決裂ー一般コンシューマーの市場
昨年より仕込もうと思っていた音コンテンツをハードに組み込むというプロジェクト、
その中の一つ、実は「音楽が鳴る枕」でうちのヒーリング音楽やクラシック音源をROMに記憶させたものを内臓したものだったのだが今日結局値段的にどうにも合わず、現在の交渉先での販売を断念することになってしまった。八ヶ月近くねばったが結局どうにもうまくいかず無念である。
販売ルートはホームセンターやデイスカウントルート、途中からデパートや東急ハンズ等のルートと探ったが結局どちらも値段的にどうにも折り合わなかった。いくら通常の枕より機能や付加価値があるといってもどうしてもそれにかかってしまうコストが市場と合わなかったということであろう。
残念な結果にはなったがこのことで一般コンシューマーのマーケットについておおいに勉強になった。今までCDや書店ルートの流通しか知らなかった私だがそれ以外のマーケットのコスト要求の凄まじさを改めて知った。と同時にその現実を見て「なるほどCDが売れないはずだ」とも思った。CD業界以外の世間一般の市場の相場から現在のCDの価格設定が大きくずれていることがわかったためである。その証拠にCD業界も書店出版業界ともに売り上げが8年間右肩下がりの状態となっている
はっきりいおう、アーチストの熱烈なファンでない限りCDの\3000というのはもはや高すぎるのである。他の雑貨や一般の用品(ブランドものは除く)は少なくとも仕入れ価格は\1000を切らないと一般コンシューマーの市場では売れないのだ。\3000でCDを買わせるためにはアーチスト自身が「シャネル」とか「ビトン」等と同等かそれに準ずるブランドにならないと厳しいだろう。残念ながらごく一部のアーチストを除きそこまでのレベルまで行っているアーチストは少ない。これじゃCDが売れなくなるのもわかる。加えてメジャーのサウンドのクオリテイは以前に比べて明らかに落ちているから、価値の面ではデイスカウントショップなみになりつつある。CDが売れなくなる理由は他にもあるがこれも一因だろう。これを打開するには既存のシステム、体制を根本から作り直さない限り厳しいだろう。
掛け率もすごい、CDは一般に店レベルで7掛け(流通のデイストリビューターを通すと実質半額だが) 書店は8掛け(ここも東販、日教版等の代理店で半額近く取られる)だが他の業界は5掛けから始まる、メーカーの出荷価格は実質3割になってしまう。今のCDの製作体制からしたらとんでもない数字となる。
今回の枕にしてもコンテンツ料やROM基盤のコスト、枕の素材とコストダウンを目いっぱいやったが結局そのコスト要求には対応できなかった。Rom基盤がもう一段階コスト的に下がらないとこの商品は厳しいことがわかる。まあいい勉強にはなった。
この枕の商品コンセプト自体は悪くないので他の市場で再チャレンジすることにする。今後ハードウエアに価値のあるコンテンツを内臓、もしくは装備することによって商品にするという試みを続けていきます。実は枕以外にも音楽療法のコンテンツを入れ込むプロジェクトがあります。そちらは業務用市場なのでコスト要求はそれほどきつくないのでコンテンツホールダーがよっぽどメチャクチャな値段をいわない限り大丈夫だと思います。
また9月に例の店内放送用の「防犯BGMシステム」発売の予定もあります。本来の音楽の業務以外にこちらもどんどんやっていきます。

ブログのKyojiが経営する制作会社の将来を嘱望されている所属アーチストです。。


















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