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2012年12月13日 (木)

インド音楽のラヴィ・シャンカールさん死去

昨日は作業で多忙な状態に北朝鮮のミサイル発射とか、連続殺人の角田美代子容疑者が自殺とかいろんなニュースが飛び込んできましたが、音楽のニュースとしてはやはりこれでしょう。

■世界文化賞受賞のラヴィ・シャンカール氏死去 インド民族楽器「シタール」第一人者
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/121212/ent12121213580011-n1.htm

世界中にインド音楽の素晴らしさを広め、ロック始めポピュラー音楽に莫大な影響を残しました。ジョージハリスンにシタールを始めインド音楽の手ほどきをしたのは有名ですし、ビートルズだけでなくレッドゼッペリン(この発音の方が英語の発音に近いです)やプログレロックなどに大きな影響を与えました。

ノラジョーンズのお父さんとしても知られていますし、妹のシタール奏者、アヌーシュカも有名です。

そのアヌーシュカさんの結婚式と思われる写真でラビシャンカール先生とノラジョーンズがいっしょに写っている珍しい写真がありますので掲載させていただきます。

Rabishankarnorajones


離れて育ったので、親娘の関係は微妙だったらしいですが、姉妹は仲良しになったそうです。

とはいえ、私の友人でラビシャンカール先生に師事したシタール奏者がいますが、彼は幼い頃のノラジョーンズを知っていたそうです。既に異常といっていいほどの才能を見せていて、まだノラジョーンズがデビューすらしていない時に「あの子は天才だからいずれ出てくるよ」と言っていましたが、その後の彼女の活躍は書くまでもありません。シャンカール先生の血をうけついでいたんですね

心からご冥福をお祈り申し上げ、故人が残した音楽文化への偉大な功績に心から敬意を表すものであります。

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2012年11月25日 (日)

新曲"So Happy Dream"のPV(プロモーションビデオ)撮影

先日できあがったばかりの私の新曲"So Happy Dream"PV(プロモーションビデオ)の撮影が本日行われました。

この曲はペット用品の代理店の販促ソングとして、そして愛犬と飼い主とのオシャレなペットライフの提案というテーマで作られました。しかるべき段階で公開しますがオシャレなボサノバ風の曲に仕上がっています。歌は女優の吉田裕美さんです。(写真)

今回は先日の記事にも書きましたようにスポンサー会社から直の発注をうけての制作である点とクライアントさんに音楽だけでなく映像制作の経験もないことから、販促ソングの制作だけでなく映像制作もバックアップしました。勿論一般の音楽制作でPV(プロモーションビデオ)を撮る場合は私たち音楽関係者はアーチストでもない限り撮影に立ち会うということは普通ありません。その意味で通常の音楽ビジネスのありかたとは大きく違います。

Pv0

今日は素晴らしい秋晴れの天気に恵まれ、絶好の条件で撮影できました。今日は3か所の撮影を行いました。最初は麻布十番のカフェでの撮影です。

Pv1

撮影協力:ル プティ トノー
http://www.petitonneau.com/jp/azabu_juban/locations/shop_data/

Pv2Pv3

第二のロケ地は芝公園です

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2012年11月22日 (木)

タワーレコード渋谷新装オープン前日に行ってきました

本日業界仲間に誘われてタワーレコード渋谷の新装オープン(実際のオープンは明日の23日)に行ってきました。

最近レコード店に行かなくなった人が多い中でどのような店つくりで魅力的なレコード店にしようとしているのか、見てみました。実は私自身もタワーレコード渋谷に行くのはすごい久しぶりです。何年行ってないかなあ。

店内の売り場にはほぼ1メートルおきのタブレットによる音楽試聴機が据えられております(場所によってはタブレットでないところもあります)

Tower5

今でこそ当たり前に試聴機がありますが、つい10年前これを置くだけでレコード会社はもう反発、反対したんですね。ちょっとでも新しいことをやると過剰反応する、そんな体質がいろんな意味でレコードショップの発展も阻害してきました。

ついでに先日の記事で紹介したスマートフォンのアプリ CoverARt Playerが定着すればこれだけ多くの試聴機を置かなくてもいいとは思いますが、まだそれは時間かかるでしょうね。

かつては上の階にあったカフェが二階に移りました。なかなかいい感じのカフェで落ち着きます。すぐ横に洋書や音楽やアート関係の書籍売り場もあります

Tower2

今日はプレスや業界関係の人対象の入場でしたが、カフェでは食事や飲み物が出されました。
なかなか食事もおいしいのでカフェを二階にしたのは正解かもしれません。やすらぎのひと時を過ごせます

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2012年11月21日 (水)

新曲ができました、これからPV作ります

もう先週の話ですが、とあるペット用品の広告代理店の依頼で販促用の曲が一曲できあがりました。

この会社とはペットミュージックというCDで以前いっしょに仕事をしたのですがそれはペットと飼い主のためのヒーリングを目的としたものですが、今回はペットと飼い主を想定はしていますが、ちょっとおしゃれなポップスとして作りました。

というのもこの広告代理店がプロモートしている愛犬用シャンプーその他のペット用品ですが主にセレブ、かそれに近い女性をターゲットとしている商品のためにそのイメージソングとして今回は歌われています。歌っているのはミュージカルや舞台で活躍している吉田裕美さんです。

Hiromi_yoshida_2

曲名は"So happy Dream"  かなりおしゃれなボサノバタッチの曲です。

そしてこの曲のPV(プロモーションビデオ)を作ることになりました。

今日はメイン撮影会場のロケ班です。今回はクライアントが音楽とか映像とか作った経験があまりないためいろいろとうちの会社で対応しました。その関係で今回は撮影にも立ち会うことになりました。

会場はこんな感じです。
おしゃれなボサノバのイメージに合ういい感じの場所です。

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2012年11月14日 (水)

InterBee2012(プロオーデイオ)

仕事が一段落したのと、一応毎年行っていることもあって恒例の国際放送機器展(Inter Bee)に行ってきました。

121114_141001


家から幕張までどうがんばっても二時間近くドアtoドアでかかってしまうのと、今年は私が期待した立体音響関係の会社が都合により出展を見合わせた、というのもあり、行こうかどうか迷っていたんですが、まあ貴重な情報を得られれば、というのがあり結局行くことにいたしました。

私の場合は職業柄、プロオーデイオの分野に限られます。映像機器関係の記述はありませんのであしからず

かつてプロオーデイオで中心的な存在だったSSLことSolid State Logic レコーデイングスタジオではpro toolsに主役を奪われてしまいましたが、まだ放送局用コンソールとして健在のようです。

Ssl_interbee2012

それでもいくつか面白いのだけピックアップしますと

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2012年11月13日 (火)

記事「作曲家とレコード会社が骨肉の争いを繰り広げ…」について

例によって興味深い記事を見つけました。そういわれてみればキャンデイースの曲がラジオから消えましたが、こういうことだったんですね。

キャンディーズ「春一番」がカラオケから抹殺されていた
http://www.asagei.com/9137

「作曲家とレコード会社が骨肉の争いを繰り広げ…」

 キャンディーズの往年のヒット曲「春一番」と「夏が来た!」が、カラオケから突然消えてしまった。その背景には、レコード会社と作曲家のバトルがあったというのだ。

 発端は今年の3月31日まで遡る。「年下の男の子」や「微笑がえし」などキャンディーズの数々の楽曲を手がけてきた穂口雄右氏が、「日本音楽著作権協会」(JASRAC)を退会したことがキッカケだった。

 本来、楽曲の著作権を管理するJASRACから離脱することは、著作権の管理を穂口氏自身が独自で管理することを意味する。

 穂口氏が語る。

「『春一番』『夏が来た!』の2曲は私が作詞作曲しているため、一人の判断でファンの皆さんに安心して低価格で楽しんでいただけるよう、自己管理としました」

 ところが、こうした穂口氏の対応に周囲の反応はさまざまだった。NHKはすぐに年間契約に合意したものの、ソニーグループが「春一番」の音楽配信を止めるなどの措置を講じた。

 つまり、カラオケなどでキャンディーズの一部の楽曲が、歌えなくなってしまっているのだ。

 だが、穂口氏が、このタイミングで音楽業界に一石を投じたのには理由があると言う。

「テレビ局が特定の曲を優先的に放送してヒット曲を作り出したり、CDに『握手券』をつけることで、作品の完成度とは無関係に売り上げを伸ばそうと する業界の体質に疑問を感じました。そうしたことが可能なのも、広告代理店系列の音楽出版社がJASRACが管理する多くの楽曲の著作権を取得しているか らです。音楽著作権を1社で20万曲も集め、これを武器にアーティストや楽曲の囲い込みをやっている。こうした行為は音楽産業を衰退させるだけです」

 つまり、楽曲の著作権を独占的に管理する音楽業界の体質を問題視しているのである。

<後略>

まあ私のブログを読んでいただいている方は私がどのような結論を出すかおわかりでしょう

私は穂口先生の上記の発言を全面的に支持します。

但し、先生はtubefireの違法ダウンロード問題にもかかわっており、そこにレコード会社との訴訟もからんでいますので話はそう単純ではないですが..

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2012年10月18日 (木)

自分で遊びながら作曲できる(らしい)Music cubeが海外で開発中

まずお断りしておきますが一部の方が私が「初音ミク」に関して否定的な見解を持っているかのように受け取っている方がいらっしゃるようです。

しかしそれは全く違います。確かに「初音ミク」が従来の業務用のレコーデイングソフトのような使い方ができない、もしくはそれを想定して作っていない、という点は指摘しましたが、これは必ずしも「初音ミク」の可能性を否定したものではありません。

寧ろ「初音ミク」は来たるべき新しい音楽コンテンツの時代の幕開けにつながるものである可能性を持っています。これは従来音楽の専門家、もしくはアマチュアでも高度な能力を持っている人だけに限られていた「作曲」という作業が、音楽的素養が殆どない人でもよい感覚さえ持っていれば可能になるという「新たな可能性」を示唆するものだからです。「初音ミク」自体はプロのレコーデング現場で導入されることを想定したソフトではありませんが、コピーとペーストによって形の上では「作曲」という作業が可能になります。先日の記事でも書きましたが明日発売予定のYAMAHAの「ぼかりす」が果たしてそこまでを想定して開発されたものかどうかわかりませんが、YAMAHAですからあまり中途半端な商品は作らない可能性が高いと考えます。いずれにせよ現行の「初音ミク」はプロ仕様としてはまだ不十分ですが、今後それが違った展開になる可能性を秘めています。

そんな中海外でこんな「楽器」が開発されているようです。

「たたいて」「まわして」「ひねって」「なぞる」ミライの楽器『MusixCube』(Dime)
http://dime.jp/genre/49808/

Musiccube1

Musiccube2

見た目はルービックキューブにしか見えないのですが、この「MusixCube」 なかなか面白そうなのです。

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2012年10月11日 (木)

音楽配信に関するイメージの事実誤認ーi-tunesのシェアはわずか一割

このブログを定期的に読んでくださっている方は私は別に音楽配信を否定しているわけでもないし、実際自社の商品をi-tunesその他で配信していることはおわかりいただいているだろう。

しかし一方では音楽配信に関して誤った認識がネットを初め、一般的に広がっていることも事実でありそれに関しては異を唱えてきた。もっとも顕著な例はi-tunesが出てきた、だから日本のCDは落ち込んだ的な議論があたかも正しいデータであるかのようにいわれている点である。

iPhoneやiPodは確かに普及した。だが実はiTunes Storeの日本でのシェアは1割にも満たない現実をご存じだろうか?

以下の図をご覧いただきたい

Image01

上記の図はレコード協会「2011年有料音楽配信売上実績」の金額をもとにグラフ化したもので「インターネットDL」の中にiTunes Storeの売上が含まれている。勿論音楽配信はiTunes Storeだけではなく、amazonその他もあるわけで、結論からいうと欧米で音楽配信のデフォルトプラットフォームとなったiTunes Store日本でのシェアは1割にも満たず残念ながらこの現状を見る限り失敗しているといわざるを得ないのだ。

詳しくはこちらの記事を参照されたい

iTunes Store は日本で失敗しているんだよ。       
~「日本の音楽市場状況2012」・週刊ダイヤモンド「アップル特集」の誤り~

http://www.drillspin.com/articles/view/152

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2012年10月 4日 (木)

アナログ復権?ユニバーサルミュージックが超高音質LPレコード「100% Pure LP」を発売!!

このブログでは現在音楽がmp3というはっきりいってジャンクフードレベルの音質しか氾濫していない現状が音楽文化しいては音楽産業のありかたに悪影響を与えてきたと述べてきたが、そんな折、ユニバーサルミュージックが注目すべき商品をリリースする。

■ユニバーサルミュージックが超高音質LPレコード「100% Pure LP」を発売

http://amass.jp/11633
以下プレスリリースより

100%Pure LPはマスター・素材選びからプレスまでの全工程を徹底的に音質管理にこだわった世界で初めてのハイエンドなLPシリーズです。アナログレコードならでは の温かみのある音質をそのままにより、クリアで奥行きのあるサウンドを届けることが可能になりました。


新配合!無着色ヴァージン・ヴィニール (180グラム重量盤)を採用

通常のレコード(黒盤)の材料には、主原料となる塩化ヴィニールの他に再利用の観点から、カーボンなど着色のための染料が添加されています。

ピュアLPには、音に影響を与える着色物をすべて排除し、成型の安定性と音質を考慮し低重合度のストレート塩化ヴィニールを特別に配合しています。

やや黄色がかった透明のLP盤は原料のヴィニールそのままの色です。


メタルマスター・プレスによる忠実な溝の成形を実現

通常レコードを量産する場合、カッティング後にラッカー盤(凹)メタルマスター(凸)メタルマザー(凹)スタンパー(凸)の4工程を経てプレスに至ります。

ピュアLPはメタルマザーとスタンパーの2工程を省き、メタルマスターからダイレクトにプレスし、より忠実な溝の成形を目指しました。

●高音質音源DSD (Direct Stream Digital)ファイルを採用

マスター音源には2010年より発売されているSA-CD(Super Audio CD)〜SHM(Super High Material)仕様の高音質CDシリーズにも使用されているDSDファイルを採用しています。

アナログ・テープからのフラットトランスファーを基本にしていますが、経年によるダメージ部分を可能な限り修正した望みうる最高のデジタル・マスターです。音の鮮度とダイナミックレンジを重視したマスターに忠実な音作りを目指します。

●特設サイト

http://www.universal-music.co.jp/genres/international/100purelp

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2012年10月 1日 (月)

10月に入りある誓いー作曲において「パクり」をしない宣言(笑)

まあ本来こんなことを宣言すること自体アホらしいことなんですが、わざわざこんな宣言をしなければならないほど今の音楽制作ーことにJ-pop関係の音楽制作の現場ははっきりいって腐ってます。
そしてただでさえ私のブログは今の音楽業界のメインストリートを歩いている人からは悪く思われていますがまあここまではっきりいってしまうともう決定的でしょう、(笑) レコード会社関係からは間違いなく総スカンを食らうことは覚悟しています。

しかし先日のタイアップ廃止を呼びかける記事でもそうですが、もう日本の音楽業界の常識とやらを片っ端から否定することから始めないと音楽業界がよみがえることはないでしょう。そのためには我々音楽制作の現場にいる人間がきちんと音楽に取り組む姿勢を見せる必要があります。

そもそもこの「パクり」というのはもう歌謡曲の時代から日本のポップス制作現場では「当たり前」のように行われてきた手法で、いろんな音楽の「おいしいところ」「コラージュ」してキャッチーなメロデイを作る手法です。ベテラン大御所の作曲家の中ではこの「おいしいところ」「コラージュ」の手法が卓越していてメロデイのどの部分がどこの曲からの「パクり」か第三者が判断するのは極めて難しい(ほぼ不可能?)な場合もあります。(この大御所いわく「自分の作品は「パクり」芸術である」) 
 まあ「コラージュ」力のクリエイテイビテイを否定するものではありませんが、しかし最近のJ-pop関係「パクり」ははっきりいってこの大御所の「コラージュ」力のクオリテイと比べると質が格段に落ちてしまっているーはっきりいえばろこつ過ぎる「パクり」になっているーことがいえます。こうなるともうクリエイテイビテイなどかけらもない、という感じになります。

最近の制作体制を見てもJ-pop関係はコンペにしてもきちんと提出された曲が聴かれているか甚だ疑問ですし、レコード会社のデイレクターもそんなに音楽を聴いているとは思えません。何よりもこういう制作体制が日本の音楽のクオリティを著しく落としているということができます。まあとにかく最近の現状を見ると傍から見ても本当にひどいです。音楽が衰退したのは違法コピーとかいろんな話がありますが、やはりメジャーの音源のクオリティの低下が最大の原因ではないか、と考えています。

そんなわけでこういう「パクり」をいったんやめさせないといけない、と思いますのでまずは私がこの「パクリをしない宣言」をしようと思います。勿論、結果的に作った曲がどこかの曲に似ていた、ということはこれは十分にありうることだと思います。心地よいメロデイとかは案外限られたりしますので...
ですが「結果として(偶然)似てしまった」場合と「パクり」は違うと思います。前者は偶然の産物ですが後者の「パクり」「確信犯」ですので、一見結果は同じように見えますがプロセスは全く違います。

今後私の曲が結果的にどこか誰かの曲に「絶対に似ない」と断言することはできません。いや、たぶんそういうことは起きると思います。しかし「確信犯」的に「誰かの曲に意図的に似せる」ということはしません。

私は作曲家を志したころからクリエイテイブな作家でありたいと思っていました、これからもその志は変えるつもりはありません、

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2012年9月28日 (金)

「ぼかりす」ついに10月19日にヤマハから発売

いきなりですが、実はブログの記事数と仕事の忙しさは反比例することに気付きました。要はヒマな時ほどブログ記事が多いということですがまあヒマ人でないとブロガーになれないということですね。というわけで少しヒマ(?) になったので音楽関係の記事を1つ(笑)

ボカロイドはネットだけでなくすでに音楽制作の現場でもすっかり定着しましたがその中でボカロイドファン待望の商品「ぼかりす」が10月19日にヤマハから発売ことが発表されました。

人の歌声をボカロが真似る「ぼかりす」ついに発売 ~産総研とヤマハが語る「VocaListener」開発の道のり ~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/20120924_561914.html

VOCALOIDの世界では、だいぶ以前から話題になっていた衝撃的なVOCALOID調教ツール「ぼかりす」なるものが、いよいよ10月19日にヤマハから19,800円で発売されることが決まった。「ぼかりす」は、どうしても機械っぽいニュアンスになりがちなVOCALOIDの歌声を、滑らかな人間っぽいものに仕上げることができるというユニークなソフトウェア。「VocaListener(ボーカリスナー)」というのが正式名称だが、これを開発したのは産業技術総合研究所(以下、産総研)、という日本国内最大級の公的研究機関。        

 産総研は音楽に関連したさまざまな研究開発でも知られている。例えば最近も「Songle(ソングル)」で話題になったばかりである。世界最先端の研究成果が製品として登場するのは、VOCALOIDユーザーにとっては、待ちに待ったツールがようやく登場といった感じかもしれない。       
   

 その「ぼかりす」発売に先駆けて、「ぼかりす」を研究開発した産総研の情報技術研究部門 上席研究員の後藤真孝氏と同部門 研究員の中野倫靖氏、そして「ぼかりす」の製品化を行なったヤマハのyamaha+推進室 Y2プロジェクト 技師の大島治氏の3人にいろいろと話を伺ってみた  (続きは上記の記事を参照)

   

 

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2012年9月11日 (火)

YAMAHA O2R 修理

先週退院してから数日後、急にスタジオのデジタルミキサー YAMAHAO2Rがダウンしてしまい、使用不能になってしまいました。何回か電源のオンオフを繰り返し、騙し騙し使っていましたが結局、もう完全に電源もきちんとした形で入らなくなり、結局YAMAHAのサービスを呼んで修理依頼ーそして本日その修理が完了し無事に電源が入り、再稼働できるようになりました。

O2r

うちのO2Rは初期のモデルでもう16年使っていますが、まだまだスタジオの司令塔として機能しております。Macのpro toolsと同様に重要なものなのでまだまだ働いてもらわないと困るんですが、原因はその古いモデルのために電源部分の基盤のハンダにクラックが生じ、一部ショートしてしまったために起きた現象だそうです。YAMAHAのサービス側としてはよくある症状らしく修理はものの1時間程度で終了。

先ほど無事ランニングテストも終わり、スタジオ再開、という状況です。

O2Rがダウンしている間、pro toolをスタンドアローン状態で、ヘッドフォンしながらの作業を行っていました。それでもそこそこ何とかなりますがやはりヘッドフォンしながらの長時間作業は正直疲れます。病み上がりの身には正直、少々しんどかったですね・

それにしても、緊急入院退院のあと、ライブ中止、そして今度はスタジオのミキサーが故障でダウン、とどうもここのところよくないことが続きますね。ひょっとして呪われている? などと思わないでもないですが...

