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2007年11月30日 (金)

鵜川氏逝去と彼の桐蔭学園について

正直いってこれをブログに書こうかどうか迷っていた。正直かなりの葛藤があった。もしかしたら「死者を鞭打つ」ことに結果的になるかもしれないから、 また当学校OBに鵜川氏を熱烈に尊敬し、中には本当に「神」のように崇めているいる人すらいるのも事実。そういう人たちを刺激するかもしれない、実際この関係で当ブログのアクセス数も増えた。

だがこの学校の本当の姿は卒業した人間でないとわからないであろう。それについてあえて今だからこそ公開した方がよいと思った。一部のOBからの批判や反発を買うことを承知の上で

一昨日、ブログでは建前上「ご冥福云々」と書いたが、ここであえて本当の本心を書かせていただきます。

率直な印象は
「驚き」はした。だけど「ふーん」という感じ

正直いって悲しみなど覚えない。もっとはっきり本心をいうと「どうでもいい」

寧ろ私がお世話になった大学の市井三郎教授が急逝した時は本当に深い悲しみを覚えた。また高校や大学の同級生でまだ若いのに他界したのを聞いた時も悲しい気持ちになった

だが今回はそれが     

ない

確かにあの高校にいたから、インフルエンザで最悪の体調で大学受験しても現役で大学に入れた。滑り止めしか受からなかったけど一応現役で入れた。

それは感謝すべきことなんだろう。

高校時代に本来ならもっと経験すべき多くのことができなかったが、それは別にあの校長のせいではない。それは私自身の責任、問題、校則が厳しかろうがいわゆる男子校(当時は女子部はなかった)という制度のせいにはできない。もっと私なりに創意工夫があればその程度の問題は乗り越えられただろう

だが

あの学校で行われたのは本当に教育だったのか

というと 

断じて それは

違う ..........

よく考えて欲しい

一学年600人、これだってまともな教育をしようと思えば多すぎる数だ。

それが女子部が増えたとはいえ、今は一学年1800人 (!!)

この人数では教師の数がどんなにいようが行き届いた教育などできるはずがない。これはもはや学校ではない。 没個性的な規格人間の工場である

そう、あの学園は某M菱が作った学校、 上司のいうことに盲目的に従い、与えられた枠の仕事のみをきちっとすることだけを考える没個性的「企業人ロボット」の培養工場、というのが正しい表現だ。

実際あの鵜川氏の理想は「官僚主導の国家主義的資本主義」 そしてその理想に最も適した人材を養成する、それが桐蔭学園の基本理念である。

そう、岸信介からの戦前のメンタリテイを色濃く反映した保守右派の考え方である。鵜川氏はその熱烈な支持者だった

そのため校則は戦前の軍隊学校を思わせる内容だった

そしてそれに従わない者には容赦ない「鉄拳」が待っていた。普通の学校なら暴力沙汰で大問題になるはずがなぜかこの学校では全て不問、私の記憶が確かなら在学中も少なくとも教師の暴力で4-5人の入院者が出ている。そして言葉による今でいうパワーハラスメントなど日常茶飯事。

ちなみに私の頃は男子校だったので教師も遠慮なしにそういう行為に走っていたが、女子部ができても同じような行為をしていたのだろうか。まさかいたいけな女の子に拳でぶんなぐり、竹刀で何回もぶったたき、なんてことを実際したかどうかまではわからない。いくらなんでもそこまではしていないと思いたいが...

まあ、そんな学校を作った人物である

だがこの理念は日本の保守層(特に右派や殆ど右翼といっていい人たちまで)、自民党の右派や財界関係者にはものすごく受けた。そして「学校ビジネス」としては大成功した

東大が一時100人に迫った? 早大、慶応の合格者は他の学校を圧倒 !?
そりゃそうだ、一学年の1800人もいればね。

鵜川氏は教育のビジネスマンとしては間違いなく一流である。なんといっても一代で膨大な学園地を作り、横浜市の丘と藪しかなかった場所に巨大な学校を建てた。それはいい悪い、好き嫌いは別としてすごいことだ。

だがあくまでビジネスマンとしてだ。  教育者としてではない

少なくともこの学校から私が直接受けた人生観やその他の精神面での影響は

皆無といってよい

お前には愛校心がないのかって?

