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2010年9月29日 (水)

芸術性と商業性(大衆性)の融合した音楽

最近思うのだが、もともと私が音楽の道を志したのは「高い芸術性を持った音楽を創りたい」という思いからだった。勿論「音楽でもうけたい」などと考えなかったわけではないが、今でも自分の中にはそういったことを志向したい、というおもいがある。

しかし今自分がやっている仕事の内容を見ると愕然とする。

今音楽業界で「高い芸術性の音楽を」などといったら嘲笑と罵倒が待っている。そして音楽をあたかも百均で売る消耗品のように作り発売する。それが今の音楽業界の状況を作ってしまったといえる。

一般的にはこういうイメージはないが歴史に残る音楽の多くは実は「芸術性「商業性」の両面で成功している音楽である。モーツアルトは極貧の中で死んだというイメージが強いが実はかなりの年収を得ていたことが最近の資料でわかっているし、ベートーベンなどは現在の金額で億近い年収があったといわれる。例外といえるのはシューベルトだがそのシューベルトですら売春宿の常連だったというから、それなりに収入は得ていたわけだ。音大系の評論家は歴史に残る作曲家をどうしても極貧というイメージにしたいようだが、現実は違う。

今我々がスタンダードという名前の古典にしているジャズスタンダードナンバーにしても、60年代ー70年代ロックにしても興業的に成功したが「芸術性でも歴史に残る音楽であることはここでいうまでもない。

やはりいいものは当時から受け入れられそして現代にまで引き継がれている。勿論中には作曲家の死後に評価を受けたり、評価が変わったりというケースもある。しかしいずれも「芸術性「商業性(あるいは大衆性)」が融合した音楽であることは事実である。

これは日本に限ったことではないかもしれないが、そうした「芸術性「商業性」の両方の要素を入れることを忘れてしまったのが現在の音楽そのものの衰退の状況を生んでしまったのではあるまいか。

理想論と笑いたければ笑うがいい。だが私は自分の作品に「芸術性「商業性」の双方の要素が入っている音楽を創ろうと思う。それが音楽業界の再生につながるように思うからである。

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2010年9月27日 (月)

向谷 実+中西圭三 の「音楽産地直送」

向谷実さんと中西圭三さんがUstreamで音楽制作の現場を公開し、リアルタイムでで楽曲を完成させていく姿をインターネットで配信する「音楽産地直送」の試みをするという。

TwitterとUstreamで曲が誕生、向谷 実氏が試みた「音楽産地直送」とは

http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20100614/1032100/

音楽制作の現場をUstreamを通じて可視化することによって以下のことを行なうという。

    1. 向谷氏自らがUstreamを配信し、Twitterを通じて視聴者とともに放送を作っていく
    2. 中西氏をはじめ、プロジェクトに賛同したアーティストが続々と参加
    3. 打ち合わせなしの作曲現場をリアルタイムでUstream配信
    4. できあがった曲をMP3ファイルで無料配布し、視聴者から歌詞を公募
    5. リアルタイムで歌詞を修正。視聴者からのアイデアがそのまま生かされる。向谷氏いわく「見ている人全員がプロデューサー」
    6. ネット経由の同時演奏ソフト「NETDUETTO」(開発中)を使い、ギタリストの斉藤英夫氏がギターパートに参加
    7. 作成したデモテープをMP3ファイルとして無料配布
    8. アーティストが参加する本格的なスタジオ収録を実施
    9. セッティングからトラックダウンまで、スタジオ収録の3日間を丸ごとUstream配信
    10. パートごとにUstream配信。8つのチャンネルで同時中継するマルチUstreamストリームを実施
    11. Ustreamに詳しいゆすとら氏がマルチストリーム視聴のための専用Webサイトを開設
    12. 完成した楽曲はiTunesなどで直接販売され、シングルチャートの上位にランクイン
    13. JASRACなどの著作権管理団体を通さず自主配信。DRMをかけずに配信する
    14. ボーカルやギターなどが独立したトラックを別ファイルにしたパッケージを販売