まあとにかく問題なく直ってよかったです。

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2012年9月 8日 (土)

音楽教育と「裏拍」(アフタービート)

退院して徐々に体力も回復しています。まだ100%とまではいかないですがすでに業務に完全復帰し、作業も順調に進んでいます。

現在、今年4月に制作した日本の音楽教材の海外向けバージョンの修正、及び追加作業の制作を行っています。追加作業というのは当初なかった作業で末端クライアントの要求で追加で歌の収録等を行うものです。

末端クライアントは香港の会社らしいのですが、勿論東南アジアや台湾等、華僑系が経済に大きな影響をもたらす国を始め、当然ながら中国本土をにらんでのマーケット展開になります。今後の展開次第ではさらに大きな事業展開の可能性があります。

私どもは「注文を受けて」制作をするので基本的には末端クライアントの要求どおりに制作、及び修正を行うのですが、今回のクライアントの修正要求その他で全般的に次の傾向があることに気付きました。

それは

・曲のリズムの中で裏拍(アフタービート)を嫌い、リズムでそれを排除する要求が多く出ている点

裏拍(アフタービート)とはたとえば4分の4拍子だと1拍目、二拍目ちょうどのタイミングをビート(拍、または拍節)といい、裏拍は一拍目から8分休符ずらした時のビートをいいます。

つまり 拍節だとビート  

    ♩      ♩     ♩      ♩

これが裏拍(アフタービート)だと 

8分休符+ 8分休符+ 8分休符+ 8分休符+♪

となります。

今回制作中の音楽教材は基本的に幼児用なので、まずは拍節ーつまりビートの頭をきちんと合わせる練習をまずさせる、というのが意図のようです。
その中で私も正直戸惑ったのは、ドラムのフィルを末端クライアントが「裏打ち」とか「シンコペーション」という表現をしてきた点です。 まあ確かにそういわれればそうなるかもしれないんですが、我々の世界ではドラムのフィルとは普通に入っているもんなので、これには面喰いました。

要は裏拍(アフタービート)を徹底的に排除する、というクライアントの意思のようで、現在そのための作業を行っています。

まあ私は音楽教育の専門家ではないので「専門家がこうだ」といわれれば「ああ、そうですか」というしかないんですが、ちょっと個人的には引っかかる面もなくはないです。

というのは日本人をはじめとする東アジアの人間は裏拍(アフタービート)に合わせることを基本的に苦手としています。 これは大人である程度音楽の経験をしている者でも裏でノリをあわせる、ということがきちんとできない人間が少なくないんですね。だから日本人はR&Bレゲエといった裏拍が重要な位置をしめる曲の演奏は一般的に苦手としています。
(ちなみにEXILE等をはじめとするJ-popの連中が自らの音楽をR&Bなんていっていますが、あれは全然違いますよ。あれをR&Bだなんていったらアフリカ系アメリカ人は怒ります。((実際かなりバカにされてますよ、日本の「自称R&B J-popって」))

これに対し、同じ東アジアでも沖縄は唯一の例外で沖縄の音楽はむしろ裏拍が重要な位置をしめています。だから沖縄系のミュージシャンは裏拍(アフタービート)にそんなに苦労しません。

それを考えると裏拍(アフタービート)をそんなに毛嫌いすることもないんじゃないかな、という気がしますけどね。沖縄の子供たちのように小さいころから裏拍に親しむということもあっていいんじゃないか、と思いますが、

まあこれは専門家ではなく、一音楽家としての所感です。(~~)

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2012年8月25日 (土)

長調と短調と作曲家のきまぐれ

気がつけば8月も最終週に明日から入ります。まだ暑い日が続いていますがそろそろ夏休み気分を取り払わなければなりません。

今年からとある大手楽器メーカーの海外の音楽教室のために音楽教材の制作をしていますが、そこにはピアノの音階や音程を覚えるための曲のアレンジ等をやっています。今年の春やったものの修正や追加作業をこれからやりますが、まあ当初想定した以上に作業があるのでどうやって効率よく進めるか思案中です。

さて、音楽の勉強の際、必ず長調、短調というものを習います。今回は子供用の教材なので基本はハ長調イ短調をはじめとしてフラットやシャープが少ないキーの曲のみですが、調性(ハ長調とイ短調etc)は理論上は長調短調含め24種類あります。

バッハに「平均律クラービア」という曲集がありますがこれは、24種類の調性による曲があります。(これ以外にショパンの前奏曲24種類の調性の前奏曲で作られています)

このようにクラシック曲は20世紀の初頭くらいまでは「交響曲第九番ニ短調」といったようにいわゆる器楽曲には必ずナニ長調(もしくは短調)という調性がついていました。

ところが実はこんな曲があります。この曲はベートーベンのバイオリンとピアノのためのソナタ「クロイツェルイ長調作品47ですが



この曲の第一楽章ですが、イ長調なのはバイオリンソロのイントロ(序奏)部分のみであとは明らかにイ短調になっています。これってイ短調のソナタといってもいいんじゃないか? と思うんですが要は作曲がこの調性だといえばそうなっちゃうんですね。作曲家がイ長調といえばイ長調なんです。(笑)

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2012年8月23日 (木)

違法配信対策!! インターネット上でアーティストの権利を守ろう!

一応音楽業界人の端くれですので以下の映像を貼り付けます。ぜひ皆さんでご覧になってご理解を賜りたく

私たちの愛する音楽は、アーティストの才能やクリエイティビティから生まれたかけがいのない財産です。
ところが、近年、インターネット上において、楽曲の違法配信等アーティストの権利を侵害する行為が氾濫しています。

CPRAでは、アーティストの権利保護のため、アーティストの権利や、インターネットで禁止されている行為などを正しく理解してもらうため"MUSIC GUARDIANS"と銘打って、普及啓発活動をしています。

私のブログを毎回読んでくださっている方は音楽業界の体質にいろいろと問題がある点を指摘しているのはご存じのとおりだと思います。また音楽コンテンツのありかたを含め、ビジネスモデルの変革についても言及してきました。

しかしそれは音楽のインターネットにおける権利放棄やアーチストの権利を守るという行為を否定するものでは全くありません。ビジネスモデルの変革を主張してもコンテンツビジネスは権利ビジネスです。この基本を取り違えてはいけません。

一部の論調にネット内で音楽等の権利のコントロールを放棄すべきだ、とか音楽はコピーし放題にすべきだ、などという主張がいまだに根強くありますが、権利ビジネスである以上商材をコントロールするのは当たり前の話です。それをけしからんなどという主張の方がおかしいと思いますし、そもそもコンテンツビジネスの本質を理解していない発言だと思います。

ぜひ皆さんのご理解をよろしくお願いします

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2012年8月18日 (土)

Sting -The Soul Cages

先日のSting Live in Berlin を聴いて の記事でも書きましたがお盆期間中なのでポリスやStingのソロアルバムをいろいろと聴きまくりました。

その中でStingのアルバム"The Soul Cages について述べようと思います。

Soulcages

このアルバムは1991年に発表されたアルバムですが、なんで二十年も前のアルバムを今更レビューするのか、とお思いの方も多いと思いますが、実は結構個人的な事情も入っています。

このアルバムはStingが父親の死をきっかけに作られたアルバム、ということもありStingのアルバムの中では比較的暗く、重いという評価があるのですが、私はStingの作品の中でも最高傑作の1つではないか、と考えます。

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2012年8月10日 (金)

Sting Live in Berlin を聴いて

もう一昨日の話になりますが、WOWOWで2年前に行われたStingのベルリンでのライブのオンエアを見ました。

スティング ライブ・イン・ベルリン
http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/051530/

いやー素晴らしかったですね。久々に本物のアーチストのパフォーマンスを見せてもらいました。やっぱりいい音楽を聴いているといい気分になりますね。

そしてしばらく忘れていたことを思い出させてくれたステージでした。

最近のStingを見ると古いルネッサンスの曲を歌ったり、クラシックオーケストラを使ったりしたり「クラシック志向」が強くなっているようなイメージがあります。しかしこのベルリンのオーケストラのパフォーマンスを見ていて何となくステイングが何をしようとしているのがわかったような気がします。Stingがソロになってから私が一番好きな曲の"What shall I cry for you?"を見るとわかります。

ポリスを解散してソロになりはじめた時の「ブルータートルの夢」はステイングがジャズのアルバムを作ったと勘違いしていた人が多かったようですが、実際はファンダメンタルな部分は全く変わっておらず、単にジャズやクラシックのいいエッセンスを貪欲に吸収していたようです。それは今回のクラシックオーケストラライブで特にソロになってからよくいっしょにやっていたサックスのブランフォードマルサリスをツアーメンバーに入れていることからもわかります。

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2012年8月 6日 (月)

避暑地でブラームスを思う

珍しくクラシックの話題です。

暑い日が続きますので上越の方に避暑に行ってきました。
車で移動しましたが東京から高速飛ばして3時間半、結構近いです。

Joetsu3

CDはロック系も多数持参しましたが、避暑地に行くということで結構ブラームスとか持って行っています。

私はいわゆるロマン派の「前期」といわれている作曲家ーショパン、メンデルスゾーン、シューマンetcーとかはあまり興味がないんですが、なぜかブラームスは昔から聞きます。ロマン派の中の「古典派」とかいわれているんですがなぜか肌に合うんですね。同時代のワーグナーが「音楽の表現を大きく変えた」と音楽史家から評価されているのと比べると地味ですが、なぜか私は好きです。もっとも最近は再評価され始めて、ワーグナーとは別の意味で新しい表現を開拓した、という評価も出ています。(きっかけはシェーンベルクの評論ですが...)

しかし正直そんなことは私にとってどうでもよくて、要はブラームスの曲にどこか避暑地的な雰囲気があるように感じるからでしょう。事実ブラームスの最盛期の作品の大半は避暑地で書かれています。それが何となく作品の雰囲気に反映している感じがするんですね。

実際山の風景とブラームスはよく合います。特に交響曲第一番の四楽章、交響曲第二番なんかはまさに山荘での避暑地という感じがしますね。

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2012年8月 2日 (木)

(批判覚悟の上)あえて提案する。音楽の地上波タイアップ廃止のすすめ

以前こういう記事を書いた。

欧米では地上波のタイアップが殆どない点とインデイースのツール充実の現状を見て
http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2012/03/post-34a2.html

地上波のテレビに有名アーチストの音楽が使われるのは欧米でも別に珍しいことではない。
但しその条件、背景は日本と欧米では根本的に違う。

改めてここで言うまでもないが日本の場合は音楽事務所乃至レコード会社が地上波,BSのテレビで音楽を露出するために「プロモーション目的」と称してJASRACの「特例事項」の中にあてはめ著作権料や原版の使用料を辞退するだけでなく、
事務所側が「協賛金」と称して莫大な金額の広告料を放送局側に支払うシステムだ。(NHKとて例外ではない) この場合言うまでもないがアーチストにも作曲者にも権利料はビタ一文支払われない。

それに対し欧米では、いや日本以外の殆どの国ではアーチストの音楽を番組テーマを使うのに「ライセンシング」といって放送局からアーチスト側に使用料(内容によってはかなりの金額)が支払われる。本来音楽を始めとするコンテンツビジネスというのは「権利ビジネス」でもあるのでこれが本来、当たり前の姿なのである。金額はケースバイケースだがこの場合メジャーアーチストもインデイースも基本的に関係ない。映画、テレビ、CMその他でアーチストの音楽の使用されればその使用料が必ず発生する、のが本来のありかたである。そしてそれはアーチストの重要な収入源にもなったりしている。

つまり前にもいったが日本のこの現状の方が異常なのだ。

いくら
「プロモーション目的」と称しても、この本来のありかたとはあべこべになっている状態は「権利ビジネス」という観点からしても異常である 。しかもこれはJASRACという公的信託期間の承認のもとに行われている。こんなバカなことをしているのは世界中でも日本だけである。ほかの国で同じことをしている、という例は私は聞いたことがない。あったら教えてほしい。

上記の例からアメリカではたとえメジャーでない、いわゆるインデペンデントのアーチストでも
「ライセンシング」の収入を得ることは珍しいことではない。
しかし日本ではこの「タイアップ」があるために
インデペンデントのアーチストが「ライセンシング」の収入を得るなどほぼ不可能といっていい。

これが結果的に日本のアーチストの権利や収入を結果的に制限しているのも事実。いい加減やめさせないともはやアーチストの生活は成り立っていかないところまで来ている。

続きを読む "(批判覚悟の上)あえて提案する。音楽の地上波タイアップ廃止のすすめ"

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2012年7月26日 (木)

現代の音楽リスナーはひどい音質で満足させられているーニール・ヤング、最近の音楽の音質に「腹が立つ」の記事より

さて当ブログでもすでに何回かデジタル技術が進んでいるにもかかわらず、市場に出回るのがCDより音質の悪いmp3が主流になっている点を問題視してきた。

まさかもうmp3の音質がCDの音質と同じなどというバカなことを云う人はいないと思うが、かつてのようにいい音楽をいい音質で楽しむ、という行為が現代人の生活からすっかり遠のいてしまっていることが昨今の音楽文化の衰退の風潮に大きく寄与している点は否定できない。

i-pod、スマホは勿論のことPC上での音楽再生の環境、そして電気屋の「オーデイオコーナー」で細々と売られている「コンポ」にしたってはっきりいってひどい音である。昔のラジカセの方がまだマシな音質を再生している。

そんな中偉大なミュージシャンのニールヤングがこうした状況に対して苦言を呈した。

■ニール・ヤング、最近の音楽の音質に「腹が立つ」
http://www.mtvjapan.com/news/music/20356

ジョナサン・デミ監督の新作ドキュメンタリー「Neil Young Journeys」のプロモーションのため、米ユタ州にて開催中のインディペンデント映画祭「スラムダンス映画祭」に参加した伝説的フォーク・ロッカー、ニール・ヤングがMTV Newsの取材に応じ、昨今の音楽の音質に懸念を抱いていることを明らかにした。

「最近の音楽の音質には少々困っているんだ。俺は気に入らない。とにかく腹が立つ。これは音楽自体の質の問題ではない。俺たちは21世紀に生きているというのに、音質は史上最悪だ。78(RPM=レコードの毎分回転数)よりもひどい。天才はどこにいるんだ? 一体何が起きた?」と語ったヤングは、MP3にはマスター音源の5パーセントのデータしかフィーチャーされていないと訴えた。

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2012年7月17日 (火)

また偉大なミュージシャンの訃報 ジョン ・ ロード

あまり訃報の記事は書きたくないと思っていたんだけど、ちょっとこの方の訃報は私にとってショックです。

Deep Purple Co-Founder Jon Lord Dead At 71
http://www.mtv.com/news/articles/1689747/jon-lord-deep-purple-dead.jhtml

Jon Lord, keyboard player with seminal hard rock act Deep Purple, dies
http://edition.cnn.com/2012/07/16/showbiz/jon-lord-obit/index.html

元ディープ・パープルのジョン・ロード氏死去
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20120717-OYT1T00423.htm

We are all deeply saddened by the news that Jon Lord has passed away today at the age of 71 after suffering a pulmonary embolism. He had been suffering from pancreatic cancer and was surrounded by his family at the London Clinic. Our most heartfelt sympathies go to his family. Jon Lord, a giant among men.(FB Deep purple ページ)

この人のオルガンはパープルの絶妙な味を出していました。、この人が私にハモンドの良さ、カッコよさを教えてくれた人です。 デイープパープルというとリッチーブラックモアのギターの方に目がいきがちですが、この人のオルガンはパープルのサウンドに欠かせないものでした。

すい臓癌とはショックです。

心からこの偉大なミュージシャンに敬意を表すると同時にご冥福をお祈り申し上げます

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2012年7月14日 (土)

音楽の海外プロモーション活動をして余計に日本の中の音楽のありかたに嫌気が指す自分が..