そりゃ少しはありますよ。 最近は全然駄目だけど野球部が甲子園に行った時はうれしかったし、今はラグビーも強いようだ。スポーツでも名を上げている学校ではあるが...

しかし残念ながら早くもほころびが見えてきた
鵜川氏の他界の前日に不祥事が起きた

桐蔭学園高1年の男子柔道部員を逮捕/横浜・青葉区で路上強盗【速報】
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiinov0711605/

まずいことにこの柔道部員「先輩と酒を飲んだ」と供述しており事実だとすればこれは一人や二人の退学処分では済まない。

柔道部は桐蔭の運動部の中でも伝統ある運動部であるだけに
不祥事が発展すると
桐蔭のダメージはかなり大きい

たぶん、不祥事はこれだけじゃないと思うけどね。表に出ていないことがおそらくたくさんある。

ついでにいえば

桐蔭は「受験もスポーツも強いー文武両道の人材を育成している学校だ 」
などとプロパガンダしていますが




真っ赤な嘘

スポーツ特待生と普通の受験生が両方いる

1800人もいればピンキリです

ちなみに次期校長と目されている榊原氏
我々は「バラキ」と彼を呼んでいた。 元野球部の部長
鵜川の腰ぎんちゃくといわれた男(私が言ってるのではありません、念のため)
勿論カリスマ性では鵜川氏に数段劣る。

誰がなっても鵜川氏のような指導力を発揮するのは無理

この学園の 周落は
避けられない   残念ながら

だから申し訳ないですが、この方が死んでも
悲しみは特に感じません。
もっとはっきりいえば  「どうでもよい」

これが私の本心です。 




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2007年11月28日 (水)

続ーベーゼンドルファー買収について

10日ほど前の世界三大ピアノメーカー(御三家ともいう)「ベーゼンドルファー」の買収の話の続報です

YAMAHAが全株式を獲得すべく優先交渉権を獲得したようです

ここでおさらい。
世界的な高級ピアノのブランドとして「世界御三家」と呼ばれるピアノに米スタインウェイ、独ベヒシュタインそしてオーストリアのベーゼンドルファーがあります。
日本では高級ピアノ=スタインウェイというイメージが強いですが、べーゼン独特の深みのあるやわらかい音質はこの会社しか出せないといっていいです。あと不思議なのはヨーロッパでは一番メジャーなベヒシュタインがなぜか日本では殆ど知られていないというのが私には理解できません。なぜなんでしょう?

まあそれはさておき、YAMAHAがベーゼンドルファーを傘下に収めるのはほぼ確実な様子です

ヤマハ、ピアノ名門ベーゼンドルファー買収へ
http://www.asahi.com/business/update/1128/TKY200711280298.html

海外のリンク
http://business.timesonline.co.uk/tol/business/industry_sectors/consumer_goods/article2943387.ece

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/entertainment/classical_music/?1196164729

まあどちらかというと「一般市民用」のピアノというイメージが強く、はっきりいって音質はベーゼンとは水と油の部分もあるんですが、YAMAHAとしては販売力を生かして「高級ピアノ」の市場を開拓するのが目的らしいです

ベーゼンのファンとしてはあのやわらかいベーゼンならでは音質をくれぐれも崩さないで欲しいと願うばかりです

それにしてもYAMAHAは先日Steinberg(レコーデイングソグトのCubaseのメーカー)を買収したばかり。そんなに買って大丈夫か? という気もしなくはないんだけど...



全部共倒れ、なんてことにならないで欲しいですけどね








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母校の校長が「崩御」した

今日は「プライベート」な話になってしまいます。

私の高校の校長が逝去したという。
http://www.cc.toin.ac.jp/GAKUEN/info/

http://www.cc.toin.ac.jp/gakuen/info/071127.html

創立者でそれ以来ずーっと学園長をしていた人物で、この学校の「天皇」みたいな存在である。私の時は一学年600人、今は女子部も入れてその3倍はいるというマンモス校である

ここで「逝去」でなく「崩御」と書いてありますがそれはあるOBがさるSNSで書いてあったのをそのまま引用させてもらいました。天皇かおまえは、と思うでしょうがあの学校ではホント天皇みたいな人だった。