このことに関して向谷さんがネット放送で詳細に述べています。詳細はAppleclipをご覧下さい。podcastingもできます。

http://campaign.otsuka-shokai.co.jp/appleclip/ac/no80.html

さて以前奥田民生がレコーデイング(宅録)を「公開する」コンサートを開くという記事を書いたが向谷さんはそれをUstreamで公開するということらしい。また随時twitterで進行状況もアップするらしい。

まあ前の記事でも書いたが、我々はレコーデイングの現場の人間なのでいうがレコーデイング作業というのはものすごく地味な作業である。知らない人が見れば時々「訳のわからない」作業に見えるだろうと思う。

ただこういうことで音楽制作の現場というものが一般の人に理解してもらえる、というのはいいことだと思う。これによって音楽というものは簡単にできるもんではない、ということが一般の人にわかってもらえればいい。
それでアーチストの権利というものを大事にしたい、という風に考えてもらうきっかけになれば、と思う。

さて、実は来月この件も踏まえて上記のネットラジオAppleclipの主宰者である佐藤さん主催の勉強会があるが、4年前に私が参加した「マーケテイング庵」というコミュニテイのイベントである。来月末になると思うがこれに関してまた報告しようと考えています。

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2010年9月23日 (木)

会社のホームページへの広告見直しーアクセスは量じゃなく質だ

私の会社ハイブリッドミュージックは自社製品のCDの販売といった分野を除き、音楽制作、サウンドコンテンツ、そしてパッケージ製作の事業を主流にしている。いってみれば業務用の分野である。

2002年にホームページを開設して以来、AdwordsSEO対策を行うことによって、ホームページを通じて多くの新規案件を成約したし、多くの新規取引先も獲得した。ただ、ここ数年その成果がかつてのような成果を収められなくなってきた。リーマンショックのあとはアクセス数自体が減ったが、今は持ち直してはいるもののやはり以前のような成果が上がっていない。また昨日の記事「「業務用」と民生用の違い」ように勘違いの問い合わせーナンセンスインクワイアリーが増えているという現実を考えるとやはり、会社の事業のインターネット広告を見直す必要があるかもしれない。

とかくアクセス数が多いのがよいホームページだ、などと考えられがちだがそれがYahooなどのポータルサイトだったらその理屈は正しいが、全てのページがポータルサイトになるわけではない。やはりクライアントに結びつくようにしなければならないし、その意味ではアクセス数という量ではなく「誰が見るようにするか」というの方がはるかに重要である。

Adwordsは確かにアクセス数を上げることができるが実はここ数年を見るとクリック率の割りに問い合わせ数も減ってきており、3年前くらいから問い合わせ数の割りの成約数も減っている。特にリーマンショック直後の昨年は最悪だった。またナンセンスインクワイアリ(勘違いの問い合わせ)も全体の半数近くになっており、広告費を投入した割にはその効果が現れていないことがわかった。Googleが提供したAdwordsを有効に使うセミナーもそれほど効果向上に役立っていない。

インターネットは絶えず費用対効果を綿密にモニターしていかなければならない、その意味Adwords中心のネット広告を見直すことにする。我々のページを見て欲しいのは会社の代表、同じ業界関係、制作会社などである。そういう人たちがよく見る方策を考えようと思う。具体的な方策? それは秘密です。


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2010年9月22日 (水)

「業務用」と民生用の違い

私の会社はCD等の販売に関しては一般コンシューマー相手、ということになるんだろうが、音楽、コンテンツ制作に関しては一般コンシューマーではなく「業務用」である。

実はここの点を誤解している問い合わせが時々来る。悪いことにこういう問い合わせが増えてくる時はよくない流れが来ている証拠でもある。せっかく少し持ち直したかと思った矢先だけに不安がよぎる。

