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2009年2月23日 (月)

経産省はコンテンツ業界を見下しているーこんな連中にまかせていいのか?

今日はオスカーの発表の日だが、この記事を見て経済産業省のコンテンツ産業の認識があまりにひどいことに怒りを通り越して呆れた。

■コンテンツへの愛が感じられない経産省

http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT12000023022009&landing

経産省のコンテンツ担当課長は以下のような発言をした。

「コンテンツ産業が儲かりたいから政府も支援しろと言うだけでは、その辺の兄ちゃんが“ボクは大事だから支援してよ”と言うのと同じ。制作の現場が本気で海外で成功しよう、成長しようと思っているのか極めて疑問。“今のビジネスが今の規模できっちり守られればいい。色々言われるけど何が悪いんだ”というのがコンテンツ制作で力を持つ人の本音ではないか」

 「ソフトパワーを支えるクリエイティブの現場は、どこもみんな下請け。資金調達も販促活動も自分でやらずに発注だけ待ち、当たるかどうかのリスクは取る。これは普通のビジネスセンスで言えば、“研究開発はやります。でも事業化に向けた販促活動はしません。資金集めもしません。でもボクに開発費はください。なんで君たちはそんなに冷たいんですか”と研究開発部門が言っているのと全く同じ。ビジネスリスクを取って努力するということをしていない」

 「“コンテンツ流通くそくらえ”と思っている。勝手に投資してチャンネルをたくさん作って、コンテンツが足りないから流通促進しろと言う人がいるが、流通で恒常的に過剰投資が起きているだけ。カネが余っているなら制作側に投資しろと言いたい。しかし、逆に言えば、制作側は投資を集める努力をしてきたか。資金調達はしない、販促活動はしない、当たる当たらないのリスクは取るけれど、そこまで全部おんぶに抱っこの状態なのに権利取られるとかガチャガチャ文句言って、どっちもどっち」

呆れたのは岸さんも記事で書いているようにコンテンツ担当課長とあろうものが、ハードの世界とソフトの世界の業界の体制やしくみ、その世界で仕事をしている人間のありかたを全く理解していないことである。こんな人間に日本のコンテンツビジネスの未来を託さなければならないことを見てはっきりいって寒気を感じた。役人の頭の悪さ、コンテンツ、ソフトの制作現場に対する理解のなさがここまでひどいとは思わなかった。

これに関しては岸さんが同記事内で論じている内容に同感するので以下に引用する。

この発言を聞いて、正直驚いた。部分的に正しいことを言ってはいるものの、経産省のコンテンツに対する冷酷さがにじみ出ていると言わざるを得ない。

 第一に、コンテンツ産業を製造業などと同列視している。しかし、クリエイティブな産業は、業界構造やマネジメントなど多くの面で一般産業とは異なるのである。非効率やビジネス的な緩さが素晴らしい作品を生み出す原動力の一つでもある。それなのに、製造業などの常識からコンテンツ産業のこれまでのやり方をばっさりと全面否定するのはいかがなものだろうか。

 第二に、コンテンツビジネスの実態に対する理解の欠如を感じる。著作権は、弱い立場の制作側が所得を得るための唯一の拠りどころなのに、それに代わるスキームを示すことなく“権利取られるとガチャガチャ文句言う”と発言するのは、制作側に対する無理解以外の何物でもない。

 第三に、コンテンツ業界に関係する者として耐え難いほどの“上から目線”である。コンテンツや制作現場に対する愛が微塵も感じられない。制作の現場が努力してないと本当に思っているのだろうか。誰もリスクを取っていないと本当に思っているのだろうか。勘違いも甚だしい。

これを見て国は本気で日本をコンテンツ大国にしたいと考えているとはとても思えない。ソフトよりもハードの論理を優先し、知的財産を始めとするコンテンツを犠牲にしてハードメーカーの利益を優先しようというのが本音だとしか思えない。何よりもコンテンツ担当課長がコンテンツの制作現場や業界の体制を全く理解していない、勉強すらしていないことが明らかになり、この国の政策には到底期待できないことが明らかになった。

こんな状況では日本で音楽や映画を作る人間がいなくなるだろう。みんな海外に「亡命」してしまうだろう。また世界のコンテンツも日本の市場に持っていこうなどとは考えないだろう。それほどこのコンテンツ課長の無知無理解の実態は深刻だ。Blue-rayとかが普及してもそれを再生するソフトがなくなってしまう事態にこのままではなりかねない。

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