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2010年2月 1日 (月)

第五十二回グラミー賞(2010年)について

たとえ仕事が忙しくてもこれだけは可能な限り見ることにしている。別にグローバリズムを持ち出すつもりはないけど(ていうか安易にグローバリズムとか持ち出す連中は嫌いだが)、インターネットで世界じゅう繋がっているというのに日本国内だけのマーケットしか見ようとしない日本の音楽業界も問題だと思うので.. 

第五十二回グラミーの主な受賞者は以下の通り。グラミー自体の部門の数はとんでもなくあるので詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.grammy.com/nominees

最優秀アルバム   :  Taylor Swift   :  Fearless

最優秀レコード     :    Kings of Leon  : Use Somebody

最優秀ソング     :  Single Ladies (Put A Ring On It) :ビヨンセ

最優秀新人アーチスト:  Zac Brown Band

最優秀女性ボーカル :  ビヨンセ

最優秀男性ボーカル :  Jason Mraz

グラミーはご存じの通り音楽のアカデミーメンバー(業界関係者)の投票によって決まるが比較的公正に投票が決まっていると感じるのは投票結果が必ずしもアルバムセールス(あるいは配信セールス)と関係しているわけではないからだ。
音楽業界が不審なのは日本だけでなく全世界的な現象だ。はっきりいって日本の違法ダウンロード状況は欧米のそれに比べればまだいいほうで、日本は着うたの違法ダウンロードが深刻だが(有料配信の数を上回る)、欧米はPCwebの違法ダウンロードが圧倒的にに多い。(これは欧米は日本と比べモバイル環境がBlackberry等で殆どPC環境に近いいう理由もある。) グローバリズムは全世界を「アメリカ化」するという観点があるがこと著作権、版権に関しては全世界が「中国化」しているかもしれないwww。
グラミーのCEOのニールポルトノウ氏はミュージシャンが協力しあって、音楽業界の復活再生を担おうと呼び掛けた。 
http://www.grammy.com/news/neil-portnows-52nd-grammy-telecast-remarks

グラミーはLady Gagaとエルトンジョンの競演から始まり、例によって見事な演出だったがやはり昨年急逝したマイケルジャクソンへのトリビュートは一見の価値がある。またエレキギターのレスポールへのトリビュートではジェフベックが演奏した。ちなみにジェフベックのパフォーマンスのあとにプレゼンターでサンタナが出たのだが、どうせならジェフベックといっしょに演奏してくれればいいのに、と思ったのは私だけだろうか? それにしてもアメリカでも最近ジェフベックを知らない若い子が増えているらしい sweat01

例のポストモダン論者は「共同体」というものが全世界的に崩壊し、本物の音楽を始めとする文化の価値がなくなっていくと主張している。アメリカでも都市部分ではそういった傾向があるが、しかし日本と決定的な違いがあるのは、アメリカの白人層、黒人層ともに生活に音楽が密接に関わっている点である。

日本は沖縄地方を除き明治以来、「日本古来の伝統」というものを実質捨て去っているため生活の中に根ざした文化というものの実態がない。そのため「本物」という概念が元々希薄であるが、アメリカの白人層はカントリー 黒人層はゴスペルというベーシックな文化ファンダメンタルズ、ー私はこれをエッセンスと読んでいるがーがあるため少なくとも日本などと比べれば本物の音楽を始めとする文化の価値は落ちていないという印象がある

グラミーのトリビュートや数々の功労賞(今年はニールヤングももらった)を見ても音楽を単なる消費財ではなく「文化」として尊重しようという姿勢が見られる。日本のレコ大賞関係者を始め日本人全体が忘れてしまっている姿勢だ。

このまま音楽を単なる消費財であるかのようにマスコミも音楽業界も扱い続けているとアメリカの音楽文化は存続していても日本の音楽文化は消滅してしまうかもしれない。 勿論私はそうならないよう誰よりも願っている人間だが...


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