例えばうちの「サウンドコンテンツ事業」「古いアナログ録音やカセットをノイズを軽減してデジタル化します。」という銘打ってAdwords等にも出したがその結果、山のように来た問い合わせは「自分の持っているカセットをそのままCD-Rに入れてくれる」という勘違いの問い合わせだった。うちはテープのダビング屋ではないし、だいたいカセットをそのままCD-Rにしたってとんでもない音になるに決まっている。そこからいろいろEQを始めコンプレッサー、場合によってはツイーダー等の特殊な機械を通さないととてもデジタル的に聞ける音にはならない。その辺りの説明をしたってそういう問い合わせをする人は大半がド素人だから理解できるはずもない。

サウンドコンテンツページ
http://homepage1.nifty.com/hyb-music/contents.htm

それと私の会社はCDパッケージもやっているのだが、いまだに来るのはCD-R一枚焼いてください、といった類の問い合わせ、そんなの街のDTP屋さんでもやっているよ。今日もきたのは「子供たちのピアノ発表会の録音を各自の演奏を1人1人にCD-Rに焼いて欲しい」という問い合わせ、やってできないことはないけど意外に手間がかかる仕事だし、一枚焼いてせいぜい数百円程度だから、手間の割にはたいした売上にはならない。まあ自分の娘が出ている発表会だったらご厚意でやってもいいけどね。
何度もいいますが、プレスするCDとCD-Rは全く違うものです。基本的に弊社はCD-Rコピーの仕事は承っておりません。

CDプレスページ
http://homepage1.nifty.com/hyb-music/cd_press.htm

要するにCD商品の販売を除いたら弊社ハイブリッドミュージックは基本的には「業務用」の会社なんですね。しかしこの「業務用」一般コンシューマー用の区別ができない人が多い。

「業務用」というのは取引相手もプロかプロに準ずる相手との商取引で例えば、工場の工作機械の作成などは工場の業務を行なうための機械を作るための作業だから「業務用」である。これに対して一般コンシューマー用というのは一般家庭で使うテレビ、オーデイオ、冷蔵庫、洗濯機etc etc.ー要するに家電のようなものだったり、100均で売っているような家庭で使う消耗品だったり、というのが一般コンシューマー用の商品で取引相手は特定の分野のプロではなく一般庶民である。

一般コンシューマー用「業務用」の商品は製造過程も商品の目的自体も全く違うのだがその点を理解していない人が結構多い。実際あるイベントの仕事でスピーカーとアンプを持っている、といってモノを見たら一般民生用のオーデイオコンポだった、なんてことが何回かあった。それで大ホールのPAのスピーカーになると本気で思っていたようである。いわく「だって同じスピーカーでしょ?」 って違うよそれは全然!!

まあi-podのスピーカーが武道館でのコンサートのスピーカーのパワーなど到底出るはずもないというのはちょっと考えればわかるはずだが、問い合わせページのアクセスが増えるのはいいけど、こういうナンセンスインクワイアリーが増えるというのも考え物である。

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2010年9月19日 (日)

映画「アポロ13」に見る悪い流れを少しでも変える方法

実は昨日何を思ったか急にトムハンクス主演の「アポロ13」を見ました。

 

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ロンハワード監督の佳作品だが、トムハンクスの演技力からエドハリスの存在感あふれる演技を始め見応えは十分にある。やはり映画っていいもんですね。

ご存じない人のため、NASAが地球から月に向けての宇宙探査プロジェクトで始めて人類が月にたったアポロ12号のあとを受けたアポロ13号、不慮の事故のために月着陸を断念し辛うじて月に帰還した話です。詳細を知ると絶望的状況(ロケットの側面が爆発で吹っ飛んでいた)をいかに克服して3人の宇宙飛行士を帰還させたが、ということが描かれています。内容を見ればみるほど本当に無事に地球に帰還できたのが奇跡に近い状況だったことがわかります。

