Kyoji "metanature"
i-tunesでも好評配信中!!
i-tuneページを表示するにはお客様のPCにi-tunesとquicktimeがインストールされている必要があります。 i-tunes及びquicktimeのダウンロードはこちら





« 2004年7月 | トップページ | 2004年9月 »

2004年8月28日 (土)

ヒーリングミュージックについて

私は確かに多くのいわゆるヒーリング音楽と呼ばれる曲を書いて来ました。だからヒーリング音楽の作曲家 と云われる事は否定しません。しかしクリエーターというのはレッテルを張られるのを嫌うものです。 特に日本では一度レッテルを張られるとなかなかとれないので.....

  実のことをいいますと、私は"ヒーリングミュージック"なる言葉は大嫌いなのです。音楽を"癒し"に使うことに疑問を持つ人もいるようですが、実はよい音楽を聴いて心が癒されることは不思議なことでも何でもありません。要はジャンルに関係なく静かで美しい音楽であればどんなものでもヒーリング効果はあります。ですからヒーリング音楽という”特殊”なジャンルがあること自体本来おかしいのです。

  "ヒーリングミュージック"はいわゆる環境音楽(アンビエント)、ニューエージミュージックといった音楽が 主体になっておりますが、いわゆるセミクラシックという音楽から本物のクラシック音楽まであります。いずれも静かなインストルメンタルな音楽をいいますが、こういった物だけがヒーリング効果があると断じるのは必ずしも正しくはありません。何度も云いますがジャンルに関係なくゆったりとした美しい音楽、人々の心をうつものであればヒーリング効果はあるのです。エンヤなどはボーカルですが立派にヒーリング効果はあります。

 音楽でヒーリングを行う行為については実は昔から行われていたことで、例えばクラシックの中の宗教音楽等は一種のヒーリング音楽という捉えかたもできるのです。特に19世紀以前、民衆が権力者たちによって抑圧されていた時代では宗教というのが民衆の心の癒し役であった面は否定できません。そうした中でミサ、カンタータといった宗教音楽が、ヒーリング音楽としての役割を担ったことは確かでしょう。(アフリカ系アメリカ人たちにとってのゴスペルも同じことが言えます)このように音楽が気持ちをリラックスさせる、ヒーリング効果を与えることは不思議なことでも何でもないことがおわかりいただけると思います。

  

続きを読む "ヒーリングミュージックについて"

| | コメント (0)

2004年8月 4日 (水)

心に響く音楽を捜そう

音楽業界の慢性的な不況、と か最近メガヒット作がないとかいろいろいわれます。私はそれは単に不況のひとことでは解決できない問題があるように思います。しかし実はかながね気になっ ていたことは最近の若い世代に「忘れられない曲はありますか?」と聞いてもちゃんとした答えは帰って来ない点にあります

  私が少年時代の頃は、好きなアーチストのためにおこ使いをためてアルバムを買ったりしたものでした。私の世代ー40代(^^;)ーは誰でも自分の人生 で「忘れられない音楽」というものが1曲くらいはあったものでした。私も古い話で恐縮ですがピンクフロイドやロキシーミュージックといったアーチストがい なかったら今の自分はなかっただろうと断言することができます。しかし最近の若い世代の子でそうした体験を持っている人があまり多くないように思えます。

   その違いは一体どこにあるのだろう、と思っていますと私たちが少年時代を過ごしていた時と現代で根本的に違う点があります。それは現代はメデイアに コントロールされた音楽ー広告会社とのタイアップの音楽ーが中心に流されていて、特にメジャーレコードの音楽の殆どはそうした「仕掛け」によって売られて いる点です。私たちが少年時代の頃はメデイアはそこまで発展していませんでしたので、そうしたものあまり多くはありませんでした。実はそのタイアップ中心 というのは大きな意味を持っています。

   現代は情報化社会といわれますが,メデイアからは情報が洪水のように流れています。そのことが音楽のありかたに大きな影響を与えているようにも思い ます。つまりそのことによって、情報に対してパッシヴ(受け身的)な姿勢になりがちであるということです。自分が求めている情報を積極的に捜すーアクテイ ブな姿勢を得てして忘れてしまいがちになります。勿論インターネットでの検索というのがあります。しかしなぜかこと音楽に関してはこのメソードがあまり有 効に使われている印象がありません。

  私は作曲家としていわゆるヒーリング音楽といわれる種類の音楽を書いていますが、最近気になるのは音楽を聞いて「癒される」ということがあたかも珍し いことであるかのようないわれ方をしている点です。私はクラシックでもジャズでも、ロックでも美しい音楽を聞いて涙を流した経験があります。しかしそう いった経験を持つ人は意外に少ないようです。特に20代以下の若い世代の人でそういった経験を持つ人が極めて少ないのが気掛かりです。なぜこうなってし まったのでしょうか?

  私もインターネットをかなり多用する方ですし、音楽業界の人間として多くの情報を絶えず仕入れなくてはいけない立場にあります。しかし最近そこには落 とし穴があることがわかりました。つまり情報化社会というのは、情報や知識ばかりが先走り頭でっかちになってしまいがちであるという点です。しかも気を付 けなければならないのは伝えられる情報は必ずしも正確な情報とは限らないという点です。皆さんの中には「伝言ゲーム」というのをやったことがある方がい らっしゃると思いますが、大勢の人が伝言を伝えていくうちに最初の情報と全く違うものになっていくのを経験されたことがあると思います。それは不思議なこ とではなく、自然の法則なのです(難しいですがエントロピーの法則といいます)つまり何がいいたいかというと、伝えられている情報だけで自分が全てわかっ ているかのように考えるのは誤りであり、危険なことですらあるということです。

  そこで私は結局のところ一番古典的ではありますが、「自分の足で情報を仕入れる」ことが実は今まで以上に重要ではないかと考えるようになりました。結 局伝えられる情報だけでは知識はあっても実体験はない。それは本当に理解したことにはならないという気がしています。最近の若い世代の子を見て思うのは実 体験が乏しい子が非常に多いという点です。一方ではテレビや携帯のメールの情報に頼る子よりタレントの「追っ掛け」をやっている子の方がよほど実体験が豊 富だということがいえます。(^^) そうです。自分が本当にいいと思う音楽、好きな音楽は自分の足で捜すことが大事だと思うのです。

  メデイアタイアップされた音楽の全てが悪いとはいいませんが、メデイアコントロールされた音楽のみ追い掛けるというのは音楽の体験として少し寂しい気 がします。もっと自分の心を揺さぶる音楽はないものか、自分の足で捜してみませんか? あなたが好きなサウンドは何でしょうか? ロック? クラブミュー ジック? メタル? 人によって様々でしょうが本当の意味であなたの心に響く、心を揺さぶる、あるいはエキサイトさせる音楽を捜してみましょう。できれば HMVといった量販店のような場所ではなく、渋谷でも原宿でも 特定のジャンルの音楽の専門店があります。そういう所では自由に音楽を聞かせてくれますから、もしお暇ならそういう所を覗いてみましょう。私も10代の頃 はそうしてきました。皆さんも自分の足で自分の人生にとって忘れられない音楽を捜してみることをお勧めします。

| | コメント (0)

« 2004年7月 | トップページ | 2004年9月 »