーマ「音楽業界」議事録(長文です)
http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2006/11/930_3a7c.html

今日の会のまとめは後程、マーケテイング庵の通称「きまぐれレフテイー」さんから送られてきますので、その時に当ブログで発表しますが、4年の歳月で私もあの頃からさまざまな試行錯誤を繰り返し(殆どははっきりいって失敗)それに伴い考え方もだいぶ変わってしまいました。また業界の状況はあの時と比べてもさらに深刻な状況になっており、皮肉なことに前回と同じ「結局全部業界が崩壊し、さら地にならないと駄目だ」という結論も出ましたが、それじゃ議論に進展性がないので、さらに私自身の提案として、これからはアーチスト側にもある主、意識改革を行い従来通り、事務所におんぶにだっこではなく、自立意識を持って音楽に取り組むべきであるという内容の提言を行ないました。

あと、JASRACに関する批判も相変わらず出ましたね。それはこのブログでも何回も述べていますのであえてもう触れません。

これは昨日の記事の佐久間正英さんの「サーキュラー・トーン・レコーズ」(CircularTone Records)に関する記事でも、アーチスト自ら原盤を持ちレコード会社と対等の関係を持つシステムからも、業界全体がそういう流れに行きつつあることを示しています。

http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2010/10/post-925c.html/

それにしても音楽業界、トークセッションをしていくうちにもう瀕死の状態、もうSOSを出して支援を呼びかけている状態であることが見えてきます。

前回のトークセッションから4年後に今回が開催されました。4年後果たしてどうなっているか、 少しでもいい方向に動いていくことを願っていますが...


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2010年10月22日 (金)

Vienna Ensemble 追加導入

先日導入したソフトシンセのVienna

やはりマルチチンバーでないと使い辛いのでVSL(オーストリアの会社)のホームページからVienna Ensemble vers 2 をダウンロードしました、

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現在Vienna の日本代理店のクリプトンフューチャーメデイアVienna Ensemble PROというのが発売されていますが、これはメモリーを補うために複数のマックをクラウド的につなげるためのソフトです。というのもVienna のライブラリーをmidi16チャンネルフルに使うのはメモリーの大きさからいって一台のマックでは到底不可能、という現実問題があるためですが、まあ大オーケストラの場合は現実問題として一度にマルチチンバー再生というのは無理かもしれません。
まあどっちにしろ、Vienna Ensemble PROはIntel Mac以降の動作環境なので、私のG5 dual (メモリー増設8G)ではどのみち使えませんが、

私がダウンロードしたのはフリーソフトのVienna Ensemble vers 2です。いまだTigerの私ではこれでじゅうぶんです。非常に快適にマルチチンバーができます。プラグインも使ってないですがあります。たぶんあまり使わないかな。

101022_182601


まあTigerで現行のPTも快適に動いているので特に変えるつもりはないですが..


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2010年10月18日 (月)

Vienna Special Edition Full 導入

かねてからお知らせ通り、先日Emu社のEmulator IIIを処分したこともあり、もっとも普及しているソフトシンセの1つのVienna Special Edition のフルライブラリーを導入、本日インストールしレジストレーション、アクテイベーションまで終了しました。

101018_200301

ソフトのインストールから最終のレジストレーション作業まで何だかんだいって半日かかりましたね。その中でいろいろ戸惑ったり、特にライセンスの取り方をめぐって新たなソフトをダウンロードしなきゃいけなかったり..いろいろと面倒でした。

音質はさすがに全てのライブラリーをチェックしたわけではないですが、オーケストラのサウンドはさすがに幅広いですね。しかしバイオリンソロのスタカット、ピチカート、トレモロ等はすごくいいですがキレイなメロデイを弾かせようとすると以前から使っているQuantum LeapColossusの方がキレイだったりします。しかし管楽器系はやはりVienna の方がいいかもしれません。

完全に自由に使いこなすには少し時間も必要でしょう。

これでVienna と先ほどのColossus、そしてドラムのBFDの3種類のソフトシンセを装備したことになりますが、これから自分だけのサンプル素材もストックしておきたいので、もう1つくらい手軽なサンプラーの導入も考えています。私独自のサウンドを作るためにも必要ですので..

