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2008年12月30日 (火)

2008年仕事納めと来年の抱負

さて、2008年昨日深夜までPCにウイルス!!偽のウイルス対策ソフト Antivirus2009がいつの間にかパソコンにインストールされていました)が感染しその駆除に追われたり等、何か最後の最後までついていませんでした。しかし2008年全体を見ますと、思ったように行かなかった案件はありましたが全体としてはまあまあ(so-so not bad)の一年だったように思います。まあ2007年が悪すぎたというのもあるんですが...

2008年の9月頃から急激に経済環境が悪化してきましたが、もう大恐慌云々というのはもうマスメデイアで報道されていますので、ここではあえてこれ以上は書きません。とにかく来年は厳しい環境だからこそ、今まで以上に攻めていこうと考えています。決して楽観できる状況ではありませんが悲観はしていません。そして何よりもうちの会社の業務でやり残したプロジェクトがまだありますので、2009年はその案件の勝負の年と考え不退転の決意で臨もうと思っています。

またうちのような弱小音楽事務所は今まで大手の資金力や政治力のあるところに阻まれ思うような活動ができなかった面は正直ありましたが、2009年はその大手でもいくつか淘汰される可能性が高いと思います。それはすなわちうちのような会社にとっては大きなチャンスでもあるわけです。ちょうど恐竜が絶滅しても小さい哺乳類は生き延びることができたように、弊社ハイブリッドミュージックとして来るべき嵐に立ち向かう気持ちで行きたいと思います。

まあ、ちょっとここ数週間ついていない日が続いたので(、年末年始のお休みで体制を立て直し、初詣で清められてから充電しながら2009年の仕事始めに臨みたいと思います。

というわけで皆さんもよいお年をお迎え下さい。

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2008年12月25日 (木)

ネット放送「癒しの音楽チャンネル」今年最後の放送アップに関して

さて、私は「癒しの音楽チャンネル」というネット放送をもう一年9ヶ月くらい運営しておりますが、本日今年最後の放送をアップいたしました。

「ジャズピアノの癒しの音楽」
http://www.iyashi-channnel.com/2008/12/post-b215.html

このネット放送2008年12月25日現在で登録リスナー16733人で今年は登録リスナーを大きく伸ばすことができたのですが、これが実質的にどういう意味を持つのか正直まだ測りかねているというのが実情です。確かに登録すると自動的にi-tunesのソフトには放送がダウンロードできるので、数字上は16733人分のi-tunesに放送がアップされる計算になりますが、実際この放送を16733人の人が本当に毎回聴いているのだろうか、というと疑問に思います。ただ知り合いの人やリスナーの皆さんからには「寝る前に必ず聴きます」とか「癒される」「不眠症だけどこの放送を聴くとよく眠れる」といった反応は返ってきていますので、まあ癒しの音楽のプロモーションとしては一定の影響力は少しずつではありますが、確保できているのかな、という印象は持っています。

まあ、いわゆるメジャー」の音楽業界の世界の人ではまだネット放送というと馬鹿にする人も少なくないのですが、地上波のテレビの影響力は落ちていますし、おそらく来年は今年以上に視聴率等も停滞し、スポンサーもなかなかつかなくなるでしょう。それを考えるとネットで自分が自由に扱えるメデイアを育てるというのは決して無駄にはならないと考えて続けています。ここまで広がったこともありますし、こうなれば2011年の7月に全ての地上波放送がデジタル化するまでがんばってみようと思っております。

とはいえ、日本ではまだ「地上波信仰」が強いという現実もありますし、ネット放送にはクオリテイ的にピンからキリまであるのも事実ですので、どうしてもネット放送というとイメージ的に弱いのかもしれません。どちらにせよネット内でのコンテンツ制作は正直なところもうかりません。またネットのみの展開に限界も感じてきているのも事実です。来年はイベントや既存のFM局等の提携の模索等、ネット内ではなくよりリアルな部分での展開で癒しの音楽チャンネルをより大きなムーブメントにしていきたいと考えています。

