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2004年7月31日 (土)

ヴォイストレーニングについて

ヴォイストレーニングという 言葉をお聞きにうなったことがあると思います。プロの歌い手のみならず、合唱団やオペラ、演劇にいたるまで「よい声を出すための」トレーニングのことをい います。しかしこのヴォイスイトレーニング、日本ではまだまだ誤解している人が少なくありません。

  最近では日本のヴォーカリストのレベルも10年、20年前にくらべればかなり上がってはきました。正直いって私的にいえば20年前、そしてそれ以前の 日本のヴォーカリストの殆どの歌は聞けたものではありませんでした。今でも下手なヴォーカリストはたくさんいますが、 しかしヒッキーやMisiaなどをはじめとする歌で充分聞かせられるアーチストが増えてきたのは、20年前とくらべれば格段の進歩といえましょう。

  これらの人たちはほぼ例外なくきちんとしたヴォイストレーニングを受けています。クラシック音楽では当たり前とされるこのトレーニングがJ-POPの 世界に導入され始めたのは実はごく最近です。最近の「歌えるヴォーカリスト」が大勢出てきたのはそれを導入した成果といえましょう。しかしこれだけ成果が 出ているにもかかわらず、日本のポピュラーミュージックの世界でヴォイストレーニングというものを誤解している人が決して少なくないのです。

   ヴォイストレーニングに関しては次の勘違い、誤解が日本の音楽界に根強く存在しています。つまりヴォイストレーニングを受けることによって自分の声 でなくなるのではないか、自分の声のオリジナリテイがなくなるのではないかという勘違いです。しかしそれは大きな間違いであるとここで申し上げておきま しょう。

   そういう勘違いをする人はヴォイストレーニングと「歌唱指導法」を混同している人が多いのです。実はヴォイストレーニングとは「発声法」の指導で あって「歌唱法」の指導ではありません。「歌唱法」は歌い手の個性が反映されるもので、これは基本的に誰に指導されることもなく自然発生的に出てきます。 しかし「発声法」は体のどこから声を出すか、最も無理のない形で声を出すためのメソードを教えるもので、これはクラシックだろうが、ゴスペルだろうが、ポ ピュラーであろうが基本的には変わりません。この「発声法」がうまくならなければ歌は決してうまくなりません。これは文字のABCを習うのといっしょで本 当に基礎中に基礎なのです。従ってこの
「発声法」を習って自分の声のオリジナリテイがなくなるなんてことは絶対にありえません。

  
ところが困ったことに日本のポピュラー系を指導する音楽専門学校、それ もかなり有名な音楽専門学校のインストラクターの中にもそういった勘違いをする人が少なくないのです。実のことをいいますとまだまだ日本のポピュラー系の 音楽インストラクター自身、きちんとしたヴォイストレーニングを受けた経験のある人は少ないのです。自分自身がきちんとできないのだから生徒にきちんと教 えられるはずがありません。事実、弊社は公開のオーデイションをやったことありますが、音楽専門学校卒業の子でまともに発声ができる子は殆どいません。学 校できちんと指導しているようにはとても見えません。

  繰り返しますがヴォイストレーニングとは「発声法」の練習であって、歌を始める際のABCを習うのと同じことです。このことによって、自分の歌い方、 個性がつぶされるなんてことはありえません。もし皆さんのインストラクターの中にそういう教え方をする人がいたらその人はニセモノだと思って間違いありま せん。

  私は音楽大学を含め、日本の音楽教育、とくにプロを要請する音楽教育に関する問題点を指摘してきました。日本が世界に通用するアーチストをなかなか育 てられないのは日本の音楽専門教育の体制のー時には時代錯誤ですらあるーぜい弱さにあります。このヴォイストレーニングの件などその一例ということができ ます。

   歌がうまくなりたいと思っているあなた、プロになりたい方はきちんとしたヴォイストレーニングをお受けになることをお勧めいたします。私の友人の朝 瀬蘭君ー瞑想の音楽家としても知られていますがー実は本職はヴォーカリスト、ヴォイストレーナーであって、インストラクターとしては教え方はうまく実に優 秀です。彼のようなよいヴォイストレーナーを捜しましょう。

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