さて今年度から私のアンビエントアルバム metanature と奥津恵「未来」を日本国内ではなくあえて海外向けのプロモーションを行っている。

大きく分けると3つのプロモーションのチャンネルがある

1 jango airplay    http://airplay.jango.com/

全世界で700万人のリスナーを抱える世界最大のインターネットラジオ

2 music SUBMIT  http://www.musicsubmit.com/

全米のairplayやインターネットラジオだけでなく実際のFM局に対するプロモーション。ラジオはアメリカだけでなくヨーロッパ、南米、中東、インドと世界中のラジオに対してプロモーションができる。

3. Sonicbids   http://www.sonicbids.com/  or CDBABY http://www.cdbaby.com/ のライセンシング(テレビ映画での音楽使用)

断っておくが日本のように「お金を払ってタイアップ」するのではない。実際にテレビや映画に使ってもらって「使用料」をもらうのだ。前にもいったがこれが本来当たり前の形日本の方が異常なのだ。

さて、三か月本腰を入れて感じたこと。それは

どうしてもっと前から本腰でやっておかなかったのだろう?

という強烈な後悔の念だ。

たとえばjangometanature と「未来」をオンエアした。metanature は過去10196回オンエアして"likes (FBの「イイね」にあたる)"が631回、ファン(リスナーが音楽を聴いて自主申請)が158人出た。この数字が人数の割にいい反応かどうかは評価が分かれるところだが、リスナーの反応はいわゆる欧米だけでなく、イスラエル、アルゼンチン、インド、キプロス、ロシア等、本当に世界中から反応が来た。ちなみに奥津はオンエア数はまだ1084回のみだがlikes"が22回、ファンが21人出ている。日本語の歌詞なのできちんと反応が出るか不安だったが以外に聴かれているのだ。

 music SUBMITの方も反応はよく私も奥津もすでに2ケタの数のラジオ局のプロモーションを行っている。私のアンビエント曲は実質インストだ。そして恵は日本語のJ-popそれでも海外で流して反応は悪くない。正直手ごたえを感じている。

これらのプロモーションをやって感じているのは、世界中の人は余計なことを考えず、純粋に音楽の質、音楽そのもののクオリテイを聴いて評価をしてくれている、という点である。日本のようにこれはどこのテーマソングなのか、とか有名な作曲家やプロデユーサーが関わっているのか、とかいった観点は一切ない純粋のその音楽を聴いてよかったか、悪かったかというその評価のみである。

本来これが当たり前なのだ。しかし日本の音楽人はそういう「業界的聴き方」に耳が毒されてしまいいい音楽を普通に評価する、などという当たり前のことが日本の業界人は勿論、一般のリスナーも絶望的にできないのである。

日本の音楽界はマスに売るという一点のみに執着し、音楽を普通に評価する術を失っている。

そして残念ながら日本人の多くがそうした「業界的聴き方」に毒されて、いい音楽を普通に評価するということができなくなってしまった。音楽業界がそういうリスナーを作ってしまったのだ。

だからこそ「ミュージックソムリエ」のような人たちが今必要なのだ。CDショップ大賞などはそのための賞だ。しかしこの賞がいまだに業界の中で叩きまくられているのは周知のとおり。

道のりは遠い、といわざるを得ない

海外のこうしたプロモーションツールを使って、日本の音楽、音楽文化そのものに対して余計に嫌気が指してしまっている。残念ながらそれが現実である。

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2012年7月 7日 (土)

音楽制作の仕事の中でのとあるアーチストとの一幕

今日の記事もちょっと毒を吐く内容になっています。

今年の3月よりとある大手楽器メーカーがクライアントで海外向けの音楽教材制作の仕事を行っている。内容は細かい修正等はこれから発生するものの、概ねクライアント側には好評で無事第一回目の納品ができた。このプロジェクトは今後数年ほぼ数ヶ月から半年にかけて順時制作案件として発生する。

海外向けで英語なので、3人のネイテイブなボーカリストを採用していた。男声一人、女性二人で片方の人間には声優もやってもらった。
そしてそのうちの声優をお願いしていたボーカリストの方を今後の当プロジェクトからはずすことにした。理由はいろいろあるがひとことでいえば今後の協力関係、信頼関係を維持し続けるのは不可能と判断したためである。

その女性ボーカリスト兼ナレーターはテレビやラジオでもよく出演していてある程度名前は知られている関係で実名を公表すると影響が大きすぎるためにここでは実名を伏せるが、要はこのアーチストのポリシーとして英語に対して並々ならぬこだわりを持っているという点で今回はそれが非常に悪い方向に発展した。というのは前回クライアント側から提出されたナレーション原稿や歌詞に対してクレームを云ってきたのだ。勿論こちらは受注する側なのでナレーション原稿も明らかに間違いの部分はともかく、クライアント側から提出されたものをこちらで勝手に変更する権限などない。だからそれをうちに対して云われても、というのが正直なところだが一応私も英語なら少しはわかるので細かい内容についてはそのアーチストの云っている内容は理解できるつもりだ。そしてその内容はクライアント側にも伝えた。

しかし前回驚いたのはそのアーチストは原稿を英語のわかる私でもどこを読んでいるかわからないほど原型をとどめない内容に勝手に変えてきたので、私の方である程度なだめて比較的原文に近い内容の修正にとどめた。

いま考えるとそのアーチストはそれが気に入らなかったらしい

それで今回の続編の話でこちらとしては、それほど原稿に対してこだわりがあるのであれば、翻訳料を払うからそれを含めた形で再度オファーを行った。この環境なら英語にこだわりを持っているアーチストでも受容可能な内容だと思ったからだ。

それにたいしてアーチスト側の要求は明らかにこちらで受け入れ不能なギャランテイーアップの要求

念のため、翻訳といってもせいぜいA4で6-7枚程度。それも殆どが短い文章の会話である。

これは芸能事務所がよくやる手口で要するに「お前とは仕事なんかしねえよ」という意味でこちらが受け入れられない条件を百も承知の上で出してくるーつまりオファー拒否のメッセージだ。

さすがに今回は俺もぶち切れた。即刻代役を探すことにした
現在代役候補が二人おりそのどちらかになると思う。どちらもボーカリストとしても優秀だし声優の仕事をこなすことも可能だ。

懸念すべきは前回の修正内容がまだ今日の時点で見えていないこと。今回は続編の収録といっしょにその作業も行う予定だったが最大の懸念はそのアーチストの歌った曲に「ボーカルを録り直さなければならない」内容の修正が来た場合、どうするか、だ。万が一その事態が発生した場合は新しい代役に丸々歌い直してもらうしかない。

あえていわせてもらえれば今音楽業界、音楽制作の仕事を予算的にも時間的にも余裕のある状況で仕事をしている人間は私の知る限り殆どいない。みんなギリギリの状態で仕事をしている。先日の佐久間正英さんの記事にもあるように佐久間さんほどの人でもかなりギリギリな状況で仕事している(正直佐久間さんはまだいい方だ)その中でみんな厳しい状況で協力しながら「いいものを作ろう」ということで動いている。

だがそのアーチストからは自分のポリシーに対する主張やクレームをいうことがあってもそういういいものを作ろう」という協力の態度を最後まで見ることができなかった。そのあげくが先ほどのメッセージである。

あえていわせてもらえれば 何様だおまえ
といいたくなる。

今度の新しい人はどちらになってもそういうことはないだろうと思う。そう信じたい。

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2012年7月 1日 (日)

録音スタジオの相次ぐ閉鎖の危機的状況

一昨日私がかつて根城のようにしていた音楽のレコーデイングスタジオが閉鎖される報を聞きショックを受けた。メーカー系のスタジオではなくある音楽事務所系が運営していたスタジオだがさすがに運営の限界を超えてしまったということだろう。生音や6-4-2-2の弦楽合奏とかを録るには充分なスタジオだった。私がビクターエンタテインメントで発売した作品の大半がこのスタジオで録音されたものである。

実際昨今の信じられないほどの音楽制作予算の削減、殆どの音楽が打ち込みベースで宅録に毛の生えたようなスタジオで録音しているという現実、かくいう私も自宅の仕事場に一畳程度のボーカル/ナレーションブースを作り今や殆どの仕事をここで行なっている。やりたくてそうしているのではない、昨今の状況でそういう仕事をやりかたをせざるを得ないのだ。一人何役こなしながらpro tools片手に音楽制作やサウンドコンテンツ制作に取り組んでいる現実がある。

だがいくらソフトシンセが発生しようとも生のオーケストラ、生音を録るという需要は必ず発生する。バンドの録音も多重録音ではなくバンドがいっぺんに録音する一発録りの方がいい音でしかもパワフルなテークが録れたりする。

だがこれだけスタジオ閉鎖が相次ぐとそもそもそれらの作業を行なうことのできるスタジオ自体fがなくなるという危機的な状況にもなりかねない。

メーカー系スタジオだからいいとは限らない、一口坂スタジオも閉鎖したし東芝のテラスタジオなんてものも今はない。

長引く音楽不況は音楽制作のインフラ自体も危機的な状況に追い込んでいるのだ。そして一番危機感がないのがメーカー系の連中だ、というのももっと困ったことだが

とにかくこの状況も何とかしないといけない。、


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2012年6月29日 (金)

音楽で人生の節目を語る

最近このブログでややネガテイブ的な記事が多かったような気がするのでたまにはポジテイブな記事を

■人生の節目、音楽通し語る TV番組続々
http://www.asahi.com/showbiz/tv_radio/TKY201111010372.html

人生と音楽を切り口にしたテレビ番組が相次いで始まった。登場人物が、人生の節目と結びつく曲を挙げ、語りで掘り下げる点で共通する。テレビ局にとっては番組の新スタイルを探る試み。ネットの発達で音楽があふれかえる中、聴き手本位の新たな聴き方ガイドという側面もある。

■歌ゆかりの場所へ心の旅

 著名なミュージシャンの音楽人生を、ゆかりの場所を巡り紹介する「ミュージックトラベル」が10月、BSジャパンで始まった。本人が挙げた「大切な10曲」にまつわる心の旅、といった仕掛けだ。

 <中略>

 星俊一プロデューサーは「歌だけやバラエティー仕立ての音楽番組は飽きられている。出演者の曲だけでなく、影響を受けた曲のような周辺情報、旅感覚も入 れて、お得感を出した」。大げさな演出のない落ち着いたつくりはターゲットの40~60代を意識した。音楽で人生を振り返れるだけの経験を重ねた世代だ。

 さきがけは、NHKのEテレが7~9月に放送した「ミュージック・ポートレイト」。歌手の今井美樹と作家の村山由佳、バレエダンサーの熊川哲也と歌舞伎 役者の市川亀治郎など、表現者2人が「青春の影」「運命の出会い」など10のテーマで選んだ曲を聴きながら、体験を語り合う。

 

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2012年6月19日 (火)

海外と日本を見てー脆弱な日本のラジオのメデイアのプロモーション能力

以前の当ブログの記事にも書いたように自社の音楽を海外でプロモーションを行なうための作業を開始しています。そのために以下のサイト

http://www.musicsubmit.com/

でプロモーションを開始しています。具体的には欧米のラジオ(FM局)とネットラジオ、音楽のライセンシング等に音源を提出(submit)しています。弊社の以下の商品を行なっております。

Metanature_2

私のテクノアンビエントのアルバムです。

いろんな意味で実験的に作ったんですが、大昔mp3.comなるサイトでアンビエント部門で第一位を取ったことがあります。今回のプロモーションも結構反応が返って来ています。

Music submit内でのmetanatureサイト

Kyoji metanature


Meg_mirai_s_2

 ご存じ弊社のアーチスト奥津恵の「未来」です。
 J-popなんか海外に持ってってもしょうがないのでは?
とお考えの方も多いでしょうが、ここはあえて駄目元でやってます。

それでも上記のmetanatureほどではないですが反応は返って来ています。
Music submit内での奥津恵サイト

奥津恵「未来」

本日Musicsubmit経由で海外のラジオに資料を送りました。日本は世界で一番CDを売っている国といわれていますが音楽配信が音楽の中心のメデイアになっている欧米でもラジオ局は放送用に結局CDを送ることを要求します。こちらもmp3レベルの音質をオンエアされるよりはCDの方がいいに決まっているので送ります。もっともネットラジオは殆どmp3になってしまいますが...


日本と欧米、とりわけアメリカの音楽事情で日本との最大の違いはラジオでしょうね。日本のラジオは現在本当に悲惨な状況であり、いわゆるキー局といわれているところでもスポンサーが今なかなかつきません。そして日本の若者は殆どラジオを聴かないのが現状ですが、アメリカの若者は違います。

ラジオというのはご存じのようにメデイアとしては非常に古いものです。

そしてインターネット時代にも関らずアメリカでは音楽の宣伝メデイアとしては一番古いラジオがまだ健全に機能しており音楽のプロモーションで大きな役割を担っています。日本の場合はラジオというメデイアが一部の放送局を除き殆どプロモーションチャンネルとして残念ながら殆ど機能していません。そのため<地上波テレビの影響力が突出してしまい、レコードメーカー各社が宣伝用に地上波テレビでの露出のタイアップ獲得に血眼になる大きな要因ともなっています。

かくして以前の記事にも書きましたが日本では地上波のテレビのタイアップのからみで異常な状態になっています。これは地上波のテレビ以外のメデイアのプロモーション力がないという事情もあります。

やはりその状況を打開するには

日本のラジオ、もっとがんばってくれー

ということでしょうか

そのためには

若者がもっとラジオを聴いてくれるような番組制作を考えるべきでしょう。それなしに日本のラジオの復活はないといっても過言ではありません。

あとアメリカのDJ,パーソナリテイーのように少々あくが強いが存在感のあるパーソナリテイーがやはり必要かもしれません。正直日本のラジオのパーソナリテイーはやはり「おとなしすぎる」ように思いますが...

尚、今回の作業でインターネットラジオについても思うところがありましたので別記事が書きます。

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2012年6月17日 (日)

あるプロデユーサーの発言2『音楽家が音楽を諦める時』について

反響がものすごかったので既にご存じの方も多いだろう。
音楽プロデユーサー佐久間正英さんのブログのこの記事である。詳細の内容は実際に佐久間さんのブログを読んでいただければいいのだが、最近はそのクリック1つすら惜しむ人が多くなっているので、音楽制作とは何たるかをより多くの方に知っていただきたいという意味で文章の一部を抜粋して引用させていただく。

■音楽家が音楽を諦める時
http://masahidesakuma.net/2012/06/post-5.html

ここしばらく「そろそろ音楽を止める潮時かな」と漠然と考えている。

ここで言う音楽とは自分の職業としての音楽のこと。趣味に近いたまにやるライブであったりバンド活動だったり毎晩作っている”おやすみ音楽”だったりのことでは無く、職業演奏家・作曲家・編曲家・レコードプロデューサーとしての音楽との関わりのことだ。

音楽制作の現場においていつの頃からかその制作費の締め付けが厳しいモノへと変わって来た。それは当然だ。単純に作った商品が売れなくなってしまったからだ。売れなくなった理由・考察はこの場では割愛するが、現実としてそういう状況だと。
すると単純に今までやって来た(培ってきた)技術・方法は使えなくなって来る。どんな形であれ音楽制作には経費が派生する。その経費は”音の作り方・クオリティそのもの”に正比例する。

僕らはよりよい音楽(音)を作ろうと日々努力する。そういう仕事だから当たり前のことだ。
よりよい環境(スタジオ等)を求め、よりよい機材で、よりよいやり方を試行錯誤し。知らない方から見れば「何でそんなことに?」と思える様な些細な部分にも注視し努力を続けて来た。
ところがあるボ−ダーラインを越えてしまうとその努力もやりようが無くなってくる。

例えば10年ほど前まで一枚のアルバムを作るには1200~1500万の予算がかかった。今の世代の方からは「バブル!」と一蹴されるかも知れないがそれは違う。
ちゃんと真面目に音楽を作るにはそういう金額がかかるのだ。僕らのギャラが高かった訳でもスタジオが法外に利益をむさぼった訳でも無駄な時間をかけた訳で もない。録音作品を真面目に作るとはそういう事なのだ。(ちなみにプロデューサーとしては印税契約だったので僕のギャラはその制作費には入っていない)も ちろんこの予算にアーティストの取り分も含まれていない。純粋に録音物の制作にかかる費用だ。
<中略>

そんな風に良い音を録るため、それを商品にするには先に述べた様に色々な部分に大きなコストがかかる。

近興味と楽しみのためにインディーズ(と言ってもほぼ自主制作)のレコーディングのプロデュースをしたりしている。
アルバム制作費で言えば例えば60万程だったりする。彼らにとっての60万は大金だ。ライブ会場で1500円で販売して400枚売ってやっとリクープだ。それでも僕に依頼して来るのは大変な決意・熱意なのだと思う。
こちらも長年の経験があるプロなのでその予算でと言われれば不可能では無い方策で関わる。
何枚かやってみて、どれも到底所謂インディーズレベルでは無い良い作品に仕上がっていると思える。予算が1500万でも60万でも僕に出来ること・やるべきことに違いは無いのだから。

ただ確かに良い作品は作れるが、その”良さ”には限界がある。
僕らはもっともっと”良い音楽”を作って行かなければならないと思うからだ。それには60万の予算はあまりに制約が多すぎる。

 

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2012年6月 6日 (水)

総選挙の日だからあえて書いてやる。もはや日本人にとって音楽はゴミでしかない、ということだ。

AKBの総選挙? はっきりいってそんなもの俺にとってはクソ食らえだ、

下の一連の写真を見て欲しい

Tc3

Tc4

Akb_gomi_cd

これはCDから「投票用紙」だけを取ったCDの成れの果てだ。

大量にゴミとして捨てられているAKBのCD....