登場人物は全て実在の人物ですが、細かい部分で史実と違う部分はあります。しかしそれは置いといて、ここでエドハリス演じるジーンクランツ管制官の言葉が今の私たちにすごく参考になるのではないか、と思いましたので引用します。

(事故発生後、狼狽するスタッフに対してクランツ管制官が発した言葉)

1."Let's stay cool people, Let's work the problem. Let's not make situation worse by guessing" 
(みんな冷静になろう、問題に取り組もう、勝手に推定して状況を悪化させてはならない)

2."What's in the spacecraft that is good?" 
(現在のアポロロケット内で使えるものはなんだ?)

3."I don't care about what's this is build to do, I care about what's this can do" 
(何のために作られたなんてことはどうでもいい。この機器が何ができるか、を知りたいんだ)

上記の1.は不慮の事態が発生した時に狼狽したら事態は悪化するだけ、-昔マーフィーの法則(「成功哲学」のジョセフマーフィーとは別人)というのが流行りましたが、不測の事態は発生した時にもがけばもがくほど深みにはまり、事態は悪化します。

これは本当にそうですね。悪いことは重なりますし、冷静さを失ってもがけば事態はさらに悪化します。これは経験上不思議なくらいにそうなりますね。だからこそ冷静になることが必要です。

そして2.の(使えるものはなんだ?)は悪い事態の中でポジテイブなものを捜すことでこれは最悪の事態から切り抜けるために絶対に必要なことです。全てがいい、ということは殆どない替わりに全てが駄目、ということもないんですね。ポジテイブなものを捜すことによって悪い流れを少しでも変えることができます。実際アポロ13号の「奇跡の帰還」はここから始まります。

そして最後の3.は現実を冷静に見て活路を見出せる方法があるかどうか。ここで原則論、建前論は関係なく、「何かできるか」それを踏まえて「どうするのが最善か」を考えることです。結果的にはこれは「奇跡の帰還」につながります。

このクランツ管制官の一連の言動ー実はこれは脚本ではなく本当にこういう発言をしたらしいんですが、これは危機的状況に入った時にどうするのが最善か、を考えるのに参考になるような気がします。

個人的事情からすればここ数ヶ月は私の業務にとって決していい状況ではありませんでした。今少し持ち直し始めていますがまだまだ楽観できません。そんな状況でこの「アポロ13」はある意味勇気を与えてくれた気がします。

音楽業界もかなり絶望的状況ですが、この「アポロ13」が何かヒントを与えてくれるのでは、とも思いますがいかがでしょうか? おっともう業界に関する記事は当面書かないはずでした。


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最後にもう1点だけー気骨あるCDショップオーナーの出現を切望する

昨日の記事で少なくとも当分の間は音楽業界関係に関する記事は書かない、と書いたばかりですが最後にもう一点だけ。

ご存じのとおりCDショップが次々と現在閉鎖されています。HMV渋谷の閉店は記憶に新しいですし、東北在住の友人の話だとHMV仙台も閉店になるそうです。まあこのまま行けば大手CDショップはどんどん閉店していくでしょう。音楽業界衰退の何よりの証しです。

音楽業界衰退の原因は既にこのブログでさまざまな観点から論じているのでもうここではふれませんが、業界の現金回収の機能を果たすはずのCD流通網が目も当てられないほど弱体化しているのが衰退に拍車をかけています。
今CDの流通網は本当に販売力がない、というのを残念ながら実感します。 好調なのはアマゾンくらいですかね。現実問題として

しかしこれは必ずしもECの販売力が店舗にまさっており、もはや店舗の時代が終わったなどという単純な話ではありません。原因はこれもこのブログで何回も述べていますが「CDショップにいっても楽しくない、ワクワクしない」という点の方が大きいでしょう。昔のCDショップは店員こだわりの一枚を試聴したときガツンと衝撃を受けて、「今まで聴かなかったジャンルのCD買うといった類の音楽との出会い」という体験がありました。しかし今のCDショップは品揃えが同じ(いわゆる「売れセン」だけー最近はこれすら満足に取り揃えられない) 、店員も何かやる気がない等、新たな音楽の出会いを提供しなくなりました。これが本当に寂しいですね。