癒しの音楽チャンネルは既存のFM局の番組のクオリテイに負けないものを目指してきましたし、これからもそのつもり、いやそれ以上を目指すつもりで番組をお送りします。引き続き皆さんのご支援をお願いし癒しの音楽チャンネルをよろしくお願い申し上げます。

http://www.iyashi-channnel.com/

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2008年12月23日 (火)

回顧と展望ー音楽業界2009年はサバイバル

明日はクリスマスイブ、そしてクリスマスが終わりますともう完全に年末モードですね。今年は私の会社も26日までですのでもう殆ど実質的に終わりです。

今年の始めに2008年音楽業界滅亡を前提にー何をすべきか という記事を書きましたがExileとか二百万枚売れたし、表面上はまだ業界は健在のようにも見えます。そのため「何だ、今年滅亡だなんていって、音楽業界は全然滅んでないじゃないか」なんて声が聞こえそうですが(笑), 勿論まだはっきり滅亡という状況ではありませんでしたが、基本的な問題は何も解決していないどころか、寧ろさらに状況が悪くなっているのは明らかです。そこへもって未曾有の大不況ー2009年は大恐慌の年、などとマスコミでも喧しく伝えられていますが、おそらくそれによって音楽業界もかなり壊滅的な影響を受けるのは避けられないでしょう。

勿論私は経済の専門家ではありませんし、別に経済アナリストでもありません。まあ競馬の予想屋ではないのですが、今年「滅亡の年」なんて業界アナリスト気取りで記事を書いたこともありますので(笑)あまりそういう類の予想記事を書くことは今回は控えようと思います。しかしとにかく最悪の状態に対する備えだけはしておく必要があるでしょう。とりあえずアメリカビッグ3に対して一時しのぎの支援が行われたことで、クリスマス明けのビッグカタストロフィは避けられそうな感じですが、それでも事態の深刻さは全く変わっておりません。

ですが大恐慌という言葉におどろされ、ただ恐がるだけというのもいかがなものかとは思います。確かに事態は深刻ですがただ不安だけを煽るのもいかがなものかとやはりこれはチャンスだと思わなければならないでしょう。なぜ不況になるかといえばそれまでの価値観、やりかたで限界に達した、それまでの常識が変質したから起きるのであり、今まで既存の勢力によって主役の座に入れなかった、入ることを阻害されていた人間は既存の勢力の衰えによって彼らに取って代わるチャンスが訪れてきている、と前向きに考えるべきでしょう。

ですから今音楽業界でおいしい思いをまだこの時点でしている人たちはこの経済状況に対して全く危機感を持っていない人が多いですが、是非そのまま危機感を持たないで何の対策も取らないでいただきたいと思います(笑)。その方がうちのような弱小プロダクション、制作会社にとって都合がいいので、 私の会社はとにかく何が何でも来年は生き残ろうと戦略を立てています。具体的にどんな、というのは企業秘密なので残念ながらここでは申し上げられません。

今の業界の状況はこういうことはいえるでしょうね。「メジャーレコードというブランドにこだわるのはあたかも戦国時代に有名無実となった足利氏の室町幕府の権威というものにこだわるのと同じである、という点です。実際もう「新人アーチスト」を育てる力なんかとっくに「メジャーレコード」は失っているし、今インデイースの方が「メジャー」よりCDを売っている例なんかたくさんあります。願わくば来年は音楽業界の体制が一度「さら地」の状態になってくれることを望みますね。これは展望というよりも希望ですが、それでも充分にそうなる可能性はあります。

ただ、1つ気がかりなのは欧米のアーチストは今「メジャー離れ」が進行していてEMI本体もワーナー本体も殆ど機能を失いつつありますが、日本人のブランド志向、というか信仰による「メジャー信仰」がまだ根強く残っているというのは気になりますね。欧米はよくも悪くもビジネスライクに徹するため、メジャーレコードだろうがなんだろうがビジネス上不必要ー有名無実ーであれば容赦なく切られますが、日本はそういう部分がありません。その分「さら地」になるのが遅れそうですね。