音楽はずーっと音楽産業の戦略として消耗品として売られてきた。

しかしこれを見るともはや消耗品ですらないってことだ。

もはや日本人にとって音楽はゴミ同然なんだ、と思った。
そしてこんなコンシューマを育てたのは日本の音楽産業そのものってこと

これが日本の今のミリオンセラーである。

これって、もはや何かがおかしい、なんていうレベルではない

もはや日本人にとって音楽は無用の長物に過ぎない、ということをこの現実は証明している。例え口先で「音楽は好き」なんていってもそれは大嘘で実は単にトレンドに乗り遅れないためのツールでしかない。

この国には音楽文化なんか最初からない、ということだ。

音楽を心から好きな人はいるけどそれは日本社会の中では圧倒的少数派。

残念ながらそれが現実だ

私は秋元康氏のAKBの戦略に対しては一定の評価をしてきたつもりだが、聴かれることもなくこれだけの大量にゴミとして捨てられるCDを見てもはや日本人にとって音楽はゴミ同然でしかないということがわかった。

何度でもいう。

音楽を消耗品にしたのは日本の音楽産業だがもはや日本人にとって音楽は消耗品ですらない、ということだ


悲しくなるね。音楽をやっている人間として
何か本当にこの国で音楽をやるのが嫌になったね。音楽をゴミとしか思わない国なんかに住みたいと思わないよ。

<追記>です
■大量買いされた『AKBのCD』のヒドい末路 http://matome.naver.jp/odai/2133826050573002201

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2012年5月26日 (土)

音楽産業のマーケット調査不足ー中二病について

さて5月も終わりに近づきました。現在業務もさることながら会社の決算作業の大詰めだったりして相も変わらず慌しい日々を過ごしていますが、とにかく不況に加え音楽業界の厳しい状況等もありとにかく新たな対策が急がれている現状もあります。

そんな中友人より非常に面白い記事を教えてもらいました。ITメデイアの記事ですが作家・堀田純司さんの記事です。

■「中二」という病(やまい)と音楽産業
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1205/21/news073.html

一部記事を抜粋で引用させてもらいますが、非常に面白いので上記の記事をクリックして一読されることをお勧めいたします。

私が末席を汚す出版分野もご多分にもれず低迷がささやかれ、人様のことを心配している場合ではないのですが、音楽産業も「若者のCD離れ」といった話題で、不振がしばしば報じられます。原因は複雑だろうと思いますが、私はその理由のひとつとして、音楽産業が「中二病」の変化に対応できていない。現代の「中二病」にキャッチアップしていないのが大きいのではないか、と思っています。

「中二病」。それは思春期を過ごす少年少女の特有の、肥大した自我についてまわる青い妄想や幻想を指します。ネットを通じて流通し、今では一般社会 にまで浸透するようになった言葉だと感じますが、しかしもともとこうした思春期の「イタい心情」は、人間の歴史に普遍的に見られるものであり、昔から発症しアウトブレイクしてきた病でした。そして本来、音楽産業はこうした思春期的心情をよく汲み上げ、いわば思春期産業として機能してきたものでした。

 しかしかつての中二病。「中二病」という言葉が成立する以前の中二病は、今と変わらないようでいて、結構違います。それは「若さゆえの理想主義」 「社会への反発」「反逆ののろし」といった空気が濃厚で、「反抗期」などとも呼ばれました。そしてこうした気分は、もちろん娯楽分野にも濃厚に反映されて いました。

 たとえばアニメーションの巨大ロボットもの。中でも1979年に放映された「機動戦士ガンダム」などでは、少年が白い巨人と出会うことで、愚かな大人たちが起こした戦争に反発しつつも、巻き込まれる。そして社会を変革する(かもしれない)力を手に入れます。

<中略>

 

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2012年5月23日 (水)

ある心ある有名プロデユーサーのコメントーもはや日本は音楽の最後進国

本日、とある有名音楽プロデユーサーのコメントで全面的に共感できるコメントがあったのでここで引用させていただきます。但しfacebook上でこの方は原則友人のみの公開している現状を踏まえ、なおかつ本人に迷惑がかからないためにあえて名前はこのブログでは公開しません。名前をいえばある程度日本の音楽を聴いている人であれば誰でも知っている有名音楽プロデユーサーSさんとしておきましょう。

私はこの方のコメントに全面的に共感、支持をするものです。

以下その有名音楽プロデユーサーのコメントです。

最近ある人物と”日本の音楽がアジア圏においていかに生き残れるか?”(とても大雑把に言えば)の様なやりとりをしている。


時を同じくして韓国の音楽業界の重鎮とも言える方や政府機関の方
とも会う機会があり色々話しをした。
僕的な結論を簡単に言ってしまえば非常に残念ながら「もう手遅れ
」「無理」な話しになってしまう。日本は完全に遅れてしまった感がいなめない。

その理由の根源は”ビジネスとして”の話しではなく音楽的クオリ
ティの話しだ。(もちろんビジネスとしての捉え方の甘さもあるが

やりとりをしている友人はシンガポールはまだ食い込める余地があ
る(音楽的に未成熟的な話し)という話しを聞いて、シンガポールのヒット曲をチェックしてみた。
これも残念ながら日本の音楽(ジャンルは限定されるが)では太刀
打ちできないと感じた。純粋に音楽的クオリティにおいて。

何故にいつの間にかこれほど日本の音楽の質は落ちてしまったのだろう。

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2012年5月18日 (金)

日本の音楽業界少しずつ変わりつつある? 海外売り込みとソーシャルネットランキング

日本の音楽売り込め 上海で商談会
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120514/k10015092811000.html

当ブログでもインターネットで世界中がつながっている時代にいつまでたっても日本国内市場しか見ようとしない日本の音楽業界のありかたを批判してきたが

日本の音楽業界には真の意味の「グローバリズム」は必要 http://bit.ly/KrqGPH+

遅まきながら、だけどやっと真面目に考えるようになったんだなという感想。

ちょっと前はこんなことをいおうもんなら「非現実的だ」とか「時間がかかる」とか間違いなく否定的な答えがレコード会社あたりから帰って来たんだけど...

だけどしかし本当にアジアに売り込もうとするなら今のような音楽のクオリテイじゃ長続きしないと思うね。以前のkatuunのケースのようにコンペでシロウト同然の奴らの曲をパクって作っているようじゃ駄目だ。

新しいことをすることを極端に嫌う日本の音楽業界だがようやく少し変化に向けて重い腰を動かしつつあるということだろうか?

一方ではこんなサービスも出現した

■ソーシャル音楽ランキングサイト「BeatCaster.net」オープン
http://release.vfactory.jp/release/48195.html

Twitterでつぶやかれる音楽タイトルとアーティスト名を分析し独自の音楽ランキングをインターネットで提供するスマートフォン向けソーシャル音楽ランキングサイトだという。「ランキングを買う」というのが半ば常識となっている業界状況を考えると、ユーザーの正直な音楽ニーズの反映ができるのであればそれは少しは健全な方向に向っている、ということだろう。音楽事務所系はそういう「公正」さ極端なほど嫌ってきたから

少しは面白い動きが出てきた、と考えるのは期待しすぎだろうか?

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また偉大なボーカリストの訃報ードナサマー肺ガンで死去

今年の始めのホイットニーヒューストンの訃報にもとても悲しい気持ちになりましたが、モータウンの「顔」といってもいい偉大なボーカリストがまた逝ってしまいました。

とても残念で悲しいニュースです。

■ドナ・サマー、死去 http://www.barks.jp/news/?id=1000079703

木曜日(5月17日)、ドナ・サマーが亡くなった。63歳だった。肺癌を患っていたと伝えれている。

<中略>

彼女に訃報にはやくもミュージシャンから多くの追悼の言葉が寄せられている。エルトン・ジョンは「とても悲しい。彼女はディスコ・クィーン以上の存在だっ た。彼女のレコードはいまでも素晴らしい」と追悼。デュラン・デュランのニック・ローズ(Key)は「1つの曲を聴いて、音楽に対する見方が変わるなんて ことはすごく珍しい。“I Feel Love”はそれを成し遂げた」、プロデューサーのクィンシー・ジョーンズは「ドナは大変革をもたらした人。彼女の声は時代のハートビートでありサウンド トラックだった」と称賛している。

そのほか、アレサ・フランクリン、バーバラ・ストライサンド、カイリー・ミノーグ、グロリア・エステファンらから追悼の言葉が上がっている。
サマーはグラミー・アワーズを5回受賞。ロック部門(1980年最優秀ロック・ヴォーカル・パフォーマンス「Hot Stuff」)を受賞した最初の黒人女性シンガーだった。

心からご冥福をお祈り申しあげます

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2012年5月 7日 (月)

音楽雑誌の危機的な状況と業界馴れ合い解消のすすめ

音楽関連メディアの凋落が言われて久しい。かくいう私自身も何回か音楽雑誌に寄稿した経験があるのでこの記事は身につまされる問題でもある。

「まるでファンクラブ会報!?」専門誌は絶滅寸前――音楽系メディアの由々しき現状
http://www.cyzo.com/2012/05/post_10516.html

音楽関連メディアの凋落が言われて久しい。中でも、“絶滅寸前”とささやかれるのが音楽雑誌。部数の減少だけでなく、広告収入の落ち込みが止まらないという。

「1990年代には10万部以上出ている音楽雑誌もありましたが、現在では比較的売れている情報誌で数万部、グラビア中心の専門誌では数千部しか売 れていません。その上、雑誌運営の柱でもある広告が、レコード会社の予算縮小でほとんど入らなくなり、編集協力費名目で一企画あたり数万円入る程度。人件 費を削るなどして、赤字幅を減らそうと汲々としているのが現状です」(音楽雑誌編集者)

 収入が数万円程度でも、タイアップはタイアップ。誌面に登場する歌手やバンドに迎合したインタビュー記事やコラムばかりが掲載され、音楽誌はさながら「ファンクラブ会報の寄せ集め」のような状態に。

「最近、ミスチルは3,000部持っているとか、嵐は4,000部持っているという言い方も耳にします。彼らが表紙を飾れば、それだけの部数が見込 めるという意味ですが、逆に言えば、現在の音楽雑誌には固定読者がほとんどいなくなってしまったということなんです」(前出・編集者)

<中略>

実際、歌手やバンドの間では「稼働しても効果が見込めない」と、音楽関連のメディアから距離を置く動きも始まっている。約30万人のファンクラブ会員を抱 えるGLAYは近年、メディア露出を極力控える方針に転換。CDの売上は低下しているものの、ファンクラブ向けの特別ライブを行うなどして、安定した収入 を確保しているという。固定ファンをつかんでいるベテランや中堅の間では、今後こうした活動スタイルが広がりそうだ。

実際問題として今音楽雑誌で真の意味の音楽評論などもはや10年前からなくなっている。

 

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2012年5月 1日 (火)

日本の音楽業界には真の意味の「グローバリズム」は必要

5月に入りました。
一応、プロモーター、マネージャーの仕事を「辞任」した私ですが、いろいろと「後始末」をしなければなりません。この「後始末」に一年くらいは覚悟しないといけないでしょう。

さて私は先日の記事で日本には地上波テレビとのタイアップの状況があるためにライセンシングに関して権利のマネージメントの観点では世界的には異常な状況になっていることを述べました。実際JASRACという公的権利信託機関の「公認」のもとで行なわれるわけですが最近はこのタイアップの規制もさらに大幅に緩和される動きになっており、もはや日本の音楽のメデイアで日本の音楽をライセンシングするのはよほどの条件がそろわない限りほぼ不可能に近い状況になりつつあります。

日本の音楽界は世界の中の北朝鮮のように本来異常なことが「正常」になってしまっているわけですが、さらにこのタイアップに基づき「利権構造」ができてしまい弊社のような小さな会社がその中に割って入るなどということはほぼ不可能に近い状況になっております。

しかし、  です。

最近地上波のタイアップがあったからCDや配信が売れる、などという時代はもはや終わりました。タイアップが有効なのはドラマその他で音楽が極めて効果的な背景で使われた場合ーつまりその音楽が好きになるシチュエーションを作るーのみに限られており、いわゆるバラエテイ番組のエンデイングテーマで流れる、などという程度で音楽が売れる、などということはほぼ、ありえない状況になっております。

しかもシチュエーション作りーに適したタイアップの可能性があるものは

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2012年4月27日 (金)

映画「I AM..」韓流アーチストたちの努力と島国体質から一向に脱却しようとしない日本の音楽業界

すみません。今日は久々に吠えます (笑)

予告編ですけどこれ見て日本の音楽界が実に情けなく思えてしまったので....
まずはこれを見て下さい

こういうのを見ると日本の音楽界は本当に甘い,と思ってしまいますね。

そもそも韓流がどうのこうの、韓流ばかり放送するのはけしからん、などと云っている以前に彼らが自分の国以外のマーケットに売り込むのにどれほど死ぬほどの努力しているか、ということをもっと評価しないといけないと思います。

今やインターネットの時代で文化も音楽コンテンツも国境、人種に関係なく伝わります、いいものだったら韓流だろうがなんだろうか国境を越えて評価されるのは当然だしそうあるべきだと思います。

なのに日本の音楽界の島国体質何とかならんのかね、と思いますね。いつまでたっても閉鎖された日本のマーケットしか見ていないし、それ以外見ようとすらしていない。

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2012年4月26日 (木)

スタジオは「営業」のためではなく、制作利益確保のため

先月の中旬あたりからかかりきりになっていた案件を今日無事に納品。とはいっても音楽の教材の制作なのでたぶん何らかの形での修正があると思います。またこの件は今後もシリーズとして続きますので、今回の制作は単なる始まりでしかありません。いずれにせよこの案件で多忙を極めたためしばらくブログ更新ができない状態でした。まあブログの記事自体もうそんなには書くつもりはないんですが..

今回は他の多くの仕事がそうであるようにボーカルやナレーションの収録を自宅のスタジオで録りました。一昨年の秋に工事をしましたが、今や生音をふんだんに録るとか、アーチストの関係とか、然るべき理由がない限り外部のスタジオを使うことは殆どありません。

Hybrid_s1Hybrid_s2

一応このスタジオ、必要に応じて希望者がいれば格安で貸しております。原則一人専用ボーカル兼ナレーションブース(無理すれば二人も不可能ではないですが、あまりやりたくはありません) 一時間\4500(税別) です。

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2012年4月 7日 (土)

ショパンにワルツが19曲もあったなんて

しばらくブログ記事を書かないつもりだったけどちょっと面白い話なので...

私は一応幼い頃からピアノをやっているのでクラシックピアノも当然私はやっている。ショパンの曲も当然やらされていたわけで、ショパンのワルツは必ず通る道だ。
しかし今日娘のピアノの楽譜を見て目からうろこが出た。

自分の中ではショパンのワルツって14曲しかないと思っていたが実は19曲あったという話

実は15-17番で15番は早くから存在が知られていたらしいが、16-17番はは20世紀になって発見され出版されていたらしい。(16番は1902年、17番は1908年)しかしショパンの若い頃の作品らしいのでショパンの正式な作品群に入れないことが多く、実際現在出版されている楽譜の殆どが14曲止まりだ。

18番、19番はショパンが友人に献呈したものらしいが、世に出て発表されることもなく、めぐりめぐってなぜかイギリスやフランスの個人がショパンの自筆楽譜を所蔵していた。そのうち18番といわれているのは題名すらついていない。一応ワルツ的な性格をおびているのでワルツの中に入れられているが、別のジャンルに入れるべきという説もあるためValse(イタリア語でワルツのこと)の隣に? マークがついているのがおわかりだろうか?

Chopin18

19番も最近加えられたものらしいが、いずれにせよ自分がワルツをやった○十年前に知らなかったことがあったとは

これが19番の楽譜です。

Chopin19

私は別にショパンは好きではないが、一応昔よくやらされたけど、こういうことは知らなかった。

うーんクラシックはまだ深いな。

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2012年3月26日 (月)

ソフトシンセとハードシンセ併用

現在の受注案件。短い曲ですが大量の曲数の編曲をしなければならず現在その作業中です。

ここしばらくレコーデイング作業はソフトシンセの起用を中心にしていましたが最近またハードシンセの音源モジュールも多用しています。

Ongen_module

というのもソフトシンセ、確かに便利だし音源も豊富なんですが前にも書きましたようにどこか音質として線が細い、といいますかどこか物足りなさを感じているのと、使いなれているハードシンセの音が私自身の体になじんでいる、という事情もあります。特にピアノの音は以前別の記事にも書きましたが、Kurzweil K-1200の音ははずせません。

とはいえpro toolsに装備されているソフトシンセモジュールを始めKontakt player 4.0Vienna Instruments ドラムだとBFDといったソフトシンセは表現の幅を広げる意味で大きな力を持っており重宝しています。音楽制作環境ではpro tools8は導入してよかったと思っています。もっとも最近のpro toolsは(特に10以降は)殆どMA用ソフトになったといっていいくらい設計思想が全く違うので、もしかしたら当分pro tools8の状態で作業するかもしれません。

いずれにせよソフトシンセと使いなれているハードシンセ両方を併用することによってアレンジ、表現力の幅は広がりますが実は1つ大きな問題があります。

それはソフトシンセとハードシンセの間に遅延時間による「ずれ」が生じてしまう点です。

これはソフトシンセはMAC PRO内でDAWmidiのプロセッシングを処理するためほぼ時間差なしで処理されますが、ハードシンセは外部の機器にmidiケーブル経由で繋がっていますから、どうしてもそのケーブルによる遅延時間による「ずれ」が生じてしまいます。特にリズムセクションで両方を併用しますと顕著に現れますが、結局物理的な接続が原因のため結局波形編集で時間軸をあわせるしかありません。しかしこのことによって余計な手間が発生してしまうので何かよい方法はないか、現在考えているところです。

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2012年3月24日 (土)

音楽業界と自分の今の心がけ

音楽業界の現状を憂い、業界に対する批判記事も書き始めてもう長い。ただ幸いにして音楽業界でも「裏街道」を歩いているせいか、それほど強力な圧力はきていないが、音楽ソムリエ協会のS氏に対しては相当強い風当たりがきているようである。

ただ一応私は取るに足らない力程度しかないが、業界の一員でもあり実際に音楽制作その他の業務を行なっている者であり、その面でただ批判するだけの評論家でいることはできない。それじゃ2ちゃんmixiあたりで無責任に荒らし誹謗中傷をしているヒマ人連中と本質的に何ら変わらなくなる。

もう今の音楽業界はこのままじゃいかん、なんていうことは議論する段階などとっくに過ぎており私を含めて生き残るためにどうすればいいか、を真剣に考えなくてはいけない時期だ。正直他人のことなんかかまっていられない。自分がこれからどうするか、について考えて行動する時である。そのためには私と私の会社自身がじゅうぶんな力を持たなくてはならないのである。そして昨年辺りから「ネット偏重路線」を改めそれに向って進んでいたし、これからも進んでいくつもりだ。

ちょうど今NHKの大河ドラマ平清盛をやっているがそこでだいぶ前の放送に中井貴一扮する清盛の父忠盛(ドラマ上では育ての父親となっているが)が源為義に闇討ちになった時の発言を思い出す

「源氏と平氏どちらかすぐれているかの勝負はもう少し先に取っておけぬか? それは武士が朝廷に対して充分な力を持ってからでいいのではないか?」

そう自分自身が力をつけなくてはどうにもならんのだ。いくらこのブログで批判したところで負け犬の遠吠えでしかない。平忠盛がドラマで「わしは王家の犬で終わりたくはないのだ」と発言したように、私も負け犬で終わりたくはない。

実際にそれが実現できるかはまた別の話だが、最後の最後までその目的に向って動き出す所存である。

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2012年3月10日 (土)

欧米のインデイースシーンで使われている音楽プロモーションツール

↓下の記事の続き

実は何で急にこんなことを言い出したかというと、私は元々そういう欧米の音楽プロモーションツールのアカウントをいくつか持っていた。しかし日本国内で立ち上げようとしていたさまざまなプロジェクト関係(多くは失敗に終わったが)やこのブログで何回も述べたがこれから自分の人生の勝負に出るためのさまざまなプロジェクト。それらについて頭がいっぱいだった関係で、そうしたプロモーションツールを長い間放ったらかしにしておいてしまっていたからである。

しかしよく考えればそれは大変損をしていることに気づいた。改めてそうしたプロモーションツールをよく見ているうちにもっと前から積極的にやっておけばよかった、といえるようなものがたくさんある。

そして今自分がやろうとしていること。

音楽に関する全く新しいコンテンツの開発これはいずれ今までにない作品を世に出すことを目的としている。

そして先日も私がフィルムスコアした作品がカンヌ映画祭に提出されたが、作曲家としては映画劇伴音楽作家としても動こうとしている。

これらはいずれも最終的には日本国内だけでなく、いずれは世界じゅうに対してプロモーションしなくてはならないプロジェクトである。その場合日本国内の業界の常識など全く無意味である。その際にはアメリカの音楽のプロモーションツール、欧米の音楽のプロモーションやアーチストのインキュベーションのメカニズムをもう一度検証し、理解することはこれからの自分の音楽人生にも極めて重要なことだと考える。この場合はっきりいって日本の音楽業界の常識などクソくらえである。

なぜ欧米社会では地上波のテレビのタイアップもない、いわゆるシチュエーション作りもない状態で音楽がプロモーションされているのか、なぜ次から次へと新人アーチストが育ちインキュベートされているのか?