心からお悔やみを申し上げ、ご冥福をお祈り申し上げます。

というのは確かなのだが実は正直いって私自身、この高校の「鵜川昇」なる人物の死はやや複雑な感情を持っている。

私自身はこれまでの人生、結果はともかく、良くも悪くもここまではある程度充実した内容の人生を送ってきたと自負しているが実は青春真っ只中の高校時代は少々悔いの残る必ずしも満足のいく生活とはいえなかった。

高校といっても予備校がそのまま高校になったようなところで、しかも戦前のメンタリテイを引きずっていたスパルタ教育、そう石原とか先に首相を投げ出した安部とか、いわゆる岸信介からの流れの保守右派がないて喜ぶような授業内容だった。体育でも他の学校なら当然問題になるような暴力教師が大勢いたし、今でいうパワーハラスメントみたいことなど日常茶飯事だった。正直この学校にいるのが苦痛だった。今思い出しても嫌な思い出である。高校生活のキーワードで思い出されるのは、日の丸掲揚5分前精神(戦前の軍隊が兵士の心得として教育した内容と同じ)頭髪検査、どれもマイナスのイメージだけだ。わずかに学園祭で音楽活動したことくらいが数少ないポジテイブなイメージとして残っているに過ぎない。

それゆえ、私は右翼思想、保守右派的な思想というものにイメージ的にある種の嫌悪感を持っているのは否定できない。それは私だけでなく私と同世代のOBでそういう人間が多い、いや、正しくいうとこの学校の卒業生は極端に保守右派的になるか、極端にそういったものに反発するかのどちらかで私は後者の方である。

自慢じゃないが卒業してから一度も行っていない。たぶんこれからも行かないのではないかと思う。

自分がこの高校で人生の一時期を過ごしたのは事実だ。そして内心反発はしつつもその高校の校長の逝去ーそれは悲しむべきことなのだが、本来はーしかし自分の中でいまひとつ気持ちの整理がつかない

でも私がこれだけへそ曲がりで、反権力的、そして自分でいうのもなんだが個性的な性格になったのもこの高校にいたからかもしれない。ちなみにうちの高校出身の芸能人では一クセも二クセもある有名人が多い

デーモン小暮、やくみつる 桜金造、織田裕二、他にもまだいる

その意味では感謝しなくてはならないのかもしれない

改めてご冥福をお祈りいたします





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2007年11月27日 (火)

映画「俺たちの世界」またまた海外の映画祭へ!!

私は音楽を担当した映画「俺たちの世界」(中島良監督ーぴあフィルムフェステイバル三部門受賞作品)が先日のバンクーバー映画祭に続いてまたまた海外のしかも2つの映画祭に参加することが決定いたしました。

先日のバンクーバーは新人部門のノミネートでしたが今回は招待作品として上演されます

1.ロッテルダム国際映画祭(開催期間:2008年1月23日ー2月3日)
http://professionals.filmfestivalrotterdam.com/default.aspx


決定したばっかりなのでまだページができあがっていませんが「俺たちの世界」(This world of ours)のページです
http://professionals.filmfestivalrotterdam.com/eng/search/film.aspx?id=%207b3b60cc-6c1f-4c8c-9d16-9428ce2050b3



2、第10回サンフランシスコ・インディペンデント映画祭(開催期間:2008年 2月7日ー2月19日)
http://www.sfindie.com/

まだ決定したばかりなので上演日時等はわかりませんのでわかり次第発表いたします。

先日のバンクーバーは惜しくも受賞を逃しましたが一部の映画関係者から高い評価を得、今回の両映画祭で招待されることになったようです。
どこまで飛躍しますか、「俺たちの世界」(英語名:This World or Ours)





最新映画、話題作を観るならワーナー・マイカルで!


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2007年11月22日 (木)

モリース ベジャール死去 80歳ースイスローザンヌで

スイスのバレエの振付師のモリースベジャールがスイスのローザンヌで死去、80歳だったそうです

日本語のリンクはまだありません。とりあえずフランス語のリンクで
(後ほど日本の記事が出次第発表いたします)

「振付師のモリースベジャール死す」
http://www.20minutes.fr/article/196191/Culture-Maurice-Bejart-est-mort.php

フランス語は私は若干つたないですがだいたいの訳を書きますと
「ベジャール氏が創立者で20年以上代表を務めるスイス、ローザンヌ ベジャール現代バレエ団はモーリスベジャールが木曜日に80歳で死去したことを発表した。
 バレエ団として公式な発表は午後2時に次席代表のエリックトロール氏が発表したが、詳細で正確な情報はこれからとのこと
 ベジャール氏はここ数週間、肝臓の疾患で入院しており、ベジャール氏の訃報は同病院の12階(日本だと十三階に当たる)で行われた。 」
訳に一部不正確なところがあるかもしれませんー英語ほど自信がないので...)

