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2009年9月27日 (日)

「よい音楽」が正当に評価される世の中に

金曜日から体調を崩し、今も必ずしも本調子ではないですがそうも言っていられない業務状況もあり、明日から通常の業務を開始します。

今年度も相変わらず厳しい状況で、この状況から脱すべくもがいている、というのが正直な状況ですが10月からの反転攻勢の見通しも少し出てきましたのでそれに賭けてみようと思っています。

ところでmixiでもマイミクになっていてプロダクションを経営しているT君のブログに以下のような記事がありました。後半はやや彼の事務所の宣伝となっている部分がありますがおおいに共感しましたので引用させていただきます。

■「いい音楽」は評価されるのか?
http://ameblo.jp/eternalstage/entry-10351805569.html

まあはっきりいって、こんな言葉を平均的な業界人にぶつけたら嘲笑の嵐が帰ってきますね。だからこそ今の音楽業界は衰退しているのです。

彼の文章でこんな下りがあります。

(メジャーで求められているのは)「メディア乗りのいい曲」や「番組等で使いやすい曲」


でした。

そしてレコード会社は「そこを目指せばメディアに使って貰えて、その結果販売数が伸びる」という所に着眼し、音楽自体のマーケットを作るという可能性を捨てて、メディアに依存する道を選びました。

この「メディアに起用される事」を頂点に考えて音楽を作って行く体制が、日本の音楽のクオリティを下げた一番の原因だと言われています

全くそのとおり。メジャーレコード会社は聴衆、リスナーのためではなくいつの間にかメデイアのために音楽を書いていたのです。もっというとメジャーレコード会社は音楽を真に愛する人たち、音楽ファンのために音楽を創ることを放棄したといっていいでしょう

国内最大手のレコード会社の元代表は、10年近く前にこの事に気付き「今のメジャーのレコード会社は全て病気にかかっている」と言い、自ら代表を降りました
恐らく、大手レコード会社の経営側の方々はこの事に気付いて居ながら、音楽業界の構造上何かを変える事も出来なく、今に至って居るんだと思います。


そしてこのメジャーの崩壊が指しているのは「商業音楽の崩壊」です。
売ろうとして作った音楽」は、売れなくなっていると言うのが現実です。

はい、この自ら代表を降りた偉大なO社長は私の尊敬する人物の1人でした。またかつてはレコード会社で優秀なプロデユーサーでありながら現在の体制に嫌気が指し組織を去っていった方を私はおおぜい知っています。まだ業界に数少なく残っている方はまるでタイタニック号の船長のように沈むとわかっていながらどうすることもできない、そんな状況なのでしょう。

ただ、一つだけ付け加えるといわゆる「商業音楽」というのと上記の話でいう「メデイアに合う商業音楽」というのは少しニュアンスが違います。私はテレビCMやVP用の音楽、ジングル等のいわゆる本当の意味での「商業音楽」を長く作って来た経験がありますが、こうした制作現場は少なくとも私の周囲の制作スタッフはみんなプロフェッショナリズムにあふれ、いわゆる「創る」というのをきちんと考えて仕事に取り組んでいる人たちばかりですね。先日も某医療機器メーカーのDVDのための体操の音楽を作りましたが、やはりクオリテイはそれなりのものでした。

つまり、「商業音楽」だからクオリテイが低いのではなく、問題はその内容かもしれません。メジャーレコードが、「商業音楽」として提出している先はテレビ局、-そう昨今著しい視聴率低迷に喘いでいるテレビ局です

実はテレビ局の体質とメジャーレコード会社の体質は驚くほど似ています。はっきりいえば今のテレビ業界は十数年前の音楽業界の状態と全く同じです。そして見るのが苦痛なほどくだらなく内容のないバラエテイ番組ロコツな情報操作をする報道つまらないドラマ、つまりテレビ番組自身のクオリテイが落ちています。、そしてそのクオリテイが落ちている番組に合う音楽しか求められていない、これが連鎖反応を呼び昨今のメジャーレコードの音源のクオリテイの低下に拍車がかかっている。というのが実態でしょう。

よく、日本人は実は音楽が好きじゃないのではないか?という議論を聞きます。実は私もそう思いたくなる時が何回かありました。でもやはりそれは違うと思います。若者以外はレコード店に行かないといいますが、若者以外の人たちが買いたくなるCDが売っていないからレコード店に行かないんです。卵が先が鶏が先がという話ににていますが、究極は買いたい音楽がないからレコード店に行かない、というのが本当じゃないかな、という気がしています。

ちなみに今から十数年前にあるレコード会社のプロデユーサーに「音楽業界は金のある中高年層のマーケット開発をするべきだ」と云ったことがあります。帰ってきた答えは「何考えてるんだ? バカじゃないのかおまえ?」でした。またこんな発言もありました。「音楽バブル時代より今の音楽業界の方が健全だ、どこが悪いんだ?」 たしてこの人たちは今音楽業界がこんな状態になっても考えが変わらないんでしょうか? とても興味があります。

このT君は若いながらとてもしっかり物事を考えられる人物で、細かいやりかたは違いますが、日本の音楽文化をよくしたい、という思いは同じです。だから勝手ながら同志のようにも思っています。

「いい音楽」という定義は個人によって違うと思いますし、表現が抽象的すぎると思いますが、音楽で人を感動させられるような曲を文化として伝えられるシチュエーションをもう一度復活させたい、少なくとも復活させる道筋を何とかつけないといけない

そういう思いで仕事をしてきました。これからも目的が達成されるまではそういう気持ちでいるつもりです。

残念ながらいまだそうした具体例を作れていません。しかし諦めずに続けるしかありません。

ただT君のブログを見て私のような思いの人間は私だけではない、ことがわかりましたし、彼のような人間がどんどん果敢に音楽ビジネスを変えることに挑戦して欲しいです。

音楽文化の未来のために

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