それは欧米のアーチスト向けのインデイース、新人アーチストのプロモーションツールが非常に充実している。というのも大きいと思う。日本もいわゆるインデイース市場が大きく伸びているが、欧米ではそれ以上にどんどん伸びているのはそのためである。

それではどんなプロモーションツールがあるかというと

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2012年3月 9日 (金)

欧米では地上波のタイアップが殆どない点とインデイースのツール充実の現状を見て

ご存じの通り日本で音楽をプロモーションする場合、地上波テレビとのタイアップで音楽を露出させる、ということが一般的である。少なくとも日本国内では必須といっていい。

だが今頃になって気がついたのだがよく考えてみれば欧米ーアメリカでもヨーロッパでもー音楽を地上波テレビの番組やCM等でアーチストの楽曲をタイアップでプロモーションする、などということは殆どない。勿論有名アーチストの音楽をCMその他で使うことがあるが、それは多くの場合ライセンシング(権利使用許諾)で寧ろ例外的事象といっていい。ライセンシングだからマイケルジャクソンコカコーラCMにせよ、ローリングストーンズWindowsのCMにせよ、スポンサーから莫大なライセンス使用料が各アーチスト側に支払われている。

これに対して日本の場合、アーチストの楽曲をタイアップとして使用する場合はこうしたライセンス料は勿論のこと、著作権使用料も「プロモーション目的」という項目JASRACに例外事項として認められるためアーチスト側にも作曲家にもビタ一文の費用が支払われない。しかも一度タイアップとして使用されると多くの場合スポンサーからみの縛りが出てくるので、あとで二次使用したくてもなかなかできない等、アーチストの権利がいろんな意味で制限される。

はっきりいって日本のこの現状の方が異常である。

欧米で行なわれているライセンシングの現状が本来の姿であり、コンテンツ、ソフトが権利ビジネスであるという現状を考えると、本来こちらの方が当たり前なのである。

つまり日本と欧米ではアーチスト側と地上波のメデイア関連との力関係ー取り分け権利に関する力関係が完全にあべこべになっているのだ。

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2012年3月 2日 (金)

制作の「方程式」「マニュアル」とクリエイテイビテイ

さて、既にご存じの通り私はちょっと人が今まで創ったこともないような音楽作品を作ることを計画していますし、一方では先日カンヌ映画祭に私がフィルムスコアした短編映画が提出されましたが、こうした劇伴、映画音楽の仕事でも世界に出ようと考えています。一見前者は私のクリエイテイブな作品で後者はプロとしての仕事、という風に見えますが、実は私の中で両者はそんな形の線引きはされていません。

勿論映画、劇伴音楽は「映像のための音楽」であり映画監督の考え方等で大きく変わったりその他いろんな面での制約があります。その意味では前者と比べ自由度は少ないという見方もできますが、それでも世界で通用する「創造性の高い」作品を作りたいという考え方に変わりはありません。

ところで最近感じているのは、映画でも何でもそうですが作品の作り方の姿勢について私とは全く相容れない考えで作品を作ろうとしている人たちがいることがわかりました。それは作品の作り方には「マニュアル」「方程式」があり、それに従わないで作る姿勢を「シロウト的」と決めつけ、既存の方程式以外での作品作り方以外は受け付けない人たちです。本人たちはそのやり方を「絶対的に正しい」と思っているらしく、そういう人たちと話をしても全く話がかみ合わないですが、まあ長い間作家生活をやっていますが正直私の理解の範囲を超えた人たちです。

私が見るところクリエーターには大きく分けて2つのタイプがいると思います。一つは特定のジャンルの音楽に自分の世界を絞り、「狭く深く」自分の世界を追求するタイプ、そしてもう1つはジャンル等や特定の世界に自分を縛ることなく、幅広く自分が面白いと思う世界を取り入れる「広く浅く」自分の世界を追及するタイプ。私は明らかに後者に入るのですが、今の「マニュアル」「方程式」にこだわる人たちは必ずしも前者のタイプとも言い切れない部分があります。寧ろ作品を作る、製作するという姿勢に根本的に私にいわせると違う、と思う部分があります。

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2012年2月27日 (月)

少しずつだがCDショップ大賞で変わりはじめているCDショップと音楽業界

一部の方は既にご存じの通り本日「第4回CDショップ大賞2012授賞式」が行なわれました。受賞者は以下のとおり

大賞   : ももいろクローバーZ 「バトル アンド ロマンス」

準大賞  :  星野源   「エピソード」

地方賞

●北海道ブロック賞
サノトモミ『ミッドナイト エクスプローラー』

●東北ブロック賞
熊谷育美『その先の青へ』

●関東ブロック賞
玲里『KISS AND FLY』

●甲信越ブロック賞
Negicco『GET IT ON!』

●東海ブロック賞
cinema staff『cinema staff』

●関西ブロック賞
N’夙川BOYS『PLANET MAGIC』

●中国四国ブロック賞
宇宙人『お部屋でミステリーサークル』

●九州ブロック賞
mahos『icicles』

まだご存じない人もいると思うので書きますが、CDショップ大賞とは全国のCDショップ店員の投票のみで各賞が選ばれる賞で、『本屋大賞の音楽版』ともいわれています。「この国には、過小評価されている音楽が多すぎる。」という問題意識の下、CDショップ店員が勧める音楽や客に聴いてもらいたいという観点からおすすめのCDを選んでもらう、というユニークな発想の賞です。これは「NPO法人ミュージックソムリエ協会」が事実上運営しています。この大賞の仕掛け人は私とは旧知の仲ですが私自身はこのコンセプトに大いに賛同し、影ながら応援しておりました

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2012年2月15日 (水)

誰がホイットニーを殺したのか?何が彼女に死に追いやったのか?

衝撃的なホイットニーヒューストンの訃報のショックからまだ冷めていないが、いまだに正式な死因は発表されていない。部屋には違法薬物は発見されなかったが、処方薬の過剰摂取か浴槽での溺死かいまだにわからない。もし前者が原因だったら限りなく自殺に近い。

You tubeでは死の2日前のホイットニーヒューストンのグラミーの前夜祭での事実上最後の人前の演奏模様の映像がある。ケリープライスのステージでの競演だが、会場のファンの声援を割り引いても、これがあのホイットニーかと疑うほど声が出ていない。

あれほど世界じゅうを魅了した彼女に一体何が起きたのか?

勿論真相は彼女にしかわからないだろうが、間違いなくいえるのはホイットニーがかなり精神的に病んでしまった。という点である。その精神が受けたダメージがホイットニーの持つ才能やキャリアを台無しにしてしまった。という点。

ターニングポイントは1992年のボビーブラウンとの結婚、この結婚は明らかに失敗だった。 それでも最初の7-8年はまだマシだったが、ボビーブラウンの度重なるDVや女性関係等がホイットニーの精神を蝕んでいったのは確かであろう。そしてそれが彼女を薬物に向わせてしまった。離婚騒動や薬物騒動、それに伴うパパラッチの報道合戦もかなり精神的ダメージになってしまっただろう。

ようやく成立したボビーブラウンとの離婚も状況を好転することにはならなかった。2009年に復活アルバムを出すも、既にその時我々が知っているホイットニーヒューストンではなくなっていた。あの凄まじい肺活量も声も影を潜めてしまった。

これほどの精神的な病、そして失ってしまった声、ここまでホイットニーを追い詰めたのは一体なんだったのだろう?何か原因があるはずだが、一体誰がホイットニーを殺したのか?死に追いやってしまったのか?

せめてホイットニーの心のケアをできる人間が近くにいれば今回の突然の死は回避できたのではないか? そう思うと残念でならない。 

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2012年2月13日 (月)

グラミー2012年 Whitney Houston永遠に、ビーチボーイズ、マッカートニー

既にご存じのようにグラミーの前日にホイットニーヒューストンの訃報という非常に悲しいニュースが飛び込んできました。

ホイットニー・ヒューストン、死亡当時の状況が報じられる
http://www.mtvjapan.com/news/music/20514

そうした追悼モードの中、第五十四回グラミーが開催され、ミュージシャンたちの楽しいパフォーマンスもたくさんありました。とくに二十数年ぶりに結成された伝説のバンド、ビーチボーイズ、やポールマッカートニー(今年70歳!!)のパフォーマンス、そしてポールを紹介した時のステイービーワンダーがポケットからハーモニカ取り出して、ビートルズのラブ・ミー・ドゥーの一節を吹いた等話題が多かったですね。(しかし正直いってポールの声、私はかなり衰えを感じてしまいました。声がもうお爺さん声になり始めている)

あとトニーベネット{85歳!!)がキャリー・アンダーウッド「デユエッツ」のナンバーを披露していましたが、本来ならエミーワインハウスとの共演を見たかったですね。今年一年、音楽関係者の訃報が多すぎました。

そして今年一年でなくなった人たちー墓銘碑コーナーにステイーブジョブズが入っていました。itunesやipodによる変革で大迷惑を被った人もいる筈なのにちゃんと称える姿勢はさすがですね。たぶんオスカーでもちゃんとリスペクトすると思います。ITの世界の人間で芸術の世界でここまで尊敬されるのは彼ぐらいのものでしょうね。ただ、気がかりなのは最近のi-cloudは音楽の権利を阻害する可能性も出てきている点。この辺りをAppleはどう展開させるんでしょうか?

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2012年2月 9日 (木)

ピアノ音源ーソフトシンセとハード音源に関して

私は一応基本はピアニストなのでピアノの音に対するこだわりは強いつもりだ。

以前私は制作にあたりソフトシンセはハードの音源モジュールより音がどこか細いと書いた。しかしそうはいっても手軽な面から現在音楽制作に関しては完全にソフトシンセがメインになりつつある。その中で私が頻繁に使うピアノでもpro toolsMini Grandもあるが、Vienna Instrumentsの中にあるベーゼンドルファーのピアノ音源がある。

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私はピアノの音としてはスタインウエイよりはベーゼンドルファー派なので一時この音源があることに喜んだ。確かにベーゼンドルファーならではのあの柔らかい暖かい音源が再現されてはいる。

しかし、 だ。 

やはり何か違うのだ。どこか音がこもっているというか何か本物のベーゼンドルファーを弾いた時のようなあの音の広がりが今一つ感じられない。

かつて楽器フェアで最高級のピアノの弾いた時の感触と比べるとやはり違う。500万のベーゼンドルファーを試弾した時は正直ずーっと弾いていたいと思うくらい気持ちがよかった。同じく600万のベヒシュタイン、800万のザウターを弾いた時も音源の温かみ、広がり、音質全てがいうことなしだった。

結局ソフトシンセの限界はそれなんだろう。Vienna Instrumentsは各楽器を44.1KHZの16bitでサンプリングしているが、そのレベルのサンプリングだとやはり本物と比べると落ちてしまうのはやむをえないのかもしれない。Vienna Instrumentsを使ってオーケストラのサウンドを作ってはいるが、結局どんなに本物らしく聴こえるものでも所詮ソフトシンセフェイク(贋物)以上のものではないということだ。

だから本物のオーケストラで録音する機会は決してなくならない。但し予算が膨大にかかる。少なくとも数百万の予算、ジョンウイリアムス級の大オーケストラだと1000万は見ないといけない。そこがネックだ。日本国内でそんな予算が出る仕事など一年でも片手に数える程度の数しかないだろう。従って現実は殆どの案件ではソフトシンセを使わざるを得ない。

ただピアノに関しては私は結局昔から愛用のKurzweil K-1200の音源を使っている。

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Kurzweilスタインウエイの音をベースにしているが私の予想では単にサンプリングしただけではない、何かプラスアルファの要素を音源に加えていると思う。だからサンプリングやソフトシンセにありがちな「音の篭り」が感じられないのだ。だから結局このKurzweilを多用することになる。今でも私の自宅レコーデイングの殆どのピアノ音源はKurzweilである。一応この音なら私自身の一定のこだわりの許容範囲に納まる音質だからである。

しかし可能であればいつかベーゼンドルファーベヒシュタインザウターといったピアノでレコーデイングする機会を持ちたいものだ。

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2012年1月 7日 (土)

作曲家の林光先生がお亡くなりになりました。

長瀬君の訃報にも驚きましたが、こちらも驚きました。
続けて訃報の記事を書くことになろうとは
作曲家の林光さんがお亡くなりになりました。

林光氏が死去 「原爆小景」など作曲
http://s.nikkei.com/wAfrsV

若い頃私は青島広志の門をたたいていた時期があったのですが、林光氏は青島さんの先生に当たります。コンサートには何回か行った記憶がありますが直 接お会いしたことはありません。青島さんが世にでたのも「和製オペラ」の作品がきっかけですが、林光先生もその日本語のオペラにこだわった人で「こんにゃく座」の音楽監督を長く勤められました。

個人的には大河ドラマの「花神」(司馬遼太郎原作)のテーマ音楽がとても好きでした。

心からご冥福をお祈り申しあげます

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長瀬弘樹君自殺ーHNの「やわらかムーミン」がなぜ?

先ほど耳を疑うニュースが飛び込んできた、今年の最初の音楽記事が訃報とは

作曲家の長瀬弘樹君が亡くなった。自殺だという。彼とは直接会ったことはない。しかしmixiの音楽関係の掲示板で音楽業界や音楽文化について激論をかわした仲である。

正直いって彼とはお互い考え方は全く違い相容れない部分も多々あった。しかし日本の音楽文化を良くしたいという思いは同じだったと思う。まだまだ今後の音楽について議論してみたかった。特にあれから僕自身かなり理論武装したから

とても残念。とても悲しい。

正直に話そう。

実は当ブログのこの記事 
■新春コラムーいわゆるポストモダン時代のルーツ音楽の存在(例によって長文です)

この中に書いてある「知り合いの作曲家」とは実は長瀬弘樹君のことである。

実は私の知り合いの作曲家でこの東氏のシュミラークルの考え方を応用した試みをしようとしている人間がいる。昨今の音楽のありかたについて、オリジナル=ルーツ音楽と考え、ルーツ音楽のシュミラークルが増殖することによりかつては、「あるジャンル」とちゃんとわかるように」引用されていたものが、ゼロ年代においては、あるジャンルを構成する要素がばらばらに解体されて、R&Bのリズムでロック的なギターが入り、ラップをする、といういったような様相を帯びてくる。「ジャンルを構成する要素がばらばらデータベースに解体される」。それによってルーツ音楽の価値というものが事実上意味をなさなくなり、全ての要素は相対的なものでしかない。

よって彼は、「ルーツを知らなければいけない」という論には反対の立場をとりますが、「ルーツを尊重すべきだ」という論には賛成という立場を取り、それらのデータベースによる差異化をどう上手くやるかによって今後クリエーターの価値が出てくると考えているようだ。そしてそれは最近のJ-POP系のクリエーターのかなりの人間がそのように考えているようである。

さて、これに関する私の考え方を述べさせていただく。

まず東氏の昨今のネットや同人系の動きに関する分析に関しては確かに当たっている面はあるが、いくつかの疑問もある。

1. オリジナル作品とシュミラークルが作品的に同等というが、そもそもオリジナルが「それなりの魅力」を持っていなければそもそもシュミラークル自身が発生しないであろう。その「魅力」(例えばなぜ「萌える」のか、なぜ「はまる」のかについて)のデータベースについてはこの本では触れられていない。

2.もしシュミラークルな作品がオリジナルをしのぐとしたらそれはどのような場合なのか、そもそもシュミラークルな作品は「オリジナルと同等」と勘違いされているだけで作品クオリテイ的にオリジナルと本当に同等なのか。(例えて云えば宝石のニセモノを本物であるかのように消費者が買うのと同じなのでは?)

