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2007年8月23日 (木)

CDが売れなくなりCDを作る仕事も減ってきて..

さて、今日はちょっと暗い話になってしまいます。
このブログでも再三にわたって「CDが売れない云々」の話をしてきました。

私が経営している会社も本来の音楽制作以外にCDプレス、CD製作事業を行っていますが、「CDが売れない」という実情のため「CDを作る」仕事も必然的に減っております。特に今年に入ってからは実に深刻な状況で弊社もご他聞にもれず今年度はここ数年になく営業上苦戦を強いられています。

業界の状況が如何に深刻か、それは今年に入って大手メーカー系のCD工場が続々とうちのような会社に売り込みをかけていることからもわかります。以前だったらこういう会社はうちなど見向きもしなかったはずですがそういう会社がうちのような会社に売り込みをかけざるを得ない状況ほど事態は逼迫しているということでしょう。そうはいってもうちも今つきあいのある会社にも現在十分な発注をかけらない状況であります。(一応国内はJASRAC認定、Philips認定工場で業界ではそれなりに知られている工場ですが)

実は「CDを作る」大きな層として「メーカー系」以外にインデイース、個人の音楽層がいるのですが、この人たちが
「CDを作る」のに非常に慎重になってきています。それがメーカー系のCDが売れないという状況に輪をかけて事態を深刻にしています。理由は当然「CDを売るのが今までにまして大変だから」です

「流通に流せばたくさんCDを捌ける」というのは神話です。それはあくまでCDがそれなりのプロモーションをかけられたものに限ります。「TVのタイアップ」とか「どことこのタイアップ」とかレコード店がCDを買う口実にできる材料を提供しない限り売れません。それがないと「流通にかけた」としても悲惨な枚数しか売れません。(しかも定価の半分くらい持っていかれます) その事情はメジャーだろうがインデイースだろうが基本的に同じです。それを考えると結局こつこつ「手売り」が一番確実で利益を得られる方法になります。

みんなそういう事情がわかってきていますから「CDを作りたい」と思ってもいざやろうとすると二の足を踏む、そんな状況じゃないでしょうか? うちもノベルテイ関係のCDとかやりましたが、どちらかというと最近はCD製作事業以外の仕事を取っています。

加えてCDプレス事業はもうだいぶ前から過当競争、値段の激しい競争ですからCD製作は金額的にはそれなりにまとまっても利益は非常に少ないのが現状。低い利益率で仕事の数も減っているーこれじゃ業者もたまったものではない。だからプレス業者が今どんどんつぶれているのが実情。

うちもはっきりいってこの仕事「割に合わない」とだいぶ前から思っています。また現在の「CDが売れない」ことを考えるとこういう状況にいつかはなるのは予想していました。

だからこそ「音コンテンツ」をハードに内臓、あるいは装備する事業を一昨年あたりから本格的に水面下で動き始めていました。先日お知らせした「防犯BGM」のユニット発売はその中の一環でこの事業の第一歩となる商品です。正直いってもうこれを本格的に回していくほか活路はないと考えています。実は明日ですがこの件で重要なクライアントとなりうる会社と商談の打ち合わせに行き、何とか受注を得られるようがんばるつもりです

但し「音楽制作」の仕事は勿論、それが本職ですから続けます。うちの奥津恵を何とかしたいと思っていますが音楽プロダクション事業は結構それなりのリスクが伴います。そのためにもある程度収入源を確保しておく必要があります。引き受けた以上責任があると同時に、作曲家でもある以上一人くらいはヴォーカリストを育てたいですからね。

奥津恵のプロジェクトに関しても、少し戦略を練り直そうと思っています。声質は誰もが認めていますが何せ昨年のデビュー以前はバンド経験など皆無ですので、練習のためにも月に一度はどこかで歌わせようと思っています。しかしやみくもにライブをやるのではなくもう少し「意味のある」場所で歌わせようと思っています。本日島川万里奈さんのご紹介でメデイア業界関係者の交流会で恵を歌わせる予定です。歌うにしても「次につなげる」場所を捜してあげようと考えています。