ついでに

「振付師のモリースベジャール死去」
http://www.france-info.com/spip.php?article41470&theme=36&sous_theme=40

日本語のリンクです
・訃報:モーリス・ベジャールさん80歳=振付家
http://mainichi.jp/enta/art/news/20071123k0000m060109000c.html

もうあのボレロは見れないんでしょうかね

ちなみにYou tube にQueenとMozartを効果的に使った映像があります
http://www.youtube.com/watch?v=K5crrernfAY


ベジャールの言葉に「私のスペクタクルは、裏返しにはめた私の愛の手袋」
すばらしいですね。
また最高の表現者が逝ってしまいました。
心からご冥福をお祈りいたします





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2007年11月18日 (日)

ベーゼンドルファー売却へ

先日楽器フェアでなぜかベーゼンドルファーが見つからないので変だなと思ったらこういうことになっていたのか。

□ピアノ名門ベーゼンドルファー売却へ=ヤマハも有力候補-オーストリア
http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2007111800097

はっきりいおう。私はスタインウエイなんかよりベーゼンドルファーの音色の方が好きだ。特に日本の調律師がやたらに「通る音にするために」スタインウエイの高音部を変にキンキンした音で調律したりするのを聞くと思わず耳をふさぎたくなる。おまえら、ピアノの本当の美しい音を理解しとるんか、とどなりたくなる。

私の敬愛するドナルドフェイゲンさん始め、バーンスタイン、オスカーピータソン、カウントベーシーなどはベーゼンドルファーの愛用者である。かくいう私もかなりのファンで金と置く場所さえあればベヒシュタイン、ザウターと共に欲しいと思っているピアノである。そのベーゼンドルファーが経営難に陥っていたとは..

それにしても ショック、誰かの言葉を借りるとが現代は「良いものが存続し辛い世の中なのかもしれない、何でもビジネスの論理が優先されすぎるのも問題かも

ヤマハが売却先として有力だそうだが、どこが買収するにしてもあのベーゼンならではのやわらかくて暖かい音色を堅持してもらいたい。ベーゼンドルファーというブランドに傷をつけることだけは避けてもらいたい






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2007年11月14日 (水)

奥津恵FM多摩 G-Wind出演

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私の会社の地元のFM FM多摩通称"G-Wind"のライブ放送"G-wind Cool Side”に奥津恵が出演しました。

FM多摩は東京都下で最初にできたコミュニテイFMで地元多摩市のみならず、稲城市、日野市、府中市、国立市、町田市,小金井市、小平市等東京都下10市や川崎市北部の麻生区、多摩区全域、八王子市(市街地は全域)、東大和市、東久留米市の大半、相模原市の一部で受信できる潜在視聴者数340万人の都内最大のコミュニテイFMです。出力10WはNack5やBayFMを上回ります。それだけに何とか入り込もうと画策しておりました。今回がその手始めの出演になります。なぜかあまり音楽事務所が入り込んでいないのでチャンスだと思っております。

http://www.fmtama.co.jp/


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恵は八王子育ちで学生時代南大沢や立川駅が「遊び場所」だったこともあり「多摩っ子アーチスト」ということで紹介されました。地元出身のアーチストということで何とか盛り上げてもらえればと思っております

恵にとってはFM立川に次ぐ二度目のラジオ生出演ですが、G-windの方はこれから時々お邪魔させていただこうと思っております。何せ地元ですので..

現在レギュラー番組の交渉中。できれば今やっている「癒しの音楽チャンネル」とうまくリンクできればと思っておりますが...