とはいえ、日本の状態を見ますと地上波テレビの影響力の低下は顕著で、おそらくここ1-2年で二桁視聴率自体が珍しくなる状況になるかもしれません。つまりメジャーレコードのプロモーションの根幹の部分が有効でなくなることからCDが今より更に売れにくくなる状態になるでしょう。高いギャラの大物芸能人も出演の機会が大幅に減る等、多大な影響を受けるでしょうし、音楽業界も芸能界も業界の根底を揺さぶる大再編成はおそらく避けられないと思います

いずれにせよ2009年は音楽業界だけでなく芸能界も乱世に本格突入すると考えていたほうがいいでしょう。音楽事務所、音楽制作会社もサバイバル時代に入ります。あらゆる手段で生き残る不退転の決意で私と私の会社は臨みます。

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2008年12月21日 (日)

クリスマスパーテイー@ Music port

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さて、ジョージアソウさんこと朝生さんの主宰する"Music Port"にてクリスマスパーテイーがあり、うちの奥津恵もゲストとして一曲歌いました。曲は勿論、「未来(みち)」です。

当日は恵を含むゲスト出演した5人のアーチストとセッションバンドで友人で作曲家の田村慎二さんのギターで"Last Christmas"とジョンレノンの”Happy Christmas"を全員で歌い、まあクリスマスパーテイーらしく盛り上がりました。例によってジャムセッションもやりました。私も時々乱入しました。(^^;) 今度はストーンズ、ツエッペリンといった70年代ロックもの中心でしたけどね(^^) 。

さて、自己紹介で来年の抱負も全員の前でしゃべるんですが、私は勿論、恵の歌をどうやって広めて恵を多くの皆さんに好きになってもらうか、もうはっきりいってこれしかありません。

しかしなかなか歌だけでファン層を広げるのは難しいな、と実感しているのも事実です。頭で最初考えていた通りの展開になかなかなりません。

ひとつだけいえるのはとにかく辛抱強く、長い目で続けていくしかないということでしょう。継続は力なりといいますが長い間やっていればいいこともあると信じるしかないでしょう。

Ikligbefto0l1ixx0503ksk1pmmw00 今後ともイベントやその他のことでMusic portさんにもお世話になるかもしれません。左の写真は先日のOpen Micセッションの時の写真ですがうちの恵はすっかりMusic portの関係者にも打ち解けていました。今後恵の曲を何かのテーマソングのコンペとかいろいろ出そうと考えています。Music portもそういうチャンネルがいくつかあるようなので、いろいろと考えていこうと思います。何はともあれ、友人が多くできるのはいいことです。(前回のOpen Mic,俳優でプロドラマーのSEIGOさんと)

とはいえ、来年は奥津恵に関してもう少し一工夫も二工夫もしようと思っています。CDも今のものじゃなく新たに創り直します。

ということで今後とも奥津恵をよろしくお願いします

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2008年12月20日 (土)

魔の11月と厄日

実は先日から私の会社のCD制作業務で土壇場の印刷物データ変更でのドタバタを余儀なくされてしまいました。

実は例年今頃は特にCD制作業務が忙しくなるんですが、今頃のクライアントに振り回されるパターンが続いているんですねー 2004年頃から毎年こういうことが起きてます。

これをうちでは「魔の11月」と呼んでます。
本当にこの時期、実はCDプレス関係で予期しないことが起きるんです。あせあせ(飛び散る汗)

ドタバタ、振り回されたりつまらないことでてこずったり、ということでも結果的にことなきを得ればいいんですが、そうでない場合もあります。昨年なんか11月にお問い合わせが来た客にドタキャンを食らいましたし、一昨年は海外工場ですが考えられないミスをしでかしそのフォローに追われました。(やはりこれを考えると日本の工場の方が安心)

今年は印刷物の不手際が日本の工場なのに実は起きました。(輸送途中の事故)しかし多めの枚数発注したのが功を奏し、ことなきを得ました。そして今回は入稿開始のあと、クライアントの突然のジャケットデータ変更要請ーいやー振り回されました。

それにしても何で今くらいの時期にこういうことが起きるのか、全くわかりません。11-12月って私のついてない時期なんでしょうかねー

そして今日も大変な厄日でした。

何もかもやることなすことうまくいきませんでした(.>_<)

特に極めつけはkinko's のマックでファイルを開けて印刷屋のWeb入稿のためのファイル転送しようとしたんですがOS9だったのでファイルが解凍しない。 しかたなくOSXに変えてもらうとそのマシンのブラウザが不調でWebmailにアクセスできず、固まってしまう(何回やってもそうでした。原因わからず) だからおれはSafariが大嫌いなんだ!! 本当に使いづらい!!