とにかく業務状況は厳しいですが、そういう状況に対処するための下準備はしてきました。今は会社にとっても自分にとっても転機ですがここを何とか乗り切ることができれば道が開けると考えています。そのためには今は我慢の時です。

今晩の奥津恵のデモライブ、そして明日の「防犯BGM」の商談打ち合わせ、これから流れが変わってくれればという期待と希望を持っています。そうなって欲しいですが,,,

 

 iTunes Store(Japan)

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2007年8月20日 (月)

Billboard Liveオープン記念ーステイーリーダンコンサートに行ってきました

070820_195301_2 さて、ご存じの方も多いと思いますが一昨日より正式にオープンした東京ミッドタウンのBillboard Live そのこけら落としでステイーリーダンのコンサートに行ってきました。ステイーリーダンといえばドナルドフェイゲン(左側の人)私が作曲家としても演奏家としても大きな影響を受けた人です。7年ぶりの来日ですね。何せメチャクチャ演奏能力は高いのに、ライブをあまりやりたがらなかった人なので私自身も13年前の初来日ではじめてライブをみたくらいです。今回も久々なのでとてもドキドキしています。左の写真は入り口にあったものですがエレベーターの近くでしたので自分の写真は撮れませんでした。あ、別に私の顔などはどうでもいいですね。失礼しました(^^;)

ちなみにテレビとかで紹介されていますがオープンして間もないこのBillboard Live Cafe どんな感じかといいますと.........

左の写真は入り口、右の写真は会場の中です。会場から東京ミッドタウンの公園が見えます(ライブ時には勿論カーテンが閉まります)

070820_180501 070820_181402

私の席は上のカジュアル席(これしか取れなかった(T_T))ですが上からもステージがとても近くてアーチストやミュージシャンの顔がはっきり見えます。一階はテーブルでレストランになっています。キャパは300くらいでしょうか。PAもそんなに悪くなかったです。最近のコンサート、平気で音が割れてたりしますけどねー 今日私が行ったものに関しては大丈夫でした。

さて、このドナルドフェイゲンの作曲技法、完成度はアーチストの中でも突出してすごいですね。何よりも私はこの人の作曲技法を盗もうとだいぶ研究したのですが、結局うまくいきませんでした。何てたって単純なスリーコードの曲など全くなく、デイミニッシュ、ナインス(9度),イレブンス(11度),サーテイーンス(13度) のオンパレード、一つのフレーズをデイミニッシュのみで進行させるなんてのはざらなんですね。本当に「何でこんなコード進行が思いつくの?」と感心させられます。それも変に奇をてらっているわけではありません。全部意味があるのです。そして一見その奇妙奇天烈に見えるコード進行が実に効果的に組み立てられるのが曲をよく聴いているとわかります。
オーケストレーションにしても、いつも大編成ですが、そこには無駄な音は何一つ存在しません。日本のアレンジャーにありがちな、ただトラックを埋めるためだけの「無駄な音、無駄なアレンジ」などは存在しません。一つ一つの音に全て意味があるのです。
どこかの国の安っぽいポップスのように簡単に「パクる」なんてことはこの曲ではできないでしょう。実際凡人にドナルドフェイゲンの曲をパクるなど不可能だと思います。実際ジャズコードや和声の理論によほど精通している人でないと、最高傑作のアルバム"Aja"からのPegやJosieなどはコードすら拾えないでしょう。ここには「消耗品にされるための音楽」などが存在する余地などありません。高い芸術性を持った完成度の高い音楽作品のみが存在している。それがステイーリーダンの世界だと思います。

ちなみにある年代以上はステイーリーダンというと”Do it again"とか”Rkki don't lose that number(りっキーの電話番号"といったヒット曲を思い浮かべるようですが、これはいずれも初期のメンバーのジェフ、バクスターの曲、私的にはバクスターが抜けた"Katie lied(うそつきケイテイー)"からが本当のステイーリーダンで、それ以前は同じステイーリーダンという名前でも実質別のバンドだと考えています。尚、ジェフ バクスターはどちらかというとカントリーベースのロックンローラーですが、ドウービーブラザースに移ってから皮肉にもR&Bベースの曲ーステイーリーダンに近い方向で曲作りしているのは面白いですね。しかしバクスターとフェイゲンは殆ど絶交状態のようなので初期のヒット曲”Do it again"や”Rkki don't lose that number"がステイーリーダンとして演奏される可能性は殆どないでしょう。