昨年私が親しくしている音楽制作会社の社長が「CDショップ大賞」というものを立ち上げ話題にはなりました。これはCDショップの販売の起爆剤になり音楽愛好家をCDショップに呼び込もうという狙いもありました。しかし本来CDショップの売上回復のためのこの企画に協賛したCDショップ網はなんと1店もありませんでした。乗っかるのは乗っかるけど金は出さない、という点ですね。この音楽制作会社社長が激怒したのはいうまでもありません。

音楽業界もレコード販売業界も衰退の原因はたくさんありますがほぼ全員が「守り」に入ってしまったというのも原因の1つですね。1店くらい、うちは他社とは違うぞ、という気骨を見せるレコード店が出てくればまた少し変わるかな、という気もしますがそういう人間は音楽業界にもCD販売業界にも、もう1人も残っていないんでしょうか?

どうせ、このまま何もしなくてもはっきりいって沈むだけです。滅亡するだけです。同じ滅亡するのならせめて業界人としての矜持を最後に示して欲しいものです。何か音楽に興味を持っている人たちにCDショップにもう一度来てもらう対策ーおそらくは根本的な発想の転換が要求されますがー何か捨て身でいいから、そういう試みをしようとする会社が一社でいいから出てきてくれないかな、とも切に願います。

私の中には「音楽のテーマパーク」のようなお店を作ったらいいんじゃないか、というアイデアがおぼろげながらありますが、資金も必要ですし私1人だけの力ではとてもできるものではありません。誰かそういう試みをやってみようという気骨あるCDショップオーナーの出現を切望します、という点だけ最後に述べさせていただきます。

世の中の人は決して音楽が嫌いになったわけではないと思いますただ今のメジャーの音楽シーン、今のCDショップ、そのどちらもがつまらないと感じているだけだと思います。それには何かこういう話題になる起爆剤が必要です。こういう発想に共感して資金もそこそこある人が1人でもいてくれたら、と切に願って一連の記事を一旦収めたいと思います。

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2010年9月12日 (日)

セプテンバーコンサート2010年に参加して

今年も9月11日、国境なき楽団の運営するセプテンバーコンサートに参加しました。今年で4回目になります。

長年ニューヨークに住んでいた者としてあの事件に対する思いはひとしおなんですが、今年も愛と平和のメッセージを込めて演奏しました。

今年の会場は新宿区の四谷ひろばー旧新宿区立第四小学校の校舎で同小学校の閉校に伴い「四谷ひろば」と命名され、地域のコミュニテイーセンターとして機能しています。会場は旧体育館を「講堂」と命名して演奏が朝から夕方まで行なわれましたが、会場が元体育館というこもあり、空調がない!! しかも今日は暑さがぶり返してきているので、会場はサウナ状態でした。

さて、来年はあの忌まわしいできごとから十年目の節目にあたります。来年はどの会場で演奏するかわかりませんが、十年たってあのできごとは一体なんだったのか、ということを考えることも含めて参加させていただければと思います。


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2010年9月11日 (土)

訃報 谷啓さん

クレージーキャッツのメンバーでミュージシャン、俳優、コメデイアンとして活躍してきた谷啓さんが脳挫傷のため死去 78歳

訃報:谷啓さん死去78歳「クレージーキャッツ」メンバー

http://mainichi.jp/select/today/news/20100912k0000m040004000c.html?link_id=RAD01

「ガチョーン」というギャグのイメージが強いために意外に知られていないが少なくとも戦後のジャズシーンでは金管(トロンボーン、トランペット、コルネット)を吹かせたらおそらく日本で第一人者といっていい存在だった。

最近でも日本のトッププレーヤーに引けを取らない腕前だったと思う。

俳優としてもいい味出していたが、影で日本の金管奏者のレベルアップに多大に貢献してきた方である。

心からご冥福をお祈りいたします。

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2010年9月 9日 (木)

ジャーナリスズムの危機は今のジャーナリズムのシステムの中にある?

