2009年12月26日 (土)

音楽業界7年目のジンクスー2009年は音楽業界「死に体」の年

また暗い話ですみません。どうしても音楽業界の話になると暗い話になってしまいます。去年の12月私はこういう記事をブログに書きました。

■音楽業界7年目のジンクスー世界大恐慌の対策が急務
http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2008/12/post-1a95.html

引用しますと

1.1988年ー 私はこの年を「音楽バブル元年」と呼んでいます。日本もいわゆるバブルに沸き始めた時期で、いわゆるメデイアとのタイアップでお金を湯水のように使うのはこの時期に始まったと思っています。音楽業界のプロモーション方法はこの時期から現在まで殆ど変わっていません。

2.1995年ー その「音楽バブル」にかげりが見え始めた時期です。業界の人間の大半がもう忘れていますが1995年の一時期急に仕事がなくなった時期がありました。今思うとその後の音楽業界の衰退の前奏曲だったような気がします。またお金の使い方もこの時から変わり始めました。音楽業界の数字的には1998年がピークですが、私は1995年が変曲点だったと思っています。

3.2002年ー レコード会社がアーチスト育英金、音楽制作費、専属契約金等を大幅にカットした年。もはや音楽事務所を支える力をレコード会社が失ったこともあって、音楽事務所がこの年バタバタつぶれていきました。今、はっきりいってレコード会社に期待する事務所は殆どないと思いますが、この年にそうした動きが始まりました。この年は多くの音楽事務所にとっては悪夢の年だったかもしれません。うちも存続が危ぶまれるほどの大打撃を受けました。

そして今年の2009年ー 残念ながらこのジンクスは生きていたといっていいように思いますね。勿論表面上はまだ大手レコード会社は存在していますし、放送局系の音楽出版社の売上は伸びています。(たださすがに頭打ちにはなっているようですが)  しかしレコード会社の大半は実質的に機能停止になっていますし、制作の仕事は本当に減りました。あっても耳を疑うような低予算、残念ながら2009年は「音楽業界死に体の年ー機能停止の年」と後の時代からいわれるかもしれません

昨年から確かに2009年はヤバイぞ、といってきたわけですがそのとおり、今年の年末の経済状況は輪にかけて悪いです。来週の総括でも述べますが、根本的な発想の転換が必要ですね。政府の景気対策も即効性の期待は殆どなく、来年度の予算が史上最高規模といっても「コンクリート」から「人へ」(コンセプトは支持しますけど..) の予算で景気回復にどれだけの効果があるのかわかりません。仮にあっても効果が我々のような業者に恩恵が来るにはどんなに早くとも来年の後半くらいと考えておいてよいかもしれません。

そんなわけで来年はいろんな意味で私自身も腹をくくらないといけません。

実は昔つきあいがあった音楽事務所とかでいくつかが既に音信不通になっています。電話しても連絡がつかないし、事務所やスタジオにいっても鍵が閉まって誰もいない。そんなところが増えています。はっきりいって明日はわが身です。

辛い現実ですが来年はそういうところがもっと増えるでしょう。残念ながら既存のビジネスの形、モデルにこだわっていたらもう駄目でしょうね。それに変わるものを早く見出したいのですがもう3年も試行錯誤を続けていまだに見つけられていないのが現実です。

別に煽るつもりは毛頭ないですが、来年が本当に正念場、修羅場でしょうね。今から腹をくくっておいて損はないと思います。私ならびに私の会社の展望で現状の詳細は月曜日に書きます。

逆にそれを乗り切ることができたらもしかしたら道が開けるかな、などと考えるのは甘すぎるかなー?

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2009年12月24日 (木)

クリスマス狂騒曲

はい、今日はクリスマスイブですね。

この日をワクワクした思いで過ごす人もいるでしょうが、ユーウツな気分で迎える人も多いのではないでしょうか? まあテレビやラジオのCM等を聞いて何か1人でクリスマスイブを過ごすのがあたかも最低の人間であるかのようなキャンペーンにうんざりしている人も多いでしょう。

今年たまたまある仕事でスペインのクリスマスソングの編曲をする機会がありました。日本では殆ど知られていない曲で、日本のクリスマスソングとあまりに雰囲気が違いますので戸惑う人も多いでしょう。


Ven a Belen

Campana_sobre_campana

Ven a Belen (降誕人形の来場) とCampana sobre Campana (鐘の上に鐘)の2曲です。編成はソプラノ、ピアノ、バイオリン、チェロですが、ソプラノパートはシンセになっています。(打ち込んだものです) いずれもスペイン民謡です。