さて、以下は若干「ネタばれ」の話ですので、これからコンサートに行く人は読まない方がいいと思います
実はまだBillboard Liveのシステムをよくわかっていなかったために、不覚にも第一ステージと第二ステージは同じセットリストと考えていましたがあとになって全く別だったことがわかりました。それだったら両方行っていたのに、と今更行っても後の祭り (>_<) というわけで私が行ったのは8月20日の第一ステージでした。これでもカジュアルシートで\19000します!!!

  以下   ほんの 少しだけね た ば れ
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まず、今回のバンド編成、 
Donald Fagen - Keyboards and Vocals
Walter Becker - Guitar
Keith Carlock - Drums
Jon Herington - Guitar
Carolyn Leonhart-Escoffery - Backing Vocals
Michael Leonhart - Trumpet
Cindy Mizelle - Backing Vocals
Jim Pugh - Trombone
Roger Rosenberg - Baritone Sax
Freddie Washington - Bass
Walt Weiskopf - Sax
Jeff Young - Keyboards and Backing Vocals

 
フェイゲンさんは愛用のフェンダーローズで演奏。 この人の自宅にはベーゼンドルファーがあるのでそれだけでも私とピアノの音の趣味が似ている。ちなみにフェイゲンさんのキーボードのバッキングはまた独特で、私のピアノ演奏やバッキングに「手数(てかず)」や「おかず」が多い傾向があるのはこの人の影響があります。

二人とも太ったー 特にフェイゲンさん老けました。頭も薄くなっちゃったし、でももう58才か、仕方ないかも..

曲は全て昔の曲でバンドのジャムセッションが入ったあと、Time Out of mindから始まりました
Ajaの曲をかなりやってくれましたね。演奏はアンコールを入れて正味1時間20分、でも正直入場料の値段からするともうちょっと聴きたかったというのが正直なところ。2nd Stageでは私の好きな"Chain Lightning"とかやったらしい。アンコール曲も毎日違う模様、本日は"My Old School"でした。

あと個人的には最近の傑作といっていい"ツーアゲインストネイチャー”(グラミー賞受賞)からの曲も聴きたかったなあ、あと「ナイトフライ」から一曲くらい、と思ったのは欲張りすぎ?

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2007年8月15日 (水)

終戦記念日ー平和の祈りを音楽で

皆さんご存じの通り今日は終戦記念日

先日からお知らせの通り今年から「セプテンバーコンサート」に参加を表明しておりますし、音楽家として平和のメッセージも音楽で語ることを行って行きたいと思います

「安部首相「不戦の誓い堅持」 全国戦没者追悼式 」

http://www.47news.jp/CN/200708/CN2007081501000299.html

この人の平和の祈りがどこまで本気かわかりませんが、憲法を改正したらすばらしい社会になるとか、日本を「普通に戦争できる国にしたい」とかいう幻想はこの日本社会に発展にとっても危険極まりない発想だと思います

特に「平和主義を唱える=左翼」などという短絡して決め付ける向きがいわゆる「ネット右翼」とかいわれる人に多いですが元来平和に右も左もないはずで、だいたいそういう人たちは靖国系文化人(自称)たちの主張を鵜呑みにしているパターンが多いように思います。しかし彼らがどれだけ歴史的事実を資料をよく紐解いて研究しているかは疑問ですね。

選挙に大敗したにも関わらずまだ首相、最高権力者の座に居座りながら、しらじらしく平和という言葉を使っているこの人も、日本国憲法の成り立ち、靖国神社がA級戦犯を「密室協議で」合祀した事実をどこまで理解しているか疑問であります

参考までに
「日本国憲法は押し付け」という改憲論 について
http://blogs.yahoo.co.jp/nanashi4444/5052509.html

「関連国に禍根残す」=A級戦犯合祀に昭和天皇懸念-元侍従長が歌人に明かす
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/life/jiji-04X856.html?C=S(作者注;昭和天皇の側近で侍従の徳川義寛氏の証言でかなり信憑性が高いと思います)

安部首相を始め、自分のアイデンテイテイを安易に国家主義に求めるネット右翼の人たちはこの辺りの事実をどこまで勉強されているんでしょうか?