ここ数日忙殺された。もう月曜日のニュースだがアフガンで決死の取材活動の上、タリバン勢力に拘束された常岡浩介(つねおか・こうすけ)さんが無事解放される。とりあえず無事に帰ってこれてよかったと思う。

アフガンで不明の常岡さん、武装勢力から5カ月ぶり保護

http://www.asahi.com/international/update/0905/TKY201009050147.html

こういうフリージャーナリストの多くは大新聞等がなかなか行けない危険地域に出かけ、身の危険を百も承知で取材をする人たちで彼らの存在はまだ体を張ったジャーナリズムがまだ存在しており、私としては敬意を表する。mixiや2ちゃんでは彼らの背景も知らないくせに相も変わらず「自己責任だ」とか「みんなに迷惑をかけた」(彼らがおまえにどんな損害を与えたというんだ?)とかほざいているおばかさん連中が多いが、彼らは危険を百も承知で高いリスクを負って仕事をしており、大手新聞やマスコミが伝えられない真実を体を張って取材しているのだ。(当然彼らのギャラは普通のジャーナリストより圧倒的に高い)彼らのような存在はまだジャーナリズムの健全な部分を残している人たちといっていい。

だいたいいわゆるジャーナリストには大きく分けて3種類いる。

A: 上記の常岡さんのように大手新聞やマスコミが行けない危険地のリスクの高いところでフリーで取材するタイプ

B:  別の仕事を持ちつつその合間に取材活動をしているタイプ

C: ある特定の企業、団体の「スポンサー」のバックアップによって取材や執筆活動を行なうタイプー当然ながらある特定の企業、業界団体その他の利益を代弁する立場になる

実はジャーナリストでは上記の中では最後のCタイプが圧倒的に多いことをご存じだろうか? 特に音楽評論家、音楽ライターの大半はこのタイプだし、私がよく批判的なコメントを行なういわゆるITジャーナリストの殆どはこのCタイプに該当すると考えて差し支えない。

私はこういう連中がはっきりいって大嫌いである。しかし残念ながらもはや彼らの存在は完全に日本のジャーナリズムに定着してしまい、今さら彼らを否定したところでどうしようもない。このCタイプのジャーナリストは企業や業界団体の利益を代弁し、世論操作の役割も果たしている。事実上のロビイストといっていい。そして残念ながら多くの場合彼らの世論操作、誘導は見事なまでに成功している。

これはメデイアリテラシーが世界でも最低レベルといっていい日本だから余計効果的である。今でもマスメデイアで流されるCタイプジャーナリストの言質、発言を真実だと思い込みそのまま鵜呑みにしているとしか思えない人間が多い。

特に日本の音楽評論はもう20年くらい前に事実上死んだといっていい。まともに音楽を評論できない評論家、多くはメーカー系の手先で決してアーチストに対して否定的なことを書かないように彼らの言質は厳密に管理されている。ここに言論の自由の入り込むスキはない。

何かというと「言論の自由」とか「知る権利」とかを持ち出して自らの行動を正当化するマスコミ連中だが、実はこういったコマーシャリズムのコントロールによって言論の自由が事実上死んでしまっている現実がここにある。

これはジャーナリズムがビジネスになってしまったのが主原因である。法律的には言論の自由が存在しても、商業主義が言論の自由を殺してしまったのだ。

日本の音楽ジャーナリズムは死んでもう久しい。健全な音楽評論がなくなったため音楽家、クリエーターと音楽評論家のかつてのような葛藤、対立の構造はなくなっている。

音楽業界衰退の原因がここにもある。

大事なのは我々がジャーナリズムのいうことを鵜呑みにせず、もっと厳しい目でマスコミの報道をみなくてはならない。マスメデイアの情報が全て真実だと思い込むほど危険なことはない。