あと伝説のチェロ奏者のパブロカザルスの十八番だった「鳥の歌」(カタローニャ民謡)も実はクリスマスソングであったということは意外に知られていません。この「鳥の歌」は日本人の感覚だとクリスマスソングというにはあまりにもの悲しい印象を受けますが、これはカザルスの出身地のスペインのカタローニャ地方が歴史的に虐げられてきたからです。このカタローニャ地方というのはスペインの都市バルセロナがあるところですが、他にもピカソ、ミロ、ロルカといった著明なアーチスト、詩人を多く輩出しています。歴史的に虐げられてきた人たちがイエスキリストに希望を見出し、明日の幸せを祈ったせつないクリスマスソングです。

どんな曲か知りたい人はこちらをお聴き下さい。放送の中間部にその「鳥の歌」を聞くことができます。

■「クリスマスの癒しの音楽」(「癒しの音楽チャンネル」2008年12月放送)

http://www.iyashi-channnel.com/2008/12/post-563f.html

日本では本当にうんざりするほど「恋人と,,,」なんていうキャンペーンが繰り返されますが、スペインや南イタリアのようなカトリックの国では日本のようなギラギラした飾りなど殆どなく、あまりに地味なので拍子抜けする日本人も多いと思います。そもそもイルミネーションやクリスマスツリーはプロテスタントのものでカトリックのものではありません。カトリックの人にとってはクリスマスは厳かで神聖な日なので、日本人のように「恋人とホテルで...」なんていう発想すらないんですね。まあだからあまりマスメデイアのキャンペーンに踊らされる必要はないと思います。

クリスマスはイエスキリストの誕生日とされていますが、そもそも12月25日は本当のキリストの誕生日ではありません。この12月25日というのはローマ帝国時代の原始宗教であるミトラス教の習俗を尊重し取り入れ融合した可能性が高いといわれ、本当の誕生日は1月8日とも、4月7日ともいわれ実はわかっていません。そもそもキリストの誕生した年を紀元0年としていますが、実際にキリストが誕生したのは紀元前4年であることはほぼ間違いないといわれています。

つまりクリスマスというのは作られたお祭りなんですね。そして商業主義によってどんどん拡大していった。というのが実態です。

まあそんなわけで今日明日の「クリスマス狂騒曲」あまり気になさる必要はないのではないかと...


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2009年12月21日 (月)

またまた奥津恵への投票の御願い

今日は皆さんに御願いです。

TBS系の毎週日曜日深夜 0時50分 より放送されているMusic Birth に皆さんの投票によって出演できるかもしれません。

Music Birth http://www.tbs.co.jp/music-birth/

http://tbsmb.vibirth.com/

投票はこちら

http://tbsmb.vibirth.com/mb_audition_member/mb_audition_member_list.action?sortKey=kana

恵の写真の写真の下に「投票する」のリンクをクリックして下さい。

Meg_0286_short

他の人の動向、投票数がどのくらいなのかわかりませんが、もしかしたら行けるかもしれない、という感じなので皆さんの投票を引き続き御願い申しあげます。

投票期間は年内いっぱいの12月31日までです。

よろしくお願いしまーす m(_ _)m


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今年はもう終わったかなー(^^;)

ある零細企業のオヤジのつぶやきです。興味ない人はスルーして下さい。

12月も四週目に入り今年も10日を切ったー 何度も同じことをいいますが今年の年末は昨年より確実に悪いと思う。

いろいろと仕掛けたけどもう動きそうな気配がない。

今年はちょっと早いけどもう矛を収めようかなー(涙) こんなに制作(製作)マインドが冷え込んだ年は今までなかったと思う。今年は夏はまあまあだったけど9月中旬からおかしな雰囲気になり10-11月は公私ともに最悪だった。今月は10-11月に比べればまだ落ち着いているけど停滞状況に変わりはない。 もう2009年は早く終わってくれーというのが本音。

早く年が明けて仕切りなおしをしたい。

御用納めまでまだ一週間あるけど、先日の新プロジェクトの作曲作業と来年に向けた下準備、仕込みにあとは費やすことにしよう。

動かないときにじたばたしてもしょうがないしね。マーフィーの法則通り、もがけばもがくほど事態はかえって悪化する。今はそういう時期かもしれない。

ということで何か新たなことが起きない限り(見込みはうすいけど、心のどこかでは起きて欲しいと思ってはいる)これからはうち仕事に残りの一週間徹します。

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2009年12月20日 (日)

CDを買わなかったというある「ファン」の方からのメール

私の音楽を気に入ってくださった方からのメール
音楽を気に入ってくれたのはありがたいのだけど、図書館にあったものをコピーして「とても気に入りました」といわれても..

