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2009年5月23日 (土)

ITジャーナリスト批判ー音楽配信について

さて、前回の記事でグローバリズム(というかアメリカ偏重)の過信とポストモダンの誤解についての述べたがここで本題の音楽配信について述べたいと思う。

まずいまだにデジタルという理由だけでmp3とCDが同じ音質だと思っている人が多いようなのでまずそれははっきり違うといっておきたい。しかも驚くべきなのはシロウトの人ならともかくジャーナリストや学識関係者までそう考えている人が多いようである。よってここでもう一度はっきりmp3はCDよりはるかに劣る音質であるということを声を大にしていいたいと思います。

そもそもmp3は情報圧縮技術から生まれたもので、波形の情報をかなり粗く取っているもので大きな音が鳴った際にその直前直後や近い周波数の小さな音が聞こえにくくなる現象(時間/周波数マスキング)等の人間の聴覚心理を利用した圧縮を行うため音質の劣化を認識しにくいが、あくまで「認識しにくい」だけで実際にはかなりの音の情報が失われた状態でファイル化される。ビットレートはCDが1411bpsに対してmp3の最大は320kps 、これは例えていえば今の画質のいいテレビではなく昔の解像度の低い映像を見る感じに近い。いわば音の「解像度」がかなり低くなるわけで、音質はSN比のみで判断できると思い込んでいる人は考え方を改められたほうがいいと思う。

嘘だと思うのなら一度きちんとしたシステムコンポでmp3とCDを一度お聴き比べることをお勧めする。まともな耳と音楽に関する健全な感覚が残っていればCDの方が楽器やハイハットなどの細かい音がはっきり聞こえるはずである。

こんな記事

■CDは時代遅れ? 新しい配信システムに世界の大企業が続々参入
http://www.nikkeibp.co.jp/archives/056/56842.html

CDに限りなく近いmp3の音質って近くないですよ。はるかに劣ります。

 あえていうがCDの音は料理でいえばちゃんとした「普通の」レストランの料理だとするとmp3はファストフード、ジャンクフードの音質のレベルでしかない。そして残念ながら現在の音楽配信の殆どはmp3レベルの音質しか配信するオプションはない。つまり音楽コンテンツ制作者の立場からいえば、最高のレベルの音質の音楽を配信で提供するのは現在のインフラでは不可能な状態である。

さて、それを踏まえて以下のページをご覧下さい。このページに揚げられている音楽配信に関する見解はいわゆるITジャーナリストといわれている人たちが毎日のようにどこかに書いてある見解であると同時にネットユーザーの多くが擁いている問いでもある。同じ業界の方のようなので私の見解と共通する点が多々あるが、音楽配信に関する問いをよくまとめていらっしゃるので勝手ながらリンクさせていただきました。

レコード産業にとって、デジタル音楽配信は未来か
http://d.hatena.ne.jp/heatwave_p2p/20081025/1224869105

見解1:海外ではネット音楽配信が音楽流通の主流となっている国もいくつも出て来ている中、日本はいつまで経ってもそれらの国に追いつくどころか引き離されて行く一方である。

これはITジャーナリストといわれている人たちが毎日のように云っている文言であるがそもそも「引き離されている」という観点はどこから出てくるのだろうか? 実は数字だけでいえば日本は音楽配信の売上は世界で第二位である(図)。勿論内容はアメリカのそれとはかなり異なるが(後程述べるが9割が着うた)、その内容を持って、「引き離されている」と考えるのは私は無理があるように思う。これは私が今朝書いた記事「ITジャーナリスト批判ーグローバルスタンダード過信とポストモダンへの誤解」にあるように何でもアメリカやヨーロッパと同じITの業界状況でなければならない、という思い込みから出てきている見解のように思える。 
http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2009/05/it-5a23.html

その記事に書いてあるように何でもグローバルスタンダード(はっきりいえばアメリカのスタンダードだが)で展開しなければならない、というのは欧米と日本(アジア)の文化も習慣も社会背景も全く違うという点を全く無視した考え方である。ポストモダンというのは決して国民性や国のバックグランドに関係なく世界で均質になるという意味ではない。日本とアジアと欧米では文化も習慣も社会背景も全く違うのだ。ポストモダン時代だから欧米でのトレンドが日本やアジアでも起こるべきだと考えるのは全くのナンセンスである。

20081024153758_2

出典:Recorded Music Sales 2007 - Music market statistics :IFPI

見解2:着うたなど予想外に売れてしまった方向にしか目を向けない日本の音楽業界には本当にため息しか出ない。

確かに日本の音楽配信の9割は着うたである、しかしそれは悪いことなのだろうか?