欧米では学校のカリキュラムにメデイアリテラシーに関するものを入れているが、日本はいまだにそれがない。文部科学省に答申されたことはあるようだが結局事実上握りつぶされている。 官僚にとってもマスコミにとっても視聴者が健全なメデイアリテラシーを持つことほど都合の悪いことはないからである。

ジャーナリスズムの本当の危機は今のジャーナリズムのシステムの中にある

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2010年9月 6日 (月)

CGアニメ パイロット版 Yama-Oni  公開

先日からこの記事で書きましたCGアニメのパイロット版の映像です。

Yama-Oni

<スタッフ略歴>

さかはら あつし 企画、プロデュース

1966京都生まれ。

2001年「おはぎ」(アソシエートプロデューサー)がカンヌ映画祭でパルムドール賞受賞

2005年「Destined(短編)」を監督(未発表)

2010年、自伝「サリンとおはぎ」を発表。

ストーリーの開発を得意にする。

Kei (Kei Nakamura)CG制作、脚本
1977年山梨県生まれ。金沢美術工芸大学卒。CGアーティスト/デザイナー。
CGについては大学卒業後、一年間独学で習得。六年間ゲーム会社に勤務後、個人事業主(フリーランス)に。日頃、CGデザイナーとして多くの業務に従事する。 自主制作については、3Dをベースにリアル/アニメ調を使い分ける。

2008年作品「美吉野の炎」など。
ツールはLightwave3D、3dsMAX、Z-Brush、Photoshop、AfterEffects、Flash、Illustrator等。

大野 恭史楽曲制作
作曲,作詞,編曲,ピアニスト キーボード奏者。

ロックバンドのメンバーやヒーリング音楽の作家として多方面で仕事をする。

ゲームーリトルラバース(1996,98)、映画ー戦慄の閉鎖病棟(1999)、ドラマー君にしか 聞こえない-Calling you(2003) アーケード版ゲーム機動戦士ガンダム-G-BOS 国内外の映画祭で受賞した「俺たちの世界」等の映画音楽劇伴音楽を手掛ける。

またロック名曲をオーケストラにアレンジした「ロックサウンズウイズサロンオーケス トラ」の編曲、プロデュース 21年ぶりに復活するリリーズのアルバムやコンサートのアレンジもてがける。

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2010年9月 5日 (日)

DRMフリーの流れとデジタルミュージックの将来

さて音楽制作を正業としている人間として今後避けて通れないのがこの問題だ。日本の音楽業界云々についてはもうある程度結論ーというかはっきりいって見放しているんだが、このデジタルミュージックの行方、そしてそれに伴う新たなビジネスモデル(?-とIT系の人はいっているが..) この姿についてはまだ私なりに結論は出ていない。出せていない。

私は「音楽配信が出てきたからパッケージやその他の商品はもはや無用の長物である」という短絡した考え方には反対だ。しかしこれは音楽配信という新たなビジネスチャンネルの存在を否定するものではない。音楽配信は日本では頭打ちの傾向を示しているが、アメリカでは確かに大きな伸びを示している。そんな中で皆さんご存じのとおりDRMフリーの動きが現在加速している。事の発端は:米AppleのSteve Jobs氏,「デジタル著作権管理技術の廃止が理想的」 という発言からである。

関連記事
■:著作権管理にはメリットなし!? 欧米で広がるDRMフリーの音楽配信

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070921/282670/

消費者の声が強い欧米社会ではDRMに対する拒否感があり、特にi-tunesでダウンロードした曲を他のプレーヤーで演奏できないことを問題視する声が大きい。そのためDR廃止の声は大きかったし、結果的には現在のアメリカのメジャーレコード会社の大半がDRMフリーの流れに移っている。その根底にある考え方が