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私は、約十年前、専門生の時に、学校近くの新宿中央図書館で、ミュージックのCD二枚を借り、MDに録音、かなり気に入って、今に至るまで、愛聴させていただいています。
ただ、学生の忙しさを理由に、その時にしっかりコピーなどせず、CD題名や曲名を走り書きしたメモだけが頼りで、二年前くらいに、気になり出して、新宿中央図書館在庫検索で、やっと二枚が詳しくわかり、mixiでも検索、作曲者様、大野 恭史さんにたどり着きました。(後略)

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うーんツタヤのようなところから借りてコピーしたのならまだしも、図書館かあ。実は著作権法には次の項目があります。

「図書館は利用者の求めに応じ、利用者の調査研究を目的として、公表された著作物の一部分を、1人につき1部のみ複製できる。」(著作権法第三十一条第一項)

これはいわゆるフェアユース(学術や非営利、教育のための使用に関しては文化の発展のために権利を主張しないことを認める用途のこと。国際的に認められている権利だが、原則非営利目的に限定する)に相当するし、著作権に関する答申でもこの分野に関しては基準をゆるめる方向にいっている。勿論完全に学術目的ならいいのだが、実際問題としては一般ユーザーもかなり図書館にある「一般市場に流れているCD」をコピーしているのが実態。ツタヤと違って費用もかからないから、公共の施設とはいえ著作者からすれば「対価なし」でコピーされている現実は変わらない。

最近は不況の影響もあって図書館はどこも満員だという。人気の本は何ヶ月待ちの状況でもある。一応作者の保護を目的に「新刊」の貸し出しはどこの図書館も行なっていないはずであるが、実はこれが現在貸し出し可能な方向に議論が進んでいるという。そうするとますますCDや本を買わなくなる人が増えてくるだろう。

正直いって図書館の存在が著作者にとって好ましくないという部分もあります。(但しメーカーにとっては「買い手」でもあり税金でパッケージを購入してくれる相手でもありますーそこがまたジレンマです)一方でユーザーにとっては著作物の一部分しか複製できないということを生真面目に実行すると、市民の苛立ちが大きくなります。

「個人使用の自由」(著作権法第三十条)と学術目的(フェアユースー著作権法第三十一条)のためにかなり著作権法の扱いにグレーゾーンが大きくあり、それがある意味著作権法を始め知財そのものの誤解につながっていった。デジタル時代に入りこのグレーゾーンがますます大きくなり、いまや音楽業界や出版業界の存続すらおびやかす状態になっています。

行政も政治も「知的所有権、知財を尊重する」と口先ではいっていますが実際にやろうとしていることは全くその逆をやろうとしています。ネットでの著作権の主張を事実上できなくする「ネット法」の推進を始め、コピーされる対価の補償金をなくす方向で現在、業界団体と裁判沙汰にまで発展しています。(行政は当然 業界団体側にたっています)

「個人使用の自由」は確かに難しい問題ですが、著作権や知財はハードウエアのような「モノ」とは根本的に違います。一度購入したらあとは消費者が何をしようと勝手、自由ーということではないんですね。無償コピーを友人を始め第三者に渡すのは著作権違反なんですね。役人も政治家もここを全く理解していません。「モノ」と知財は同じ商品でもその特性上根本的に違う部分があるんです。ここをもっと声を大にしていわないといけないでしょうね。

また携帯の着うたが既に実売の数字以上に違法ダウンロードされているという実態があるのに行政も警察も取り締まりには極めて消極的に見えます。

違法コピーが音楽業界衰退の原因ではないと誰がいったのか?
http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2009/10/post-4c4f.html

またこのことを表明するとネットではほぼ例外なく袋たたきにあいます。例の「自己責任論」という奴を持ち出すわけですが、これは以前のブログ記事でも書きましたように、「無関心である」ことが心地よい、その「無関心」を正当化できるのが「自己責任論」であり、それを脅かす言動に対してはヒステリックなまでに叩く、という今のネットの構造です。これは近々私のもう1つのブログでも述べますた小泉、竹中を始めとするかつての権力者たちが作ったワナでもあるんです。

■被害を受けている音楽の権利者がなぜ非難されなければならないのか?
http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2009/11/post-6b88.html

いずれにせよ「個人使用の自由」の適用範囲を罰則も含めて明確に規定する必要がありますね。もうこれ以上グレーゾーンを広げてはならないです。

自分にとっても切実な問題だな、と今日CDを買わなかったある「ファン」からのメールを見て痛感しました。

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