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2009年8月15日 (土)

メジャーレーベルを捨てた矢沢永吉のニューアルバム『ROCK'N'ROLL』

メジャーレーベルを捨てた矢沢永吉の新作が音楽ビジネスを変える!? http://www.cyzo.com/2009/08/post_2558.html

正直いってやっと日本にもこういう動きが出てきたか、というのが率直な印象。海外ではマドンナがワーナーとの契約を解消するなど、海外では「メジャー離れ」はかなり加速しているのに日本ではこういう動きはなかなか起きなかった。

今CDの流通も配信もメジャーでなければできない理由はどこにもない。スタジオやスタッフに恵まれているアーティストは インディーズでもまったく問題ない。 それにメジャーといったってたいした宣伝をするわけじゃないし、そのくせマージンだけはわんさか取っている。普通に考えればこういったアーティストが出てくる事は至極自然な事。

しかしこれはメジャーで十分に知名度が行き渡り権力やパイプを持っているから可能なやり方ではある。 マドンナでもレディオヘッドでも無料DLやそれに近いやり方で新譜をリリースしてもビジネスとして成立するのはパッケージの世界での成功があり、ライブ公演で莫大な利益を得れるトップアーティストだからだ。新人アーチストはこうは行かない。それゆえ私も自社のアーチストの奥津恵のインキュベーションに七転八倒する毎日が続いている。

しかし奥津メジャーでなんてことは私は微塵にも思っていない。仮にメジャーに提出したところで給料の出ない印税のみ契約、ワンショット契約(デビューシングルが売れなかったらそこで終わり) と悲惨な契約となるのは火を見るより明らか、世の中に出ることもなく使い捨てにされる可能性の方が高い。私は奥津を使い捨ての消費財にするつもりは毛頭ない。それゆえ苦しくとも今の道を続けるしかない。

それでも「メジャーデビュー」「夢の芸能界」に憧れ不当な契約をする新人は少なくないだろうな。また日本の音楽事務所の連中はまだ「メジャー信仰」を持っている思考停止の人間が多いし、新人のアーチストの親とか親族からたんまり金を取ってデビューできないまま終わってしまう悲惨な例もたくさん知っている。そういう思考停止アナログな人間が多いから総務省や経済産業省でのコンテンツ流通促進委員会でIT関係の会社や役人にいいように付け込まれる。

 でも矢沢さんのようなビッグアーチストがこういう行動を取ることによってそうした「メジャー信仰」による幻想がなくなる方向に行くのであればそれはすばらしいことである。しかし私は正直懐疑的である。こういう動きが加速するかというと少なくとも日本国内では難しいかもしれない。

桑田圭祐さんやミスチルなどがいい例だがこういったアーティスト達は育ててもらったレコード会社を支えている為 インディーズで、なんて微塵も思わないだろう。実際こういうビッグアーチストの中で「メジャー」という肩書きにこだわっているアーチストも少なくない。

だがそうしている間に「メジャー」自体が全て崩壊する可能性もあるが... さて今年の夏から秋までを乗り切れる「メジャー」レコード会社や大手プロダクションはどれくらいあるだろうか?

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