これで打ち込みや音楽制作のワークステーション側はできました。あとはブースの改造、これがもっとも大きいかもしれませんね。

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2010年10月17日 (日)

音楽の世界からジャーナリズムまでー体質劣化は必然か?

先ほど私のもう1つのブログにて先日の日本のマスメデイアが中国国内の反日デモは報道しても日本国内の2600人規模の尖閣諸島に関するデモは全くスルーした件について述べました。

http://d.hatena.ne.jp/KyojiOhno/20101017

詳しい内容は記事を読んでいただくとして、ここで問題にしているのは左とか右とかいう陳腐な議論ではなく、海外のメデイアが大々的に取り上げたにも関わらず。2600人規模という大きなデモを朝日から産経、NHKに至るまで全く無視した、という非常に気持ち悪い状況について書いたものです。

記事にも書いてありますが、この件に関して先日知り合いの某マスコミ報道関係者にぶつけてみました。その時に帰ってきた言葉は

「我々は報道する自由も勿論あるが、報道しない自由もあるのだ

さすがにこの言葉を聞いて唖然としました。

これは明らかに国民の「知る権利」を侵害した、と受け取られても仕方がない行為であり「情報管制」と国民だけでなく海外からも受け取られてしまうでしょう。

私の知る限り大手マスコミに所属している人間でそれに対して疑問に感じる人間が非常に少ないという事実に愕然としたと同時に、何かこの状況どこかで見たことがあるな、と思いました。

このブログをよく読んでくださる方ならおわかりでしょう。

そう

どこかの業界の体質と全く同じなのです。

実際私はテレビ関係者と話をしていても特に地上波関係の人間はレコード会社の連中とメンタリテイが極めて似通っているので、うんざりする時も少なくないです。はっきりいって同じ穴のムジナ、といってもいいでしょう。

どうやら日本のマスコミジャーナリズムも同じような体質を持ってしまったようです。

音楽業界は80年代末から90年代前半にかけてわが世の春を歌いました。今の状況と比べるとはっきりいって夢物語のようです。そして地上波のテレビも今でも影響力自体はまだダントツですが、視聴率の低迷でもはやわが世の春とはとても云いがたい状況です。しかも地上波のテレビも体質改善が非常に厳しい状況でこのままいけば今音楽業界が直面している存亡の危機に立つ可能性が非常に高いです。

そして今回の状況を見てジャーナリズムよお前もか? という状況になってしまうのではないか? いや既になってしまっているのではないか?

非常に危惧します。

それにしても音楽業界も一時大きくなりすぎた時期があり、地上波のテレビも同じです。

わが世の春を歌った世界の体質劣化は必然なのでしょうか?

特にジャーナリズムの崩壊、健全なジャーナリズムの存在がなくなるということは民主主義の根幹である思想言論の自由が実質的に機能しなくなるということを意味します。ある意味では音楽業界の崩壊以上に深刻な問題だと思います。

勿論今回の事態を憂慮し、ジャーナリストとしての矜持を持って仕事をしている方もまだ少なくない、と信じたいです。

その方々には是非がんばっていただいきたい、そう切に願います。

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2010年10月14日 (木)

音楽屋はいまや1人何役が当たり前

最近、これから映画、劇伴関係の仕事を強化しようと考えている関係で映画館系、映像関係の人たちとのつきあいが増えている。今後もふえていくだろう。

さて、昨日も話したように現在大マジでCGの短編アニメ部門でのオスカーを狙うべく"Legend(伝説)"という作品を計画し、先日受賞した"Yama-Oni"はそのパイロット版(デモ版)でもあるわけですが、それですら脚本、CG映像制作、そして音楽(私ですが)の3人での作品になる。実際に本作品となるとCG映像は今回のパイロット版とは比較にならないほどの手間がかかるわけで、たぶんCG担当の中村さんにはかなりの人間のアシスタントがつけないどできないことになる。

