Kyoji "metanature"
i-tunesでも好評配信中!!
i-tuneページを表示するにはお客様のPCにi-tunesとquicktimeがインストールされている必要があります。 i-tunes及びquicktimeのダウンロードはこちら





« 性描写規制改正案、都議会で否決の公算 | トップページ | 著作権とネットの「技術革新」の間で »

2010年6月12日 (土)

iPad向け、本の「格安」電子化業者ーこれはまずいだろう。収益を得ている時点でもはや「私的複製」ではない

■iPad向け、本の「格安」電子化業者が出現
(読売新聞 - 06月12日 06:45)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100612-OYT1T00069.htm

まず、ここに「著作権」というものに対するよくある重大な勘違いが潜んでいるので、指摘しておきたい。

>>業者は「個人が複製するのは合法。個人の依頼を受けて代行しているだけで、著作権法違反ではない」と主張する。都内の別の業者も5月末に営業を始め、2日間で200人以上の申し込みがあったという。

ここに2つの大きな問題がある。

1.「私的録音」の定義

そもそもこの業者は「私的複製」というものを全く誤解している。

「私的複製」というのは「自分が楽しむため」のもので、あくまで「自分が自分で楽しむための」複製なのである。自分以外の第三者が複製する時点でもはや「私的複製」ではないのである。

つまり友人に「君のCDのコピーをちょうだい」と頼むのは実は著作権法では違法なのである。同じように他人の曲を自由に第三者にダウンロードするのも違法、つまり違法ダウンロードになってしまう。

つまりこの業者がやっているのは「私的複製」でも何でもない、明らかに違法な複製にあたる。

2.「複製」したもので「営業」をしていること

そして何よりもその「複製」によって収益を得ている点が問題だ。当然著作者の許諾も何も得ず、pdf化したものを第三者に「販売」している。

これは「海賊版販売」と何ら変わらない。

この業者はもう一度「著作権法」を勉強しなおした方がいい。mixiのニュースのコメントを見ても「どこが違法なの?」などといって業者を「擁護」している人が少なくないようだが、第三者が著作者の許諾を得ないものを複製して他人に渡す時点でもう違法、そしてそれを販売するのは「違法複製」であり「海賊版販売」以外の何者でもない。

おわかりいただけるだろうか?

だからこの業者は「訴え」られなければならないのである。
読売新聞社ものんきに記事を書いている感じだが出版社の端くれなのだから、それがわからないはずはないのだが...

ちなみにこれが依頼主「のみ」であろうが、広く一般大衆向けの販売であろうが何ら関係ない。また裁断だろうが、全部であろうがそれも全く関係ない。

また「料金」は電子化の対価だからいいじゃないか、などという人がいるようですが、そもそも「著作物」があるから「複製」のニーズが出るのであって、その「著作物」の著作者に対して何の対価を支払うことなく収益を出ている時点でもはや「海賊版」と全く変わらないのである。

ちなみに対価を「複製の手数料のみだ」などというのは海賊版業者のいい訳の常套手段でもある。


|

コメント

はじめまして。mixiコミュやツィッタ―では間接的にお世話になってます。
この記事は驚きを通り越して、呆れてしまいますね。
僕も音楽業界の片隅で働く身、最近いろいろ考えされられる事が多いです。

投稿: MOR | 2010年6月14日 (月) 06時54分

MORさん こんにちは
twitterでのフォローありがとうございます。
レスが遅れてしまいました。

この件に関しては続きの記事を書く予定ですが、電子書籍の件はそもそもGoogleの件から問題になっていましたね。

電子化であろうが、結局は著作者の許諾を得ず複写をしていることに何ら変わりなく、そこの部分が理解できない人間が多すぎるような気がします。

引き続きこの件に関しては記事を書きますのでよろしくお願いします

投稿: Kyoji | 2010年6月17日 (木) 10時36分

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。