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2007年11月 7日 (水)

コラムー高いコストパフォーマンスと安物

□田中元社長ら詐欺で追送検=「利益上げるため」取引先だます-ミートホープ偽装
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2007110700675

ミートホープ程度の会社だけではない。
赤福
□御福餅に基準超す細菌消費期限内で検出
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/akafuku_gisou/

船場吉兆
□船場吉兆の誤表示、岩田屋指摘せず…「消費期限」を「賞味期限」
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_07110302.htm

といった歴史のあるブランド企業までが事件を起こしている。これ以外にも北海道の「白い恋人」も記憶に新しい

音楽のブログになぜこんな社会記事が、と思うかもしれない

 実は私は音楽家であると同時にしがない制作会社の経営者でもある。実はここに最近の音楽だけでなく日本の経済の面で大きな問題が介在していると考えるからである。これらの事件の背景にある問題を考えると決して対岸の火事だとは思えない。

 今日本はかつての高度成長時代「いざなぎ景気」を超える景気回復だと政府はうそぶいている。しかしそれが単に数字上でいかに実態のない、もっとはっきりいえば嘘と一般庶民の多大な犠牲によってその数字が出ているかを説明しよう。

 現在の景気回復は小泉政権時代の竹中金融大臣のいわば「日本経済のグローバルスタンダード化」の政策による肥大化した経済格差とデフレ後に不良債権の引当金が銀行にもどりその金がIT層始め一部のところに集中しそれが見かけ上景気を上げているに過ぎない、と経済評論家の森永卓郎氏は指摘している。そのデフレも竹中元大臣が「わざと」引き起こし格差社会を作ったという。要するに彼は日本をアメリカと全く同じ社会にしたかったようである。金持ちはますます裕福になり貧乏人はますます貧乏になる、高級官僚も退官後は王様のような暮らしをしているアメリカを見て日本もこうあるべきだと考えていたようだ(自分も元官僚だから)

 当時はまだITバブルの雰囲気もあったためか、竹中元大臣はマスコミによって「改革派」の権化のようなレッテルを貼られ竹中氏の政策を批判する人は全て「抵抗勢力(=保守派、守旧派)」という例によってマスコミがよくやる黒でなければ白といった「白黒ジャーナリズム」の報道で国民のかなりの層が「洗脳」されてきた。(同じ頃のちょうど堀エモン=社会の改革派、フジサンケイのH枝氏=守旧派といった単純な図式がかけめぐったのも記憶に新しい)

 その結果、「勝ち組」と「負け組」の大きな格差、大量の「ワーキングプア」の出現、大企業の業績は良くてもその下請けは経営難に喘いでいる状態が出現した。これが「グローバルスタンダード」がよいと考える人たちの理想社会らしい。結局はグローバルスタンダード」=世界をアメリカと同じ社会にするという意味に過ぎないのだが...

 特にデフレが長く続いたことは日本の産業に実は目に見えない形での深刻な打撃を与えた。いわゆる価格破壊によるデイスカウントチェーンの業績が大きく成長した反面、「コストは際限なく下がる」といった錯覚を生んだ。実際私もCD業界ではなくとある商品をコンシューマー市場で売り出そうとしたことがあるがコスト要求は本当に凄まじい。まず価格の半額から始まり、のっけから凄まじいほどの値段のたたきあいが始まる、最後は一円二円の攻防になる。

 そうした現状から今とくに一般コンシューマーの市場はある程度薄利多売の世界にならざるを得ない、各メーカーコスト的なかなりギリギリの運営をやらざるを得ない状況になっている。そうした中で利益を出すためにミートホープを始め赤福や吉兆といった歴史ある会社までが「市場の状況に対応」という名目で自らの看板を汚すような製品作りに走ってしまったのである。

 別にミーとホープや赤福を擁護するつもりは毛頭ないが、最初はコストパフォーマンスを向上するために各会社もかなりの企業努力をしたのだと思う。しかし市場の「際限なきコストダウン要求」によってどこか歯車が狂ってしまい、特にミートホープにようなとんでもない製品作りまでエスカレートしていったというのが実態だと思われる。

 コストパフォーマンスを高くするー無駄をなくし効率化を促進するーこと自体は必要なことである。これは私のいる音楽業界は勿論、どの業界ー特にメーカーーであればやっているはずである。しかしこの場合は「最低限のクオリテイを保つ」というのが条件となる。
 しかし「安物」というのはクオリテイに関係なく「ただ安い」だけである。私は最近の状況を見るにつけ「高いコストパフォーマンス」と「安物」を多くの人間が混同しているような気がしてならない。この両者はいうまでもなく全く違うものである。

 消費者にとっては商品が安いのを好むのは事実であろう。しかし消費者は決して「安物」を望んでいないはずである。そこには「最低限のクオリテイを保つ」のが当然という大前提がある。それが長いデフレが続いた関係で、「コストは際限なく下がる]という幻想に取り付かれた業者(主に流通業者や代理店)の圧力によっていつのまにか両者を混同してしまったのではないだろうか?
 