また普通の実写映画はカメラさんはカメラ、照明さんは照明、メークさん、スタイリストさん当等と役割が決まっている、つまり映像とは絶対に1人では作れないものなのだ。よって分業制が成り立つしこれは絶対にくずれない。

これに比べると音楽は違う。特にDTM DAWの普及でクリエーターがサウンドエンジニアもプロデユーサーも兼ねることは珍しくない。サウンドエンジニアなど、最近はミキサーや録音機器の使い方だけでなく、デイレクションも兼ねられないとギャラが低く抑えられてしまう。そのためもう1人何役はもはや音楽の世界では当たり前になりつつある。自分なんかもう何役こなしているかわからないくらいだ。

特にこれからさらにコスト要求が厳しくなっていくから、もう作曲だけしかできない、エンジニア(オペレート)しかできない、というのは仕事を続けるのにしんどくなると思う。

大昔の作曲家は譜面さえ書ければよかった。しかし今譜面だけ書けたって何にもなりゃしない。サウンドも作ってプレゼンまでできないといけないし、当然録音技術等もある程度の知識が必要とされる。実際これから9割の仕事は自宅でのpro toolsの作業だろう。今ですら大半の仕事がそうだが,,

私などは上記+奥津恵のプロデユースマネージメントまでやっているんだから本当に何役こなしているのか、自分が本当に何屋なのか本当にわからない。いや、もうわからなくていいのかもしれない。

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2010年10月12日 (火)

Emulator III 見納め

20年以上にわたって愛用していたハードサンプラーキーボード Emu社のEmulator IIIがとうとう旅立ちます。

101012_141001

お名残惜しいですが、時代の流れでやむを得ません。
長い間ありがとう、といいたいです。このEmulator IIIがあってこそ私のサウンドが支えられました。

これからは新たな私のサウンドメソードの再構築をしたいと思います。
そのためにはまたいろいろとハードシンセやソフトシンセとのからみで再度検討をしなければなりません。

改めて長い間ありがとう、そしてお疲れ様、といいたいです。


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拙フィルムスコアCGアニメ "Yama-Oni" が取手野外映画祭で「ビアンの会賞」受賞!!

私が音楽を担当したパイロットCGアニメの"Yama-Oni"ですが、取手野外映画祭にて「ビアンの会賞」なる賞をいただきました。

http://www.mrym.jp/torideeiga.html

小さな映画祭の小さな賞ですが、そもそもパイロット版(つまりデモ用)のために作ったもので映画祭に入選などということは全く考えていなかったのが正直なところです。それだけに価値はあると思っています。

私自身は会場にはいっていませんが、プロデユーサーのさかはらさんの話しだと「澄んだ画力が際立っていることはわかった」といっていましたので、まあCGの中村啓さんの画力が評価されたのでしょう。

とはいえ、あくまで制作資金を作るのが目的ですので、これを機会に改めて皆さんの支援のほどをお願い申し上げます。ちなみに目標資金は101万円で、当たり前ですが殆どが実費で我々の手元には殆ど残りません(笑) たぶん最終的にはこれよりもっとかかると思われますが、現在は今回の賞金を入れても三十万余(!) まだまだ先が長いです。(^^:)


改めて今回の"Yama-Oni"です。これをベースに本作品”伝説ー(Legend)" という作品にする予定です。
引き続きこの作品の支援の方をよろしくお願い申し上げます。

詳しくはこちらをご覧下さい。

http://teamoscar.cocolog-nifty.com/teamoscar/2010/09/yama-oni-69cb-1.html


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2010年10月11日 (月)