あと上記の作曲家のようにデータベースによる音楽について話をしよう。シュミラークルの 理論からすると、ロックもジャズもR&Bもクラシックも全て「相対化した」音楽の手法というデータベースの一種に過ぎないという。つまりそれらの データベースの「組み合わせ」に過ぎないのだが私が考えている大きな疑問の1つに、ではその「組み合わせ」によって人を動かせるほどの表現になるか、とい うことである。

音楽手法のデータベースというのは単なる作曲技法のエクリチュールに過ぎず、それは単なる表面的なものである。しかしその組み合わせで本当に「ノリ」とか「音楽の即興性」とかを表現できるものであろうか?ーつまり魅力」というものがデータベース化(オタク文化で云えばえばなぜ「萌える」のか、なぜ「はまる」のか、に当たる)できるのか?ということである、東氏はできると考えているようだが文化というのはそんな単純なものではない。

音楽に関していえば作曲技法のエクリチュールの機械的な組み合わせで確かに理論的には音楽ができる。だがそれは音楽の中の表面的な部 分に過ぎず、それが「カッコイイ」「ノリのいい」音楽になるかはまた全く別の話である。コンピューターミュージックの黎明期にイリアック組曲という音楽史 上初めてコンピューターで作られた音楽があった。それは音楽のデータベースを元にその組み合わせと情報理論を用いて作られたものであるが、歴史的には意味はあるものの音楽的にははっきりいってつまらないものである。

つまり私がいいたいのは表面的なデータベースだけを取り入れてもそれはその音楽のデータベースの本質「エッセンス」を理解したことにはならない。ということである。これは私が以前警鐘を鳴らした現代の情報社会の「わかったつもり症候群」にも通じている。「わかったつもり症候群」というのは断片的情報のみで判断する傾向のことをいい、データベースの表面的な部分だけを見てそれでそのデータベースの全ての部分を理解している、と勘違いしてしまうことをいう。例えば音楽でブルースは12小節で構成されているという基本中の基本を知らないで、昨今のJ-popの「R&B風のデータベース」で作られた音楽を聴いて自分がR&Bの全てを理解している、と錯覚してしまう点である。実際最近の若者にこういう人間が少なくない。勿論R&Bに限らない、ロックを始め他の音楽でも同様の傾向が見られる。

実はこれに関して彼から何らかの反論が来るかどうかも期待していた。かれは「やわらかむみん」というハンドルネームでmixiに参加していたがいつのまにか退会していたようである。

それにしてもどうして? 何も死ぬことないのに。 頭もよく才能もある男がなぜ自らの命を絶たなければならなかったのか? 本当に残念のひとことである。

遺書には「楽曲を歌ってもらって、もう満足した」と書かれていたという

心からご冥福をお祈り申しあげます。

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2011年12月 1日 (木)

いわゆる「情報革命」とコンテンツ産業のありかたについて

さて、今年もあと一ヶ月です。

今年は実はインターネットのありかたを始め、音楽配信、その他のことについてさまざまなことが見えてきた年でした。それまでのネット内の「定説」や論調には私には言わせれば「正しくない」面が多々あることが何となく見えてきましたし、私のブログを長く読んでいただいている方は私の論調、主張内容がガラっと変わったことに驚きや戸惑いを覚えている人も少なくないかもしれません。

ネットの中でコンテンツについて語る場合、多くの場合システムにばっかり目が行きコンテンツのありかた、コンテンツの内容について論じることは残念ながらあまりないようです。しかしそれこそが問題の本質であって、システムというのは単なる手段に過ぎず問題の本質的な部分ではありません。正直言ってコンテンツを語る場合システムや「形」しか見ていない議論が多すぎます。

CD等のパッケージはもはや無用の長物で音楽配信こそがこれからの音楽のビジネスモデルだ、などというのはまさにその典型的な論調の例ですが、今年見えてきた私なりの結論をもう一度はっきりいいましょう。認めたくない人が多いでしょうが..

音楽業界の未来は音楽配信にはありません。

音楽配信はいまやすっかり業界には定着していますが、実はこの普及で音楽業界が回復のきざしを見せているか、というと残念ながら、です。

そもそもシングルなら\1500 アルバムなら¥3000に比べ音楽配信は\150 高くても\200なわけですが、価格が一桁下がれば販売数は一桁あがらなければ売上減になってしまいます。(単純なたし算です) つまりダウンロード数一千万というものがでないと音楽配信がビジネスの面でパッケージに完全に取って代わるとはいえませんが、少なくとも有料配信でそんな例が出たというのは国内外でも聞いたことがありません。結局は多くて100万ダウンロード、せいぜい売上は1億5千万程度(実際にはappleを始めとする業者のマージンがありますからレコード会社には1億弱しか入ってきません)前にも書きましたが音楽意配信はもうかるはずだ、などという人がいますが1億弱でタイアップ宣伝費、スタッフの給与、レコーデイング費用その他モロモロをカバーしなくてはなりませんから実際は殆ど何も残ってないというのが現実です。

そして何よりもインターネットの特質というのも見えてきました。結論からいってインターネットのみでブランデイングや付加価値をつけるのは不可能、ネット経由で販売されるものは最終的にはデフレスパイラルに巻き込まれるのは避けられない。という点が見えてきたわけです。つまり音楽配信はいずれ値崩れするのは避けられない。

そして既にその現象がi-tunesにおいておきています。

■使ってみて驚いた! 「iTunes Match」は便利で太っ腹 (1) ジョブズ氏が語った"音楽アップグレード"は本当か?

http://s.news.mynavi.jp/articles/2011/11/18/itunesmatch/

続きを読む "いわゆる「情報革命」とコンテンツ産業のありかたについて"

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2011年11月26日 (土)

立体音響のアプリケーション

以前このブログでTPPとかグローバリズとかの問題をいろいろと書きましたが、とりあえずこれから来るであろう荒波に対抗する一環としてコアコンピタンスを強化しようということで動いております。

つまり同業者とかが多くすぐに「替わりが見つかる」仕事ではなく、そう簡単にマネできない、付加価値をつける仕事。

その一環として私の場合立体音響のノウハウが揚げられます。

一口に立体音響といいましてもさまざまな方法論があります。ダミーヘッドを使ったバイノーラル録音、そして劇場などで使われるドルビーサラウンド そしてもう1つはデジタル技術を駆使したデジタル3Dサウンドプロセッシングで、以前はRolandRSSというシステムを多用していましたが、現在はARNIS社のSound Locusを採用しています。

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マウスかゲームのコントローラーを使って定位をいろいろ動かします。

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近々異業種での事業案件ですが、「たぶん」やることになるだろうと思われる立体音響の案件がありますので、その準備も行なわなければなりません。

何度もいいますがネットに情報を流して、付加価値がつくなんていうのは幻想です。いまだにその幻想にしがみついている人がいるようですが、

人のやらないことをやる。そして効果的に付加価値をつける。
それは自分でどんどん行動してノウハウを蓄積するしかないと思います。付加価値の付け方は個人個人で違うと思いますが、とにかくこれからのコンテンツ事業者はその付加価値がないと生き残れません。

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2011年11月 8日 (火)

ソフトシンセと実際の楽器

さて私の音楽制作の現場ではすっかりソフトシンセが定着しましたが...

pro toolsのmidi作業もだいぶ慣れましたが、まだやり辛さはありますね。
MOTUのDigital Performerだったら簡単にできることができなかったりします。
(シンコペとかタイとか)

それでもソフトシンセ環境が充実しているので結局二度手間になるよりはpro toolsでmidi作業をしています。但しフレーズによっては手弾きの方が早いので臨機応援に対応しています。

現在私はソフトシンセはpro toolsのプラグインシンセであるXpand!2kontakt player 4.0 , Vienna Instruments そして生ドラム音源のBFDを主に使っています。
まあよほど特殊な音でない限りはこの4つでたいてい事足ります。ちなみにkontakt playerは旧EAST WESTの音源を殆ど取り込めるので私も以前愛用したQuantum leapのCollossusをkontakt playerを通じてまだ使っています。

これ以外に高音質オルガンソフトDB-33トーンホイール・オルガンやKurzweilがあるので殆ど使ってませんがグランドピアノの音源もあります。

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ソフトシンセのXpande! 2

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Vienna Instruments

まあ確かに音もかなりリアルになりましたし、使い勝手もものすごくいいんです。特にkontakt playerは自分のオリジナルの音源を作り出すことができるので重宝していますが、やはりハードシンセと比べるとどこか音が細い感じがするんですね。

例えばそろそろソフトシンセのオルガンの音に慣れ始めたんですが、先日楽器フェアで鈴木ハモンドのブースでXBシリーズを弾きましたけどやはりこちらの方が断然音がいい。同じ音質のはずなのにやはり違いますね。やはりサンプリング音源は所詮はフェイクであることがわかります。フェイクの音だけ使っていますとだんだん耳が悪くなる、感性が後退していく可能性がありますから生の楽器の感覚というのを忘れないように心がけたいとは思っております。

とはいえ、コストパフォーマンスが格段に上がるのは確かですけどね。しかしやはり本物の楽器を使った方が間違いなくよい音になります。コストは跳ね上がりますけどね。なんといってもオーケストラほどお金がかかるものないですから..

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2011年9月13日 (火)

セプテンバーコンサート2011年模様

今年は銀座「月夜の仔猫」での模様です。
こちらでは大野もピアノを弾いております。"911とその後の戦争の犠牲者に捧ぐ"
この曲は大野がセプテンバーコンサートでしか演奏しない曲です。

次は 「君の笑顔を見てみたい」です。
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、二番の歌詞を間違えて一番を続けて歌ってしまいました。 正しい歌詞はi-tunesで聴くことができますので、よろしかったらダウンロードしてみてください。

http://itunes.apple.com/jp/artist/id314176779

これで恒例のセプコンが終了してしまいました。何か終わってしまうと個人的には寂しい思いがしますが、911で犠牲者になった人、そして大震災で家族を失った人には終わりが来ません。平和と復興への祈りは続きます。

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2011年9月 8日 (木)

FMラジオの今後の可能性ーネットとの連動

昨日FM戸塚 83.7MHZの10月編成に関してのパーソナリテイーミーテイングがFM戸塚の本社で行なわれた。

番組に関する紹介とかパーソナリテイーの心構えといった内容だったが、興味深かったのは今回64年ぶりに放送法が改正され、それに伴いコミュ二テイFMとはいえ、社会的責任が大きくなった(新しい放送法でいう「基幹放送」という位置づけになった)ことが報告された。

FM戸塚を始めとする多くのFM局が現在インターネットのサイマル放送(同時放送)を始めたことによって表面上既存のラジオといわゆるネットラジオの差はなくなったかのように見える。しかしネットラジオと既存のラジオと根本的に違うのは放送免許が総務省から交付される、という点。そうネットラジオは誰でもできるが、既存のラジオを立ち上げるには免許が必要なのだ。

実はこのたった一点の差が両者を決定的に違うものにしている。
そして不思議なことではあるが、その
放送免許というリアルなメデイアがあることによって不思議に「社会的信頼」、「安心感」というものをどこかに与える。

インターネットではそれを既得権益という枠組みにはめ、忌み嫌う風土がある。
既存のラジオ=マスゴミといった決め付け的な言質が2ちゃんとかに飛び交う。勿論最近のマスメデイアの一部の報道には本当にひどいものもあるし、マスメデイアの報道の内容も信頼感が落ちている。

しかしながらネットでは
いまだに既存のメデイアよりネットの方が優れている、とかネットを中心とした新たなシステムは既存のメデイアやシステムを凌駕するといった類の言質でないと納得しない人間が少なくない。

そうした観点は根本的なところを見逃している。

それは 
リアルがあるからこそバーチャルがある、 という点

そうインターネットは所詮バーチャルでありサイバー空間での話に過ぎない。、実はネット小僧で「俺はテレビなんて見ないし興味ない」などといっている奴に限ってブログを見たらテレビで話題になっていることしか書いていなかった。などということが少なくない。アメブロでFCでも芸能系、社会系、テレビ番組等の記事を書いたものがアクセスの上位を占めている。これはネット小僧がどんなに否定しようが紛れもない事実である。

よく考えれば当たり前の話である。バーチャルがリアルを超えるなんてことはありえないし、ポストモダン論者がいう、シュミラークルがオリジナルをクオリテイで超える、なんてこともありえない。にもかかわらずネットではいまだにそういう類の話が大真面目に論じられている。冷静に考えれば本当にばかげた話である。

今回FM局の幹部といろいろ話ができたことは有意義だった。ラジオは斜陽産業とか旧態依然の産業とかいう人がいるが、それだけに彼らの危機感は相当なものである。今回のサイマル放送(同時放送)が実現(これは特にコミュ二テイ放送にとっては悲願だった)したのも業界団体がJASRACやレコ協に粘り強く交渉してようやく実現したものである。(特にレコ協はこの導入に関して終始消極的で本当にしぶしぶやっと了承したという感じだった)

業界が衰退してもいまだに危機感らしい危機感を示さず、従来の方針に固執しているどこかの業界とはえらい違いだと思った。ラジオはもはやもうかる産業とまでは行かないかもしれないが、彼らなりに必死である。

こんな言い方をすると私がネットを否定しているかのように勘違いするおバカさんが時々いるのでいうが、とんでもない。いくら
サイマル放送(同時放送)があったとはいえ、ラジオは本当に聴かれなくなっている。特に若い世代のラジオ離れは深刻である。

だからこそバーチャルなツールも多く導入しないといけない。幸いにしてネットにはfacebook,、twitterを始めYou tube , U-stream等殆ど無料で使えるツールがたくさんある。タダで使えるんだからこれは使わない手はない。

要は1つのリアルなメデイアをベースにどれだけこうしたツールを使って最大限の効果を得ることができるか、と考えるのが重要なのだ。リアルをベースにネットツールを使って可能な限り広げる努力をする。勿論権利を配慮しての話だ。当たり前だが

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2011年9月 5日 (月)

Freddie Mercury 生誕65周年

今日は偉大なアーチスト、Freddie Mercuryが生きていれば65才目の誕生日に当たる。
今年は没後20年にもなり、何となくその情報を聞いて感慨を新たにした。

私も「ロックオーケストラ」「オーケストラアラカルト」なるコンサートでQueenの曲をオーケストラとバンドでアレンジをしたコンサートを行なったが、今思うと余興の域を出ていないかもしれない。次の映像を見たらやはりFreddie Mercuryの替わりはFreddie Mercuryしか勤まらないのがわかる。

突然の訃報から20年、改めてフレデイの冥福を祈らずにはいられない。

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2011年9月 4日 (日)

人間の五感は元々アナログである。そのことが忘れられている気がする

台風が来て今朝方早朝に地震、本当に気分的に落ち着かないし今日は日曜日ということもあるので、久々にアナログレコードでクラシックを聴いた。
なんとシンフォニーを二曲聴いた

・ベートーベン交響曲第五番ハ短調「運命」 
  ブルーノワルター指揮 コロンビア交響楽団

・ブラームス交響曲第四番ホ短調
 ヘルベルトフォンカラヤン  ベルリンフィルハーモニー

ワルターの「運命」は歴史的な名演といわれる名盤で、個人的にはフルトヴェングラーの第五番より好きである、カラヤンの演奏は演奏の良さというよりはその録音方法、サウンドを楽しんだ。

アナログ盤は確かに針のパチパチという音はするが、やはり音の伸び、広がりは全然違う。特にストリングスの音はやはりCDとは全然違う。ソフトシンセの弦は確かに以前と比べかなりリアルにはなったが、このアナログ的な伸びのある音はさすがに出ない。

カラヤンは演奏についてはいろんな人が言っているが他のクラシックと違うのは、他のクラシックは殆ど一発録りが多いが、カラヤンはそこにミキサーを導入した。まだマルチトラックなどという概念すらない時代に多チャンネル的なミックスを取り入れた。だから他のクラシックよりは音が厚いし、ブラームスはトランペットは二本しかいないはずなのにどう聴いても4本のトランペットが演奏しているように聴こえる。日常的にミックスをやっている自分としてはアナログのサウンドを聴きながらいろいろと考えるところがあった。

当たり前だがCDは耳の可聴周波数の上限といわれる20KHZで切っている。アナログは高い周波数帯まで音が伸びているわけだが、経験上人間は必ずしも耳だけで音を聴いているわけではない、ことが最近の研究でわかってきている。だからCDは確かにSN率はアナログレコードよりはるかにすぐれているが、音の豊かさという点ではCDは絶対にアナログにはかなわない。スペクトラムアナライザーという周波数分析の測定器を使えば両者の差は歴然としている。

そんなわけでデジタル側としてはそのアナログの良さに近づくべく様々な革新を行なった。そもそもCDの44.1KHZ 16bit というのはデジタル草創期の四半世紀前に決まった仕様でもはや時代遅れのスペックなのだ。

我々が録音に使うpro toolsは理論上は96KHZ 24bitまで可能だが、私は標準を48KHZ24bitにしている。これは今使っているデジタルミキサーO2Rの都合もあるが、実は一度だけ96KHZ 24bitで録音した経験の感想をいうと「いい音のような気がする」というレベルでしかなかった。勿論数字上はサンプリングは48KHZと比べ倍のサンプリング周波数ー分解能ーがついているのだが48KHZ24bitと比べ音が倍良くなったかというとこれはなかなか難しいところである。理由はわからないが、おそらく人間の耳の分解能の限界を96KHZ 24bitという数字は超えているような気がするのだ。

ちなみに時々勘違いする人がいるのでいうが48KHZとか96KHZというのはサンプリング周波数であって音そのものの周波数帯域とは全く違う。サンプリング周波数でいうのはアナログの音をピックアップ(サンプリングという)する周波数で48KHZなら48KHZの周波数で音をピックアップ(サンプル)する速さのことをいう。音そのもの帯域ではない。当たり前だがデジタルである以上48KHZだろうが96KHZだろうが同じ20-20KHZの周波数帯域であり当然ながらアナログの周波数帯域よりはるかに狭い。

ここで「分解能」といったのはサンプリング周波数が細かいほど音の「決めの細かさ」が高くなる、つまりわかりやすくいえば映像の解像度のようなものがよくなるだけである。それが96KHZの帯域だと人間の耳の分解能に限界がある可能性がある。少なくともとてつもなくいい音になったという印象は得ることはできなかった。(ちなみに64KHZだと確かにいい音という感じはする)

このことを見て思うのは、結局デジタルでどれだけ「数字上」いい音であるはずだというデータがあっても、実は必ずしも人間が実際に聴感上の感覚に正比例するとは限らない、という点。つまり忘れられがちだが人間の五感はアナログである、という点である。

情報社会の現代は得てしてデータ偏重ー数字が全てであるかのような議論に行きがちである。だが実際には最終的にそれを享受するのはアナログ的な要素を持つ人間である、ということも忘れられがちだ。デジタルは確かに便利だが一方で人間の感覚を退化させる方向性に誘導する危険性があるように思う。

勿論我々はもはやアナログ主体には戻れない。だがアナログをあたかも石器時代の遺物のように蔑む態度はやはりいかがなものかと思う。

アナログ的な音の良さ、それを再評価する社会も重要だと思う。音楽を単に聞き流すBGMとしてではなくじっくり鑑賞する、そんな風潮がすっかり途絶えてしまったことを感じている。(実は先ほどのアナログのシンフォニーを聴いているうちに家族からうるさい、といわれた(笑))

そしてそういう風潮も音楽文化、音楽産業が衰退している一因になっているような気がしてならない。

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2011年8月30日 (火)

FM戸塚収録に庄野真代さんがいらっしゃいました。

9月4日オンエア予定のFM戸塚 83.7MHZ"BIGTIME Music Cocktail”はスペシャルゲストの庄野真代さんをお迎えしました。

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庄野真代さん(右から二番目)

今回は庄野さんの「国境なき楽団」が主宰するセプテンバーコンサートが戸塚東口駅前のペデストリアンデッキにて9月10日と11日に開催される関係で戸塚市民の皆さんに広くセプテンバーコンサートについて知っていただこうという主旨でお招きしました。

庄野さんの平和に対する思いと音楽がいかにそれに多大な貢献をすることができるか、といった信念を強く感じることができ、そばでインタビューを聴いていましたが感動しました。番組としても非常にいいものができたということができるんじゃないでしょうか?