 勿論下請け業者にも問題がある。結局「仕事欲しさ」に多少むちゃくちゃなコストダウン要求でも受けてしまうのだ。その経済環境の中で利益を出そうとしたら確かにミートホープのような会社も出てきても不思議ではない。そうした業務を発注している会社にも責任の一端はあるといえる。

 私の会社は音楽だけでなくコンテンツ制作、CD製作(パッケージ製作)等さまざまな業務をこなしているがご他聞にもれず現在でも激しいコストダウン要求にさらされている。正直うちとして「市場状況に対応」すべくかなりムチャクチャな内容の「安物路線」の仕事も受けていた時期があったのは事実である。
 しかしうちの会社は結局それをやめてしまった。なぜならそういう「安物」作りは結局自分の会社のレベルを落とすことに他ならないと気づいたからである。そして一度「安物業者」のレッテルが貼られるとそこからレベルを上げるのは至難の業である。私の会社はいかなる業務内容でもあくまでプロの会社として「最低限のクオリテイを保つ]方針でいる。そのためクライアント様にはその「最低限のクオリテイ」を保つための予算をお願いしています。内容をきちんと説明すれば結構理解してくれる場合が多いですよ。
 そしてその「最低限のクオリテイ」を保つための予算がどうしても出ない場合は弊社からお断りをしています。なぜなら自分の会社として、プロとして仕事のクオリテイは落としたくない、落としてはならないと考えているからである。いくら仕事が欲しいとはいってもプロとしてのプライドは捨ててはいけない

  安請負いは一時的には売り上げが上がるかもしれないが長い目でみれば自殺行為である。もし「仕事欲しさ」に安いギャラで仕事をしても、ある時期にギャラや予算を上げることを要求したとたん、おそらく今までの会社から二度と発注が来ないと考えた方がいい。残念ながらそれが現実である。

長いデフレは日本の産業構造を著しく歪めてしまった。大企業は数字的にはリストラ等もありかなりの利益が出ているが、その下にいる業者、「派遣」や「準社員」に甘んじなければならない人たちは逆にデフレ前より苦しい生活を強いられている。特に日本の産業構造を支えてきた中小企業へのしわ寄せは深刻である。(ついでにいえば一部の若手企業家の中に「もの作り」を旧態依然の産業と決め付け、そうしたもの作りに従事する人たちにあまり敬意を払わない人間がいるがそれはとんでもない思い違いである。こういう人間には成功して欲しくないものである)

  繰り返すが消費者もクライアントも決して「安物」を望んではいない。値段を下げることによってクオリテイが下がることを望んではないのだ。コストパフォーマンスはどんなに技術が発展しても限度がある。赤福や吉兆といった伝統ある会社までが結果として「安物」を作っている事実がなによりもコストパフォーマンスの向上にもはや限界を超えていることを証明している。
 それでもまだ「際限なきコストダウン要求」を続けたいのならば「安物」をつかまされるリスクが高くなることを覚悟すべきだろう。




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2007年11月 5日 (月)

奥津恵ー新プロモ写真公開!!

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かねてからお知らせしていました奥津恵の新プロモショットができあがりました。
まーとにかく写真を変えたくて仕方がなかったんですねー

前の事務所から引き継いだ写真があまりにひどかったんで、奥津恵に関してイメージ的に誤解していた人が多かったと思います。ようやく今日できあがりましたので、その中のベストなものを「奥津恵の写真館」で公開させていただきます。 今までの写真と全く違うので驚かれる方も多いと思います。尚、念のため整形等は一切やっておりません(笑)

