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2009年11月 5日 (木)

昨日のビクターエンタテインメント売却騒動ー業界再編の前奏曲

さて、昨日のビクターエンタテインメントのコナミへの売却騒動の記事、やはり業界では大ニュースでこのブログのアクセスも増えました。結果的には「誤報」ということになっていますが、記事を平気ででっちあげる三流ゴシップ誌ならともかく、いくら報道の信頼性が落ちているとはいえ、読売新聞という大新聞の記事ですから、全く根も葉もない話ではないと思います。おそらく80%以上の確率で水面下ではそういう動きがあったのでしょう。

実はJVC(日本ビクター)がケンウッドに買収されるときも同じようなことがありました。昨日の記事で「誤報(とりあえず)」と書いたのはそういう意味で、差し当たり昨日は「誤報」だったけれどそう遠くないうちに本当に売却される可能性が高いのではないか、と考えます。

日本ビクターは蓄音機を売っていた時代からソフトとハード両方を売る会社としてもう80年以上の歴史があります。特に音楽の方はコロンビアと並ぶ戦前からの老舗であり、その意味では日本ビクターのソフト部門は、単なる会社の一事業部としてだけでなくある意味では日本ビクターのアイデンテイテイそのものだったといえましょう。それを売却する、というのは昔からのビクターを知っている会社からすれば殆ど会社そのものをなくしてしまう、くらいの気持ちになると思います。

かくいう私にとってビクターエンタテインメントはメジャーレコードでもっとも多く仕事をした会社です。一時は実質的に専属に近い状態で仕事をしていた時代がありました。それだけに他のメジャーメーカーよりは思い入れがあるのは事実です。何よりも私の作品、原盤がかなりあの会社にある。中にはまだ再利用できるものもあると思っています。その原盤、作品をどうするかについて私自身も何らかの決断をしなくてはならなくなります。

また、近い筋からの情報ですと日本ビクターーJVCケンウッドホールデイングスになってからケンウッドの関係者が社内で実権を握っているため、旧日本ビクターの人間は殆ど発言力がないようです。そういう状態ですからそう遠くないうちに売却されるのはほぼ確実と考えていいでしょう。特にビクターエンタテインメントはSMAPやサザン(解散したので桑田さんのプロジェクト、ということになるでしょうが)の部門とアニメ部門の2部門のみが利益を出している状態だし、コナミにとってはビクターのアニメ部門は欲しい部門ではあるでしょう。仮にすぐに売却されなくともこの2部門以外はいずれもう削られる運命にあります。

メジャーレコードの大半はかつては家電メーカーの一部門でした。コロンビアはかつては日立、テイチクはかつては松下 EMIからは東芝が撤退とネットの時代では家電メーカーがソフト部門を持つというのはもはやそれほどメリットがないのかもしれません。もしビクターエンタテインメントが売却されたら、家電メーカー系のメジャーレコードはソニーのみとなってしまいます。そしてそのソニーとて安泰ではありません。

1ついえるのはもはやメジャーレコードの時代ではなくなっている、ということでしょう。メジャーは有名アーチストのいわば代理店的な機能と一般のデイストリビューター機能のみで細々とやっていくしかないでしょう。こういう時代だともはや「インデイーズ」という概念すらもはや意味のないものになっています。実際今新人アーチストは余程大きな事務所でない限り「メジャーデビュー」など無理だし、それもほぼ例外なくワンショット契約になります。そして売れなければその場でサヨナラされてポイッ、それが現実です。

私が奥津恵をメジャーにあえてしない理由はそこにあります。

さて、いずれにせよ昨日は音楽業界再編の動きの前奏曲、といえるでしょう。これから本格的にいろんな動きが出るものと思われます。

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