しかたなくOS9のマシンで再ダウンロードを試みると ファイルオークールは3回までしかダウンロードできない設定に変わっていてもはや作業続行不能。

いやーそれだけじゃないんです。

夜打ち合わせで一件また案件が決まると思いきや、家に到着間際携帯に先方から電話が来て 「ゴメン、さっきの話 ペンデイングにしてー」 おいおい、せっかく打ち合わせに出かけたのにー

夜、ある広告代理店のパーテイーもちょっと顔を出してほどほどに退散。だって家に帰ってすぐにWeb入稿しないといけないから

いやー何か厄払いしたいですねー

しかし明日イベントで出かけなきゃならんし、
恵がまたイベントで歌うんです。Music Portですけどね。 

しかしこういう時はマーフィーの法則(成功哲学のJマーフィーとは別物)があるようにもがけばもがくほど深みに入る。今日なんかはまさにその状態。

というわけで精神的にも肉体的にも疲れてしまった厄日でしたー涙

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2008年12月11日 (木)

コロムビア人員削減発表

■ コロムビア70人の人員削減発表

http://columbia.jp/company/ir/ir_news/2008/pdf/081211.pdf

コロムビアはつい先日仕事したばかりですが、やはり業界の環境の厳しさはますばかりですね。来年の想定された業界のカタストロフィ、思ったより大きく進行するかもしれません。プレスリリースを引用させていただきます。

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コロムビアミュージックエンタテインメント株式会社は、昨年10月と今年3月に行なった人員削減を2009年3月までに再度実施し、約70名の希望退職者を募ることを発表した。

前期において黒字化のために邦楽アーティストラインアップを見直すとともに、洋楽部門を大幅に縮小したが、J-POP・J-ROCK部門における新人の発掘、育成の遅れなどにより、安定した業績を計上できるレベルには至らなかった。

この結果を受け、確実に利益を計上するため、効果的な制作体制、営業体制の再編成、管理部門のスリム化などを検討。その一環として希望退職者を募る「セカンドキャリアプログラム」を再度実施する。また、執行役の報酬、管理職社員の給与等のカットも実施する予定だ。

これにより平成21年3月期においては、約2億円の特別損失を計上する予定だが、人件費および経費については、報酬などのカットも加え約1億円の改善効果が見込まれている。また、今回の人員削減および報酬などのカットにより、来期以降について人件費および経費合計で年間6億円強の削減効果が見込まれている。

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ある情報ではここ一ヶ月くらいに各「メジャーメーカー」が次々にこの手の発表をする可能性があるようです。もはやメジャーレコードといっても名ばかりの会社がこれから増えるでしょうね。

2009年、私のいう音楽業界7年目のジンクス、来年は大変なことになるかもしれません

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2008年12月10日 (水)

JASRACの「コンテンツの流通促進に本当に必要なものは何か」シンポジウム

先日このブログでも書きましたが、結局ニコニコ動で JASRAC主催、文化庁後援のこのシンポジウムを最初から最後まで見てしまいました。前半は特別講演でNHK放送主幹の関本好則氏がNHKのVOD(ビデオオンデマンド)についての話。 NHKとして映像コンテンツビジネスをこのようにやっている、という半ば宣伝みたいなものでしたが、VOD(が以前のコンテンツのみで行っているために(基本的にはアーカイブ)ビジネスとしての課題をどうするかという話で締めくくりました。

そして本日のメインイベントはパネルデイスカッション「コンテンツの流通促進に本当に必要なものは何か」

今年の3月に当ブログ記事 「IT業界はコンテンツを無料で騙し取っていないか--著作権問題の奥にあるものhttp://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2008/03/it_12d4.html の続編のような感じで進められ、パネラーも司会(イベントでは"コーデイネーター"といっている)前回と同じ。