Emu EIIIへのオマージュと最近のレコーデイング事情に関するつぶやき

昨日仕事場のレイアウト変更完了、あとはソフトシンセのバージョンアップとブースの業者の工事が控えているがブース工事はまだ一ヶ月くらい先になるかもしれない。

今回長年のEmuE IIIを断腸の思いで処分したり、場所をとっていたキーボードスタンドもかたし、かなりコンパクトにした、うちってこんなに広かったっけ? と思うくらい広くなった。

殆ど最近使っていない機器も処分する、近くのハードオフ行きだ。
キーボード類を部屋から運び出したりすると昔を思い出す。(←ジジイの証拠だが..)

大昔、レコーデイングをする場合パソコンやキーボード類一式をスタジオに持ち込んでいた。レコーデイングはどかた作業でもあったのだ。大変な思いでスタジオのコントロールルームにキーボード、パソコン(シーケンサー)等を持ち込んでセッテイングする、これだけで一時間以上はゆうにかかった。そしてダビング作業ー打ち込み関係を入れるだけで丸一日、ちょっとリズムやタイコ系の音でつまると一日じゃ終わらない。

もっといえば昔はシンセの音、タイコ系の音質ーそれを決めるだけで一日かかった。いや、一日じゃ終わらないこともあった。デジタル機材は今ほどではないが、その分創意工夫レコーデイング現場にあった。

いずれも今じゃ考えられない。
音楽業界衰退の原因は多くあるが、今クリエイテイブになる=ひとりよがり、自己満足、などと短絡的に決め付ける風土が業界の中ですっかり定着してしまった感がある。
使うシンセの音も殆どがプリセット、しかもそれが「今流行っている」かどうか、という基準だけで決められる。そこに創意工夫などあったもんじゃない。
賢いリスナーはそこの部分をちゃんと見抜いている。だから「音楽がつまらない」といってだんだんCDを買わなくなる。

少なくとも90年代の中ごろまではレコーデイングといえばそういった作業だった。今は生音を録る必要がある時だけpro toolsのデータを持ち込むだけ、キーボード類の運び込み、設置することなど殆どない。まさに隔世の感がある。

EmuE IIIはまさにそういっ時代を共にレコーデイング現場で共に闘った「戦友」でもあった。しかし時代の流れは残酷なものである。

業界はもう事実上崩壊している。形だけ辛うじて残っているが実態はもはや形のみだ。もはや昔の業界には戻らない。いったんさら地になるのを待つしかない。
とりあえず機器を整備して次の時代に向けて取り組むしかないだろう。1プロフェッショナルとしての矜持を示す仕事をやり続けるしかない。


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2010年10月 9日 (土)

スタジオ新レイアウト

新ブース導入に伴い、仕事場のレイアウトを変更しました。

101009_223501

より操作性を考えました。機材等はそんなに変わってないんですが...

これで打ち込み、アレンジ、作曲作業や波形編集の作業も行ないます。

モニターがちょうど目の前にあるのでわかりやすいです。

というわけで作曲、編曲のお仕事、いつでも承っております。(笑)

お知らせ:明日予定されていた拙作のフィルムスコアのCGショートアニメ”Yama-Oni”が入選している取手野外映画祭ですが、雨のために11日に順延されました。雨で順延になる映画祭というのも面白いですね。(「野外」映画祭ですからね)どの位置での受賞かは月曜日にわかることになります。」


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2010年10月 6日 (水)

スタジオ改造に着手します

まあ「スタジオ」といってもそんなおおげさなもんじゃないんですが(笑)

実は自宅の「スタジオ」ブース(半畳)はもう12年くらい使っているんですが、やはり老朽化もそうですし、天井が低いんでデモ用とか簡単な「音声コンテンツ」を作る面では十分ですがやはり空間が狭い分何か音が篭ってしまうし商品レベルとしては正直辛い、ということで家のリホーム作業も行なっている折、ついでにこのブースも一畳くらいにして天井も高いのに変える方向で現在検討しています。

