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2010年4月14日 (水)

インターネットプロモーション戦略の見直し

さて、当ブログをよく読んでくださっている方は私がアーチストに関してのロングテールなマーケテイングや「癒しの音楽チャンネル」というネットラジオ等でインターネットプロモーションに関してさまざまな試行錯誤をしてきたことはご存じだと思う。

もう4年前の記事になる「音楽業界の現状と将来、そしてある取るに足りない者からの業界への提言」はいまだにこのブログのアクセス数のダントツになっているが、正直いってこの記事を書いた当時はインターネットの持つ可能性に大きな期待をもっていたし、ネットの中に渦巻いていたインターネットが世の中を変えるという可能性も視野に当時は入れていた。

しかし「可能性」は結果としては大きな期待はずれに終わったのは確かである。先日もウェブはバカと暇人のもの (光文社新書) を書いた中川淳一郎 さんの新著「今ウェブは退化中ですが、何か? クリック無間地獄に落ちた人々 (講談社BIZ)」 を読んだが、ネットは確かに便利なツールではあるけど、「本を読まない、想像力のないバカで暇人」によって著しく情報の質が落ち、「暇人」たちの気に食わない言論を「攻撃する」ことによって言論封鎖を行なう、という意味でははっきりいって危険な空間ー恐怖社会に近いーになってしまっている。何よりも「今 ウェブは退化中ですが、何か? クリック無間地獄に落ちた人々 (講談社BIZ)」を読んだときにコンテンツ屋としてネットにコンテンツを流す、という面では絶望的な感じすら受けてきた。(ちょっと今度のは前回以上に口汚いのが気になるが..)

ひとことでいっていまだにネットの中に根強く存在する「ネット万能論」というのは全くのナンセンスであり大嘘である。実はよく見ると「ネット万能論」を唱えているのはITジャーナリスト(IT企業家含む)とどちらかというと「バカで暇人」の2種類だということがわかる。普通にネットユーザーとしてさまざなツールを使っていれば、彼ら「ネット万能論者」の主張がいかに非現実的であるかはまともな知的水準を持っている人ならわかるはずだ。

この中でITジャーナリスト「ネット万能論」を唱えるのは仕方がない。彼らはそれが仕事だからだ。実はITジャーナリストの大半は「スポンサー」がいてその「スポンサー」を代弁するのが仕事だからである。ジャーナリストが雑誌や新聞の原稿料だけで生活していくのは不可能に近い。原稿料など微々たるものだからだ。ジャーナリスト活動をする場合、たいていの場合は別の仕事があるか、「スポンサー」の代弁者となるか、あるいは先日犠牲者が出てしまったがフリーカメラマンもかねてアフガンやタイのような「大手会社が派遣できないような危険地域」に自ら潜入して取材するか、3つのうちのどれか1つを選ばないとジャーナリストとしては生きていけない。これがジャーナリストの現実である。

3つのうちの一番最後は生命の危険を百も承知の上でやるわけだから、私は心から敬意を表するが(それでも相も変わらず「自己責任」とか「国民に迷惑をかけている」などとバカをいっている救いようのない人間が多いのは呆れるが..) しかし3つの中の二番目の例ー実はこの例が一番多いのだがーこういう連中が世論とかに影響を与えているのが問題で、「ネット万能論」がこれだけ真実であるかのように広まったのも彼らの「功績」である。彼らは例え嘘だとわかっていても「スポンサー」の意向で「ネット万能論」を語らざるを得ないのだ。それで生活しているのだから.... だからITに限らないがジャーナリストの主張を鵜呑みにするというのは非常に危険なのだ

一方ネットで「ネット万能論」信奉する『ネット教信者』は中川さんが指摘しているように「バカで暇人」もしくは「B層」といわれている人たちではないだろうか? ちょうど「ホリエモン」は社会の改革者であることを無邪気に信じ込んだ人たち、あるいは竹中や小泉の「新自由主義」が自分たちを豊かにする、という何の根拠もないことを信じ込んだ人たち。たぶん「ネット万能論」信奉する人たちの大半はこの2つの説を信じ込んだ人たちではないだろうか? 

まあ「バカで暇人」についてはその辺にしておこう。要はインターネットというのは安くて便利なツールである。それ以上でも以下でもない。だからネットプロモーションについては以下の考え方でじゅうぶんである。

1.安価で告知はできる。しかし一部の分野(オタク系、B級ネタ、Hネタ等)を除きたいていの場合はサブカルチャーレベルまでのプロモーションがせいぜいである。

2.ネットで自由にダウンロードできるようにすることは「プロモーション」にはならない自ら進んで権利を捨てるようなものである。

3.ネットでは一部の分野(オタク系、B級ネタ、Hネタ等)を除きマスに対するマーケテイングはできない。但し企業間取引、一対一の取引なら非常に有効なツールである。ネットはパーソナルなメデイアであってマスメデイアにはならない。よってネットがマスメデイアを凌駕するものにはなりえない。

4.ネットで告知してもイベントの動員にはつながらないことが多い。

5.ネットで情報を流す場合、少なくとも自社内の情報のコンプライアンスは厳しすぎるくらいでちょうどいい。MIAUがこれに対して何と言おうが個別の会社の方針に口を出す権利はないはずである。

これを見て私の音楽業界の現状と将来、そしてある取るに足りない者からの業界への提言」の時代からネットに関する考え方が大きく変わったことがおわかりだろう。残念ながら5年間あらゆることをやってきた結論がこれである。

ネットは確かに安価に告知はできる。たいしたレベルではないが情報は発信はできる。しかしそれ以上のものではない。過剰な期待はかけられない。 これが結論だ。

だから別の話題性等の「リアル」な仕掛けが必要である。結局「リアル」の部分を主にしないど駄目なのである。


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