司会:安念潤司 中央大学法科大学院 弁護士 

菅原瑞夫氏 (JASRAC常務理事)

砂川浩慶氏 (立教大学社会学部メディア社会学科准教授-元日本放送連)

岸博幸氏 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)

堀義貴氏 (ホリプロ代表取締役社長CEO)

川上量生氏 (ドワンゴ株代表取締役社長)

尚、そもそも今回のパネルデイスカッションのニコニコ動での放映を提案したのは堀プロの堀義貴氏で、前回のITメデイアの報道であたかも堀氏が「ネットそのもの」に反対しているかのような報道をされ、堀氏の発言が正しくネットにも広まっていなかったことがきっかけのようです。(例えば堀氏は「ネット法によるクリエーターの権利制限でコンテンツビジネスが沈む」と発言したのを「ネットによってコンテンツビジネスが沈む」などと事実とは違う報道をされたこと) まあ最近のネットに顕著なんですが、断片的な情報のみで「全てをわかったつもり」になり、それに伴い2ちゃんの人間とかの悪質な誹謗中傷とかがあったんだろうな、というのは想像に硬くありません。詳細はのちほど述べますが、当シンポジウムで現在政府内で審議されている「ネット法」を批判していますが、ドワンゴの川上氏があたかも「ネット法推進者」であるかのようにネットで情報が流れているように、どうも最近のネットで流布されている情報の信頼性には?がつきます。

パネルデイスカッションでは「ネット権」を主張する人には「反ネット権決起集会」のように見えたかもしれませんが、内容を掘り下げて見ればいかに短絡した考えによるとんでもない法律案であることがわかります。各パネラーはそれぞれ立場は違うが前回のデイスカッションから以下の点では合意している人たちであることは頭に入れておきましょう。

1.ネットに全てのコンテンツ(特に既存のテレビ番組)を流せば、全員がハッピーで全てがばら色になる、というのは幻想である。

2.コンテンツといってもなぜテレビ番組のみの話になるのかおかしい。

3.全てのコンテンツが何でもタダ、ではそもそもビジネスにならない。

この3点では各パネラーは一致しているということを念頭におき、本題に入りますが2時間近いパネルデイスカッションなので概略のポイントだけここでまとめておきましょう。

1.そもそも流通促進などという言葉が使われているのはコンテンツのみであり、通常他の業界ではそんな議論すら出てこない。また「ネット法」を始めとする政府のコンテンツ案で、流通ばかりが議論され生産(コンテンツの場合制)の立場の話が全く出てこないのはおかしい

文化は作り手(クリエーター)が作るのであって、「流通」が作るのではない(菅原氏)

  そもそも「コンテンツの流通促進」は国益なのか。流通促進は手段なのか目的なのか、そこを取り違えると大きな過ちを犯す。この議論が世の中の実態を把握した上で行われているとはとても思えない。(岸氏)

2.最近の若者は無料のメデイアしか接しようとしない。コンテンツにお金を払おうとしない。そのため制作現場もお金が最近回らず、テレビも音楽も制作費が大幅カットされ、しかも人員、特にプロフェッショナルといわれる人をどんどん切っていることから制作現場は疲弊し特に民放テレビの制作現場の人材難は深刻である。これは流通は潤っていても制作に対する還元がない状態のため起きており、こういう状況は問題だ

  最近の若者はインスタントラーメンの味しか知らない。それよりよいものの味(価値)を知ろうともしないから、もっとよいものがあるということを上の世代が教えるべきだ。(砂川氏)

 CDやDVDといった「データ」のコンテンツは今無料で出回っているので、若者からすれば無料と有料の差がなくなっている(川上氏)

それでもEXILEのように数は少ないが二百万枚売れるものもある。やはり売れなくなったのは最近のコンテンツの質の低下もあるのではないか。制作サイドがいいものを作ればコンテンツにお金を払う人は出てくるはずだ (岸氏)

3.現在政府で審議されている「ネット法」*注1 は大きな問題だ。これを導入したらコンテンツの根は水源が枯れてしまうようにすぐに尽きてしまうだろう。また「ネット法」で規定されている「報酬請求権」は全くのまやかしである。(海外でも請求できた例は皆無である) また「フェアユース*注1 も本来「目的」別に規定されるべきなのに「ベンチャー企業のために」という規定の仕方はおかしい。

