気がついたらBS2のアマデウスディレクターズカットに見入ってしまいました(^^)
昨日が少々しんどい一日だったせいか、今日は夜結構疲れてしまいましてたまたまNHKのBS2をつけたら「アマデウスーディレクターズカット」をやっていたので気がついたら見入ってしまいました。オリジナルの公開映画はもう何回も見ていますので、セリフすら覚えていますがよく考えてみればディレクターズカットはあまり見ていなかったかもしれませんので、
この映画はごぞんじ、イギリスの劇作家ピーターシェーファーの原作の映画化ですが、やはり衣装はオスカーを取っただけに綺麗ですね。オリジナル版と比べて20分ほど長いです。
僕は昔は「クラシック少年」だったこともあり、基本的にモーツアルトは好きなんですが、最近モーツアルトを聴いていないので、モーツアルトの曲を流しながらの映画なので自然に見いちゃったんですかね? 作曲家アントニオサリエリ、がモーツアルトを「殺す」という設定になっていますが、実は噂の出所はわかりませんが当時からサリエリがモーツァルトから盗作したり、毒殺しようとしたなどという噂が絶えず、サリエリ本人を苦しめました。
まあサリエリ、とモーツアルトが実際に対立したなどという記録も残っていますし、長年サリエリが宮廷楽長の地位を独占したのがそういったあらぬ噂をまきちらした原因のようですが99%以上の確率でそれはデマといっていいでしょう。だいたい宮廷楽長のトップが映画にも出ていました皇帝ヨーゼフ二世の死後、リストラされたモーツアルトを殺したところで何のメリットもないわけですから、根もはもない話といって差し支えないと思います。
勿論映画のストーリーにあるようにサリエリがモーツアルトにレクイエムを委嘱したという事実もありません。(これは明確に別の依頼人が存在します) まあこの映画のモーツアルトはあまりにもくだけた、おちゃらけ気味のキャラクターだったために一部のクラシック愛好家や音楽大学関係者から不興を蒙りましたが、モーツアルトはスカトロジー(シモねた、うんこねたを多用)の傾向が極めて強かったことがわかっており、まあ人物像としては当たらずとも遠からずだと考えていいと思います。
しかし仮にモーツアルトが現代に生きていたらヒット作をバンバンとばしたポップスの作曲家になっていたかもしれません。彼のメロデイーはキャッチーであると同時に芸術性としてもすぐれており、その面では大衆性と芸術性が見事に融合していた数少ない作曲家の1人といっていいと思います。私がモーツアルトが好きなのはクラシック音楽だからではなく、モーツアルトの音楽のその両面性に魅かれるんですね。
個人的にはガーシュインにもその要素を感じるんですが、現代の音楽の世界が忘れてしまった「何か」をこのモーツアルトの音楽は持っていると思います。
そんなわけで見入ってしまったおかげでいい気分転換になりました(笑)
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