これによって、最近うちでよく受注するボイスオーバー系を始めとする音声コンテンツの制作作業を、クライアントの要望がない限り殆どを事務所内のスタジオで行なうことが可能になります。また簡単な歌モノやCMソングも外のスタジオを使わずここでできるようにして、コスト力をつけようと考えています。昨今のコスト要求状況は本当にきついですからね。

今日その業者の下見等が行なわれましたが、その結果ブースを広くする分スタジオのレイアウトをかなりいじらないといけないことがわかり、その作業も着手、いろいろとそろえなければならないことが判明。 まあ自宅のリホームの時もありましたが、いろいろと想定しなかったことが出てきます。考えてみればスタジオのレイアウトなど自宅にもどってから一度も変更していないのですが、当時はA-dat(もう忘れている人もいるでしょう?)中心のスタジオだったのだが現在はPro tools ,よく見るとそれに伴い使わなくなっている機材も結構あるんですね。この機会に全部処分しようと思っています。

尚、実はこの中で断腸の思いで処分しないいけなくなったのはEmuE III です。電源を入れても「System Error」が出て立ち上げることができない。修理するところはなくはないですが、診るだけで二万円、しかも直る保証はなく(HDだったらもうお手上げ)、しかも修理する場所は家から結構遠方に位置しています。電源故障という話もありましたが、どうもハードデイスクがシステムを読み込めなく電源自体は問題なく入っている、ということでHDの可能性が高いと判断、しかも部品自体がもはや存在しない、ということもあり修理作業はかなりリスクが高いと判断せざるを得ませんでした。

 このE III はある意味自分にとって「戦友」に近いほど自分の作品の多くに関わっており、処分するのは断腸の思いですが、この状況下ではもはやいたし方ない。当面はソフトシンセ、特にViennaのライブラリー強化を考えますがもう1台くらいラックマウントでいいからハードのサンプラーの導入も考えています。自分の独自のサンプリングライブラリーも構築したいので...

とにかく折角の機会なので思い切ってやってしまおうと思います。EmuE III はお名残おしいけど...


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2010年10月 4日 (月)

音楽を始めとするコンテンツのコピーと無料配布について

さて業界関係の話はもう基本的にはしないつもりでしたが、やはり以下の点については誤解のないようにきちんと説明したいと思いますので、あえてもう一度ここで記させていただきます。

というのはある意味ここの部分はとてもわかり辛いし、説明のしかたが悪いと私の意図しない方向に私の考えを取られる可能性を感じたので...

つまりコンテンツのコピー無料配布についてです。

私は以前、コンテンツをコピーし放題で自由にコンテンツをばらまけばそのコンテンツのプロモーションになる、というのは大嘘と書きました

但しここでいうコンテンツについて明確に定義しておかないと私が単に他の音楽業界人のように単にネットを目を敵にしている「守旧派」に見えてしまいます。これだけでは言葉が足りないため私の主旨がきちんと伝わらないことになります。

なぜなら、アーチストの音楽、映像を皆さんに買っていただくには皆さんにその音楽や映像を知ってもらわないと皆さんが音楽配信だろうが、CDだろうが買っていただくことはほぼ不可能なことくらいは私にもわかるからです。

つまり宣伝、プロモーションが必要ということです。そのためには音楽なら聴いてもらわなければなりません。

但し、

音楽の聴かせ方、映像なら映像の見せ方が重要だということです。

大前提としてアーチストである以上ブランデイングをしなければなりません。アーチストの音楽を無条件にネットその他でばらまくことでブランデイングができる、そう考えているとすればそれは違います。

そのためには宣伝、プロモーション用のコンテンツ実際に販売するコンテンツを明確に区別する必要があります。ただ、無条件にコンテンツ=自由にコピー=垂れ流しがコンテンツのプロモーションになる、わけではありません。それはその宣伝用の目的のコンテンツとして配布しなければなりません。これは「商品」として売るものとは明確に区別しなければなりません。