そもそも「ネット権者」というものを誰が決めるのかもともとサムネイルの使用権の話からなぜコンテンツ全体の権利制限まで飛躍したのか全くわからない(堀氏)

最低最悪の法律だ。そもそも個人の権利制限をするならそのための公益性を規定しなくればならないはずなのに「ベンチャー」という一企業のために個人の権利制限をするというのは目的としてもおかしい。権利制限しないとネットユーザーが萎縮するというが、これではコンテンツプロバイダーの方が萎縮する。(岸氏)

この法律には「ネット権者」からみて「自分の権利は強く、他人の権利は弱く」という考えがありありと伺える。非常に問題だ。但し学者の立場から「フェアユース」の学術的用途に関してはもう少し緩和して欲しいとは思っている。(砂川氏)

*注1「ネット法」;「デジタル・コンテンツ有識者フォーラム「コンテンツビジネスの推進」と銘打って提言して、政府内で現在審議されている法律。基本的な考え方はネットでの権利者の許諾が煩雑すぎるのがコンテンツビジネスが発展しない原因だとし、そういった権利者の権利を制限し「ネット権者」に集中させるのを目的としている。個人の著作者は個別に「ネット権者」に「報酬請求権」で交渉する権利はあるが、報酬内容は「自己責任」となる。

*注2「フェアユース」;、もともと海外で権利の主張によって、学術や非営利、教育のための使用に関しては文化の発展のために権利を主張しないことを認める用途のこと。国際的に認められている権利だが、原則非営利目的に限定する

4.コンテンツビジネスが少なくとも「採算」が取れるようにするにはどうすればよいか?

CDやDVDのように「データ」では簡単にコピーされてしまうし難しい。しかし権利意識の低いアジア諸国でも「サーバー型」のビジネスはきちんと課金できている。ゲーム産業がいい例でやはりサーバーで権利もコンテンツも全て管理できるようにするビジネスモデルがいいのではないか (川上氏)

日本は欧米と違い、ドメステイック(国内)のみのマーケットであるため、海外のようなダメージを今のところ受けないで済んでいる。着メロ、着うたが日本で大きくビジネスとして発展したように日本ならではのビジネスモデルを作り、逆にそれを海外に輸出することもこれからは考えてもよいのではないか (堀氏)

前回も話したように「ネットならでは」のコンテンツの制作しかないだろう。このニコニコ動で始まっている新たなコンテンツ作りからもその可能性を感じる。とにかくテレビ番組をそのまま流して、それがコンテンツビジネスの理想のありかた、という考え方は間違っている (砂川氏)

以上が概略です。私は前回のはITメデイア等の記事で内容を知った程度なので単純な比較はできませんが、3月の時よりは具体的で、現在のコンテンツビジネスの問題の根幹部分に迫ったような印象があります。

さて、私もここで問題になっている「ネット法」 そして現在総務省で議論されている内容についても、大きな問題があるといわざるを得ません。どうもこの法律は流通業者(それもいわゆるIT系や通信業者)の独占強化がねらいのような気がして仕方ありません。また「フェアユース」は本来非営利目的のみ許諾するのが原則なのに、なぜそこに「ベンチャー企業」が入っているのか、メチャクチャな規定で権利関係の法規を理解している人間が作った法律とはとても思えません。岸さんのおっしゃったように最低最悪の法律と私もいわざるを得ません。

また「コンテンツの根は水源が枯れてしまう」というのは実は砂川氏の発言ですが、私もこのブログで全く同じことを述べました。(情報やコンテンツはただであるべき」という考えは情報化社会をかえって崩壊させる。)「タダであるべき」という発想にはそのことによって買うコンテンツの制作体制が維持できなくなる、ということに対する想像力がなさ過ぎると思いますね。どうもこの「ネット法」コンテンツホルダーやユーザーのためというよりはIT業者や通信業者のための法律を総務省始め政府が強行しようとしている、という印象はぬぐえません

