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2010年10月11日 (月)

Emu EIIIへのオマージュと最近のレコーデイング事情に関するつぶやき

昨日仕事場のレイアウト変更完了、あとはソフトシンセのバージョンアップとブースの業者の工事が控えているがブース工事はまだ一ヶ月くらい先になるかもしれない。

今回長年のEmuE IIIを断腸の思いで処分したり、場所をとっていたキーボードスタンドもかたし、かなりコンパクトにした、うちってこんなに広かったっけ? と思うくらい広くなった。

殆ど最近使っていない機器も処分する、近くのハードオフ行きだ。
キーボード類を部屋から運び出したりすると昔を思い出す。(←ジジイの証拠だが..)

大昔、レコーデイングをする場合パソコンやキーボード類一式をスタジオに持ち込んでいた。レコーデイングはどかた作業でもあったのだ。大変な思いでスタジオのコントロールルームにキーボード、パソコン(シーケンサー)等を持ち込んでセッテイングする、これだけで一時間以上はゆうにかかった。そしてダビング作業ー打ち込み関係を入れるだけで丸一日、ちょっとリズムやタイコ系の音でつまると一日じゃ終わらない。

もっといえば昔はシンセの音、タイコ系の音質ーそれを決めるだけで一日かかった。いや、一日じゃ終わらないこともあった。デジタル機材は今ほどではないが、その分創意工夫レコーデイング現場にあった。

いずれも今じゃ考えられない。
音楽業界衰退の原因は多くあるが、今クリエイテイブになる=ひとりよがり、自己満足、などと短絡的に決め付ける風土が業界の中ですっかり定着してしまった感がある。
使うシンセの音も殆どがプリセット、しかもそれが「今流行っている」かどうか、という基準だけで決められる。そこに創意工夫などあったもんじゃない。
賢いリスナーはそこの部分をちゃんと見抜いている。だから「音楽がつまらない」といってだんだんCDを買わなくなる。

少なくとも90年代の中ごろまではレコーデイングといえばそういった作業だった。今は生音を録る必要がある時だけpro toolsのデータを持ち込むだけ、キーボード類の運び込み、設置することなど殆どない。まさに隔世の感がある。

EmuE IIIはまさにそういっ時代を共にレコーデイング現場で共に闘った「戦友」でもあった。しかし時代の流れは残酷なものである。

業界はもう事実上崩壊している。形だけ辛うじて残っているが実態はもはや形のみだ。もはや昔の業界には戻らない。いったんさら地になるのを待つしかない。
とりあえず機器を整備して次の時代に向けて取り組むしかないだろう。1プロフェッショナルとしての矜持を示す仕事をやり続けるしかない。


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