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2005年6月18日 (土)

マザーグースと紙芝居

週末、女房が実家の野暮用で出かけその関係で娘の子守というか駅前の公民館で紙芝居+人形劇があったので見せにでかけた。週末になると時々こういうことをやらされる。

イギリスのフォークテールをベースにした紙芝居で例によってマザーグースの歌がふんだんに盛り込まれていた。当然子供たちは大喜びであった。

子供がいると童謡とかに触れる機会が多くなるが、その背景でここ数年マザーグースの歌には実はかなりはまっている

実はこの”マザーグースの歌“はただのわらべ歌のひとことでは片付けられない実に深いものであることをご存じだろうか? 
”マザーグースの歌“の中には皆さんがよく知っている曲、あまりにも有名過ぎる歌―例えばメリーさんの羊、キラキラ星etc―もあるし、また単に韻を踏むだけの特に意味のないもの(Simple Simon met a pieman, Hickory Dickory Dock等)もあるが、今日の紙芝居には出てこなかったが実はこんな意味深な歌がある。

 Hey Diddle Diddle (古い英語―今で言えば「ねえ知ってる?」に近い)

Hey Diddle Diddle
The cat and the fiddle
The cow jumped over the moon
The little dog laughed to see such sport
And the dish ran away with the spoon

直訳;ねえ 知っている
   猫とバイオリン弾きがいてさ
   牛が月を越えてジャンプしたら
   それを見た小さい犬が大笑い
   そして皿とスプーンがいっしょに逃げたとさ

これだけじゃ何をいっているのかわからないと思うが実はこれは昔のイギリス人が政治を批判するのにこのわらべ歌を使っていたのだ。実はこの歌はイギリス絶対王政の時代の女王―エリザベス一世がひどい奴だったことを批判した歌。”マザーグースの歌“を始めて体系的に編纂したジョンニューベリーという人(18世紀のイギリス人です)の説明だけにかなり信憑性がある。

 まずこの歌でいう「猫」とは実はエリザベス一世のあだ名で、実はこの女王は意地悪な性格でよく使用人をいじめていたという。映画「エリザベス」ではケートブランシェットが演じていたが、実際のエリザベス一世はデブでブスで性格も悪いという最低の女性だったようだ。まあ女王にならなければ誰も相手にしないよね(^^:)

このエリザベス一世はバイオリンが好きだったのでいつもバイオリン弾きを近くに立たせていたという。それが「猫とバイオリン弾き」の意味
 そして「牛」「月」というのはエリザベスの家来で、おそらく「月」と呼ばれた家来が女王の不興を買う何かをしたのだろう。「牛」命令して「月」をいじめるように仕向けたようです。つまりここの訳は『「牛」が「月」に襲いかかった』いうのが正しい訳のようだ。

 そして「犬」というのはエリザベスの愛人といわれ、宰相も勤めたバーガリー卿といわれ、おそらくエリザベスといっしょになってこの家来をいじめたようである。ここの訳は『それを見た「犬」は大笑い』
 
そして「皿」というのはエリザベスの食卓の給仕係で「スプーン」というのは毒味役のことをいい、「月」がいじめられる様を見て今度は自分かもしれないと思いその場から逃げてしまった、
 
つまり本当の訳は
ねえ 知っている?
あのバイオリン弾きといっしょにいるあの意地悪な女王の所でさ
女王の命令で「月」がいじめられるのを見て
女王の愛人が大笑いしながらいっしょにいじめてたとさ
それを見た給仕と毒味役はこわくなってその場から逃げたとさ

というのがこの歌の歌詞の正しい意味だという。大英帝国の黄金時代を築いた女王だが、ずいぶんとひどい奴、いやな奴だったことを歌によって世間に知らせていたようだ。

 昔は勿論今と違って言論の自由とかないので、表だって政府を批判するということはなかった。そうすれば命がない世の中だったのだが、しかしこういうわらべ歌を使って政府批判を昔の人はしていたようである。ジョンニューベリーの研究を見ていやーマザーグースって深いと思わず唸ってしまった。
mixi2005年06月18日掲載

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