これに合わせて当然ながら公式サイトもリニューアルしました
少しはアーチストらしいホームページになったと思いますのでご覧下さい
奥津恵の写真館でプロモショットがたくさん見れます。

http://www.o-megumi.net/

尚、写真の選定作業をやりながら思いましたが現行のCDも在庫がなくなり次第廃盤にして全く新たに作り直そうと思っています。

恵はちょうど昨年の今頃うちの会社に来たのですが、これで本当の意味でスタートをかけることができます。来年はがんがんやりますよ。

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2007年11月 3日 (土)

楽器フェア2007行ってきました

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071103_140001_2 えー久しぶりなんですがパシフィコ横浜で行われている楽器フェアに行きました。こういうところに行くと知っている顔に出会ってしまうものなんですが、今回も何人かに会ってしまいました。「仕事?」とか「どこのブース?」とか聞かれたりしますが今日は単なるお客さんです。(笑)そうですね。本来ならこういうイベントにプレーヤーとして呼ばれるようでないと駄目なんですけどね。バンド仲間の本庄寛国さん、リリーズのバンドでもごいっしょさせてもらっていますが、korgのブースで一生懸命デモをしておりました。お疲れ様でした(写真)

実は今回DTMやソフトシンセ、特にReason関係のデモがあればもう一度みたいと思っていましたがそのお目当てのPropeller Headは出展していませんでした。勿論Appleも、ということで肩透かし、こちらは放送機器展(Inter BEE)で展示されるそうです。Inter BEEは今月幕張で行われますが、うちから幕張までどうがんばっても片道2時間以上かかります。(汗)

キーボードDTM関係はあるにはありましたがかつてのような華々しさはないですね。特にキーボードシンセはどちらかというとプロではなく一般の人が楽しく使えるような商品が多く、「指一本であのアーチストの曲が弾ける」といった類のものが多かったですね。

DTMではRolandがCakewalk(Windowsのmidiシーケンスソフト)のハードでイスクRecordingソフト(Windows版デジタルパフォーマーみたいなやつ)のSonar 7のデモをやっていたがMOTU歴20年の私には興味なし。確かに使いやすそうだったですけどね

まあそんなわけでシンセ、DTM関係は早々に引き上げアコーステイックブースの方に



楽器フェアの楽しみのひとつに普通ではなかなか弾けない超高級ピアノを指弾できるというのがあります。一応ピアニストの端くれなのでピアノの音には人一倍こだわりを持っているつもりです。

071103_145001_2
ピアノというと日本人は「スタインウエイ」と連想しますが、前にも言ったかもしれませんがヨーロッパでは「べヒシタイン」「ザウター(世界最古のピアノメーカーー写真左)」の方がメジャーなんですね。べヒシタインは映画「戦場のピアニスト」の主人公が愛用したピアノ、チックコリアも愛用していますし、「ザウター」はモーツアルトが愛用したピアノです。なぜか日本ではあまり知られていないピアノですが、弾いてみると音の違いがすぐにわかります。

ちなみに会場はパシフィコ横浜ですが、展示場なので音が回ったりしてよいピアノを弾いても音がわかり辛い環境でした。スタインウエイも「クラシックスタインウエイ」とかを折角展示していてもこれだけ音がガンガン回っていたら辛いですね。その分、ベヒシタイン、ザウターの代理店のユーロピアノ社は展示場の二階の会議室をメインの展示場にしていました。これは正解ですね。

まず普通に和音を弾いただけで響きが違います。私が弾いたのは490万のザウターと800万のべヒシタインです。弾いた音を聴くとなぜそれだけの値段がするのがわかります。音の広がり、暖かさ、深さはその辺のピアノとは比べ物になりません。こういうピアノでレコーデイングしたいですね。混み合っていたために試弾時間が10分しかなかったのが残念です。

ちなみにそういえばなぜかベーゼンドルファーの展示がなかったですね。これも私のお気に入りのピアノなんですが今回は弾けなくて残念。

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ちなみに2年前にうちの会社でオーケストラとピアノのレコーデイングを行った「新白鍵」なる白鍵しかないピアノ(写真左)の仕事を行ったことがありますが、覚えていらっしゃいますでしょうか? そのピアノも展示されていましたね。あれから2年、まだがんばって売っているんだなと思いました。それにしてもどこかCなのかこのピアノわからない(~~;)

まあ情報収集目的としてはいまひとつでしたが、最高級のピアノで遊びに行くにはいい機会でした。





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