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2007年8月 4日 (土)

アルバムの無料配布は増える? プリンスがニューアルバムを無料配布

「アルバムの無料配布は増える? プリンスがニューアルバムを無料配布

http://www.mtvjapan.com/news/music/news_music_detail.php?music_news_id=1828

実は私の知り合いで音楽事務所を経営している人間も同じ手法を取り始めている。
まあプリンスほどのアーチストならコンサートチケットも確実に売れるし熱烈なファンもいるし、こういうやりかたも一つの方法ではあるだろう

だが、ちょっと待って欲しい。このやりかたはプリンスのようなアーチストだから、というのもある。若手アーチストでこれからインキュベーションが必要なアーチストをはじめ、誰でもこういうやりかたが有効であるとは限らないのだ。だからこれをもってこれから「全てのCDはこれから無料配布されるだろう」などという議論が出てくるとしたらそれはあまりに早計であり、短絡的である。

確かに最近発表される曲は音質的な部分を含め本当にクオリテイが低い、下手すりゃその辺のインデイースの方がよっぽど高いクオリテイの音を作っている。つまり業界自らが自らの価値を下げていることに気がついておらず消費者からそっぽを向かれているという点もある。しかしそういう議論と今回のプリンスの行動(「ファンに感謝するため」とプリンス本人は説明している)とをごっちゃに議論すると話がおかしな方向に行ってしまう

ここで議論すべきなのは「CDのありかた」そのものである。従来のようにCDが音楽を商品として売る唯一の形態というビジネスモデルに固執するのではなく、「グッズ」としてのCDのありかた、今回のプリンスのような広告の世界でいう「ノベルテイ」的なありかた両方が今後ありうるということである。つまり音楽の商品や売り方が既に多様化しているにも関わらず、従来の形に固執する業界、そして市場の「適正価格」と明らかにずれた現在のCDの価格帯、これが大きな問題であるということである。

もしかしたらプリンスはそうした旧来の形にこだわり業界を皮肉っているのかもしれない

私はレコーデイング現場主体に仕事をしてきた人間なので、苦労して作った音楽(皆さん、音楽なんてそんなに簡単に作れるものではないんですよ)をタダで売るというプロセスに個人的には抵抗がある。「作る」という作業がどんなに苦しく大変な作業であるかを知っているからだ。しかしその私もCDという商品形態が音楽ビジネスの主役であることに大きな疑問を感じ始めている。

そこで今、ハードに音コンテンツを組み込むという作業を行っている。CD以外のマーチャンダイス商品を考えるしかないと感じているからだ。

CDはなくなることは(たぶん)ないと思う。だがCDのありかた、存在意義が変わっていくことはもはや避けられないだろう。

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2007年8月 1日 (水)

映画「俺たちの世界」バンクーバー映画祭で上映決定

さて、先日ぴあフィルムフェステイバルで三部門受賞しました「俺たちの世界」、何と海を渡り海外で上映されることが決定いたしました。

上映場所はバンクーバー国際映画祭 コンペティション部門 
http://www.viff.org/home.html

映画祭期間:2007年 9月27日ー10日12日

上映期間:2007年 10月1日ー5日

会場:カナダ バンクーバー市内会場 (10会場ありますが、どこかはまだわかりません)

PFFでグランプリを取った「剥き出し日本」とともにぴあフィルムフェステイバルから選ばれました
海外の映画関係者からもかなり高い評価を得ているようです

「俺たちの世界」の進撃はまだ終わったわけではありません
次はどういう展開になるでしょうか? 楽しみです

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