今回は庄野さんのコーナー関係で"BIGTIME Music Cocktail”の事実上の特番状態でしたが、とても充実した内容になったのではないかと思います。番組では庄野さんの「飛んでイスタンブール」の新バージョンもオンエアします。お楽しみに

ご来場お待ちしております

4571283990051 庄野真代「リミニッセンス」
庄野さんの往年のヒット曲がリメークされてます

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2011年7月24日 (日)

エイミー・ワインハウス自宅で遺体で発見

自分の誕生日の日に、(一般的にはアナログ放送終了の日?(笑)) 訃報の記事を書くことになろうとは

■R&B歌手、エイミー・ワインハウスさん死亡
http://bit.ly/qNfR07

■Singer Amy Winehouse found dead
http://bit.ly/oJr7qg

兼ねてからアル中、薬物中毒といわれ先日のセルビアでのコンサートも泥酔状態でステージに上がりファンからブーイングを受けたという。リハビリ施設から出所して二週間もたたないうちにこのようなことに。死因は不明というが原因は明らかだろう。やはりどうしてもやめられなかったらしい。

奇しくもジャニスジョっプリン ジミヘン、カートコバーン、ジムモリソンといった音楽の伝説的アーチストと同じ享年、でも残念ながらまだ彼らのレベルに達しないまま故人となってしまった。才能があるのに本当に残念である。

今年は本当に訃報の記事を書くことが多い。

心からご冥福をお祈り申しあげます

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2011年7月22日 (金)

中村とうようさんを悼む

昨日はライブイベントだったのであまり書けませんでしたが、音楽業界にとって大変悲しいニュースが飛び込んできました。

音楽評論家の中村とうようさん、自宅から飛び降り自殺か
http://www.asahi.com/national/update/0721/TKY201107210520.html

知る人ぞ知る「ミュージック・マガジン」を作った人、エスニックやワールドミュージックを積極的に日本に紹介し、日本の音楽界に多大な功績がある方でなぜ自殺? 何かの間違いではとも思ってしまいます。

私も「ミュージック・マガジン」の愛読者の1人で、正直必ずしもとうようさんの評論、特に知る人ぞ知る「とうようズ・トーク」、にいつも賛同したわけではなかったんですが、それでも音楽に対する多くのデイベートを巻き起こし結果的に日本の音楽のさまざまなムーブメントを巻き起こした方でした。2010年12月に「ミュージック・マガジン」社を退社されましたが、昨今の音楽業界の惨状におそらくさまざまに思うところがあったのではないでしょうか?

79歳という高齢でなぜ自ら命を絶つ行為に及んだのかわかりませんが、非常に残念です。

心からご冥福をお祈り申しあげます。と同時に故人の音楽文化に対する多大な貢献に心から敬意を表するものです。

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2011年7月 9日 (土)

KONTAKT4.0をようやく本格稼動

先月、MACのスノーレパード環境に移ってから過去のEAST WESTのColossusバンドルを利用可能にするためにソフトサンプラーのKONTAKT 4.0を導入。

しかし実はインストールDVDデイスクがご覧の通りでロードしてもエラーの状態(キズがあるのがわかりますでしょうか?)

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結局部分インストールのみにしておいて、欠陥のあるインストールDVDデイスクのReplacementをNative Instrumentにおくってもらい。先日ようやく完全な形でインストール。稼動しました。

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KONTAKT 4.0はソフトシンセ音源のプリセットも豊富です。まだ全部の音を聞いたわけではありませんが、結構使い勝手がよさそうです。実は現在CGショートアニメ"Legend"の音楽を手掛けていますが、、早速いくつかのプリセットを使いました。

しかしこのKONTAKT 4.0を導入した目的は、単にプリセット音源を再生するソフトシンセではなく、自分でオリジナル音源、プリセットを作ることができるソフトサンプラーのユニットであるという点です。

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音源はCDから直接ではなく、いったんPeak Studio Prowavaiffに変換しなければなりませんが、

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無事自分の作りたい音源を取り込み、編集することも可能です。E IIIなきあと、そういう機能のあるソフトサンプラーの導入の必要性が生じていました。実はこの機能は先日企画会議で通ったある番組のコーナー企画に絶対必要なものでした。

今回のCGショートアニメ"Legend"のテーマ曲もpro toolsでmidi打ち込みを行い、KONTAKT 4.0Vienna Instruments のソフトシンセをフルに使いました。

何にせよ音楽制作環境がパワーアップしました。

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2011年6月30日 (木)

ビクターエンタテインメント「K2HD MASTERING+HQCD」を7月20日発売

ビクターエンタテインメントが新高音質CD、まず洋楽10タイトルを発売(日経トレンデイ)
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/news/20110628/1036567/?fb&rt=nocnt


■ビクター、「K2HD」マスタリングの高音質HQCD-洋楽10タイトル。「ガラスCD」の技術を投入(AVwatch)
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20110623_455319.html

私のように一時ビクターの青スタに入り浸っていた人間からするとK2という言葉の響きだけで「懐かしい」と思う。まだマスタリングをU-maticのテープでやっていた時代からある方式だ。(U-maticといっても知らない人が多いだろう。昔の3/4インチビデオテープをデジタルオーデイオのマスターとして長く使っていた時代があった)

まだがんばっていたんだな、と思うと何となくうれしい気分になるが、問題はこれが普及するかどうか、だ。私は兼ねてから16bit 44.1KHZというCDのオーデイオスペックはデジタル草創期のものでありもはや時代遅れになっているといってきた。しかしSonyのBlue spec CDも普及する兆しを見せないし、もはや24bit以上が当たり前になっている現在のレコーデイング現場を考えると、その高音質をどうやって消費者に届けるか、というのは大きな課題であった。mp3じゃどうがんばったって高音質になりようがないからだ。(最近さすがにmp3とCDが同じ音質などとバカなことをいう人間はいなくなったが..)

この「K2HD」は最高100kHzにおよぶ広帯域の24bit高分解能情報をCDフォーマットのマスターに収める「K2HDコーディング技術」を採用し、それをメモリーテックが開発したHQCD(液晶パネルに使われるポリカーボネートをディスク基板材料に使用し、反射膜には従来のアルミニウムの代わりに耐久性/耐熱性に優れた独自の特殊合金を用いたもの)でプレスすることを念頭においたものである。従来のCDプレーヤーで再生でき「通常のCDやHQCDとは別次元の表現力を実現した」そうである。

何にしてもパッケージが現在の市場状況では、なかなかCDに替わる新プラットフォームができない状況だが、(やってもSonyのSACDと同じ運命を辿る)とにかく44.1KHZ 16bitなどというデジタル草創期でない高品位のサウンドを一般コンシューマーに届ける方法を考えないと音楽好きがどんどん減ってしまうのではないだろうか?

青スタのマスタリングスタジオ「FLAIR(フレア)」での作業だが、私が時々使うMergingのPyramixと比べてみたい気がする。

ちなみにメモリーテックは先日旧東芝のプレス工場だったToemiと完全に合併して世界でも最大級のプレス会社になった。弊社は実はToemiとのつきあいがあるので、このHQCDを作ることは可能です。ご興味ある方はお問い合わせ下さい。

http://homepage1.nifty.com/hyb-music/cd_press.htm

■CDプレス料金表  
http://homepage1.nifty.com/hyb-music/cd_price.htm

■CDプレスセット料金(マスタリング+ジャケットデザイン)
http://homepage1.nifty.com/hyb-music/setpricecd.htm
■DVDプレス料金表
http://homepage1.nifty.com/hyb-music/dvd_price.htm

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2011年6月11日 (土)

スノレパ環境の音楽制作で思案中

先日のG5 Dualがダウンした関係で現在Mac ProOSX スノーレパード環境にて復旧作業し、Pro tools環境、そして波形編集のbias peak Studioのインストール及びオーサリゼーション作業が終了し、とりあえずスタジオのレコーデイングならびに編集環境は完全復旧した。

Pro tools8.0.5スノーレパード環境にて動く最も古いバージョンだが従来の7.3.1と比べてもプラグインがかなり豊富で特にリバーブ環境はかなり音場作りの面で改善しているし、何よりも今回でソフトシンセ環境が大幅に強化された。今回導入を決めたKontakt 4.0(kontaktの1000種類の音源+旧East WestColossus音源も同時に使用可能)を始めBFD(生ドラムの音源), Vienna Instruments (オーケストラ音源)に加え DB-33(ハモンドのB3の音源)やDrum'n Bass やトランス等のドラム音源のBoom等含む都合9種類のソフトシンセが装備される。これだけでかなり強力だ。特にKontakt 4.0はサンプラーとしてwavやaiff等の自分の好きな音源を取り込みオリジナルのサウンドライブラリーも作成可能になる。ちょっと前までスタジオに一杯だったハード音源以上の内容だ。

今までのG5 DualだとCPUへの負担が大きくソフトシンセをそれほど大々的に使えなかったが今回はCPUが4つのquadraなのでそれほど心配する必要はない。メモリーは8G装備。G5 Dualの時と同じだ。

さて、この環境で一つ思案していることがある。つまりこれだけソフトシンセ環境が強化された段階だがスタンドアローンモードで使えるのはKontakt 4.0 BFD Vienna Instrumentsのみである。あとはハードシンセのみだが、ここで今までのシーケンスソフトとして使っていたデジタルパフォーマーを導入する必要があるか、どうかだ。

実はMOTUのソフトはまだパフォーマーといっていた時代からもう20年以上使っている関係で、打ち込み作業に関してはこのソフトにものすごく慣れている。というかハッキリいってPro toolsのmidi打ち込みより使いやすい。そのため今まではデジタルパフォーマーでmidi打ち込みを行なってそれをSmf(スタンダードmidi file)に変換してPro toolsにインポートさせていた。しかし工程としては明らかに無駄に見える。だがPro toolsのmidiは私にとってやはり使い辛いのだ。だからどうしてもデジタルパフォーマーでmidiをやろうと考えてしまう。

しかし一方で先日かなり細かい音符の打ち込み作業でデジタルパフォーマー経由でSmf変換する際にクオンタイズの精度の違いから連符が変わってしまっている事態は発生した。そして今回Pro toolsのクオンタイズの精度も上がったようなので、この事態を避けるためにはやはり直接Pro tools内で打ったほうがいいのかな、とも思ってしまう。実は先日、Pro toolsで打とうとして挫折して結局デジタルパフォーマーで打ってしまったのだがまた再チャレンジしてみるか。

とりあえずデジタルパフォーマーが現在品切れでまだかかるし、懸案のLegendの「B案」(たぶんこちらになる可能性が高い)も二週間近く作業が遅れてしまっている関係でとりあえずPro toolsだけで全ての作業ができるように再チャレンジしてみようと思っている。

ちなみに楽譜ソフトのFinaleのバージョンアップも考えていたけど、Sibeliusの方がPro toolsのプラグインにもなるし最近評判いいので、そちらへの変更も考えている。まあ楽譜ソフトはそんなに急がないので少しゆっくり検討しようと思う。


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2011年4月27日 (水)

ソフトシンセに関する備忘録

3月から映画劇伴(いずれも短編)を3本手掛け、いずれも昨年導入したViennaを始めソフトシンセをフル稼働させた。結局pro toolsで作業することを考えるとソフトシンセのシステム内の充実はもはや避けて通れない。

特に昨年長年愛用していたE-muを手放すのは苦渋の選択だった。単にサンプリングライブラリーにとどまらず自分のオリジナルなサンプリングライブラリーも多くかなりの面で重宝した。サンプリングライブラリーに関してはViennaEAST WESTのバンドルの一種であるQuantum LeapColossus, そしてドラム音源のBFDがあるが、アレンジのさまざまな状況に対応可能にするためにまだ3-4のソフトシンセの導入を検討している。先日のMPJのお茶会で知り合いのアレンジャー、作曲家とのさまざまな情報交換の中で検討する必要性を感じた。

しかしそれらのソフトシンセは所詮プリセットをそのまま使うもので、要は音源の種類のみをあらわしている。実はどのソフトシンセでもそうだがだいたい使うプリセットサウンドというものは決まってくる。使わないものは全く使わないのだ。Quantum LeapColossus,は音源が幅広いのでだいたい一通りの状況に対応可能ではあるが、やはり使うサウンドは決まっている。BFDにいたってはライブなドラムサウンドにしたいときだけに使っている。使うスネアやキックもだいたい決まってくる。

しかしそれらは単なるプッシュボタン的なサウンドだ。そんなのはソフトシンセ環境を整えれば誰でもできる。

やはり今自分に一番不足しているのは自分なりのサウンド、ライブラリーを作れるソフトシンセ環境であるE-muを持っていた時はかなり自分なりのオリジナルサウンドライブラリーがあったが、今は使い勝手の悪いハードサンプラーにそれを代用させている。現在考えているテレビ番組の企画を続けるにはこの環境をまず整えなければならない。

いわゆるプリセットサウンドによるソフトシンセも3つくらい考えているが、まずはそこを充実させようと思っている。新しい制作体制を作り上げるためにもどうすれば一番理想的な環境になるかを考えようと思う。やらなければならないことはわかっている。


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2011年4月17日 (日)

音楽の「価値観」の破壊を目指す

皆さんは音楽にありかたでB.G.Mバックグラウンドミュージック というものがあるのはご存じだと思う。

というか今「音楽の使われ方」というものをよーく分析してみると、カラオケで歌う、着メロといったものを除いたら今、殆ど音楽というものはそういう使われ方をされていないだろうか?

車でドライブでもそうだし、何か事務作業をしたり、料理をしたり、家に帰ってくつろぐてもいい、今B.G.Mとして音楽はあちこちで使われている。

かくいう私もかつてBGM制作会社で働いていた時代があった。店内放送やラジオCM,
チャイム、ジングル、それだけでなくヒーリングミュージック環境音楽、いわゆるB.G.Mの中のB.G.Mといわれるようなものを作ってきた。おそらく業界で仕事している人間でも私にとって特にこの分野はある意味「専門分野」といっていいかもしれない。

今、手がけている映画のフィルムスコアも考えようによってはB.G.M制作といえるかもしれない。また自分でもこの劇伴、映像音楽分野は得意分野の1つだと自負している。ただ私は映画音楽を手掛けるにしても単なる映像のBGM制作に終るつもりはない。だがそれはまた別の機会に書くことにする。

つまり私の音楽人生を振り返るとB.G.M制作そのものかもしれないのだ。

しかし実は今そうしたB.G.Mバックグラウンドミュージック という概念そのものを真っ向から否定、破壊しようと考えている。音楽が産業化し、有線放送その他で町中に音楽があふれる今、その分野に関わってきた私がその根幹であるB.G.Mというものを否定しようとしているのは奇妙に思えるかもしれない。

実は今ある企画を考えている。その企画は現段階では詳細はいえないが、よく見ると昔私がやってきたことのある意味焼き直しのように表面上は見えるかもしれない。しかしベクトルは明らかに逆方向を向いている。勿論そもそも企画自体が通るかどうかもわからないから実現するかどうかわからないが...。

だが冷静に考えてみると自分が今までやってきたB.G.Mという概念真っ向から否定、破壊しようている考え方にもみえるのだ。つまりある意味今まで私が音楽人としてやってきたことそのものを否定、破壊することになるかもしれない。なぜならこの企画によってもしかしたら世の人の「音楽の聴き方」を変えるかもしれないからだ。

実は私はそこに閉塞状況にある音楽そのものの活路になればいいと思っている。新しい音楽のムーブメントを起こすにはやはり、何らかの価値観の破壊、根本的な発想の転換が必要だ。そのためにもこの企画を何とかして実現させたい。

具体的内容はまだいえない。今週打ち合わせがあるけど実現しそうになったら余計いえなくなる。しかしこの企画の目的はまさに音楽の既成概念そのものを破壊することである。

そう考えるとこの仕事は結構楽しい。

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2011年3月28日 (月)

Vienna Ensemble フル稼働

久々に純粋な音楽日記です。

さて現在CGアニメのフィルムスコア作業中ですが、昨年の10月に導入したVienna Ensemble (Vienna Instrumentのマルチテインバー) 、今まではどちらかというと既存のソフトシンセのプリセットを補う感じで使っていましたが、今回のフィルムスコアでは完全にフル稼働です。というのも今回完全にクラシックオーケストラベースの映画音楽を作っていますので、従来のQuantum Leap のCollossusのみではとても対応できないからです。

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クラシックのフルオーケストラ用の私なりのセットアップです。

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各音色やアーテイキュレーションの選択ができます。

曲はだいたいできあがり、これからmidiデータのチェックとpro toolsのダビング作業に移ります。今回は殆ど3菅編成の大規模なオーケストレーションになりました。まさにジョンウイリアムス的なサウンドです。僕の曲を知らない人はこれだけ聴くとクラシックの作曲家と勘違いするでしょう。これだけ大規模なオーケストレーションをするのは久しぶりです。まさにハリウッド調の映画音楽になりました。

ちなみにもう1つ短編映画、こちらは時代劇(コメデイ) ですがこちらはVienna Ensemble Quantum Leap のCollossusを併用すると思います。


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2011年3月17日 (木)

震災、原発クライシスーでもこういう時こそ音楽が必要では?