これもグローバルスタンダードという観点に凝り固まった見解だろう。実は着うたというビジネスモデルは日本発のビジネスモデルである。欧米ではリングトーンというがそもそもこれが商品になるという発想すらなかったのである。今では欧米がそれに追随しておりその点では寧ろ日本の方が携帯のビジネスモデルの面で欧米よりはるかに進んでいるのだがいわゆるITジャーナリストという人たちはなぜか頑としてそれを認めようとしない。

勿論リングトーン(着うた)など所詮アクセサリーに過ぎないではないか、という考え方は理解できるが、それはそれ。それで新しいビジネスが発生しアーチストの収入の一部にもなっているのだから別に「ため息しか出ない」と嘆くような事態ではなかろう。

見解3:音楽を求めてる人がいて、そこに音楽を届けられる方法はすでに存在しているのに、それを妨げているのはいったい誰なのだろう?

これは私がずーっと擁いている疑問ではある。よい音楽がなぜよい音楽を求めている人たちに行かないのか、届けるのはどうすればよいのか? という疑問でこれは簡単には答えられない。

しかし引用されている文章を読むと、ここでは少し違う話である。つまり何となく今ネットではCDというビジネスモデルにこだわることが音楽産業の発展をあたかも阻害しているかのような見解が多く見られる。だがこの記事の冒頭にも書いているように現段階ではmp3というジャンクフードレベルの音質を「主力商品」にせざるを得ない環境である。つまり現段階ではそれほど高品質でない商品を「安売り」するというオプションしか存在しない。これはコンテンツプロバイダーである我々から見ればはっきりいってメリットがないといわざるを得ない。あれほど音楽配信に関して多くの記事がありながらこの点に着目した見解が殆どないというのは驚くべきことである。はっきりいおう。mp3の配信という音楽配信の形態は音楽配信の最終形ではありえない。一つのオプションではあり続けるとは思うが、

先日私のネット環境が従来の100Mから1Gにグレードアップした。つまり従来より10倍の速度でネットが使え当然ながらアップロード、ダウンロードもかなり快適になった。勿論1Gといっても実際1Gフルに使えることは殆どないが、それでも常時600-700Mは可能になる。これはCD1枚分に相当する。つまりこの速度なら現在のCDのwavファイルを配信するに充分な環境であるということができる。

もっともパソコン側の環境整備が必要だがこれによって今度こそ本当にCDと同じ音質であるwavによる音楽配信が現実味を帯びてきた。これは音楽コンテンツ産業にとって間違いなくいいことである。

さらにもう少し早い環境ができれば超高音質な音楽配信も可能になる。既に24ビットの音楽配信を開始したところが出てきた。

■オンキヨーが24bitのHD高品質音楽配信を開始!「e-onkyo music store」がスタートします
http://www2.jp.onkyo.com/what/news.nsf/view/20050805_24bithaisin

■オンキヨーがクラシックの24bit音楽配信を開始!
http://www2.jp.onkyo.com/what/news.nsf/view/20060215classic24

まだ音を実際に聴いていないので何ともいえないが、これによって音楽配信ビジネスの本来あるべき形が出てきたように思う。

超高音質で配信によって音楽を楽しみ、それによってコンテンツプロバイダーも付加価値をつけた製品の販売が可能になる。こういう環境になって初めて本当の意味で音楽のコンテンツホルダーによってメリットが出てくる環境になる。

これを見る限り日本が欧米より音楽配信の環境において大幅に遅れているとは思えない。寧ろ着うたのビジネスなどは新しいビジネスモデルとして欧米でも大きな期待が寄せられていて新たな動きの発信地にすらなっている。なぜかことITの分野に限っては「文化的」な観点からITを論じようとしない観点が多いのは不思議である。これは偏ったポストモダン論により「全世界がグローバルスタンダードによって同じ社会になるべきだ」という誤解と思い込みからだろうと思われる。だが欧米はPC中心にこれからもネット社会が続くだろうが、日本は好むと好まざるに関らず携帯のネット環境を中心に発展する。それを持って日本が「遅れている」とするのはあまりに短絡的であり、私には寧ろ時代遅れな見解のように思える。

新自由主義も世界不況という結果をもたらしたし、いい加減グローバルスタンダードとやらの幻想をお捨てになったらいかがだろう?<ITジャーナリストのみなさん

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