まあ総務省の役人にこういうことを任せること自体が間違いかもしれません。

余談ですが「ネットに流せば全てがばら色」というおとぎ話を信じ込むのと、小泉、竹中の「新自由主義で自分が豊かになる」という幻想を信じ込むのと、すごくリンクしていると思うのは私だけでしょうか? 「新自由主義ーネオコン」が何をもたらしたかーアメリカの金融市場の不良債権ー少なく見積もっても日本の時の数万倍(単位はだそうです)を見れば火を見るよりも明らかなんですが、まだこの時点でもそんな幻想にしがみついている人がいるんですかねえ。

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2008年12月 8日 (月)

音楽業界7年目のジンクスー世界大恐慌の対策が急務

「音楽業界7年目のジンクス」というのは私が勝手に呼んでいるものですが、20年以上音楽業界というところで仕事をしていて、だいたい7年ごとに大きな変化が起きているように感じます。1988年からの変化を考えますと

1.1988年ー 私はこの年を「音楽バブル元年」と呼んでいます。日本もいわゆるバブルに沸き始めた時期で、いわゆるメデイアとのタイアップでお金を湯水のように使うのはこの時期に始まったと思っています。音楽業界のプロモーション方法はこの時期から現在まで殆ど変わっていません。

2.1995年ー その「音楽バブル」にかげりが見え始めた時期です。業界の人間の大半がもう忘れていますが1995年の一時期急に仕事がなくなった時期がありました。今思うとその後の音楽業界の衰退の前奏曲だったような気がします。またお金の使い方もこの時から変わり始めました。音楽業界の数字的には1998年がピークですが、私は1995年が変曲点だったと思っています。

3.2002年ー レコード会社がアーチスト育英金、音楽制作費、専属契約金等を大幅にカットした年。もはや音楽事務所を支える力をレコード会社が失ったこともあって、音楽事務所がこの年バタバタつぶれていきました。今、はっきりいってレコード会社に期待する事務所は殆どないと思いますが、この年にそうした動きが始まりました。この年は多くの音楽事務所にとっては悪夢の年だったかもしれません。うちも存続が危ぶまれるほどの大打撃を受けました。

そして来年の2009年はその悪夢の年から7年目にあたります。

そしてそのジンクス通り未曾有の金融危機が既に始まっています。皆さんご存じの通りアメリカを発端とする金融危機、ネオコン政策の共和党は年明けの1月まで政権もアメリカ議会も支配していますが、それまで有効な対策を取ることは難しい状況です。でも金融危機はおそらく来年の1月まで待ってくれないでしょう。

船井総研の船井幸雄氏は既に9月の段階から「大恐慌は避けられない」と書いています。
http://www.funaiyukio.com/funa_ima/index.asp?dno=200809008

船井さんは経済の有識者でいたずらに不安を煽るような人ではありません。船井さんは事態の深刻さに一向に気づかない日本人全体に警告を発しています。また他のあらゆるデータを見ても深刻な情報ばかりで見れば見るほどげんなりする内容です。特に年末のクリスマス明けから来年の5-6月までが深刻です。そしておそらくその余波が少なくとも数年は続くでしょう。

何か日本国内を見ても、特に音楽業界の人間を見ても何か能天気な人が多いように思いますが気がついた時には既に遅いと思います。来年2009年をまず乗り切る対策を考えないと駄目かもしれません。今度の不況は今までの不況とは訳が違います。

大手メジャーレコード会社、大手プロダクションがつぶれる、なんて事態も冗談抜きに起きるでしょうね。さて残り数週間、生き残る対策を本気で考えないと

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2008年12月 7日 (日)

地上波テレビの衰退と「広告」ビジネスモデルの崩壊

■赤字の日本テレビが昼とゴールデンで大ナタ
http://netallica.yahoo.co.jp/news/57757

TBSに続き日本テレビも制作費大幅削減

最近の日テレからTBS,フジまでがよく見るとテレビ東京やUHFでしかオンエアしていなかったようなCMをスポットで流している。いわゆるキー局はスポンサーにも審査があり、この手のスポンサーはお断りしていたはずだが、もう背に腹は替えられなくなったということだろう。しかしそれらを入れたところで焼け石に水、広告費収入の減少に歯止めがかからない。