さて、連日福島第一原発の深刻な映像が伝わっており、「高い放射性物質」なる言葉が独り歩きしていますが、原発のレベルの放射能ならスリーマイルレベルでしたら原発の放射能が東京まで少なくとも健康に影響あるレベルまで飛んでくる、というのはありえないですから、「黒い雨が降る」とか「水道が汚染される」などといったデマのチェーンメールには惑わされないようにしましょう。

そして節電と計画停電の煽りもあり、東京じゅうの繁華街も本当に真っ暗です。コンサートやその他のイベントは軒並み中止、キャンセルのオンパレードでミュージシャンでも急に予定がポッカリあいてしまった人も多いでしょう。

現在先日お話したCGアニメのフィルムスコアの作業をしていますが、結構ピンチのシーンの背景音楽なので、こういう時期なのにかなり不吉な感じの音楽を作ってます。(笑) まあそういうのは別として、しかしこの震災にからみ音楽家として何かできることがないか、と考えています。

私は一般的には「癒しの音楽」の作曲家というイメージになってます。勿論そうでない部分ーといいますか「癒し」とは180度逆の「ホラー」の音楽も作ったことがあります(笑) 勿論被災者の方は心身ともに疲れていらっしゃると思いますので「癒し」も必要だとは思いますが、何よりも元気になってもらえるような音楽、被災者の方を慰め、励まし「必ず立ち上がるぞ」という気になってくれる音楽を提供できれば、と思います。音楽にはそういう力があります。

具体的な方法は現在考え中ですが、近々どこかで発表できればいいな、と思います。


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2011年3月 1日 (火)

ブース改造後の弊社スタジオとレコーデイング

昨年末の記事にて弊社のスタジオブースの改造について書きましたが、その後さまざまなテストや調整等を行い、先月頃からぼちぼち稼動を始めました。

今日もナレーションコンテンツの収録(外部のブッキング)を行ないましたが、ブースはナレーター1人、もしくはボーカル1人に特化したものです。

 

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ナレーション録音時(1人用)でのブース内

ブース自体は正味一畳分なのでまあ無理すれば二人録れなくはないですが、基本的には1人用です。まあ音声コンテンツの仕事の9割は1人のナレーターで済むのでこの程度で充分だということがわかりました。

Pro toolsの録音ができるスタジオで業界最低水準の価格で提供しています。

一時間何と \4500円  (税別)

私が知る限りここまで安いところはないと思います。

但し安いのは理由があって、自宅内に併設していること、そして東京都下で都心から離れていること、そして完全に一人用のブースであること。そうした事情からこの価格にしています。 また私自身でエンジニア、デイレクター そして本職である作曲やアレンジャーなど1人で複数の役をこなしている点もこの価格を可能にしています。これで都内でビル借りて、スタッフも何人いたり、なんて状況じゃとてもこの値段にはできません。

というわけで私の制作スケジュールその他でいつでも借りれるわけではありませんがご興味のある方はお問い合わせ下さい。コストパフォーマンスでは自信があります。

弊社スタジオページ

http://www.hybridmusic.jp/studio.htm

お問い合わせはこちらへどうぞ

http://homepage1.nifty.com/hyb-music/Inquiry.htm

 


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おめでとう トレントレズナー

さて、オスカーから一日明けました。

ここで改めて昨日「ソーシャルネットワーク」のフィルムスコアを担当したトレントレズナーについてふれおきましょう。

トレントレズナーはご存じの方もいらっしゃると思いますがナイン・インチ・ネイルズ のリーダーでアンダーグラウンドのミュージックシーンで注目すべき活動をしてきました。いわゆるインダストリアル・ロックをオーバーグラウンドに持ち上げたバンドといってよく、彼のサウンドはどこか「プログレ」的なエッセンスを私自身は感じますのでかなりサウンド的にも好きなアーチストでした。

もう1つトレントで注目していたのは音楽のネットプロモーションはインターネットの草創期からかなり積極的に行なってきており「先駆け」的な存在でもありました。アルバム無料ダウンロードやツアービデオのBitTorrent配信などを先駆け的に行い。今では当たり前になっているPVのネット公開、やSNSをからめた作品のプロモーションを早くから手掛けていましたが、自分のPCに不正アクセスがあり、データがリークされてしまったたり、トレントが行っていたSNSでのユーザーとの交流を指し、そのSNSにおいて「(ファンである)自分のイメージと実際のトレントが違った」などの理不尽な理由で非難されたり、自身の結婚に対して嫌がらせのような行為を度々行われ、その対策に苦慮したこともあり2009年9月に有名なSNSは「バカが支配している」発言につながりました。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/12/news041.html

ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナー氏は、ネットコミュニティーへの参加は「益よりも害の方が多い」という考えに至った。

そんな関係で彼を注目していただけに今回の受賞はとてもうれしいです。

もっとも昨日「劇伴をやるとは思わなかった」と書きましたが、よく考えればトレントデビッドリンチ「ロストハイウエイ」のサウンドトラックのプロデユースもやっており、トニースコット映画『マイ・ボディガード (Man On Fire)』のミュージックコンサルタントも行なっているので、彼が映画劇伴に関わるのは全く不思議なことではありません。「ソーシャルネットワーク」デビッドフィンチャーはミュージックビデオも多数手掛け、無類のロック好きとして有名だし、そのあたりもあって今回の作品はクラシック系の作曲家アッティカス・ロスと共同で担当しました(このあたりもやりかたがニクイ)がいずれ単独で劇伴を担当することもあるでしょう。

私も劇伴、映画音楽系にこれから主軸を移そうと考えているだけに何かトレントと共通の方向を向いているような気がしますね。ネットプロモーションやロングテール手法の限界を感じると結局「映像」の方に言ってしまう。今まさに私の心境も同じです。

それにしても昨日の授賞式のトレント、ちょっと太ったような気も、 まあ人のことは言えませんが...(汗)

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2011年2月14日 (月)

第53回グラミー インデイースバンドの最優秀アルバムとB'sの松本孝弘受賞

第53回グラミー賞、先ほど閉幕しました。

主な受賞者は以下のとおり。この中で注目すべきは「年間最優秀アルバム」にカナダのインデイースバンドのArcade FireThe Suburbsが受賞。これは誰も予想していなかったでしょう。そしてベストポップのインストアルバムにラリーカールトンとB'zの松本孝弘のTake Your Pickが受賞したことでしょう。

最優秀レコード         Need You Now   Lady Antebellum

最優秀アルバム        The Suburbs       Arcade Fire

最優秀楽曲           Need You Now   Lady Antebellum

最優秀新人賞          Esperanza Spalding      

最優秀女性ボーカル    Bad Romance    Lady GaGa

最優秀男性ボーカル Just the way you are  Bruno Mars

最優秀インスト演奏    Nessun Dorma   Jeff Beck

最優秀インストアルバム Take Your Pick  Larry Carlton Tak Matsumoto(松本孝弘)

このほかにミックジャガーのグラミーステージ初出演やバーバラストライサンドの演奏などもありました。

詳しくは http://www.grammy.com/nominees

これに関する私の感想は続きをご覧下さい。

続きを読む "第53回グラミー インデイースバンドの最優秀アルバムとB'sの松本孝弘受賞"

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2011年2月 7日 (月)

また訃報:ゲイリー・ムーア、死去

スーパーボール観戦時にまた偉大なミュージシャンの訃報が飛び込んできました。

偉大なギタリストのゲイリー・ムーア(Garyなので実際ギャーリーの方が正しいと思いますが)が休暇で滞在中のスペインで亡くなりました。58歳 死因はまだ不明。就寝中にそのまま死亡したとの情報です。

■ゲイリー・ムーア、死去
http://www.barks.jp/news/?id=1000067516

Rock guitar star Gary Moore dies aged 58
http://www.bbc.co.uk/news/uk-northern-ireland-1237786

■公式サイトでのコメント
http://www.gary-moore.com/

まだ58歳、若すぎます。Gary独特の「泣き」のギター好きでした。心よりご冥福をお祈り申しあげます

まだ二月始まったばかりなのに、ミックカーン、ジョンバリーと偉大なミュージシャンの訃報が続きます。音楽文化が衰退していると同時に偉大な音楽家も逝ってしまう。そして後に続くものは???

非常に危機的な状況です。


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2011年2月 1日 (火)

映画音楽作家のJohn Barry を悼む

2月に入って訃報が入ってきました。
007シリーズや「野生のエルザ(Born Free)」の映画音楽の作曲家で知られるJohn Barry氏がなくなりました。77歳

作曲家ジョン・バリー氏死去、映画「007」シリーズを手掛ける
http://www.afpbb.com/article/entertainment/news-entertainment/2784048/6759695?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics

私が個人的に好きなのは007の「ゴールドフィンガー」「野生のエルザ」そして"Dance with wolves"ですね。それまでクラシックの王道的な映画音楽が主流だった時代にポップな感覚を率先して取り入れた映画音楽作家でオスカーも多数受賞しています。

私が結構お手本にしている作家の1人です。

心からご冥福をお祈り申しあげます

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2011年1月26日 (水)

音楽マーケットは両極化する?ー世界最大級のジャズ専門店「diskunion JazzTOKYO」

世界最大級のジャズ専門店が開店 CD、LP在庫10万枚
http://www.47news.jp/CN/201101/CN2011012601000454.html

昨年11月、「世界最大級のジャズ専門店」をうたい文句に開店した東京・お茶の水の「diskunion JazzTOKYO」。新品・中古のCDからLP、DVD、書籍まで、ジャズに関する膨大な商品を一堂に集めた店内は壮観だ。

 ビルの2階、約330平方メートルの売り場に新品CD約1万5千枚、中古CD約2万枚、LP約2万枚が並ぶ。在 庫を合わせれば約10万枚。平日の午前中からお客さんが続々来店し、熱心にお目当てのものを探すさまは、音楽ソフトをダウンロードすることなど想像もしな かったひと昔前をほうふつとさせる。

 「本当に音楽を好きな人たちは、デジタルだけでは飽き足らず、今もパッケージ(CDやLP)を買っています」と 話すのは、ディスクユニオンでお茶の水ソウル/レアグルーヴ館と新宿ジャズ館の統括責任者を務める塙耕記さん。団塊世代を中心とした昔からの顧客の中に は、1枚10万円以上のLPを買う人もかなりいるという。店頭には35万円以上の値段が付いたLPもあった。

 店名に「お茶の水」ではなく「東京」を冠し、英語表記にしたのは、海外からのお客さんを意識したため。

                                               

私はジャズも結構好きなんだがお茶の水は結構家から遠いためまだ一度も行っていない。音楽不況とかういわれて久しいがこの「diskunion JazzTOKYO」は高い人気を誇っているという。

まあ団塊の世代、それ以上が多いというからある程度納得。おそらくこの店に行く人の大半は配信ダウンロードなどをしない人たちだと思う。しかしだからといって彼らを「時代遅れのアナクロ」と決めつける向きがあるとしたらそれは短絡的な見方といわざるを得ない。

私は「アナログ」の良さもある程度経験してきた世代だからいうが、正直いってデジタルの音ばかり聞いている若い人にも是非騙されたと思って聴いて欲しいと思う。確かにデジタルに比べてSN比は悪いが、高音から低音の音の伸びと豊かな音質はデジタルでは絶対に出ない音である。はっきりいってこの良さがわかってしまうととたぶんmp3の音なんて聴けたもんじゃない、と思うはず。

実際CDが誕生して長いが結局アナログ盤は絶滅どころか最近ではクラブ系、ブートレグ系でしっかり生き残っている。ドラムエンドベースの低音の伸び、ヒップホップの強力なキックはCDで出すのは限界があるからだ。スクラッチにしてもやはりアナログの方が当たり前だがやりやすい。実際クラブ系のみならずアナログ盤自体の復権の傾向はあちこちで見られる。

diskunionの方もおっしゃっていたが「本当に音楽を好きな人たちは、デジタルだけでは飽き足らず、今もパッケージを買っています」というのはアナログ時代を経験した私だからよくわかる。最近は良い音を良い音楽の再生環境で聴くという機会が本当に少なくなってきたが、最近秋葉原の「コイズミ」(コイズミ無線)でスピーカーの試聴会とかに来る人が増えているという情報もあるようだし、まだ昔の「オーデイオマニア」的人種が復活の兆しがあるのかもしれない。

勿論こういう人たちを「マニア」と決めつけるのは簡単だが、この傾向と最近の配信の動向を見るにつけ音楽のマーケットはこれから両極化する可能性が高い、ということである。J-pop等に三文程度の価格しか払わないで配信のみで済ます人たちと、何万円出してもいいから名盤をアナログ盤で楽しみたい、良い音楽良い音質のためにはお金を惜しまない人たちの両極化である。だから本物を良さを知っている人たちのみを対象に付加価値をつけて音楽を売る、という戦略はこれはこれでアリである。

またこれからの音楽文化の復権ということを考えるとこういう人たちを大事にしないといけないと思う。なぜなら消耗品でない音楽の良さ、音質の良さというものを理解している人たちだからだ。その良さを何とか次世代に伝えることができれば、と考えている。

はっきりいって今時のポップスがこういうところで扱われるなんてことはないだろう。少なくとも今のJ-popにはみんな三文程度の価格しか払わないのかもしれない。というのもその程度のクオリテイしかない、消耗品程度の価値しかない、と思われているから。それはここ数年の状況を見れば明らかだ。

はっきりいってJ-pop「名盤」なんてないよな。日本の誰々のアーチストのアルバムは名盤で永久保存版、というのはあまり聞いたことがない。最近のは特にそうだ。今FM等でパワープレイされている曲で10年後大事にされる、なんてことはないだろう。おそらくカバーされるなんてこともたぶんない。 もし「違う、こういうのがある」、というものがあれば教えてください。

いずれにせよ「二束三文程度の価値しかない消耗品の音楽」「名盤」として高いお金を払いたくなる音楽、とこれから両極化するだろう。私自身はどちらの音楽を目指すか、それはいわなくともわかるだろう。後者を目指すに決まっている。


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2011年1月20日 (木)

KAT-TUN側がボーカロイド楽曲の『影響があった事実』を認める 

個人的な事情だが実はいったん頭の中を空っぽにしようと思っていたので、「ネットの時間を最小限にして頭の中を整理したい」と思っていた矢先だったのだが、今朝たまたまブログのアクセスをチェックしたら普段とは桁違いのアクセスがあったことに気づいた。

原因はこれらしい。
■KAT-TUN側がボーカロイド楽曲の『影響があった事実』を認める 「事実を認めて頂き然るべき処遇をして頂く」             

ご存じの方も多いと思うが実は昨年の12月のこういう記事を書いた。

■KAT-TUNのボーカロイド曲盗作騒動に見る制作体制の御粗末ぶり
http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2010/12/kat-tun-3543.html

「影響があった」となどという回りくどい言い方をしているが、上の私の記事で両者を比較しているのでどうにも「言い逃れ」ができなくなった、ということかもしれない。両方聴けば誰の眼にも明らかだからである。

上記の記事を書いた手前、これに関して何か書かなければ、と思ったがもともとが呆れた内容なので「やっと認めたか」としかいえない。現在制作スタッフが大変なことになっているのは想像にかたくない。というかこれどう考えてもプロの仕事じゃないだろ?

何よりも怒りを通り越して呆れるのはプロがどシロウトの曲を盗作した事実に関して何とも思っていないこと。これじゃ日本の音楽制作スタッフがアマチュアになめられても仕方ない。一応プロレベルで仕事している自分としては恥ずかしいとしかいえない。

「円満に解決」はおおいに結構だが、それでは今回の問題の本質を解決したことにはならない。現在の音楽の制作体勢、特にコンペの体制が本質的に機能していないことが今回の事件で明らかになった。それと全部他人まかせ、スタッフの問題意識の欠如、さまざまなことが重なって今回のことが起きた。ここの部分を徹底的に洗い直し制作体制を根本から見直すことから始めないと再発防止にはならないだろう。

何よりもコンペが当たり前になったことでプロの作曲家を尊重する風土、音楽のプロに対して敬意を微塵も払わない風潮が音楽界、芸能界にすっかり定着してしまった点が大きな問題だ。制作される音楽の質がますます低下し、音楽を百均の消耗品のごとく使い捨てにするのが当たり前になった業界。この風潮に対して何の疑問も持たないレコード会社のスタッフ。それら全てをもう一度0から見直すべきだと思う。音楽業界の再建はまずそこから始めないといけない。CDが売れないとか違法コピーがどうのこうのという以前の問題だ、


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2011年1月 5日 (水)

訃報 ミックカーン死去

かねてから癌で闘病中だった元 Japanのベーシスト、ミックカーンが日本時間1月5日未明 午前一時半に自宅で亡くなりました。まだ52歳でした、

治療費の件で募金運動もあり、みんなで支えようとしていただけにとてもとても残念です。
独特なノリを持ったベーシストでした。私の大好きなミュージシャンの1人です。

心からご冥福をお祈り申しあげます。

http://www.mickkarn.net/


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2011年1月 1日 (土)

謹賀新年ー新年最初の話題は日清のカップヌードルのCMのフレデイマーキュリー

    

       あけましておめでとうございます。

Geishunn

皆さん新年明けましておめでとうございます。

お正月いかがお過ごしでしょうか? 新年最初の話題ですが今年に入り日清のカップヌードルのCMに 今年没後20年(早い!!)になるクイーンのフレデイーマーキュリー「出演」しています。ご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

I was born to love you に日本語で「I Love カップヌードル好きだもーん」と歌わせていますがこれたぶん「合成」ですよね? それともゴーストシンガーに歌わせているンでしょうか? だけどフレデイーと同じ声出せる人なんてそうそういるもんじゃないし...

次のような映像です..


 口の動きも合わせているところを見ますと、声も「合成」だとすると恐ろしく手間がかかっているCMですね。

それにしても今年で没後20年になるフレデイーマーキュリーがこんな形で露出するとは(笑&汗)


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