「どこで楽曲を購入しようとも,消費者がそれをいつでも自分の好きな機器で再生できるようにすべき」「他社製プレーヤに乗り換えた際も,今まで購入した楽曲を容易に持ち越せるようにすべき」

確かにこの声もわからないではない。だが問題は音楽ファイルは物品ではなく知財である、ということを忘れてはならない。 このブログの一部の読者だけでなくおそらく多くのネットユーザーが望んでいることだろうと思うが

「コンテンツを大量に自由にコピーできるようにしてネット内で自由に垂れ流すことができる。」ーこれこそがネットの中でコンテンツ流通のあるべき姿である」

しかしこれをやったらおそらく21世紀中に殆どのレコード会社、音楽制作会社がこの世から消滅するだろう。

私もネットで音楽コンテンツがどんどんコピーされそれが広がることが「新たな音楽のプロモーションになる」という考えに一時染まっていた時代があった。これは今でも津田大介氏を始めIT系の論客の基本姿勢である。

しかしはっきりいおう。 それは大嘘である。 これは実際にネットプロモーションでありとあらゆることをやってきた人間の実感である。

従ってDRMのような著作権管理をはずし音楽をコピーし放題、となってもその音楽のプロモーションどころか、売るチャンスは殆ど絶望的になる。当たり前だ。タダで手に入るものにわざわざ金をはらう奴などいない。よく考えれば簡単な理屈なのだが津田氏などはそれを理解できないらしい。

ネットユーザーの殆どは「タダだから聴く、タダだから見る」というユーザーである。しかもマーケテイングなどは無理で何の意味もないことはいまや殆どの広告代理店なら常識といっていい。いわゆる「ネット万能論」「ネット夢物語」はネットユーザーが全員賢いことを前提にするのなら正しい。しかし現実はそうでないことは今ここで例を示すまでもない。

そしてこれはたぶん日本だけの実情ではない。これは音楽のネットプロモーションの先駆者というべきNINトレント・レズナーのこの発言からも明らかである。ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナー氏は、ネットコミュニティーへの参加は「益よりも害の方が多い」という考えに至った。

■SNSは「バカが支配している」――NINのトレント・レズナー

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/12/news041.html

これは私もアメリカの掲示板とかよく見ているが、確かにそのとおり。ネットに「バカでヒマ人」が多いのは何も日本だけの話ではない。

従って先々月Tom Silverman氏(Tommy BoyレコードのCEO兼会長)とEric Garland氏(Big ChampagneのCEO)がネットと音楽について講演した記事があるが、彼らのいうFFF数値。 (これは、SNSでのファンの数FriendsFansFollowers) が本当にうまく機能しているのか正直疑問である。ただアメリカにはオバマ現大統領のようにこのプロセスで大統領になった例もあるので、不可能と決め付けるのは早計かもしれないが、そうそう簡単にできることではないし、この記事の記者のようにアメリカではこれが当たり前、であるかのように書くのはいかがなものだろうか。 少なくとも日本においてはこのメソードによるプロモーションを行なって成果を期待するのは非現実的といっていいだろう。

音楽とインターネットの関係

http://www.gizmodo.jp/2010/07/post_7355.html

話をDRMにもどすが、いずれにせよDRMがはずれネットが無秩序なコピーし放題(大半が違法コピーになる)になり、米レコード業界がそれを結果的に推進すればそれは自殺行為にしかならない。

解決策としてジョブスはiTunesの著作権管理(DRM):FairPlay(フェアプレイ) iPod/iPhone/iPad に導入。書き込み数を制限して他のプレーヤーでも再生可能になる、いわば従来のDRMとヨーロッパの消費者団体の主張の折衷案みたいなものである。

http://www2k.biglobe.ne.jp/~t_muto/ipod/howto_itms_FairPlay.htm

わかりやすくいえばDVDのダビング8みたいなものだが、果たしてこれが解決策になりうるだろうか


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