この経済状況では当然だろう。今年はまだいい方。来年はあらゆるデータを見ても今年より相当悪い。おそらく1930年代なみの世界大恐慌になる可能性が高いともいわれている。そんな状況で広告費によるビジネスモデルは果たして維持できるのか、という根本的な疑問が起きる。

実は2011年の7月に地上波デジタルに完全以降してから番組の内容はおそらく現在とはガラッと変わるといわれる。何が変わるかというと驚くなかれ地上波にも「有料番組」が登場する。つまり有料化の手続きをしないと見れない番組が出てくる。これは民放各局現在最終検討の段階に入っており、この状況では間違いなく決定されるだろう。つまり地上波だから「全ての国民向け」とは限らなくなるのだ。

となると音楽の世界での「地上波タイアップ」の構造もこの時に劇的に変わらざるを得なくなるだろう。つまり地上波タイアップによる波及効果のオプションは現在より大幅に限定されるものにならざるを得ない。

来るべき世界恐慌、そしていわゆる「地デジ」による番組コンセプトそのものの変化、早ければ来年からその実験が始まるかもしれない。となると「マス広告=マスメデイア」というビジネスモデルの時代が終了する。

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友人の紹介でMadokaさんのバースデーライブに

本日、久々に大学の先輩で以前企画会社を経営していたAさんに誘われて横浜のKAMOMEというライブハウスのライブに出かけた。今では想像もつかない話だがかつては電通や博報堂等の下に無数の「企画会社」なる会社が存在し、イベントやマーケテイングや販促、あるいは商品企画等を行っていた。私自身もそういう会社を多く知っていたし、Aさんもその一人だった。昔は企画を作るだけで仕事になったのだが、現在は成果報酬のみになりそうした企画会社の殆どは消えて行った。僅かに残っていた会社もWeb marketingとか結局webがらみにして生き残っていくしかなかったのである。

さて、そのAさんの紹介でMadokaさん(写真)というジャズヴォーカリストがAさんの取引先の娘さんだったということもあり、「とにかく彼女のライブを見て欲しい」ということで横浜馬車道にあるこのライブハウスに出かけた。このあたりはジャズクラブも多くあり私もだいぶ前に別のところでやったことがある。

Iri2menu 何でも今日は誕生日だったようで、バースデーライブと銘打ってあり、またシーズンということもあってクリスマスナンバーを多く演奏した。アメリカ留学経験があるというが、ジャズやゴスペル系などは一応ちゃんと勉強したと思われる。声はとても艶と伸びがあり、スタンダードナンバーも充分歌いこなせる実力はある。もう少し高音、ファルセットを磨けばもっとよくなるだろう。

ただ、予算の関係等もあるのだろうがジャズやラテンのスタンダードをやってもリズムセクションがなかったのが残念。編成はピアニストがギターとベースを持ち替える(器用な人だ)、みるとさんというオカリナ奏者との3人での編成。できれば次回はジャズドラムとベース(できればウッドもしくはフレットレス)で聴きたいものだ。尚、余談だがみるとさんはmixiのオフ会で一度お会いしている。世の中狭いものである。

うちの奥津恵とは全くタイプが違うアーチストだし、ある意味Madokaさんの方が基礎はしっかりしているが、この新人がデビューし辛い業界環境の中でどうやって世の中に知らしめていくか、これはMadokaさんだけでなく、うちの奥津恵にも共通する悩みである。とにかくどんなに素質があろうが結果はすぐには出ない。世に知らしめるためには恐るべきほどの根気と忍耐が必要だろう。ちなみにうちの奥津恵に関してもかなり方法論として見直すべき部分が多々あることを感じている。

まあこのMadokaさんの今後に果たして私が関わるのか、関るとすればどのような立場で関るのかまだ見えていないが、今後アレンジや音源制作に関する相談とかあるいはうちの会社の業務の範囲でからめる部分があれば検討する、という今はその程度しかいえない。

いずれにせよ、うちの恵とは違った意味でキラリと光る部分を感じたアーチストでありました。Madokaさんの公式サイト

http://singingmadoka.com/

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