私は前社を「非商材コンテンツ(あるいは宣伝用コンテンツでもいいですが)そして後者を「販売用コンテンツ(商品)」と勝手に呼んでます。ひとくちにコンテンツといっても2種類あるんですね。

つまり上記冒頭の

コンテンツをコピーし放題で自由にコンテンツをばらまけばそのコンテンツのプロモーションになる、というのは大嘘というのはあくまで「販売用コンテンツ(商品)」についての議論なのです。

ここを取り違えると私の主旨が全く伝わらないことになります。

「非商材コンテンツ(宣伝用コンテンツ)は逆にどんどん無料配布させるべきです。映画のトレーラー(予告編)、試聴用音楽 これはMIAUの津田氏が主張するように好きなだけコピーされてもいいコンテンツです。

しかし「販売用コンテンツ(商品)」に全く同じことをされては困ります。それはMIAUや津田氏、池田信夫氏あたりの論客がどんなに「コピーし放題にすべきだ」と強硬に主張しようがそれは拒否すべきであり拒否するのが当然です。商品なんですから...

なぜならそれをやればアーチストのブランデイングができなくなるからです。

コンテンツ、音楽、映像について論じているコラムはたくさんありますが、ひとくちにコンテンツに「非商材コンテンツ(宣伝用コンテンツ)「販売用コンテンツ(商品)」2種類あり、両者を明確に区別した議論は私が見るかぎり残念ながら

殆どありません。皆無といっていいです。

コンテンツ、と一義的に論じ、片方のコンテンツが無料だから有料のコンテンツがあるのがおかしいじゃないか、といった類の議論の方が圧倒的に多いのが現状です。

ですから私は「非商材コンテンツ(宣伝用コンテンツ)に限って云えばコピー、無料配布を否定するどころか、どんどんやるべきだと考えます。

ですからこの2種類のコンテンツは全く別の議論をすべきですが、殆どのケースで両者を同じコンテンツとして一色丹に論じています。これでは問題の本質が見えてきません

わざわざこう念を押したのは、

残念ながら人間は自分の都合のいいようにしか解釈しない傾向があるんですね。

音楽やコンテンツの無料配布、コピーし放題が可能
 

「じゃあ、あのアーチストの新譜が永久にタダで手に入るんだ。それが当たり前なんだ。それこそがネットの未来だ」

こう早合点する人が出ないとも限らない、というかおそらくかなり多くの人がそう考えているでしょう。 実際ネット内でのコンテンツに関してこうあるべきだと考えている人がかなりいると思います。

しかしそれは違います。

池田信夫氏のようにネットは無秩序で全てが野放しがいいんだ、などと主張する人がネットではあたかも正論であるかのように考えている人がいまだに多いですが。

無秩序はカオスしか生みません。そしてそれは全てのことを「自己責任」という魔法の言葉で正当化され、結果として窃盗、下手すりゃ殺人のような犯罪すら正当化されかねない恐ろしい社会になります。

被害を受けるのも自己責任、ある2ちゃんねらーが本当にこんなことを云っていましたね。

ですからコンテンツプロバイダーとして一定のポリシー、制限はやはり必要で冒頭の主張はそういうことを背景に申しあげています。

ちなみにこれはネットに限りません、地上波テレビのタイアップにしろラジオにしろ、

「非商材コンテンツ(宣伝用コンテンツ)の見せ方がかなりコンテンツを売る場合にポイントになるのは事実です。

個人的な反省として、その「見せ方」に私なりにかなり詰めが甘かったな、と最近思います。

いずれにせよコンテンツには2種類ある、そして「販売用コンテンツ(商品)」ー商品を不法コピー無料配布し放題がプロモーション、というのは嘘だ、しかし「非商材コンテンツのコピーし放題はOKだ。というのが僕の主張です。

おわかりいただけたでしょうか?

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