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2007年8月 4日 (土)

アルバムの無料配布は増える? プリンスがニューアルバムを無料配布

「アルバムの無料配布は増える? プリンスがニューアルバムを無料配布

http://www.mtvjapan.com/news/music/news_music_detail.php?music_news_id=1828

実は私の知り合いで音楽事務所を経営している人間も同じ手法を取り始めている。
まあプリンスほどのアーチストならコンサートチケットも確実に売れるし熱烈なファンもいるし、こういうやりかたも一つの方法ではあるだろう

だが、ちょっと待って欲しい。このやりかたはプリンスのようなアーチストだから、というのもある。若手アーチストでこれからインキュベーションが必要なアーチストをはじめ、誰でもこういうやりかたが有効であるとは限らないのだ。だからこれをもってこれから「全てのCDはこれから無料配布されるだろう」などという議論が出てくるとしたらそれはあまりに早計であり、短絡的である。

確かに最近発表される曲は音質的な部分を含め本当にクオリテイが低い、下手すりゃその辺のインデイースの方がよっぽど高いクオリテイの音を作っている。つまり業界自らが自らの価値を下げていることに気がついておらず消費者からそっぽを向かれているという点もある。しかしそういう議論と今回のプリンスの行動(「ファンに感謝するため」とプリンス本人は説明している)とをごっちゃに議論すると話がおかしな方向に行ってしまう

ここで議論すべきなのは「CDのありかた」そのものである。従来のようにCDが音楽を商品として売る唯一の形態というビジネスモデルに固執するのではなく、「グッズ」としてのCDのありかた、今回のプリンスのような広告の世界でいう「ノベルテイ」的なありかた両方が今後ありうるということである。つまり音楽の商品や売り方が既に多様化しているにも関わらず、従来の形に固執する業界、そして市場の「適正価格」と明らかにずれた現在のCDの価格帯、これが大きな問題であるということである。

もしかしたらプリンスはそうした旧来の形にこだわり業界を皮肉っているのかもしれない

私はレコーデイング現場主体に仕事をしてきた人間なので、苦労して作った音楽(皆さん、音楽なんてそんなに簡単に作れるものではないんですよ)をタダで売るというプロセスに個人的には抵抗がある。「作る」という作業がどんなに苦しく大変な作業であるかを知っているからだ。しかしその私もCDという商品形態が音楽ビジネスの主役であることに大きな疑問を感じ始めている。

そこで今、ハードに音コンテンツを組み込むという作業を行っている。CD以外のマーチャンダイス商品を考えるしかないと感じているからだ。

CDはなくなることは(たぶん)ないと思う。だがCDのありかた、存在意義が変わっていくことはもはや避けられないだろう。

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