2008年は景気後退の年?-更に厳しい状況の音楽業界
さて、入院中は割と時間がありましたのである程度手術から回復した後は新聞や雑誌、文庫本の読書三昧の生活を送りました。その中で季節柄「今年の景気見通し」といった経済関係の記事やそれに関するコラムも多数ありました。一応経営者の端くれなので当然そうしたものを熟読したわけですが....
それで今年の景気の見通しですが、
残念ながらどの文献やアナリストの見解を見ても明るいものは一つもない、というのが正直なところ。皆さんご存じの通り東京証券取引所の大発会の史上最大の下げ幅が象徴的ですが、実はあらゆるデータを見ても既に景気拡大局面は終わり景気後退が始まっているというのがどうやら実情のようです。
きっかけは昨年の6月に施行された「新建築基準法」で例のマンションの不正構造事件をきっかけに急遽決められた法律ですが、これが実は欠陥だらけとのことです。建築関係の専門家ではないので詳しいことはわかりませんが、要は申請に必要なソフトウエアを官側がまだ完成しておらず、しかもかなり効率の悪い申請方法でしかも時間がかかる、とかで折角建築の計画を立てても認可がおりず、どこの建築現場の日程も大幅な遅延を余儀なくされている。経団連もこの「政府と行政の不手際」を早急に改善するよう打診したが、正常化できるのがいつになるのかまだ全くわかっていないようです。
すでにこれが元で倒産した建築会社や不動産会社も少なくなくあり、建築や住居関係のニーズは冷え込んでいるようです。これがかなり景気の足を既に相当引っ張っている。説明されている内容通りだとすればこれは政、官による失政が招いた景気後退といわれても仕方ないでしょう。
実は今年の景気の懸念はこれだけではありません。
第二にこれまたご存じの通りの原油高をはじめありとあらゆるものが価格高騰していることによる消費の冷え込みです。結局身の回りの者多くが石油がなんらかの形で製造工程に関わったり、何よりもガソリンが高くなることで輸送費も影響受けているのが実態。
加えて「格差」によるワーキングプアの大量出現、また中小企業にも相当な経済的しわよせが来て何とか「景気拡大」を維持してきたわけだから、この人たちが余計お金を使わなくなったらどうなるか? そう。個人消費の冷え込みの実態は本当に深刻です
第三に大企業に最もダメージを与える「円高」。既に昨日1月14日のロンドン市場は1ドル=107円まで上がり今日の東京市場もそれに影響されて107円に。これは輸出企業にとって深刻な問題です。万が一一ドル=100円近くまで上がった場合は為替差損が出る可能性があります。
経団連の御手洗会長は「春頃には景気がよくなるだろう」なんて能天気なことを云っていましたが、こんな人が会長で大丈夫なんですかね?
まあそれはさておき最悪の場合この1.建築基準法 2.個人消費冷え込み、3.円高不況 のトリプルパンチを2008年は食らう可能性があるということですが、もしそうなった場合既にヨレヨレの音楽業界などひとたまりもないですね。
いや、仮にトリプルでなくこの3つのうちの1つでも本格的景気後退に導けば今の音楽業界にその流れに贖う力などありません。「そんなこと関係ねえよ、 売れるサビの曲作りゅあいいんだよ}なんておっしゃっている音楽事務所の社長のあなた!! それで生き残れれば超ラッキーですよ。
と冗談はともかく、残念ながら非常にここ数年ない厳しい環境になることは避けられないでしょう。今までは辛うじて持っていましたが今年はどうでしょうか?非常に心配です。「え? ここが?」という大手の音楽プロダクションがつぶれる、なんていう事態が起きても私は驚きません。
まあタイアップの広告費を回収できるうちはまだいいですが、これから回収できるという保証はどこにもないですからね。今までこれでうまくいっていたからこれからもうまくいくはずだ、なんて考えは捨てたほうが賢明でしょう。
かくいう私の会社みたいな所は吹かなくても飛ぶような弱小プロですから「非常事態」を想定した動きを考えています。
しかし私がこんなことをここで書いても「何云っているんだ。けっ!!」という感じの反応をする音楽関係者の方がおそらく圧倒的多数なのが現実です。特に音楽業界で「おいしい」思いをした体験が大きければ大きいほど、今の音楽業界の実情に対して鈍感になっている傾向があります。私はいうだけ無駄だと思っていますから最近何も云いませんけどね。
そんなことより自分がこの2008年をいかに乗り切り生き残るか、その方が大事ですから...
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ブログのKyojiが経営する制作会社の将来を嘱望されている所属アーチストです。。





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